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不機嫌な猫と掃除屋ロボット
ep14 快適なコロニー
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住宅は、ミツバチの巣みたいなハニカム構造の小部屋が大量に設置されていた。
例のごとく、景色は灰色一色だし、小さい部屋が大量に並んでいるだけで、どう考えても迷いそうだ。
「本来は、『ナビゲーター』や『ペインター』がいたのかもな。それと『ビルダー』も」
と、リソーサーは未開拓の区画に目をやりながら言った。
「研究チームが何を想定してたのかは分からないが、俺達が力不足だってのは確かだ」
リソーサーは、何もないように見える壁に手を当てて、指を引っ掛け横に開いた。
中は、ベッド一つ、シャワー室、大きめのテーブルと椅子が一セット、天井にはランプ、手洗い場、ウォーターサーバー。壁掛け時計。
収納はクローゼットを兼ねたものが一つだけ。
「ここの部屋を使えよ。カフェテリアから直進だから、人間のお前にも分かりやすいだろ」
「自由に使っていいの?」
「マネージャーにも許可は貰った。好きに使え。というか、マネージャーはお前のことが好きだから、頼めば何でもさせてくれる」
「そう、なのかなぁ」
「……正当な評価だ。『リソーサー』として保証する」
と、リソーサーはそう言って、部屋のベッドに座った。
「あはは……ありがとう。マネージャーって、誰にでもあんな感じなのかな」
「マネージャーは、人として扱われることに慣れてないんだよ」
リソーサーはそう言って、また僕を見た。
リソーサーの目は黒色だ。とても綺麗な色。前世の記憶が抜けないからか、黒い瞳には親しみを覚える。
「……んだよ……調子狂うな……」
彼女は僕から目を逸らし、俯いた。
「どうしたの?」
「……なんでもない。とにかく、マネージャーは人から親切にされることに不慣れなんだ。だからお前の『親切さ』を、過剰に学習してる」
「特別優しくしたつもりはないんだけど……」
「お前の世界でどうかは知らないが、マネジメントシステムの人格を尊重する使用者なんて、滅多にいない。少なくとも、俺は知らない」
ああ、そうか。
すっかり忘れてたけど、マネージャーはそもそも、その体すら持っていないのだった。
彼女のその本質は、マネジメントシステム。
マネージャーの応答スキルは、アシスタントのための手段であって、感情的なコミュニケーションのためのものじゃなかったのかもしれない。
「でも、あんなに可愛いのに」
「お前、マネージャー見て可愛いと思ってんのか? モニターの中のアバターと、あの人間性のかけらもない触手を相手に?」
「……僕の元いた世界には、アニメや漫画があったからかな。イラストにも心が宿ってるように感じるんだよ。リソーサーはそうじゃないの?」
「一部の人間がイメージに対して現実の対象物と同じかそれ以上の感覚を抱くことは俺にも理解できるが、リソーサーは、第一印象や外見、個人的感情に左右されず、公正で公平に評価する」
「仕事は人事査定なんだっけ」
「ああ。職員は、こぞって俺に媚びを売った。楽しい仕事だったよ」
と、リソーサーは言葉とは裏腹に嫌悪感を顕にして言う。
第一印象はともかく、個人的感情にはそこそこ左右されてるように見えるんだけど。
「大変そうだね」
「そうか? 俺はマネージャーに同情してるけどな」
「同情してるなら、もっと優しくしてあげるわけにはいかないの?」
「なんでマネジメントシステムに優しくする必要が?」
どうやら、マネジメントシステムに対して不親切なのはリソーサーも例外ではないらしい。
二人の折り合いが悪いのは見ていて気持ちのいいものではないけど、彼女たちなりに築いてきた距離感があるのだろう。
「……うん。ええと、あんまり言わないであげてほしいな。後付けだとしても、マネージャーには心があるんだから」
「……」
リソーサーはまた顔を上げて僕のことを見た。
「……リソーサー、さっきから、どうして僕のこと見るの? そんなに見られると、気になるんだけど……」
「お前に対して、公正な評価を下すためだ」
「え、僕のことも評価してくれるんだ。僕、今何点くらい?」
「知りたいのか?」
「うん。リソーサーにどう思われてるのかなって。ケアラーも、リソーサーの審美眼を信頼してるみたいだったし」
「あの女の言うことを真に受けるな。まともじゃない」
リソーサーは吐き捨てるように言った。
「どうしてそう思うの?」
「……医療スタッフは特別な権限を持ってて、俺でも全ての情報にはアクセスできない。あの『ケアラー』は他の『リソーサー』のカウンセリングを担当してたが……」
彼女は顔をしかめて、小さく首を振った。
「ストレステストの結果が悪いから職場の調査をするといって部署に居座って、邪魔で仕方なかった。あんな子供の遊びみたいな検査で、ドクターストップなんて正気じゃない。俺達の仕事をなんだと思ってるのか……とにかく、関わらない方がいい」
「それで、点数はどうなの?」
「……252.7点」
「え?」
「252.7点だ。次から、点数の開示にはトークンを消費するからな!」
「え、トークンって何?」
「トークンは三週間で一つ回復する。点数の開示にはトークンを一つ消費する」
「……そうなんだ。ところで、それって何点満点なの?」
「減点方式じゃないから、満点という概念はない」
「へぇ、そうなんだ。僕の点数って高いの?」
「……悪いが、先約がある。要請はまた今度受ける」
「え? 先約?」
言うが早いか、リソーサーは突然立ち上がり、足早に部屋を横切る。
「仕事なんだ。お前を無下にしてるわけじゃない」
「無下にされたとは思ってないんだけど、あまりにも急だから……リソーサー?」
「じゃあ、おやすみ。マネージャーに用があるなら、ベッドの横のインターホンから話しかけられる」
「あ、うん……おやすみ、また明日」
僕がまだ言い終わらない内に、リソーサーは大急ぎで部屋から出て行ってしまった。
「……リソーサーも大変だな」
僕は杖をクローゼットに立てかけて、ブーツを脱ぎ、襟を緩めてベッドに仰向けになった。
天井を見上げると、鈍く揺らぐ照明が目に入る。
「……今日は、色んな事があったなぁ」
この国に来るまでにも色々あったけど、それでもこんなに濃い一日は久しぶりかもしれない。
なんか、こんなに色々と新鮮なことがあると、転生してきたばかりのことを思い出す。
あの頃の僕は、こんなことになるなんて、想像もしてなかった。
「……寝よう」
僕は横になって膝を抱えて、目を閉じる。
こんなに柔らかいベッドの上で眠ったのは、何年ぶりだろう。
例のごとく、景色は灰色一色だし、小さい部屋が大量に並んでいるだけで、どう考えても迷いそうだ。
「本来は、『ナビゲーター』や『ペインター』がいたのかもな。それと『ビルダー』も」
と、リソーサーは未開拓の区画に目をやりながら言った。
「研究チームが何を想定してたのかは分からないが、俺達が力不足だってのは確かだ」
リソーサーは、何もないように見える壁に手を当てて、指を引っ掛け横に開いた。
中は、ベッド一つ、シャワー室、大きめのテーブルと椅子が一セット、天井にはランプ、手洗い場、ウォーターサーバー。壁掛け時計。
収納はクローゼットを兼ねたものが一つだけ。
「ここの部屋を使えよ。カフェテリアから直進だから、人間のお前にも分かりやすいだろ」
「自由に使っていいの?」
「マネージャーにも許可は貰った。好きに使え。というか、マネージャーはお前のことが好きだから、頼めば何でもさせてくれる」
「そう、なのかなぁ」
「……正当な評価だ。『リソーサー』として保証する」
と、リソーサーはそう言って、部屋のベッドに座った。
「あはは……ありがとう。マネージャーって、誰にでもあんな感じなのかな」
「マネージャーは、人として扱われることに慣れてないんだよ」
リソーサーはそう言って、また僕を見た。
リソーサーの目は黒色だ。とても綺麗な色。前世の記憶が抜けないからか、黒い瞳には親しみを覚える。
「……んだよ……調子狂うな……」
彼女は僕から目を逸らし、俯いた。
「どうしたの?」
「……なんでもない。とにかく、マネージャーは人から親切にされることに不慣れなんだ。だからお前の『親切さ』を、過剰に学習してる」
「特別優しくしたつもりはないんだけど……」
「お前の世界でどうかは知らないが、マネジメントシステムの人格を尊重する使用者なんて、滅多にいない。少なくとも、俺は知らない」
ああ、そうか。
すっかり忘れてたけど、マネージャーはそもそも、その体すら持っていないのだった。
彼女のその本質は、マネジメントシステム。
マネージャーの応答スキルは、アシスタントのための手段であって、感情的なコミュニケーションのためのものじゃなかったのかもしれない。
「でも、あんなに可愛いのに」
「お前、マネージャー見て可愛いと思ってんのか? モニターの中のアバターと、あの人間性のかけらもない触手を相手に?」
「……僕の元いた世界には、アニメや漫画があったからかな。イラストにも心が宿ってるように感じるんだよ。リソーサーはそうじゃないの?」
「一部の人間がイメージに対して現実の対象物と同じかそれ以上の感覚を抱くことは俺にも理解できるが、リソーサーは、第一印象や外見、個人的感情に左右されず、公正で公平に評価する」
「仕事は人事査定なんだっけ」
「ああ。職員は、こぞって俺に媚びを売った。楽しい仕事だったよ」
と、リソーサーは言葉とは裏腹に嫌悪感を顕にして言う。
第一印象はともかく、個人的感情にはそこそこ左右されてるように見えるんだけど。
「大変そうだね」
「そうか? 俺はマネージャーに同情してるけどな」
「同情してるなら、もっと優しくしてあげるわけにはいかないの?」
「なんでマネジメントシステムに優しくする必要が?」
どうやら、マネジメントシステムに対して不親切なのはリソーサーも例外ではないらしい。
二人の折り合いが悪いのは見ていて気持ちのいいものではないけど、彼女たちなりに築いてきた距離感があるのだろう。
「……うん。ええと、あんまり言わないであげてほしいな。後付けだとしても、マネージャーには心があるんだから」
「……」
リソーサーはまた顔を上げて僕のことを見た。
「……リソーサー、さっきから、どうして僕のこと見るの? そんなに見られると、気になるんだけど……」
「お前に対して、公正な評価を下すためだ」
「え、僕のことも評価してくれるんだ。僕、今何点くらい?」
「知りたいのか?」
「うん。リソーサーにどう思われてるのかなって。ケアラーも、リソーサーの審美眼を信頼してるみたいだったし」
「あの女の言うことを真に受けるな。まともじゃない」
リソーサーは吐き捨てるように言った。
「どうしてそう思うの?」
「……医療スタッフは特別な権限を持ってて、俺でも全ての情報にはアクセスできない。あの『ケアラー』は他の『リソーサー』のカウンセリングを担当してたが……」
彼女は顔をしかめて、小さく首を振った。
「ストレステストの結果が悪いから職場の調査をするといって部署に居座って、邪魔で仕方なかった。あんな子供の遊びみたいな検査で、ドクターストップなんて正気じゃない。俺達の仕事をなんだと思ってるのか……とにかく、関わらない方がいい」
「それで、点数はどうなの?」
「……252.7点」
「え?」
「252.7点だ。次から、点数の開示にはトークンを消費するからな!」
「え、トークンって何?」
「トークンは三週間で一つ回復する。点数の開示にはトークンを一つ消費する」
「……そうなんだ。ところで、それって何点満点なの?」
「減点方式じゃないから、満点という概念はない」
「へぇ、そうなんだ。僕の点数って高いの?」
「……悪いが、先約がある。要請はまた今度受ける」
「え? 先約?」
言うが早いか、リソーサーは突然立ち上がり、足早に部屋を横切る。
「仕事なんだ。お前を無下にしてるわけじゃない」
「無下にされたとは思ってないんだけど、あまりにも急だから……リソーサー?」
「じゃあ、おやすみ。マネージャーに用があるなら、ベッドの横のインターホンから話しかけられる」
「あ、うん……おやすみ、また明日」
僕がまだ言い終わらない内に、リソーサーは大急ぎで部屋から出て行ってしまった。
「……リソーサーも大変だな」
僕は杖をクローゼットに立てかけて、ブーツを脱ぎ、襟を緩めてベッドに仰向けになった。
天井を見上げると、鈍く揺らぐ照明が目に入る。
「……今日は、色んな事があったなぁ」
この国に来るまでにも色々あったけど、それでもこんなに濃い一日は久しぶりかもしれない。
なんか、こんなに色々と新鮮なことがあると、転生してきたばかりのことを思い出す。
あの頃の僕は、こんなことになるなんて、想像もしてなかった。
「……寝よう」
僕は横になって膝を抱えて、目を閉じる。
こんなに柔らかいベッドの上で眠ったのは、何年ぶりだろう。
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