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第四章 町に着いても金は無く
町中でのアクシデント
しおりを挟む結論を言うと俺達の馬車は無事に門を通過した。検査と言っても本当に簡単で、顔を見せた後幾つか質問をされただけで終わった。名前や職業、どうしてこの町に来たのかとか、泊まる宿などは決まっているかとかだ。
最初は個別に聞かれると思っていたが、代表してラニーさんが答えていた。そこで驚いたのは、受付の人達がラニーさんを見るなりビシッと姿勢を正して一礼したことだ。……調査隊の薬師と副隊長を兼任できるくらいだもんな。それだけ顔が効くってことだろう。
ちなみに俺は辺境から出稼ぎに出てきた人だと説明された。そういう人は珍しくないらしい。遠い所から出稼ぎに来たと言うのもあながち間違ってないしな。
町に来た目的は調査隊の協力者として。宿はもう決まっているという。エプリの事も、ラニーさんが何か話して免除されていた。それ以外のメンバーはきちんと確認したが。
最後に受付の立会いでそれぞれ簡易的な証明書をもらう。これはきちんと受付を通ったという証で、公共の場所で買い物をする場合は見せる必要があるという。紛失した場合は再発行も出来るとか。……有料だが。
勿論なくても買い物できる場所はある。だがそういう店は大概訳あり。少し割高だとか、場合によっては不良品を掴まされるとかだ。そしてそれは基本自己責任。何かあっても町としては保障しかねる。以上が受付でされた説明だ。
あと町中でのルールだけど、これに関してはそこまで規制はない。ざっくり言うなら揉め事を起こさないとか、他人に迷惑を掛けないとか日常のマナーみたいなものだ。様々な種族が来る分、規制が過ぎるとかえって揉め事になるという事か。
「では……ようこそ。交易都市群第十四都市ノービスへ」
全ての審査を終え、受付の朗らかな声に送られながら俺達の乗った馬車は町の中に入る。
いよいよか。そう言えば、こういうのって通行税とか必要そうなもんだけどな。他の人達も渡している様子はなかったし、どうやって財源を賄っているんだろうか?
そんな事を疑問に思いながらも、俺はまだ見ぬ町へドキドキワクワクを募らせていった。
中世ヨーロッパ風という言葉がある。様々なテンプレファンタジー小説で使われている表現だ。あくまで風という所がみそで、必ずしも本当に中世ヨーロッパの風景でなくても良いので多少実際とは間違っていても問題がない。
しかし中世と言っても幅が広く、いつの時代だか特定しづらいのが問題だ。例えば日本で言ったら一説によると、鎌倉幕府が出来てからだいたい戦国時代までの数百年が中世という話もあったりなかったり……。
「…………ヒサ。トキヒサっ。聞いてる?」
声にハッとして周りを見渡す。するとエプリがフード越しにこちらをじっと見ていた。
「町に入ってから景色を見るなり急にぼ~っとして、一体どうしたって言うの?」
「俺そんなにぼ~っとしてた?」
「……目の前で軽く手を振ったけど反応が無いくらいにはね」
ホントかそれ!? まったく気が付かなかった。
「あ、いや、色々感慨深くて。実際に見るとこんな感じなんだなぁって思ったんだ」
門の中に広がるのは、俺のイメージしていた中世ヨーロッパ風の風景に大分近いものだった。
建物は大半が石造り。高さはバラバラで普通に一階建てのものもあれば、縦に積み重なって五、六階建てになっているものもある。屋根はとんがり帽子のようで、雨水が溜まらないようになっているようだ。
道はかなり広く、俺達の馬車が二台並んでもまだ人が余裕を持って通れるくらい。簡単にだが石で舗装されていて、外に比べたら格段に走りやすい。建物もそうだけど、この辺りは石が良く使われている。近くに産地でもあるのかもしれない。
ちなみに馬車は町中で速度を出すと危ないので大分ゆっくりめ。だがその分周囲の風景を見るには丁度良かった。
「……? 何の事かよく分からないけど、最低限道を覚えておいた方が良いわよ。どうせまた後で来るんでしょ?」
「まあな。色々見て回りたいし」
ざっと見る限り町には活気が溢れている。店が多いのは勿論だが、露天らしきものもチラホラだ。フリーマーケットみたいで結構憧れるな。
馬車は現在調査隊にダンジョンの調査を命じた人、ここの都市長の元に向かっている。ラニーさんを見て門にいた衛兵達がやけに畏まっていると思ったら、元々調査隊が都市長の直属のような立ち位置にあるのも理由だったらしい。
別にそこまで偉くはないとはラニーさんの談だけど、その都市一番の権力者の直属と言うのはそれだけでステータスじゃないだろうか?
俺がこの都市でやる事は幾つかある。
まずラニーさんの報告の際に証人として同行する事。と言っても前にゴッチ隊長がバルガスを連れてここに来た時、大まかな説明はしてあるらしいので時間はそこまでかからないだろうという話だ。
次にセプトを医療機関に診せる事。埋め込まれた魔石は現在危険度は低いが、それでも何かのはずみで魔力が限界を迎えたら、バルガスのように凶魔化する可能性も無くはないのだ。
あとバルガスの見舞いもしておきたい。ちょっと存在を忘れてたしな。
三つ目はアシュさんの知り合いを探す事。ただアシュさんはもう大体の目星はついていて、あとは時間が経てば分かるという話だった。手紙でも出して返事を待ってるとかそういう事だろうか?
そして最後に、これが一番重要なのだが……金を稼がなければならない。
課題の分とエプリに支払う金。それにいずれイザスタさんに合流する為の旅費も必要だ。あと金魔法に使う金も要る。かと言って、モンスターと戦って金を稼ぐのは避けたい。
考えてみよう。護衛に金を払う為に護衛に戦わせるなんていうのは本末転倒だ。それならエプリも契約なんてせずに普通に稼いだ方が早い。セプトも同じだ。あと美少女に戦わせて自分だけ後ろで守られているっていうのは些か……いやかなり俺のなけなしのプライドに響く。
護衛が要る程俺が弱くて世間知らずだというのは自覚しているが、それとこれとは話が別。なら戦い以外で金を稼ぐしかない。幸いここは交易都市だ。商売で成り立っている町なのだから、探せば金を稼ぐ手段も見つかるだろう。
大体さしあたってはこんな感じだろうか。頭の中で考えをまとめながら、俺達は馬車に揺られながら都市長の所へ向かっていた。……事件はその途中で起きる。
「あとどのくらいで着きますか?」
「そうですねぇ。この調子で行けばもう二、三十分といったところでしょうな」
御者さんに訊ねるとそう返事が返ってきた。補足すると、この世界にも時計は存在する。例えば調査隊の拠点にも一つあったし、町中にもよく見れば時計らしきものを僅かに見かける。
ただあまり正確でないようで、大抵が十分や十五分単位の大まかに時間が分かる物。それにどれもかなり大きく、小さいものでも良く日本で見る家庭用の壁掛け時計より一回りデカい。
以前エプリに腕時計を見せた時、時計だと言っても微妙に信じていなかった。それはどうやら時計がそこまで普及していなかったかららしい。これがこの交易都市だけなのか、それともこの世界の基準なのかは知らないが、そういった点も調べる必要があるかもな。
しかしあと二、三十分か。まだ大分かかるな。俺がそう思いながら腕時計を見ていると、何かに気づいたのかジューネが話しかけてきた。
「おやっ!? トキヒサさん。前から気になっていたのですが、その腕に巻いている物は一体何です? なにやらお金の気配がしますねぇ」
「これ? 時計だけど?」
「誤魔化さないでくださいよ。そんな小さな時計が発明されたらそれだけで大問題ですって。町中の職人がこぞって製法を知りたがる事間違いなしですよ。私とトキヒサさんの仲じゃないですか。教えてくださいよ」
やっぱりジューネも信じてないみたいだ。しかし興味深そうに腕時計をチラチラ見ている。
「ホントに時計なんだって。ほらっ! 見てくれればはっきりするから」
「見せてくれるんですねっ! ではちょっと拝見を」
百聞は一見に如かず。見てみろよと言わんばかりに腕を伸ばし、ジューネがどれどれと身を乗り出した時、
「……きゃっ!?」
「おっと!」
急にガクンと馬車の速度が落ち、車体が軽く揺れた。ジューネはバランスを崩しかけるが、咄嗟にアシュさんが腕を掴んで支える。見ればエプリやセプト、ラニーさんは上手くこらえていた。しかし、
「あいたたた」
「大丈夫? トキヒサ」
肝心の俺は踏ん張り切れず、そのまま荷の一つに腰を強かにぶつけてしまう。揺れが収まった後にセプトが駆け寄ってきて案じてくれるのが救いだ。
エプリはどうしたのかと思ったら、素早く立ち直って外の様子を伺っている。流石切り替えが早い。ついでに俺を気遣ってくれるともっと嬉しいのだけど。
「何事ですか!?」
「それが、前方を走っていた荷車が脱輪したようで、横転して道を塞いでいます」
少しふらつきながらもラニーさんが御者さんに聞くと、そんな答えが返ってきた。俺も何とか起き上がって隙間から覗くと、確かに道の先に荷車が横倒しになっている。
周りには積み荷の箱のような物が散乱していて、それなりに広い道と言っても大部分を塞いでいるみたいだ。
「こりゃ参ったね。どうするよ? 無理やり進む事も出来そうだが」
アシュさんはジューネを支えながら言う。確かに空いたスペースに無理やり車体をねじ込めば通れそうだ。だけど、
「いいえ。それだと私達は通れても、この道自体がしばらく使えなくなります。車輪は見てみないと分かりませんが、せめて散乱した荷物くらいは集めてあげましょう。それに、目の前で困っているヒトを助けるのは当然じゃないですか」
「ほうっ。……それで本音は?」
「手を貸してお礼をせしめます。別に物でなくても積み荷の情報だけでも良いんです。何を仕入れたかとか何が売れそうだとか、情報には価値がありますから。アシュも手伝ってくださいね」
「へいへい。用心棒使いが荒いことで」
「では私もお手伝いします」
ジューネが下心満載だけど手を貸そうと提案する。苦笑しながら付き合う姿勢を見せるアシュさん。それを聞いてラニーさんもどうやら協力するようだ。
「トキヒサ。お前さんはどうするよ? どこかぶつけたようだし休んでるか?」
「いえ。これくらいどうってことないですよ。俺も行きます」
どのみち道がこんなんじゃおちおち見て回る事も出来ないしな。ラニーさんが手伝うって言うなら都市長への報告も緊急じゃないみたいだし、多少道草をして人助けをしても問題ないだろう。
「……仕方ないわね」
「私も、トキヒサ手伝う」
エプリとセプトも手伝ってくれるみたいだ。エプリは渋々って感じだけど。
「よし。それじゃあ皆でちゃちゃっと済ませて先に行こうか」
こうして馬車に御者さんを残し、俺達は外へ出て荷車の方に向かった。身体も大分良くなってきたし、軽いリハビリには丁度良いや。
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