クランベル国の王子に溺愛されて。

葉月 友梨奈

文字の大きさ
4 / 4
王子との出会い

宮廷で過ごしプリンセスになり新たな人生が始まる

しおりを挟む
クランベル国に到着した。
荷物は騎士が運んでくれる。

ウィリアムとマリアは手を繋いで、街並みを見ながら街中を歩いていた。ジョンは先に宮廷に行った。
「何か視線を感じる」マリア
「慣れないとね。これからは見られる事が多くなる。マリアは俺のプリンセスで婚約者だから、いずれは妻になる?マリアがその気なら。」ニコッとした。
「もう少ししてから話すんでしょう。」とマリアは赤くなり膨れた。
「そうだった(笑)。でも、決めているよね。」ウィリアムは赤くなり笑った。
「えっどうかな」とマリアは赤くなり目を逸らせた。
「たぶん、俺の作戦勝ちだと思うよ。強引に口説いたけど。」赤くなりニコッとした。
「ウィリアム」と言い赤くなった。

話していたら宮廷に着いた。
門の前に止まり、
[ようこそクランベル宮廷へ。よくお越しくださいましたプリンセス。]正式な挨拶をして手の甲にキスをした。マリアはドキッとして赤くなった。「今日からここが新居だよ」と優しく微笑んだウィリアム。改めて自覚した、ウィリアムがこの国の王子だという事を。これじゃモテるのも分かる。
もう一つ自覚した、自分がそんな王子に本気で激愛されている事、本気で口説かれた事。
皆んな女性が狙っていたウィリアムの隣に立つ婚約者として、もしかしたら妻になる席に立っている。
マリアはドキドキした。

少し長い道がありその奥へ行くと、宮廷と洋風の城が見れてきた。
「本物の城が見れて良かっただろう」ウィリアムはニコッとした。
2人で手を繋いで歩いて行った。
宮廷の入口にジョンと執事が立っていた。
部屋はウィリアムと同じ部屋で過ごす。

[ようこそプリンセス、お待ちしておりました]ジョンは正式な挨拶をした。
[初めましてプリンセス、ようこそお越しくださいました。]執事
[初めまして、水野 マリアです]マリア。
[行きましょうか]執事。
4人でリビングルームへ行った。

<リビングルーム>

そこには、2人の王子と1人の女性が待っていた。
[初めまして、ルイ=リンカーンです。宜しくお願いします]と正式な挨拶をした。
[初めまして、マイク=カルロスです。宜しくお願いします]と正式な挨拶をした。
[初めまして、ステラ=ハルビンです。宜しくお願いします]
と正式な女性の挨拶をした。
[初めまして、水野 マリアです。宜しくお願いします]と挨拶した。
[ステラは、ルイのプリンセスだよ。5日前に帰ってきた。]執事
[僕はプリンセス専属の執事、ユーリ=グローバル。宜しくお願いします]ユーリ
[宜しくお願いします]マリア。
[初めまして、ウィリアム=フェリクスです。宜しくお願いします]
ウィリアムはステラに挨拶した。
[宜しくお願いします]ステラ。
[初めまして、ジョン=ベンジャミンです。宜しくお願いします]
[宜しくお願いします]ステラ。
[分かっていると思うけど、マリアはウィリアムのプリンセスです。]紹介した。
[ウィリアム、10日で口説いたのか?]マイクはウィリアムを見た。
[人聞き悪いな、偶々出会った時に、一目惚れした。時間がなかったから、強引にはなったけど。ルイもそうだろ。]ウィリアムは赤くなりルイを見た。
[そうだけど、時間なかったから、強引にはなった、認める。]ルイは赤くなっていた。
マリアとステラも赤くなった。

ルイもマイクもイケメン王子だった。
ステラはウィリアムを見て、
(美貌で引き込まれそうな瞳と魅力、イケメン王子だね。強引に口説かれたらマリアも落ちるよ。)と思った。
ウィリアムはマリアと
話していた。
自動的にルイが次期国王になる。
第一プリンセスはステラだ。
ウィリアムは王子だから、マリアはウィリアムのプリンセスである。

[それよりウィリアム腕はどうした?]ルイ。
[それは、日本で取引先の秘書が令嬢で、ウィリアムを見染めていて、見合いを持ちかけたけど、断ったんだ。理由は勿論、マリアがいるから。そうその時にはウィリアムはマリアに惚れて口説いていた。それに、もうマリアがプリンセスとして決断した後だったからね。ウィリアムは仕事の話をしてから、仕事の話が終わり、その後に取引先の会長が私に話していた、お見合い話を聞こえていたと思うんだけど、聞いてなかった。]ジョン
[何で]マイク
[たぶんマリアの事でも考えていたのでしょうね。夕食がホテルでできなかったから、マリアが何しているかが気になったのでしょう。マリアは仕事中ですから。]
[メールを1日4回もしていても、気になるのでしょう。イラつくし。]ジョン
[4回!すごいなぁ。]マイク
[朝と昼と夕方の仕事前と仕事が終わってから。]ウィリアム
[独占欲が強い?]ユーリ。
[悪いか]ウィリアムは照れていた。
[あっさっきの怪我の話ですね。婚約者がいると断ったのに諦めきれずに、ホテルの部屋に乗り込んできた。私の部屋で話をした。マリアはウィリアムの部屋にいたので。騎士に守らせていた。ウィリアムは白紙に戻すようにと言って、帰ってもらう事にして、騎士にエレベーターまで送るように言って、皆んなで外に出て、ウィリアムも途中まで送り、自分の部屋に行き騎士に異常がないか確認してドアを少しだけ開けたら、令嬢が部屋に入ろうとして、マリアを狙って、騎士がウィリアムに声をかけるのとウィリアムが気付くのが同時だった、バックからナイフを出していて、ウィリアムは勘がいいから、一瞬の事だけど間に合わないと思い、ウィリアムは自分の体でドアを塞いで、令嬢の腕を掴んで捻って押さえつけた。その前にウィリアムは刺されていた。騎士が取り上げたナイフに大量の血が付いていた。取り敢えずウィリアムの部屋に入り、令嬢は騎士が押さえつけて警察に引き渡した。ウィリアムの怪我も確認してね。説明は騎士がした。マリアに病院についてきてもらい、ウィリアムは左腕を刺されていた。傷口は深い、15センチ。それから、ずっとマリアはクランベルに来るまで、仕事もホテルに行って退職してもらい、ウィリアムの看病と引っ越しの手続きをしてもらった。朝と昼は2人で食べてもらいマリアが作るからね。夕食だけホテルで一緒に食べた。クランベルに来たというわけだ。まだ、傷口は治っていない。]ジョンは説明した。
[15センチは深いな、でもマリアを守った名誉の負傷かな]ルイ
[マリアが無事で良かったけど。]ウィリアムはマリアを見てニコッとした。

12時すぎだった。
[お昼にしましょうか]ユーリ
皆んな指定の席に座り、
[ここに座って]ウィリアムはニコッとした。
ウィリアムの隣に座った。
料理が出てきた。肉料理だった。
[貸して]マリア
ウィリアムの料理を一口大に切って食べやすくした。
[はい]マリアはニコッとした。
[ありがとう]ウィリアムはニコッとした。
皆んな見ていた
ジョンは気にしていない。
[マリアはマナーとか大丈夫なの?]マイク
[マリアは食事と少しだけど、接待はできる。ホテルの私達みたいなVIPを相手にしていたホールスタッフだから。]ジョン
[俺たちの滞在中は専属の担当だった。]ウィリアム
[へえ]ルイ。

部屋はウィリアムと同じ部屋を使う。
仕事の時以外は一緒にいる。
食事は一緒に食べる。
ウィリアムは仕事中、マリアがどうしているか、スケジュールを毎回確認しないと気がすまない。
マリアもウィリアムが仕事中は公務をしている。ウィリアムとルイとマイクができない事を手伝った。
時々、ジョンとウィリアムとルイとマイクが、交代で教えていた。

2ヶ月に一度舞踏会がある。
マリアとステラはプリンセスだから、参加しないといけない。
勿論、ウィリアムとルイとマイクも参加する。
マリアとステラはドレスのサイズを測り作ってもらい、それを着た。
ウィリアム達は、正装のタキシードがある。
王子としてのオーラがある。
マリアとステラは、それぞれ、
マリアはウィリアムと、ステラはルイと挨拶回りした。
[ようこそ、お越しくださいました。ご紹介します、妻のマリア=フェリクスです。]妻として紹介した。
[そうですか。式はいつ?]来賓客。
[もう直ぐにでもします]ウィリアムはニコッとした。
[そうですか。次期国王に?]来賓客。
[いえ、次期国王は、ルイがなると思います。]ウィリアム。
来賓客[そうなのですね]
[では、失礼致します。]マリアの背中に手を回して離れた。
来賓客に挨拶して周り、隅の方へ引っ込んだ。

<2ヶ月後>
ルイとステラが、次期国王と次期王妃になる事に決意した。

ウィリアムとマリアは休日だった。
城下に行き、街を探索して回った。景色の綺麗な高台で話をしていた。
[マリアも、そろそろ決めた?ここに残るか、帰るか。俺は居てほしい。最初にも言ったけど、ずっと一緒に居たいから]ウィリアムはドキドキして赤くなっていた。
[うん、ずっと迷っていたけど、ウィリアムの傍にいる]マリア
[本当に]ウィリアムは嬉しそうにしていた。 
[うん]マリアはドキドキして赤くなった。
[なら、結婚も考えてくれる?正式なプロポーズは改めてする]ウィリアムは赤くなっていた。
[はい、お願いします]照れていた。
[やった。本当に嬉しい]ウィリアムはマリアをギュッと抱きしめた。
[でも、結婚式はルイ達が先にしないと出来ない]
[ルイとステラが次期国王と次期王妃だからね]ウィリアムは拗ねた。
[なら、待たないとね]マリアはニコッとした。
[長くは待てない]ウィリアムは拗ねた。
[急がせないの]マリア。
[あんまり長く待たせたら、マリアの気持ちが変わらない?不安になる]ウィリアムは膨れて赤くなっていた。
[大丈夫だよ。もう帰らないから、私もウィリアムと結婚する事を決めたから]マリアは照れながら言った。
[もう離れるな。生涯ずっと側にいろよ。]ウィリアムは赤くなって抱きしめた。
[うん、ずっと傍にいるよ]マリアは赤くなっていた。
ウィリアムはマリアにキスをした。
[愛している。生涯、マリアだけを世界一幸せにする]赤くなっていた。
[ウィリアム、私も愛している]
もう一度、今度は濃厚なキスをした。
マリアはウィリアムに寄り添い服をギュッと握っていた。ウィリアムは手を頭と背中に回して支えていた。
[人が来る]マリアは赤くなった。
[大丈夫]ウィリアムは照れていた。
ウィリアムはマリアを抱き寄せて、ベンチに座り夕陽を見ていた。

その日の夜
ウィリアムはジョンに結婚の報告をした。
[式は?]
[ルイとステラが終わったら。]
[そうですか]

ルイの次期国王式典が1週間後に行われる。
ルイの式典から、1週間後に、ステラの次期王妃の式典がある。
ルイとステラの式典から、2週間後に結婚式をする事にした。

後が詰まっているからだ。

ルイとステラの結婚式から3週間後に、ウィリアムとマリアの結婚式をする事にした。

ルイとステラも結婚式の事を考えていた。2人は式典もある。
ルイとステラも招待状を作成して
頼んでいた。

ウィリアムとマリアも結婚式の構成や披露宴の事を2人で考えていた。
結婚式と披露宴の日時を決めて、
招待状を頼んでいた。

マイクはこの時は、まだ決まった人がいなかった。


ルイとステラの次期国王と次期王妃の式典が終わり、結婚式が盛大に開催された。ルイとステラが夫婦になり、

ウィリアムの怪我も治った。

ウィリアムは改めてマリアにプロポーズをした。
宮廷の中にある、少し奥の方に花畑があった。あまり人は来ない。
マリアの片手を取り、
[ウィリアム=フェリクスは、生涯、水野=マリアを幸せにすること生涯愛すること守り抜くことを、フェリクス家の紋章に誓います]左手の甲にキスをしてニコッとして[マリア、結婚してください]と優しく微笑んだ。
マリアはドキッとして赤くなった。
[宜しくお願いします]照れながら微笑んだ。
[良かった。]と赤くなっていた。マリアを抱き寄せてキスをした。
[幸せになろうな]
「うん」照れていた。

それから、3週間後。
ウィリアムとマリアの結婚式。
ルイとステラほどではないが、
盛大に結婚式をした。
招待客も呼んだ、両親と友人も呼んだ。費用は宮廷が全額出した。

ウエディングドレスは、プリンセスラインの綺麗なドレスを着た。
ベールもロングベールにティアラを付けた。
[マリア、綺麗だよ]ウィリアム、赤くなっていた。

イブニングドレスは、深紅のドレスを着た。ティアラを付けた。
ダイヤのネックレスとピアスを付けた。
[うん、こっちもいい。綺麗]
[でも、化粧が濃ゆい。]と膨れた。
披露宴をして、ダンスをして開催された。

ウィリアムとマリアの結婚式が終わり、招待客は帰り、泊まりの客は
マリアの客だけだった。

夜中、
ウィリアムはマリアにキスをした。
[今日から、やっと夫婦になった]赤くなった。
[うん]赤くなっていた。
[絶対、幸せな家庭を作ろうな]
[これからは、邪魔が入らないから、もし何かあったら隠さずに言う事、いいね?]赤くなった。
[分かった]赤くなっていた。
[マリアに手を出したり、傷つけたりしたら、誰であっても許さない、切れるから。マリアは俺のだから、誰にも渡さないし譲らない。離婚もしないから。前も言ったけど、嫉妬深いし独占欲強いから。触れるのも匂いつけるのもダメだよ。でも、マリアに対しては、俺は甘やかすから、人が何と言おうとね]赤くなり真剣に言った。
[うん、分かった。]マリア。
ウィリアムはキスをした。
そのまま押し倒した。
[ウィリアム・・]赤くなった。
[何?俺のだし、おあずけは無しだから。]赤くなっていた。
[もう]赤くなった。
絡めるようなキスをした。
ウィリアムはいつものように、烈しく舌と指で攻めてきた。
マリアは力が入らない。ガクガクしていた。
[気持ちいい?我慢できないよね]
[ウィリアム・・ダメ・・]
[何がダメなの?ほしいくせに・・ここだろ]
[舌と指がいいの・・ほら・・もう怪我は治ったから]
[ウィリアムのいじわる]
[マリアにこんな事出来るのは俺だけだから]
ビクビクしてのけぞって悶えていきまくった。舌と指で烈しく攻められて、
マリアは昇天して気絶した。

ルイとステラも夜は求めあった。
ルイも負けずに上手い。
「おあずけはしないから。気持ちいい?」
ステラも砕けて昇天していた。
「ルイ・・ダメ」
「ダメじゃないだろ」
「いっちゃう・・すごい」
「昇天していいよ」
「愛している、ステラ」

ルイもモテる。黒髪のキリッとした顔立ちでイケメン。ファンが多い、ルイはステラに惚れていた。ステラもルイに惚れていた。

ウィリアム夫婦とルイ夫婦が落ち着き、結婚式が終わり、いつもの毎日に戻っていた。

それから2週間後。
マイクが出張に行き、3週間が経った頃、帰ってきた。
前もって、ジョンとユーリには知らせていた。

帰る当日、
ウィリアム夫婦とルイ夫婦に知らせた。

マイクにもプリンセスが見つかった。マイクの一目惚れだそうだ。
出張先で知り合い、デートを重ねて、恋人として付き合い、帰る1週間前にプロポーズして考えてと言い、クランベルに来た。

[初めまして、ウィリアム=フェリクスです。宜しくお願いします]
[初めまして、マリア=フェリクスです。宜しくお願いします]
[初めまして、ルイ=リンカーンです。宜しくお願いします]
[初めまして、ステラ=リンカーンです。宜しくお願いします]

ジョンとユーリも挨拶した。

[初めまして、ジュリア=ダイナースです。宜しくお願いします]

ジュリアは可愛くて優しく性格がいい。イギリス人女性だった。23歳。マリアと同じ年齢。

[ウィリアムとマリアが夫婦で、ルイとステラが夫婦だよ。ついこの前結婚式をあげたばかり。2組とも新婚だから。あと、ルイが次期国王で、ステラが次期王妃だから。]マイク。
[はい]ジュリア。

[ゆっくり考えていいけど、もし結婚するならいつでもいいよ。後は2人次第だね。]ユーリは苦笑いした。

[そうですね。マリアもステラも、ジュリアと同じように連れてこられて、来る時には決めてたのかな?結婚した。]ジョン。

[そうだね。ウィリアムもルイも、時間ないから強引に口説いて来たからね。]ユーリ
[人聞き悪いな]ウィリアム。
[本当、確かに強引だったけど、ちゃんと確認したよ。]ルイ。
赤くなっていた。

赤くなりマリアもステラも笑っていた。
ウィリアムとルイは赤くなって拗ねていた。

2、3日経って、
マリアとステラとジュリアが中庭で話していた。

[大丈夫だよ]ステラ
[不安だろうけど、皆んなが守ってくれる。皆んな優しいから。]マリア。
[うん、不安なのは、マイクに本気で、これからの事を託して、本気で愛していいのか。結婚したら後戻りできないから、それにプリンセスが私に務まるのか。]ジュリア
[そうだね。私も不安だった。でも、ウィリアムを信じてついて行こうと思った。マイクも本気でジュリアを愛していると思う。信じていいと思う。]マリア
[そうだね。忙しい時もあるけど、助けてくれるよ。周りの人が、王子やジョンやユーリだけじゃなく、騎士やメイドもね。]ステラ。
[そうそう、女性の悩みや愚痴とかはメイドも聞いてくれる。
アドバイスもくれるよ。]マリア。
[勿論、王子達でもいいし、ジョンやユーリでもいい、聞きたい事や疑問な事は何でも聞いたらいい。]ステラ。
[いざとなれば、マイクが守ってくれる、愛するプリンセスだしね。婚約者で妻になる人だから。]マリア。
[そうだよ。信じていいよ。]ステラ。
[2人もそうなの?]ジュリア。
[勿論、信じているし、相談もする。]ステラ。
[そうだよ。私は結婚前に、ここに来る前に、ウィリアムから命懸けで守られた。大怪我負わせたから。]マリア。
[そうなの?]ジュリア。
[ここにきた時、ウィリアムが大怪我していて、理由を聞いたら、マリアを守って怪我した、名誉の負傷だなって思った。]ステラ。
[何で怪我を?]ジュリア。
[日本で、令嬢がウィリアムをホテルまで奪いにきて、見合いを頼んだのに断られたとかで、諦めきれないからって、ウィリアムから白紙に戻してくださいって言われて、婚約者がいるので断りします。って言われて、ウィリアムの部屋に入る時に、私はウィリアムの部屋にいて、中に令嬢が入ろうとしたのを、ウィリアムが止めた。間に合わなくて自分の体を、ドアの隙間に挟んで止めて、令嬢の手首を握って捻り捻って押さえつけた。その時には、もうナイフで左腕を切られていた。でも令嬢は私を狙っての事だった。騎士の声で私がドアのとこに行こうとしたら、ウィリアムが気付いて[来るな]って叫んだ。その時に大怪我をした、15センチの傷口が流血していた。]
[ウィリアムは、私を傷つけたり手を出したり苦しめたりする奴は男女問わず許さないって場合によっては殺すって言われて。マリアが怪我しなくて良かったって。]
[そこまでされたら、愛されているのは感じるよ。]
[うん、世界一幸せにするからって、誰が何と言おうと、俺はマリアを命懸けで守るよって。]マリアは言った。
[本気で愛しているのだね、ウィリアムは。普段でもマリアへの愛情が滲み出てる。いつも夜か朝に、自分とマリアのスケジュールを確認してた。]ステラは笑った。
[あっそれは、単に私がどこで何をしているか確認して、誰といるかも確認したいだけ。半分は嫉妬だよ。]マリアは苦笑いした。
[嫉妬とかひどい?]ジュリア。
[うん、話しかけたくらいで、ピリピリしてる。触れたりしたら、匂いが付くから嫌がる。時々、切れそうになる。私がキリがないからって言っても、[だって嫌だから][腹立つから]って言って拗ねる、舞踏会とかパーティーとかの時は、嫉妬がひどいかも、ピリついている。]マリア。
[すごい。まぁ、でもルイもそうかも。イラついている時があって、パーティーとか舞踏会の時、他でもたまにムスッとしてる。]ステラ。
[マイクもそうじゃないの?]マリア。
[うん、言われてみたら、そうかも。たまにイラついてムスッとしてる。]ジュリア。
[ほら、嫉妬だよ。自分以外の異性に対しての。他の人の匂いとかが付くのが嫌なんだよ。]ステラ。
[そうか]ジュリア。


夜にウィリアムに今日の事を聞かれた。3人で話した事を言った。
[何を話したの?]
[隠し事なしだよ]
[ただ、ジュリアが不安がっていたから、マイクはウィリアムみたいに気持ちを伝えたりしないのかな?]
[何で?]
[信じていいのか、不安がっていたから。でも、他の人と話したり、かまわないと拗ねたり、パーティーとかでもイラついてムスッとしたりしてるみたい。だから、それは嫉妬じゃないって言ったけど]
[マイクは不器用だからな。でも、気持ちは伝えた方がいいよな。ひつこいくらいにね。それに、イラついてムスッとしてるって事は嫉妬だろう]
[大丈夫だよ。マイクはジュリアを本気で愛していると思うよ。]
[俺がマリアを愛しているみたいに]赤くなっていた。
ウィリアムはマリアに軽くキスをした。[こら]赤くなった。
[いいじゃん。俺のだし]照れていた。

<次の日>
マリアはジュリアと少しだけ話をして、
[昨日の話だけど、マイクの事は信じていいと思うよ。
ウィリアムに1日の報告をしないといけなくて、話したら、ウィリアムも、マイクは不器用だけど、ジュリアの事は本気で愛していると思うから、信じていいと思うって。大丈夫だよ。]マリアはニコッとした。
[ありがとう、考えてみる。自分でも、マイクを大好きなのは感じるよ。本気になるのが怖かったのかも、でもマリアの今のアドバイスで吹っ切れた。信じてみるよマイクを。ウィリアムにもありがとうって言っといて]ジュリア。
[うん、大丈夫?]
[うん]


その日の夜
ジュリアはマイクに結婚の報告をして受け入れたらしい。
マイクは大喜びしていたとか。
[やった、本気で嬉しい、ありがとう、ジュリア]と言い抱きしめてキスをした。
[正式なプロポーズは改めてするから]
[うん]ニコッとした。

ジュリアはマリアとステラに相談した事を話した。
成り行きで、ウィリアムに知られて、アドバイスされた事も話した。
[何か、恥ずかしいな。でも、お礼言っておく。]マイクは赤くなっていた。
[うん、私もお礼言っていたけど]ジュリアは言った。
[うん、ごめんな。不安にさせて。]マイクは謝った。
[いいの、もう大丈夫。吹っ切れた。マリアのおかげで。]ジュリアはニコッとした。
[うん、でも何かあったら、相談して俺にもね]マイクは覗いた。
[うん、ごめんなさい]ジュリアは照れて謝った。
[うん、いいよ。]
マイクはジュリアに軽くキスをした。
[俺はジュリアを本気で愛しているよ。誰にも渡したくないし、触れられたくない。俺だって嫉妬するからね]
[浮気したら、お仕置きだよ。相手の男を殺す。覚えといて]赤くなっていた。
[うん。]ジュリアは赤くなった。

結婚式の準備をして、
それから2週間後にマイクはジュリアに正式なプロポーズをした。

それから2週間後、
マイクとジュリアの結婚式と披露宴が盛大に開催された。

[何があっても離婚はしないし、離さない。生涯ジュリアは俺の妻だから。大切な人だから。愛している]
[私も愛している]
キスをした。

それから、1年後
ルイ夫婦に子供が産まれた。
男の子だった。
その半年後、
ウィリアム夫婦に子供が産まれた。女の子だった。
その1年後
マイク夫婦に子供が産まれた。
女の子だった。


それから1年後
現国王が、85歳で引退した。

それから間もなく
ルイ夫婦が、
国王と王妃になった。

マイクとジュリアは子供と仲良く家庭を作って幸せに過ごしていた。

ウィリアムとマリアは子供と仲良く家庭を作って幸せに過ごしている。

この国も平和になっている。

       


     終わり
しおりを挟む
感想 0

この作品の感想を投稿する

あなたにおすすめの小説

課長と私のほのぼの婚

藤谷 郁
恋愛
冬美が結婚したのは十も離れた年上男性。 舘林陽一35歳。 仕事はできるが、ちょっと変わった人と噂される彼は他部署の課長さん。 ひょんなことから交際が始まり、5か月後の秋、気がつけば夫婦になっていた。 ※他サイトにも投稿。 ※一部写真は写真ACさまよりお借りしています。

【完結済】25億で極道に売られた女。姐になります!

satomi
恋愛
昼夜問わずに働く18才の主人公南ユキ。 働けども働けどもその収入は両親に搾取されるだけ…。睡眠時間だって2時間程度しかないのに、それでもまだ働き口を増やせと言う両親。 早朝のバイトで頭は朦朧としていたけれど、そんな時にうちにやってきたのは白虎商事CEOの白川大雄さん。ポーンっと25億で私を買っていった。 そんな大雄さん、白虎商事のCEOとは別に白虎組組長の顔を持っていて、私に『姐』になれとのこと。 大丈夫なのかなぁ?

病弱な彼女は、外科医の先生に静かに愛されています 〜穏やかな執着に、逃げ場はない〜

来栖れいな
恋愛
――穏やかな微笑みの裏に、逃げられない愛があった。 望んでいたわけじゃない。 けれど、逃げられなかった。 生まれつき弱い心臓を抱える彼女に、政略結婚の話が持ち上がった。 親が決めた未来なんて、受け入れられるはずがない。 無表情な彼の穏やかさが、余計に腹立たしかった。 それでも――彼だけは違った。 優しさの奥に、私の知らない熱を隠していた。 形式だけのはずだった関係は、少しずつ形を変えていく。 これは束縛? それとも、本当の愛? 穏やかな外科医に包まれていく、静かで深い恋の物語。 ※この物語はフィクションです。 登場する人物・団体・名称・出来事などはすべて架空であり、実在のものとは一切関係ありません。

10年引きこもりの私が外に出たら、御曹司の妻になりました

専業プウタ
恋愛
25歳の桜田未来は中学生から10年以上引きこもりだったが、2人暮らしの母親の死により外に出なくてはならなくなる。城ヶ崎冬馬は女遊びの激しい大手アパレルブランドの副社長。彼をストーカーから身を張って助けた事で未来は一時的に記憶喪失に陥る。冬馬はちょっとした興味から、未来は自分の恋人だったと偽る。冬馬は未来の純粋さと直向きさに惹かれていき、嘘が明らかになる日を恐れながらも未来の為に自分を変えていく。そして、未来は恐れもなくし、愛する人の胸に飛び込み夢を叶える扉を自ら開くのだった。

極上イケメン先生が秘密の溺愛教育に熱心です

朝陽七彩
恋愛
 私は。 「夕鶴、こっちにおいで」  現役の高校生だけど。 「ずっと夕鶴とこうしていたい」  担任の先生と。 「夕鶴を誰にも渡したくない」  付き合っています。  ♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡  神城夕鶴(かみしろ ゆづる)  軽音楽部の絶対的エース  飛鷹隼理(ひだか しゅんり)  アイドル的存在の超イケメン先生  ♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡  彼の名前は飛鷹隼理くん。  隼理くんは。 「夕鶴にこうしていいのは俺だけ」  そう言って……。 「そんなにも可愛い声を出されたら……俺、止められないよ」  そして隼理くんは……。  ……‼  しゅっ……隼理くん……っ。  そんなことをされたら……。  隼理くんと過ごす日々はドキドキとわくわくの連続。  ……だけど……。  え……。  誰……?  誰なの……?  その人はいったい誰なの、隼理くん。  ドキドキとわくわくの連続だった私に突如現れた隼理くんへの疑惑。  その疑惑は次第に大きくなり、私の心の中を不安でいっぱいにさせる。  でも。  でも訊けない。  隼理くんに直接訊くことなんて。  私にはできない。  私は。  私は、これから先、一体どうすればいいの……?

人狼な幼妻は夫が変態で困り果てている

井中かわず
恋愛
古い魔法契約によって強制的に結ばれたマリアとシュヤンの14歳年の離れた夫婦。それでも、シュヤンはマリアを愛していた。 それはもう深く愛していた。 変質的、偏執的、なんとも形容しがたいほどの狂気の愛情を注ぐシュヤン。異常さを感じながらも、なんだかんだでシュヤンが好きなマリア。 これもひとつの夫婦愛の形…なのかもしれない。 全3章、1日1章更新、完結済 ※特に物語と言う物語はありません ※オチもありません ※ただひたすら時系列に沿って変態したりイチャイチャしたりする話が続きます。 ※主人公の1人(夫)が気持ち悪いです。

黒瀬部長は部下を溺愛したい

桐生桜
恋愛
イケメン上司の黒瀬部長は営業部のエース。 人にも自分にも厳しくちょっぴり怖い……けど! 好きな人にはとことん尽くして甘やかしたい、愛でたい……の溺愛体質。 部下である白石莉央はその溺愛を一心に受け、とことん愛される。 スパダリ鬼上司×新人OLのイチャラブストーリーを一話ショートに。

【完結】退職を伝えたら、無愛想な上司に囲われました〜逃げられると思ったのが間違いでした〜

来栖れいな
恋愛
逃げたかったのは、 疲れきった日々と、叶うはずのない憧れ――のはずだった。 無愛想で冷静な上司・東條崇雅。 その背中に、ただ静かに憧れを抱きながら、 仕事の重圧と、自分の想いの行き場に限界を感じて、私は退職を申し出た。 けれど―― そこから、彼の態度は変わり始めた。 苦手な仕事から外され、 負担を減らされ、 静かに、けれど確実に囲い込まれていく私。 「辞めるのは認めない」 そんな言葉すらないのに、 無言の圧力と、不器用な優しさが、私を縛りつけていく。 これは愛? それともただの執着? じれじれと、甘く、不器用に。 二人の距離は、静かに、でも確かに近づいていく――。 無愛想な上司に、心ごと囲い込まれる、じれじれ溺愛・執着オフィスラブ。 ※この物語はフィクションです。 登場する人物・団体・名称・出来事などはすべて架空であり、実在のものとは一切関係ありません。

処理中です...