96 / 103
96話
しおりを挟む
「瑞希ちゃん、撫子ちゃん」
後ろから舞も走って追いかけてくる。
舞も廊下を走ってはいけない校則を破り、瑞希たちを追いかける。
一体、なぜ撫子が瑞希たちを……いや瑞希を避けているのか分からない。
でも分かっていることだけはある。
撫子は生理でイライラして避けていたということは嘘だったということだ。
撫子は昨日、もう避けないと約束してくれた。
責任感の強い撫子がたった一日で約束を反故にしない女の子だということは分かっているつもりである。
撫子はどんどん上に逃げていく。
上ということはだいたい逃げられる場所は限られてくる。
多分、屋上だろう。
瑞希の予想は見事的中し、撫子は屋上に逃げ込む。
もちろん、屋上に逃げ場などない。
屋上で向かい合う、撫子と瑞希。
後ろから追いかけてきていると思っていたが、舞が全然姿を見せてくれない。
どこかではぐれてしまったのだろうか。
「白鳥、昨日の私を避けている理由は嘘だったんだなっ」
「……」
感情が高ぶっているせいか、瑞希の口調はきつかった。
やはり、信頼していた撫子に嘘をつかれるのは精神的にきついものがある。
いつも冷静な撫子はどこに行ってしまったのか、屋上にたたずむ撫子は弱々しく俯き、なにも返事をしてくれなかった。
「それじゃーなんで私を避けるんだよ。私、なにか白鳥に悪いことでもしたのか?悪いがなにも心当たりがないんだ」
昨日避けないと約束したのに、一日で反故にされ瑞希の気持ちは悪い意味で高ぶっていた。
「別に柊さんは悪くないわ」
「ならどうして避けるんだよ」
撫子の否定の言葉はよく芯が通っていた。
だからその言葉は嘘ではないと理解した。
でも、だったらどうして瑞希を避けているのだろう。
謎は深まるばかりである。
「……」
そして再びの無言。
どうやら、撫子は瑞希を避けている理由だけは話したくないらしい。
その中途半端な反応がさらに瑞希をイラつかせる。
もし瑞希が悪いことをしたなら全力で謝りたいと思っている。
でも撫子は瑞希に非はないと断言をした。
つまり、瑞希には非はないのだろう。
だったら余計、なにもしていないのに避けられているこの状況を納得することはできない。
「私が悪くないなら、どうして避けるんだよ」
そもそも瑞希が悪くないなら撫子に避けられる意味が分からない。
そもそもおかしな話だろう。
瑞希が悪いなら瑞希を避けているのもまだ分かる。
でも撫子は瑞希は悪くないと言いながら瑞希を避けている。
言っていることとやっていることがメチャクチャである。
後ろから舞も走って追いかけてくる。
舞も廊下を走ってはいけない校則を破り、瑞希たちを追いかける。
一体、なぜ撫子が瑞希たちを……いや瑞希を避けているのか分からない。
でも分かっていることだけはある。
撫子は生理でイライラして避けていたということは嘘だったということだ。
撫子は昨日、もう避けないと約束してくれた。
責任感の強い撫子がたった一日で約束を反故にしない女の子だということは分かっているつもりである。
撫子はどんどん上に逃げていく。
上ということはだいたい逃げられる場所は限られてくる。
多分、屋上だろう。
瑞希の予想は見事的中し、撫子は屋上に逃げ込む。
もちろん、屋上に逃げ場などない。
屋上で向かい合う、撫子と瑞希。
後ろから追いかけてきていると思っていたが、舞が全然姿を見せてくれない。
どこかではぐれてしまったのだろうか。
「白鳥、昨日の私を避けている理由は嘘だったんだなっ」
「……」
感情が高ぶっているせいか、瑞希の口調はきつかった。
やはり、信頼していた撫子に嘘をつかれるのは精神的にきついものがある。
いつも冷静な撫子はどこに行ってしまったのか、屋上にたたずむ撫子は弱々しく俯き、なにも返事をしてくれなかった。
「それじゃーなんで私を避けるんだよ。私、なにか白鳥に悪いことでもしたのか?悪いがなにも心当たりがないんだ」
昨日避けないと約束したのに、一日で反故にされ瑞希の気持ちは悪い意味で高ぶっていた。
「別に柊さんは悪くないわ」
「ならどうして避けるんだよ」
撫子の否定の言葉はよく芯が通っていた。
だからその言葉は嘘ではないと理解した。
でも、だったらどうして瑞希を避けているのだろう。
謎は深まるばかりである。
「……」
そして再びの無言。
どうやら、撫子は瑞希を避けている理由だけは話したくないらしい。
その中途半端な反応がさらに瑞希をイラつかせる。
もし瑞希が悪いことをしたなら全力で謝りたいと思っている。
でも撫子は瑞希に非はないと断言をした。
つまり、瑞希には非はないのだろう。
だったら余計、なにもしていないのに避けられているこの状況を納得することはできない。
「私が悪くないなら、どうして避けるんだよ」
そもそも瑞希が悪くないなら撫子に避けられる意味が分からない。
そもそもおかしな話だろう。
瑞希が悪いなら瑞希を避けているのもまだ分かる。
でも撫子は瑞希は悪くないと言いながら瑞希を避けている。
言っていることとやっていることがメチャクチャである。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
陰キャの俺、なぜか文芸部の白髪美少女とバスケ部の黒髪美少女に好かれてるっぽい。
沢田美
恋愛
この世の中には、勝者と敗者がいる。
――恋人がいて、青春を謳歌し、学校生活をカラフルに染める勝者。
そしてその反対側、モブのように生きる俺・高一賢聖(たかいちけんせい)。
高校入学初日、ぼっちを貫くつもりだった俺の前に、
“二人の女王”が現れた。
ひとりは――雪のように白い髪を持つ、文芸部の女神・瀬良由良(せらゆら)。
もうひとりは――バスケ部の全国エースにして完璧超人、不知火優花(しらぬいゆうか)。
陰キャ代表の俺が、なんでこの二人に関わることになるんだ!?
「文芸部、入らない?」
「由良先輩、また新入生をたぶらかしてる〜!」
平凡で静かな高校生活を夢見ていたのに――
気づけば俺の毎日は、ラブコメと混乱で埋め尽くされていた。
青春なんて関係ないと思ってた。
だけど、この春だけは違うらしい。
あるフィギュアスケーターの性事情
蔵屋
恋愛
この小説はフィクションです。
しかし、そのようなことが現実にあったかもしれません。
何故ならどんな人間も、悪魔や邪神や悪神に憑依された偽善者なのですから。
この物語は浅岡結衣(16才)とそのコーチ(25才)の恋の物語。
そのコーチの名前は高木文哉(25才)という。
この物語はフィクションです。
実在の人物、団体等とは、一切関係がありません。
ヤンデレ美少女転校生と共に体育倉庫に閉じ込められ、大問題になりましたが『結婚しています!』で乗り切った嘘のような本当の話
桜井正宗@オートスキル第1巻発売中
青春
――結婚しています!
それは二人だけの秘密。
高校二年の遙と遥は結婚した。
近年法律が変わり、高校生(十六歳)からでも結婚できるようになっていた。だから、問題はなかった。
キッカケは、体育倉庫に閉じ込められた事件から始まった。校長先生に問い詰められ、とっさに誤魔化した。二人は退学の危機を乗り越える為に本当に結婚することにした。
ワケありヤンデレ美少女転校生の『小桜 遥』と”新婚生活”を開始する――。
*結婚要素あり
*ヤンデレ要素あり
中1でEカップって巨乳だから熱く甘く生きたいと思う真理(マリー)と小説家を目指す男子、光(みつ)のラブな日常物語
jun( ̄▽ ̄)ノ
大衆娯楽
中1でバスト92cmのブラはEカップというマリーと小説家を目指す男子、光の日常ラブ
★作品はマリーの語り、一人称で進行します。
わたしの下着 母の私をBBA~と呼ぶことのある息子がまさか...
MisakiNonagase
青春
39才の母・真知子は息子が私の下着を持ち出していることに気づいた。
ネットで同様の事象がないか調べると、案外多いようだ。
さて、真知子は息子を問い詰める? それとも気づかないふりを続けてあげるか?
そのほかに外伝も綴りました。
旧校舎の地下室
守 秀斗
恋愛
高校のクラスでハブられている俺。この高校に友人はいない。そして、俺はクラスの美人女子高生の京野弘美に興味を持っていた。と言うか好きなんだけどな。でも、京野は美人なのに人気が無く、俺と同様ハブられていた。そして、ある日の放課後、京野に俺の恥ずかしい行為を見られてしまった。すると、京野はその事をバラさないかわりに、俺を旧校舎の地下室へ連れて行く。そこで、おかしなことを始めるのだったのだが……。
**俺、東大院生の実験対象にされてた。**同居している美人家庭教師のやばい秘密
まさき
青春
俺は今、東大院生の実験対象になっている。
ある雨の夜、アパートの前にずぶ濡れの美女が立っていた。
「家庭教師です。住まわせてください」
突然すぎる申し出に困惑しながらも、なぜか断れなかった。
桐島咲楽、東大大学院生。成績は天才、料理は壊滅的、距離感はおかしい。毎日転ぶ、焦がす、なぜか距離が近い。そのくせ授業は鬼のように丁寧で、俺のことを誰よりもよく見ていた。
偏差値42だった俺の成績は、気づけば上がっていた。でも、それより気になることがある。
咲楽さんが、研究ノートに何かを書いている。「被験者」という文字が、見えた気がした。
距離が近いのは、データのためか。褒めてくれるのは、実験のためか。でも、あの顔は。あの声は。
「データじゃなくて、私がそう思っています」
嘘をついているような顔じゃなかった。
偏差値42の俺に、東大院生の美女が押しかけてきた。ドタバタな毎日の中で、俺の心臓が休まる暇がない。これはドキドキなのか、心配なのか。それとも、もう恋なのか。
不器用な天才と、鈍感な高校生の、やばい同居生活。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる