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第六章 積もった金の使い時はいつか
商人少女と後輩(なりたて商人)
しおりを挟む「……部屋の外が騒がしいわね」
「何かあったかな?」
エプリの言う通り、何やら廊下から言い争う声が聞こえてきた。声は少しずつ近づき、遂に部屋の前まで到達する。
なんだなんだと俺は扉を見つめ、ボジョは素早く俺の服の中に潜り込む。セプトは俺の傍に歩み寄り、エプリに至ってはすぐ迎撃できるよう臨戦態勢。……ちょっと警戒しすぎじゃないか?
「……ですよ!」
「…………っす!」
うん!? この声は!! 聞き覚えのある声に各自の警戒レベルが少し下がった瞬間、扉が凄い勢いで開け放たれ二人の見知った顔が入ってきた。
「トキヒサさん!」
「センパイ!」
「「そこに商人を名乗る不審者がいたから連れてきました(っす)」」
互いに互いを指差しながらこちらを見る少女商人と後輩。……なんかよく分からないが、初対面が最悪になったことは間違いなさそうだ。
いきなり部屋にやってきた大葉とジューネ。二人の言い分をまとめると、
「……するとこういう事か? まず大葉が案内された部屋を一通り見てからここに来る途中、同じく向かっていたジューネとバッタリ遭遇」
「はいっす! そろそろセンパイと合流しようかなって歩いてたら、この子が廊下を歩いているのが見えたんす。子供が一人でこ~んなデッカイ荷物を背負って歩いてるなんてめっちゃ怪しいっすよ! 何者っすか?」
大葉は腕を大きく広げて大きさをアピールする。確かに大きいよなあのリュックサック。
「だから私は商人で、これは私の移動式個人商店だって言ってるでしょうにっ! そちらこそ何ですか? 商人だなんて言っていますが、明らかに嘘っぱちじゃないですか! 服なんて明らかに着慣れてないし、商人だというのなら商品を見せてくださいよ」
「色々あって今は見せられないんすよ。あと商人は今日なったばかりだからしょうがないっす。それと移動式個人商店ってなんすか? そんなん聞いた事ないっすね。そっちこそ見せてみろっす」
「こちらもここじゃ見せられないって言ってるでしょうに!」
互いに睨み合っているものの、それ以上のアクションはとれないから困りもの。だって大葉には事前にあまり能力を人に見せるなと言ってあるし、ジューネも下手に店を展開したら邪魔でしょうがない。
つまり互いに証拠を出せないので口で言いあうしかないというのが現状だ。……若干大葉の方が分が悪そうだけどな。ジューネの方が手慣れてるから。
「……それで互いに証明してくれる知り合いが居るからって俺の所に来たと」
「そうですとも。さあトキヒサさん。このヒトに説明してあげてください」
「センパイ。この子にビシッと言ってやってくださいっす!」
そう言って二人してこちらに強い視線を向けてくる。……何だろうなこれ。
「え~っとだね。まずこっちのジューネは商人だ。大葉。俺が保証するよ。……不思議だと思うけど、このリュックサックは本当に移動式個人商店と言うしかない代物なんだ。下手に広げると場所を取るから出せないだけで」
「ふふん! そうですともそうですとも!」
ジューネがどうだと言わんばかりに大葉を見ると、「え~っ。ホントっすかぁ?」と納得できない顔で言う。それが本当なんだから仕方がない。
「次に、この大葉も一応商人だ。ジューネ。と言っても本人の言う通り今日なったばっかだけどな。それと商品を見せなかったのは、俺が大葉に頼んだからなんだ。売り出す前に情報を洩らしたくなくてさ」
「そうっす! その通りっす!」
今度は大葉が俺の言葉を聞いてドヤ顔をする。別に勝負してる訳じゃないんだから。
「なるほど。確かにトキヒサさんの知り合いというのは間違いなさそうですね。……商人という点では未だ疑問が残りますが。なんですか今日なったばかりって」
「こっちだって、アンタが商人だって言われてもピンと来ないっすよ。……センパイの知り合いっていう点は認めるっすが」
どうやら俺の言葉だけじゃ完全には納得しきっていないみたいだ。一触即発……とまでは言わないが、良い雰囲気であるとはどう見ても言えない。
「トキヒサ。もう互いに見せ合った方が早いんじゃない? ……そうじゃないと納得しないようよ」
「かもな。となると場所が問題だぞ。……セプト。悪いけどドロイさんに中庭を少し貸してくださいって頼んできてくれ。もうすぐ夕食だけどすぐ済ませるからって」
「うん。分かった。行ってくる」
エプリの言う事も一理ある。場所の手配を頼むと、セプトは軽く頷いてタッタと走っていく。俺が頼むより可愛らしいセプトが頼んだ方が良いと踏んだのだが……慌てて転ぶんじゃないぞ。さて、次は。
「まあまあ二人共。初対面が酷かったからって喧嘩するなよ」
「喧嘩などしてませんよ。こんなヒトと喧嘩するのは時間と労力の無駄以外の何物でもありませんからね。私はトキヒサさんが儲け話があるという事で気合を入れてきたんですから」
「こっちだって、アンタみたいなおこちゃまとケンカしてるほど暇じゃないんすよ~だ。センパイから会わせたい人が居るからって言われて、どう話したものかと悩んでるんっすよこっちは」
何とか宥めようとするも、二人の険悪なムードは崩れない。
「二人共。これから商売する相手にそれだと後で困るんじゃないか?」
「……? それってどういう事っすかセンパイ」
「商売……もしかして儲け話って」
「まあこういうのは実際に見せた方が早いよな。ひとまず皆で中庭に移動しようか。……中庭なら広いからジューネだって出せるだろうし、大葉もそこでなら物を見せていいから」
そう言うと二人は互いに不敵な笑みを浮かべて睨み合う。
「なるほどなるほど。良いでしょう。そういうことであればこれは商談です。商談とあれば商人の腕の見せ所。相手が誰だろうと、真正面から売り込んでみせましょうお客様」
「ふっふっふ。それはこっちの台詞っす。OKが出たらもうこっちのもんっす! 商人としての最初のお客さんに目にもの見せてやるから覚悟するっすよ!」
そして睨み合ったまま中庭に走り出す二人。ジューネはともかく大葉は場所分かってんのかね?
「しっかし場合によってはこれから一緒に行動するってのに、最初からこれで大丈夫かね?」
「……さてね。でも」
これからのことを考えて頭が痛くなる俺に、エプリはフードの下で軽く笑いながら答える。
「初対面で殺し合いになっても一緒に居るヒトに比べれば、この程度どうってことないんじゃない?」
「それは状況が特殊過ぎる気がするけどな」
基準がちょっと低すぎる気がしないでもないが、まあ確かにそれに比べれば大丈夫かな。俺は苦笑いしながらエプリと一緒に二人を追いかけた。
◇◆◇◆◇◆◇◆
十分後。中庭にて。日も大分沈み、屋敷のあちらこちらに灯された明かりが中庭を照らす中、
「ぐむむむむっ!」
「…………ふむ」
そこでは商人少女となりたて商人が、互いの開示した商品を見て難しい顔をしていた。
(むぅ。なんすかあのリュックサックはっ!? あの子がなんかしたと思ったらあっという間に小さな店になっちゃったっすよ!? ちゃんと商品っぽいものも並んでるし、これは確かに移動式個人商店っす。……テントとは違うけど自分の家が持ち運びできるのって憧れるっすよね。変形もカッコ良かったし、あのリュックサック売り物だったら欲しいっすねぇ)
「ちょっと。この棚の品を手に取って見ても良いっすか?」
「……えっ!? ……はい。構いませんとも。こちらも品物を見せていただいても構いませんか?」
「別に良いっすよ! そっちに比べたら全然少ないっすけど」
初対面があれだったので突っかかってみたものの、こっちの出した物といったらちょっとした食べ物や飲み物ぐらい。品揃えも店そのものも明らかに向こうの方が凄そう。種類だけで言ったら数倍は差がありそうだ。
お子様の見た目ではあるが、どうやら本人の言ったようにれっきとした商人らしい。大葉はそう考えていたが、驚いているのはジューネの方も同じだった。
(……何でしょうこの品々は? どれも見た事ない品ばかりです)
ジューネは先ほど大葉が『どこでもショッピング』で取り出した品々を一つずつ検分し始める。
流石に急だったので棚などなく、大葉は布を広げてそこに品物を並べている。品物はどれも一種類に一つずつ。『どこでもショッピング』の制限によるものだが、ジューネはあくまで見本として一つずつ出したのだと解釈した。
(何もない所から取り出したのは先ほどの道具が関係しているとしても、そもそも取り出した品も不思議な物ばかりです。例えばこの透き通った筒のような物)
そこでジューネは取り出された物の一つ。ペットボトルに入ったミネラルウォーターを手に取った。
(中に入っているのは多分水。しかしこの筒は一体何なのでしょう? ガラスにしては柔らかく、しかし脆いという訳ではなく僅かに弾力性もある。冷たくない氷……という言い方も出来そうですが、軽く振っても逆さにしても一切水漏れしない。それに)
そこでジューネはペットボトルに巻かれたラベルに注目する。
(ここに描かれた絵の精巧さときたら、これだけでもおじいちゃんが欲しがりそうな逸品です。それがこの透き通った器と合わさり、一種の芸術品と呼べる出来になっている。そして)
ジューネはペットボトルを置き、他にも布の上に無造作に並べられた品々を見つめる。どれもジューネの知識にない物で、それぞれが商人としてのジューネの興味を引く物ばかり。
(種類こそ多くはありませんが、どれも珍しい品ばかり。もしこの品を全て売りに出したらどれだけの金が動くことか。そしてそんな品を惜しげもなく出す相手。……これは、見た目だけで侮った私の落ち度ですね)
ジューネはそう内心自嘲しながらも品物の確認を続ける。今は反省や後悔よりも、目の前の未知なる品々を見ずして何が商人かと言わんばかりに。
「……グミっす」
「はい?」
互いに商品を物色する中、大葉が不意にポツリと呟いた。
「あたしの名前。ツグミ・オオバっす。まだ名乗ってなかったなぁって思って」
「……そうでしたね。いくら頭に血が上っていたとはいえ、そもそも商談相手に名乗らないとは私も商人として無礼でした。私はジューネ。今はただのジューネです。先ほどは失礼いたしました」
ジューネがそう言って一礼すると、大葉も慌てて礼を返す。
「あたしもいきなり不審者扱いして悪かったっすよ。ゴメンナサイっす」
「はい。では仲直りとしましょうか! ……どうやらこれから長い取引相手になりそうですし」
その言葉と共に、ジューネは軽く手を自身の持っている布で拭いてそのまま差し出した。
「取引相手っていうのはよく分からないっすけど、じゃあ仲直りの握手っす!」
大葉は差し出されたその手をしっかりと握り返す。こうして酷い初対面だった二人は、ひとまずの和解をしたのだった。
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