101 / 103
101話
しおりを挟む
撫子と仲直りした翌日。
久しぶりにすがすがしい朝だった。
この前は撫子とのいざこざがあり、朝が来るのが本当に憂鬱だった。
でもそれももう解決し、なにも憂うことがない。
「今日は明るいね瑞希ちゃん」
亜美も元気のない瑞希を心配していたらしく、すぐに瑞希の変化に気づく。
さすが血の繋がった姉というべきだろう。
「一つ肩の荷が下りたからな」
「なになに、なにかあったのー。お姉ちゃん、凄く聞きたい」
「さすがに教えないからな」
さすがに同級生の女の子と喧嘩して仲直りしたなんて恥ずかしくて言えるわけがない。
「瑞希ちゃんも高校生だもんね。色々とあるわよね~。あぁ、青春が眩しい」
亜美は一人納得した表情で頷いている。
なぜ大人は高校生と青春をイコールですぐに結ぶのだろう。
そもそも青春の意味が分からない。
大人たちは高校生は青春で羨ましいと言うが、高校生だって毎日良いことだけではない。
撫子と喧嘩してモヤモヤしたり、イライラしたり、ストレスや悩みだってある。
それをくるめて青春と言い、青春で良いなという大人は、高校生の苦労を知らないのだろうか。
そもそも瑞希は青春が羨ましいどころか嫌いである。
自分たちの苦労を青春という言葉で美化されるのが嫌いだ。
「別に青春じゃないから」
瑞希は冷たく亜美に言葉を吐きかけると、そのまま家を出る。
「瑞希ちゃん、おはよー」
「おはよう、柊さん」
「おはよう……珍しいな白鳥と金森が一緒に登校なんて」
校門前で舞と撫子と出会った瑞希は、朝から二人一緒だったことに驚いた。
朝から二人一緒の組み合わせは初めて見たかもしれない。
「珍しくたまたま会ったのよ、そこで」
「そうそう。だから一緒に来たんだ。友達だから。それに昨日や一昨日は避けられまくったから」
「そ、それはもう終わったことでしょ。もう持ち出さないで」
雨降って地固まるというべきか。昨日よりもさらに仲良くなった気がする。
舞にからかわれた撫子は頬を赤らめ、拗ねるようにソッポを向く。
撫子もいつも通りに戻ったようでなによりだ。
「ねぇーねぇー。あたし瑞希ちゃんと撫子ちゃんと写真撮りたいんだけど良いかな」
なにを思ったのか、突然三人で写真を撮ろうと言い出す舞。
「いきなりどうしたんだ金森」
「そうね、いきなりすぎて頭が追い付かないのだけれども」
いきなりすぎる提案のせいで瑞希と撫子の頭は追い付かないでいる。
どうして朝、三人と出会って写真を撮る流れになるのだろうか。
久しぶりにすがすがしい朝だった。
この前は撫子とのいざこざがあり、朝が来るのが本当に憂鬱だった。
でもそれももう解決し、なにも憂うことがない。
「今日は明るいね瑞希ちゃん」
亜美も元気のない瑞希を心配していたらしく、すぐに瑞希の変化に気づく。
さすが血の繋がった姉というべきだろう。
「一つ肩の荷が下りたからな」
「なになに、なにかあったのー。お姉ちゃん、凄く聞きたい」
「さすがに教えないからな」
さすがに同級生の女の子と喧嘩して仲直りしたなんて恥ずかしくて言えるわけがない。
「瑞希ちゃんも高校生だもんね。色々とあるわよね~。あぁ、青春が眩しい」
亜美は一人納得した表情で頷いている。
なぜ大人は高校生と青春をイコールですぐに結ぶのだろう。
そもそも青春の意味が分からない。
大人たちは高校生は青春で羨ましいと言うが、高校生だって毎日良いことだけではない。
撫子と喧嘩してモヤモヤしたり、イライラしたり、ストレスや悩みだってある。
それをくるめて青春と言い、青春で良いなという大人は、高校生の苦労を知らないのだろうか。
そもそも瑞希は青春が羨ましいどころか嫌いである。
自分たちの苦労を青春という言葉で美化されるのが嫌いだ。
「別に青春じゃないから」
瑞希は冷たく亜美に言葉を吐きかけると、そのまま家を出る。
「瑞希ちゃん、おはよー」
「おはよう、柊さん」
「おはよう……珍しいな白鳥と金森が一緒に登校なんて」
校門前で舞と撫子と出会った瑞希は、朝から二人一緒だったことに驚いた。
朝から二人一緒の組み合わせは初めて見たかもしれない。
「珍しくたまたま会ったのよ、そこで」
「そうそう。だから一緒に来たんだ。友達だから。それに昨日や一昨日は避けられまくったから」
「そ、それはもう終わったことでしょ。もう持ち出さないで」
雨降って地固まるというべきか。昨日よりもさらに仲良くなった気がする。
舞にからかわれた撫子は頬を赤らめ、拗ねるようにソッポを向く。
撫子もいつも通りに戻ったようでなによりだ。
「ねぇーねぇー。あたし瑞希ちゃんと撫子ちゃんと写真撮りたいんだけど良いかな」
なにを思ったのか、突然三人で写真を撮ろうと言い出す舞。
「いきなりどうしたんだ金森」
「そうね、いきなりすぎて頭が追い付かないのだけれども」
いきなりすぎる提案のせいで瑞希と撫子の頭は追い付かないでいる。
どうして朝、三人と出会って写真を撮る流れになるのだろうか。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
友達の妹が、入浴してる。
つきのはい
恋愛
「交換してみない?」
冴えない高校生の藤堂夏弥は、親友のオシャレでモテまくり同級生、鈴川洋平にバカげた話を持ちかけられる。
それは、お互い現在同居中の妹達、藤堂秋乃と鈴川美咲を交換して生活しようというものだった。
鈴川美咲は、美男子の洋平に勝るとも劣らない美少女なのだけれど、男子に嫌悪感を示し、夏弥とも形式的な会話しかしなかった。
冴えない男子と冷めがちな女子の距離感が、二人暮らしのなかで徐々に変わっていく。
そんなラブコメディです。
あるフィギュアスケーターの性事情
蔵屋
恋愛
この小説はフィクションです。
しかし、そのようなことが現実にあったかもしれません。
何故ならどんな人間も、悪魔や邪神や悪神に憑依された偽善者なのですから。
この物語は浅岡結衣(16才)とそのコーチ(25才)の恋の物語。
そのコーチの名前は高木文哉(25才)という。
この物語はフィクションです。
実在の人物、団体等とは、一切関係がありません。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる