【R18】ずっと見守っていた大好きなあの子が死んだから、ようやく僕のお嫁さんにする

冬見 六花

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「じゃ、じゃあ……エンは………、僕のこと……す、好きって、こと……?」
「そうだよ。私は、タキのことが好き。ねぇタキ、私のことお嫁さんにして?私のこと抱いて?」
「だ、抱く…?」
「あぁ、抱くっていうのはセックスするってことだよ」
「っ!!うん!抱くよ!エンのこと抱くよ!抱いてあげるよ!いっぱいいっぱい抱くからね!」
「嬉しい。タキ、好き同士はいっぱいキスするんだよ。だからたくさんキスして?」
「うん!エンがしてほしいこと、僕、全部してあげる!いっぱいキスするよ!」


勢いつけてぶつけるように唇と重ねると、すぐに離れてエンが「落ち着いて。始めは優しく、ね?」と艶美に囁かれた。
そして今度は恐々と優しく優しく唇を重ねると、僕に組み敷かれているエンの体から力が抜けてクタクタになった。
それが嬉しくて今度は優しく食むようにキスをすると、エンの方から舌を絡めてきてくれた。


「ン……っふ、……っ」


時折漏れるエンの声が婀娜っぽく、それを聞くだけで下半身と尻尾に力が入る。
エンはずっと僕のクセっ毛を撫でながら時折耳を擽るように撫でてきて、それがとても気持ちいい。


「エン、可愛い……すごく可愛い……」
「ん、…ねっ、タキ……触って?タキなら私の体、全部触っていいよ…」
「っっっ!!う、嬉しい…!触るよ!全部触ってあげるね!………あ、あのね、僕ね、エンが僕を拒絶したらどうしようって思ってたんだ」


エンに甘えるように首筋に顔を埋め、皮膚の上に唇を滑らせながら話していく。


「もしエンが僕を嫌がっても、僕の伴侶はエンだから、閉じ込めて鎖で繋ごうって思ってたんだ……」
「ッァ、……ん……タキ……」
「それでねエンとずーっとずーっとセックスするの。エンのナカに僕をずっと挿れっぱなしにしてエンが気持ちよくてグズグズになるまでずーっとするの。そしたらきっとエンは僕に絆されてくれるか、壊れてくれるでしょう?……壊れてもなんでもよかったんだ。僕から離れられないって心底わかってくれれば。……だけど、エンは僕のこと、嫌じゃないんでしょ……?」
「嫌じゃないどころか大好きだよ」
「っっっ!!ぼ、僕も大好き!大大大好きだよ!」


顔を緩ませながらエンが着ている亡者用の質素なワンピースに手を掛けると簡単に脱がすことができた。
そしてその下に下着なんて着ていない。エンは容易く一糸纏わぬ姿となった。


「エン、綺麗…。すごくすごく綺麗。肌、真っ白だ……」
「ずっと見てたなら私の裸も見てたんでしょ?」
「み、見てたけど……でも、なんか違うっていうか、エンが僕を見てくれて、僕の下に裸のエンがいることが、その……」


エンのそばにいるとき、風呂のときだって一緒にいたし、着替えだって見ていた。
でも違う。違うんだ。

うまく言葉にできず焦っていると、エンが小さく笑ってまた僕にキスをしてくれた。


「っ!」
「タキも脱いで…?1人だけ裸は、嫌だな……」
「あ、そ、そっか、そうだよね、ごめんね?すぐ脱ぐね」


元より脱げかけの浴衣を剥がすように脱ぎ、素肌でエンを抱きしめると泣きそうなほどにあったかかった。





ずっと求めていた、エンの熱。
ずっと触れられなかったエンの肌。


――――それを今、全身で感じているんだ……。





「タキなら、私に何をしてもいいよ。タキが望むなら閉じ込めて鎖で繋いでもいいし、ずっと挿れっぱなしでもいいよ。だからタキ、私をずっと離さないで?」
「も、もちろん!僕はずっとエンといるよ!僕は一途だから、エン以外本当にどうでもいいんだ!エンが僕を受け入れてくれるなら鎖なんてしないよ!あ、でも挿れっぱなしはしたいかな……。エンとずっと繋がってたい……。あぁ、エンッ…!僕のエン!………あ、そ、そうだ。あのね、君の今のこの体ね、22歳と155日の体なんだけどね」
「うん?」
「君の処女最後の日の体なんだ……」


生前の記憶は自分の名前関連以外はあるものだ。
エンはきっと人生で6回の性行為を覚えているだろう。
記憶はあっても体の初めてを僕は奪いたかった。



どうか過去の2人の男と比べてほしい。
僕が君にとっての一番だとわかってほしい。
過去のへたくそで、大して好きじゃなかった男とのセックスと僕とのセックスを比べてほしい。
エンが他の男とセックスしたことは吐くほど嫌なのに比べてほしいだなんて矛盾してるのはわかってる。



―――……僕っておかしいのかな……?



でも、比べてほしいんだ……。



「そっか。じゃあ初めてをタキにあげられるね」
「! き、気持ち悪くない?引かない?僕の事嫌いにならない?」
「なんでそんなこと思うの?タキに初めてをあげられるなんてすっごく幸せだよ。タキ、私の体、初めてだから優しくね?でもたくさん愛して?」
「ハアアァァ…♡ エンッ!僕、優しくするよ、エンをたくさん愛するよ!ドロドロになるくらい激しくして、それでもエンを求め続けるよ!」
「嬉しい……、タキ、大好き」




それから、エンが望んだとおり、たくさんたくさんキスをした。


互いの舌を纏わりつけるようなキスはそれだけで交尾みたいだと思った。エンのヌルヌルした舌を味わって吸ってしゃぶって、クチュクチュと音を奏でながら絡めて、舌だけじゃなくて口内も全部舌で触れて、自分の口内とエンの口内とじゃこんなにも気持ちよさが違うんだなと感動した。

エンから漏れるくぐもった声と熱い吐息を全部僕に浴びせてくれながら濃密なキスをし続けた。

お椀型の胸は指が沈むほどに柔らかくて、揉みすぎてエンから「ちょっと痛い」って言われてしまった。痛くして申し訳なくて、代わりに胸をたくさん舐めてあげると今度はとても気持ちよさそうにしてくれた。よかった。可愛い。
胸の先端が固くなっていてエンは柔らかくて可愛いのに、固くても可愛いんだと今日だけで何千回目の感動をしてからしゃぶりつくとさらに声を高くして喘いでくれた。



過去の男共とは違うエンの反応が、なにより嬉しかった。



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