あべらちお

Neu(ノイ)

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一章:可愛いキノコ、愛しい殺人鬼

凹凸の巡り合わせ 35

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 志島が部屋を出て行くのを確認し鍵をかけた。
寝室に入ればベッドに腰を降ろし、スマホを確認する。
ポップアップをタップすると、アプリが開き、明紫亜とのトーク画面が目に入った。


『今日は有り難う御座いました!
司破さんのお陰でとても楽しい一日を過ごせましたよー!

再会出来て、本当に本当に、嬉しいです(*´∀`*)』


そう書かれた吹き出しの後に、キノコがお辞儀をしているスタンプがついていた。
ふっ、と吐息を吐き出すだけの笑みが浮かぶ。


 ぴこん、と音が鳴り、吹き出しが増えていた。


『司破さん、大好きです。
おやすみなさい(つ∀-)オヤスミー』


司破はスマホに指を滑らせる。
らしくないことは、解っている。
それでも、明紫亜を大事に想ってしまう己をどうすることも出来なかった。


『早く寝ろ』


それだけを打ち、風呂に入る支度をして風呂場にと向かって行くのだった。
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