7 / 99
7話
しおりを挟む
「私ってそんなにニヤニヤしてたっ?」
「うん、してたよ。授業中もずっとニヤニヤしてて先生に怒られないかソワソワしてたよ」
「だったら言ってくれれば良かったのに~。茜ちゃんの意地悪」
「ごめんね早苗。でもそんな早苗も可愛かったよ」
「……もう~、茜ちゃんったら」
自分では全然ニヤニヤしていたことに気づいていなかった早苗は驚愕する。
茜は早苗がニヤニヤしていたことに気づいていたが、早苗にはなにも言ってはくれなかった。
茜に意地悪されて早苗は頬を膨らますも、茜に可愛いと言われ思わず一瞬で頬が緩んでしまう。
「早く行かないと時間もなくなっちゃうし、そろそろ移動しようか」
教室で四人で盛り上がるのも良いが今日はミチルと渚のお祝いのためにケーキを食べに行く予定がある。
「そうだった。忘れるところだった」
「早苗が計画したのに忘れないの」
「えへへ、ごめんね」
一日中計画を練っていたのにも関わらず、四人で放課後話していたことが楽しくてケーキを食べに行くことを忘れかけていた早苗。
そんな早苗に茜は呆れていた。
「全く、早苗は」
「それが早苗らしいと言えばらしいんだけどね」
これにはミチルも呆れ、渚は苦し紛れのフォローをする。
その後、四人は教室を出て、昇降口で外靴に履き替えケーキ屋に向かった。
放課後の繁華街は人で溢れていた。
早苗たちと同じように学校終わりに遊びに来た高校生。仕事終わりの社会人。健康のために外を歩いている老人。
そんな人混みの中を早苗たちは歩いていく。
「放課後って楽しいんだけど、すぐに夜になるから寂しいよね」
「なら今日も泊まりに行くから寂しくないでしょ」
「うん」
沈む夕焼けを見て、早苗は寂寥感に襲われる。
学校終わりの放課後は楽しいのだが、それと同時に友達と別れなければならないので寂しい。
そんな寂しがる早苗を見かねた茜は早苗に優しい言葉をかける。
今日もずっと茜と一緒にいることができ、早苗は笑顔になる。
「今日は茜ちゃんの家に泊まりたいな」
「はいはい。どっちでも大丈夫だよ」
昨日は茜が早苗の家に泊ったので、今日は茜の家に泊まりたかった早苗はさらに我がままを言う。
茜も早苗の我がままにはなれているようで、嫌な顔一つせず了承する。
「……何度も思うけどあれで付き合ってないんだから驚きよね」
「……ボクから見れば完全にカップルそのものだけどね」
後ろでミチルと渚が早苗たちのことについて話しているが、そんなにカップルに見えるだろうか。
早苗からすれば、茜とは幼馴染だし昔からお互いの家に泊まり合うのは日常茶飯事である。
だからなぜ、ミチルと渚がそんなことを言うのかいまいち分からなかった。
「うん、してたよ。授業中もずっとニヤニヤしてて先生に怒られないかソワソワしてたよ」
「だったら言ってくれれば良かったのに~。茜ちゃんの意地悪」
「ごめんね早苗。でもそんな早苗も可愛かったよ」
「……もう~、茜ちゃんったら」
自分では全然ニヤニヤしていたことに気づいていなかった早苗は驚愕する。
茜は早苗がニヤニヤしていたことに気づいていたが、早苗にはなにも言ってはくれなかった。
茜に意地悪されて早苗は頬を膨らますも、茜に可愛いと言われ思わず一瞬で頬が緩んでしまう。
「早く行かないと時間もなくなっちゃうし、そろそろ移動しようか」
教室で四人で盛り上がるのも良いが今日はミチルと渚のお祝いのためにケーキを食べに行く予定がある。
「そうだった。忘れるところだった」
「早苗が計画したのに忘れないの」
「えへへ、ごめんね」
一日中計画を練っていたのにも関わらず、四人で放課後話していたことが楽しくてケーキを食べに行くことを忘れかけていた早苗。
そんな早苗に茜は呆れていた。
「全く、早苗は」
「それが早苗らしいと言えばらしいんだけどね」
これにはミチルも呆れ、渚は苦し紛れのフォローをする。
その後、四人は教室を出て、昇降口で外靴に履き替えケーキ屋に向かった。
放課後の繁華街は人で溢れていた。
早苗たちと同じように学校終わりに遊びに来た高校生。仕事終わりの社会人。健康のために外を歩いている老人。
そんな人混みの中を早苗たちは歩いていく。
「放課後って楽しいんだけど、すぐに夜になるから寂しいよね」
「なら今日も泊まりに行くから寂しくないでしょ」
「うん」
沈む夕焼けを見て、早苗は寂寥感に襲われる。
学校終わりの放課後は楽しいのだが、それと同時に友達と別れなければならないので寂しい。
そんな寂しがる早苗を見かねた茜は早苗に優しい言葉をかける。
今日もずっと茜と一緒にいることができ、早苗は笑顔になる。
「今日は茜ちゃんの家に泊まりたいな」
「はいはい。どっちでも大丈夫だよ」
昨日は茜が早苗の家に泊ったので、今日は茜の家に泊まりたかった早苗はさらに我がままを言う。
茜も早苗の我がままにはなれているようで、嫌な顔一つせず了承する。
「……何度も思うけどあれで付き合ってないんだから驚きよね」
「……ボクから見れば完全にカップルそのものだけどね」
後ろでミチルと渚が早苗たちのことについて話しているが、そんなにカップルに見えるだろうか。
早苗からすれば、茜とは幼馴染だし昔からお互いの家に泊まり合うのは日常茶飯事である。
だからなぜ、ミチルと渚がそんなことを言うのかいまいち分からなかった。
0
あなたにおすすめの小説
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
友達の妹が、入浴してる。
つきのはい
恋愛
「交換してみない?」
冴えない高校生の藤堂夏弥は、親友のオシャレでモテまくり同級生、鈴川洋平にバカげた話を持ちかけられる。
それは、お互い現在同居中の妹達、藤堂秋乃と鈴川美咲を交換して生活しようというものだった。
鈴川美咲は、美男子の洋平に勝るとも劣らない美少女なのだけれど、男子に嫌悪感を示し、夏弥とも形式的な会話しかしなかった。
冴えない男子と冷めがちな女子の距離感が、二人暮らしのなかで徐々に変わっていく。
そんなラブコメディです。
極悪家庭教師の溺愛レッスン~悪魔な彼はお隣さん~
恵喜 どうこ
恋愛
「高校合格のお礼をくれない?」
そう言っておねだりしてきたのはお隣の家庭教師のお兄ちゃん。
私よりも10歳上のお兄ちゃんはずっと憧れの人だったんだけど、好きだという告白もないままに男女の関係に発展してしまった私は苦しくて、どうしようもなくて、彼の一挙手一投足にただ振り回されてしまっていた。
葵は私のことを本当はどう思ってるの?
私は葵のことをどう思ってるの?
意地悪なカテキョに翻弄されっぱなし。
こうなったら確かめなくちゃ!
葵の気持ちも、自分の気持ちも!
だけど甘い誘惑が多すぎて――
ちょっぴりスパイスをきかせた大人の男と女子高生のラブストーリーです。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
久々に幼なじみの家に遊びに行ったら、寝ている間に…
しゅうじつ
BL
俺の隣の家に住んでいる有沢は幼なじみだ。
高校に入ってからは、学校で話したり遊んだりするくらいの仲だったが、今日数人の友達と彼の家に遊びに行くことになった。
数年ぶりの幼なじみの家を懐かしんでいる中、いつの間にか友人たちは帰っており、幼なじみと2人きりに。
そこで俺は彼の部屋であるものを見つけてしまい、部屋に来た有沢に咄嗟に寝たフリをするが…
中1でEカップって巨乳だから熱く甘く生きたいと思う真理(マリー)と小説家を目指す男子、光(みつ)のラブな日常物語
jun( ̄▽ ̄)ノ
大衆娯楽
中1でバスト92cmのブラはEカップというマリーと小説家を目指す男子、光の日常ラブ
★作品はマリーの語り、一人称で進行します。
イケボすぎる兄が、『義妹の中の人』をやったらバズった件について
のびすけ。
恋愛
春から一人暮らしを始めた大学一年生、天城コウは――ただの一般人だった。
だが、再会した義妹・ひよりのひと言で、そんな日常は吹き飛ぶ。
「お兄ちゃんにしか頼めないの、私の“中の人”になって!」
ひよりはフォロワー20万人超えの人気Vtuber《ひよこまる♪》。
だが突然の喉の不調で、配信ができなくなったらしい。
その代役に選ばれたのが、イケボだけが取り柄のコウ――つまり俺!?
仕方なく始めた“妹の中の人”としての活動だったが、
「え、ひよこまるの声、なんか色っぽくない!?」
「中の人、彼氏か?」
視聴者の反応は想定外。まさかのバズり現象が発生!?
しかも、ひよりはそのまま「兄妹ユニット結成♡」を言い出して――
同居、配信、秘密の関係……って、これほぼ恋人同棲じゃん!?
「お兄ちゃんの声、独り占めしたいのに……他の女と絡まないでよっ!」
代役から始まる、妹と秘密の“中の人”Vライフ×甘々ハーレムラブコメ、ここに開幕!
旧校舎の地下室
守 秀斗
恋愛
高校のクラスでハブられている俺。この高校に友人はいない。そして、俺はクラスの美人女子高生の京野弘美に興味を持っていた。と言うか好きなんだけどな。でも、京野は美人なのに人気が無く、俺と同様ハブられていた。そして、ある日の放課後、京野に俺の恥ずかしい行為を見られてしまった。すると、京野はその事をバラさないかわりに、俺を旧校舎の地下室へ連れて行く。そこで、おかしなことを始めるのだったのだが……。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる