66 / 103
66話
しおりを挟む
ゴミ拾い中、劇的になにか変わった出来事はなかった。
ただ高校生がゴミを拾うだけの絵ずらである。
どこにも誰にも需要なんてないだろう。
「やっぱり二時間もゴミ拾いをすると疲れるな」
ずっと中腰でゴミを拾っていた瑞希は、固まった筋肉をほぐすように腰を叩いたり動かしたりする。
高校生でもずっと中腰でいるのはきつい。
腰にかなり負担がかかる。
「だらしないわね。こんなんで疲れるなんて運動不足なんじゃないの」
そんな瑞希を見て呆れているのか馬鹿にしているのか、椿は嫌味を言ってくる。
野球部の椿は全然平気らしく余裕の表情を浮かべている。
それが癪に障り、カチンと来る。
「悪かったな運動不足で。だけど他の人も結構疲れてるだろ」
「さすがに腰が痛いわね。少し休憩でもしようかしら」
「そうだね。無理しすぎるのも体に悪いしね。他のボランティアのみんなも適宜休み取ってるし」
「だよね~。もうあたし腰が限界なんだけど~」
女の子三人は瑞希同様、腰や脚に限界を迎えていたらしくクタクタだった。
それを椿に指摘すると、不機嫌な表情を浮かべてきた。
「……嫌な男の娘ね」
「お前もな」
二人の間で火花が散る。
何度も言うが本当にムカつく男の娘である。
「まぁーまぁー二人とも。僕たちは毎日きつい野球部の練習をしてるからこれぐらい全然平気だけど、運動部じゃない人は運動不足じゃなくても結構きついと思うよ」
二人の険悪なムードを察した帆波は、宥めようと仲裁に入る。
椿は最悪だが、この帆波という男の娘は悪くはないと瑞希は思っている。
むしろ好感を持っているぐらいだ。
幼馴染とはいえ、よくこんな男の娘とずっと一緒にいれるもんである。
瑞希なら絶交しているレベルだ。
「なによ帆波。帆波はあたしじゃなく瑞希の肩を持つ気なのっ」
自分の肩ではなく、瑞希の肩を持った帆波が気に食わなかったのか、椿は帆波に詰め寄る。
まるで仕事と私、どっちが大事なのと聞く彼女ぐらい面倒くさい。
「別にそういうわけじゃないよ。でも中腰でゴミを拾い続けるのって結構大変なんだよ。僕たちは部活で鍛えているけど、鍛えていない人だとほらっ、大人も子供も腰回りをストレッチしながらゴミ拾いしているでしょ」
頭の固い椿を納得させようと帆波は椿に周りを見るように仕向ける。
周りでは他の参加者も中腰でゴミ拾いは大変らしく、各自適宜休憩を取りながらゴミ拾いを行っている。
ただ高校生がゴミを拾うだけの絵ずらである。
どこにも誰にも需要なんてないだろう。
「やっぱり二時間もゴミ拾いをすると疲れるな」
ずっと中腰でゴミを拾っていた瑞希は、固まった筋肉をほぐすように腰を叩いたり動かしたりする。
高校生でもずっと中腰でいるのはきつい。
腰にかなり負担がかかる。
「だらしないわね。こんなんで疲れるなんて運動不足なんじゃないの」
そんな瑞希を見て呆れているのか馬鹿にしているのか、椿は嫌味を言ってくる。
野球部の椿は全然平気らしく余裕の表情を浮かべている。
それが癪に障り、カチンと来る。
「悪かったな運動不足で。だけど他の人も結構疲れてるだろ」
「さすがに腰が痛いわね。少し休憩でもしようかしら」
「そうだね。無理しすぎるのも体に悪いしね。他のボランティアのみんなも適宜休み取ってるし」
「だよね~。もうあたし腰が限界なんだけど~」
女の子三人は瑞希同様、腰や脚に限界を迎えていたらしくクタクタだった。
それを椿に指摘すると、不機嫌な表情を浮かべてきた。
「……嫌な男の娘ね」
「お前もな」
二人の間で火花が散る。
何度も言うが本当にムカつく男の娘である。
「まぁーまぁー二人とも。僕たちは毎日きつい野球部の練習をしてるからこれぐらい全然平気だけど、運動部じゃない人は運動不足じゃなくても結構きついと思うよ」
二人の険悪なムードを察した帆波は、宥めようと仲裁に入る。
椿は最悪だが、この帆波という男の娘は悪くはないと瑞希は思っている。
むしろ好感を持っているぐらいだ。
幼馴染とはいえ、よくこんな男の娘とずっと一緒にいれるもんである。
瑞希なら絶交しているレベルだ。
「なによ帆波。帆波はあたしじゃなく瑞希の肩を持つ気なのっ」
自分の肩ではなく、瑞希の肩を持った帆波が気に食わなかったのか、椿は帆波に詰め寄る。
まるで仕事と私、どっちが大事なのと聞く彼女ぐらい面倒くさい。
「別にそういうわけじゃないよ。でも中腰でゴミを拾い続けるのって結構大変なんだよ。僕たちは部活で鍛えているけど、鍛えていない人だとほらっ、大人も子供も腰回りをストレッチしながらゴミ拾いしているでしょ」
頭の固い椿を納得させようと帆波は椿に周りを見るように仕向ける。
周りでは他の参加者も中腰でゴミ拾いは大変らしく、各自適宜休憩を取りながらゴミ拾いを行っている。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
極上イケメン先生が秘密の溺愛教育に熱心です
朝陽七彩
恋愛
私は。
「夕鶴、こっちにおいで」
現役の高校生だけど。
「ずっと夕鶴とこうしていたい」
担任の先生と。
「夕鶴を誰にも渡したくない」
付き合っています。
♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡
神城夕鶴(かみしろ ゆづる)
軽音楽部の絶対的エース
飛鷹隼理(ひだか しゅんり)
アイドル的存在の超イケメン先生
♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡
彼の名前は飛鷹隼理くん。
隼理くんは。
「夕鶴にこうしていいのは俺だけ」
そう言って……。
「そんなにも可愛い声を出されたら……俺、止められないよ」
そして隼理くんは……。
……‼
しゅっ……隼理くん……っ。
そんなことをされたら……。
隼理くんと過ごす日々はドキドキとわくわくの連続。
……だけど……。
え……。
誰……?
誰なの……?
その人はいったい誰なの、隼理くん。
ドキドキとわくわくの連続だった私に突如現れた隼理くんへの疑惑。
その疑惑は次第に大きくなり、私の心の中を不安でいっぱいにさせる。
でも。
でも訊けない。
隼理くんに直接訊くことなんて。
私にはできない。
私は。
私は、これから先、一体どうすればいいの……?
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
隣に住んでいる後輩の『彼女』面がガチすぎて、オレの知ってるラブコメとはかなり違う気がする
夕姫
青春
【『白石夏帆』こいつには何を言っても無駄なようだ……】
主人公の神原秋人は、高校二年生。特別なことなど何もない、静かな一人暮らしを愛する少年だった。東京の私立高校に通い、誰とも深く関わらずただ平凡に過ごす日々。
そんな彼の日常は、ある春の日、突如現れた隣人によって塗り替えられる。後輩の白石夏帆。そしてとんでもないことを言い出したのだ。
「え?私たち、付き合ってますよね?」
なぜ?どうして?全く身に覚えのない主張に秋人は混乱し激しく否定する。だが、夏帆はまるで聞いていないかのように、秋人に猛烈に迫ってくる。何を言っても、どんな態度をとっても、その鋼のような意思は揺るがない。
「付き合っている」という謎の確信を持つ夏帆と、彼女に振り回されながらも憎めない(?)と思ってしまう秋人。これは、一人の後輩による一方的な「好き」が、平凡な先輩の日常を侵略する、予測不能な押しかけラブコメディ。
天才天然天使様こと『三天美女』の汐崎真凜に勝手に婚姻届を出され、いつの間にか天使の旦那になったのだが...。【動画投稿】
田中又雄
恋愛
18の誕生日を迎えたその翌日のこと。
俺は分籍届を出すべく役所に来ていた...のだが。
「えっと...結論から申し上げますと...こちらの手続きは不要ですね」「...え?どういうことですか?」「昨日、婚姻届を出されているので親御様とは別の戸籍が作られていますので...」「...はい?」
そうやら俺は知らないうちに結婚していたようだった。
「あの...相手の人の名前は?」
「...汐崎真凛様...という方ですね」
その名前には心当たりがあった。
天才的な頭脳、マイペースで天然な性格、天使のような見た目から『三天美女』なんて呼ばれているうちの高校のアイドル的存在。
こうして俺は天使との-1日婚がスタートしたのだった。
友達の妹が、入浴してる。
つきのはい
恋愛
「交換してみない?」
冴えない高校生の藤堂夏弥は、親友のオシャレでモテまくり同級生、鈴川洋平にバカげた話を持ちかけられる。
それは、お互い現在同居中の妹達、藤堂秋乃と鈴川美咲を交換して生活しようというものだった。
鈴川美咲は、美男子の洋平に勝るとも劣らない美少女なのだけれど、男子に嫌悪感を示し、夏弥とも形式的な会話しかしなかった。
冴えない男子と冷めがちな女子の距離感が、二人暮らしのなかで徐々に変わっていく。
そんなラブコメディです。
あるフィギュアスケーターの性事情
蔵屋
恋愛
この小説はフィクションです。
しかし、そのようなことが現実にあったかもしれません。
何故ならどんな人間も、悪魔や邪神や悪神に憑依された偽善者なのですから。
この物語は浅岡結衣(16才)とそのコーチ(25才)の恋の物語。
そのコーチの名前は高木文哉(25才)という。
この物語はフィクションです。
実在の人物、団体等とは、一切関係がありません。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる