好感度MAXから始まるラブコメ

黒姫百合

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7話

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「私ってそんなにニヤニヤしてたっ?」
「うん、してたよ。授業中もずっとニヤニヤしてて先生に怒られないかソワソワしてたよ」
「だったら言ってくれれば良かったのに~。茜ちゃんの意地悪」
「ごめんね早苗。でもそんな早苗も可愛かったよ」
「……もう~、茜ちゃんったら」

 自分では全然ニヤニヤしていたことに気づいていなかった早苗は驚愕する。
 茜は早苗がニヤニヤしていたことに気づいていたが、早苗にはなにも言ってはくれなかった。
 茜に意地悪されて早苗は頬を膨らますも、茜に可愛いと言われ思わず一瞬で頬が緩んでしまう。

「早く行かないと時間もなくなっちゃうし、そろそろ移動しようか」

 教室で四人で盛り上がるのも良いが今日はミチルと渚のお祝いのためにケーキを食べに行く予定がある。

「そうだった。忘れるところだった」
「早苗が計画したのに忘れないの」
「えへへ、ごめんね」

 一日中計画を練っていたのにも関わらず、四人で放課後話していたことが楽しくてケーキを食べに行くことを忘れかけていた早苗。
 そんな早苗に茜は呆れていた。

「全く、早苗は」
「それが早苗らしいと言えばらしいんだけどね」

 これにはミチルも呆れ、渚は苦し紛れのフォローをする。
 その後、四人は教室を出て、昇降口で外靴に履き替えケーキ屋に向かった。



 放課後の繁華街は人で溢れていた。
 早苗たちと同じように学校終わりに遊びに来た高校生。仕事終わりの社会人。健康のために外を歩いている老人。
 そんな人混みの中を早苗たちは歩いていく。

「放課後って楽しいんだけど、すぐに夜になるから寂しいよね」
「なら今日も泊まりに行くから寂しくないでしょ」
「うん」

 沈む夕焼けを見て、早苗は寂寥感に襲われる。
 学校終わりの放課後は楽しいのだが、それと同時に友達と別れなければならないので寂しい。
 そんな寂しがる早苗を見かねた茜は早苗に優しい言葉をかける。
 今日もずっと茜と一緒にいることができ、早苗は笑顔になる。

「今日は茜ちゃんの家に泊まりたいな」
「はいはい。どっちでも大丈夫だよ」

 昨日は茜が早苗の家に泊ったので、今日は茜の家に泊まりたかった早苗はさらに我がままを言う。
 茜も早苗の我がままにはなれているようで、嫌な顔一つせず了承する。

「……何度も思うけどあれで付き合ってないんだから驚きよね」
「……ボクから見れば完全にカップルそのものだけどね」

 後ろでミチルと渚が早苗たちのことについて話しているが、そんなにカップルに見えるだろうか。
 早苗からすれば、茜とは幼馴染だし昔からお互いの家に泊まり合うのは日常茶飯事である。
 だからなぜ、ミチルと渚がそんなことを言うのかいまいち分からなかった。
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