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52話
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「……茜ちゃん」
一人で教室を出て行く茜を心配そうに見送る早苗。
「茜ちゃんに彼氏……全然想像がつかないな」
早苗は誰よりも茜の近くにいた。
早苗の隣に茜がいることは当たり前だと思っていた。
でも違った。
茜に彼氏ができたら、もう二度と今の関係ではいられないと早苗は感じていた。
「……大丈夫、バレなければ問題ないよね」
早苗は茜のことが気になりすぎて教室を飛び出す。
今の早苗は茜のことしか見えておらず、それ以外の人や音は聞こえていなかった。
「待ちなさい早苗。盗み聞きは良くないわ」
「ミチル。多分今の早苗は茜のことで頭がいっぱいでミチルの声は聞こえていないと思うよ」
「……渚。全く気づくのが遅いんだから」
ミチルが早苗を呼び止めていたが、茜のことで頭がいっぱいでミチルの声は聞こえていなかった。
それを察した渚がミチルを止め、ミチルはヤレヤレとため息をこぼした。
早苗は傘を差しながら外に出て裏庭に向かう。
もちろん、茜に見つかったら怒られると思い、茜にバレないように慎重に二人を探した。
「来てくれてありがとう神崎さん」
「いえ、でも本当に生徒会長からのお手紙だったんですね。ここに来るまで半信半疑でした」
「あはは、まさか本物かどうか疑われていたなんて思わなかったな。でも本当に来てくれてありがとう。もし神崎さんがここに来なかったら学校が終わる八時までずっと雨の中待ち続けていたところだったよ」
「先輩が言うと冗談に聞こえませんね」
「冗談じゃないよ。私は神崎さんにどうしても伝えたいことがあったから」
裏庭で二人を見つけた早苗は見つからないように校舎の陰に隠れる。
二人とは少し距離が離れているものの、二人の会話はギリギリ聞こえる。
茜は本人かどうか半信半疑だったらしく、生徒会長の密樹も疑われていたことに驚いていた。
早苗も冗談だと思っていたが、まさか本気だったらしく茜が来なかったらこんな雨の中であと四時間以上も待っているつもりだったらしい。
それほど密樹が本気だということが伝わってくる。
飯島密樹。早苗たちの一つ年上の先輩で男の娘だ。
身長は百八十二センチあるので、かなり大きい。
肩幅もあり、結構ガッチリとした体型をしている。
髪は黒のボブカッとで、髪がサラサラしていた。
容姿端麗、文武両道の密樹は見た目も良く、勉強も運動も完璧である。
可愛いというよりかは綺麗な人で後輩からの人気が凄まじい。
実際同性の早苗ですら、あまりの綺麗さに息を呑むほどだった。
一人で教室を出て行く茜を心配そうに見送る早苗。
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茜に彼氏ができたら、もう二度と今の関係ではいられないと早苗は感じていた。
「……大丈夫、バレなければ問題ないよね」
早苗は茜のことが気になりすぎて教室を飛び出す。
今の早苗は茜のことしか見えておらず、それ以外の人や音は聞こえていなかった。
「待ちなさい早苗。盗み聞きは良くないわ」
「ミチル。多分今の早苗は茜のことで頭がいっぱいでミチルの声は聞こえていないと思うよ」
「……渚。全く気づくのが遅いんだから」
ミチルが早苗を呼び止めていたが、茜のことで頭がいっぱいでミチルの声は聞こえていなかった。
それを察した渚がミチルを止め、ミチルはヤレヤレとため息をこぼした。
早苗は傘を差しながら外に出て裏庭に向かう。
もちろん、茜に見つかったら怒られると思い、茜にバレないように慎重に二人を探した。
「来てくれてありがとう神崎さん」
「いえ、でも本当に生徒会長からのお手紙だったんですね。ここに来るまで半信半疑でした」
「あはは、まさか本物かどうか疑われていたなんて思わなかったな。でも本当に来てくれてありがとう。もし神崎さんがここに来なかったら学校が終わる八時までずっと雨の中待ち続けていたところだったよ」
「先輩が言うと冗談に聞こえませんね」
「冗談じゃないよ。私は神崎さんにどうしても伝えたいことがあったから」
裏庭で二人を見つけた早苗は見つからないように校舎の陰に隠れる。
二人とは少し距離が離れているものの、二人の会話はギリギリ聞こえる。
茜は本人かどうか半信半疑だったらしく、生徒会長の密樹も疑われていたことに驚いていた。
早苗も冗談だと思っていたが、まさか本気だったらしく茜が来なかったらこんな雨の中であと四時間以上も待っているつもりだったらしい。
それほど密樹が本気だということが伝わってくる。
飯島密樹。早苗たちの一つ年上の先輩で男の娘だ。
身長は百八十二センチあるので、かなり大きい。
肩幅もあり、結構ガッチリとした体型をしている。
髪は黒のボブカッとで、髪がサラサラしていた。
容姿端麗、文武両道の密樹は見た目も良く、勉強も運動も完璧である。
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実際同性の早苗ですら、あまりの綺麗さに息を呑むほどだった。
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