推しの星になりたい。

宝剣ミジンハ

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推しとの出会い。

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「また、おまえかぁーーーーーーーー!!」と、工場内に響き渡る。

 顔を真っ赤にして怒る小太りのおっさんが怒っている。

「何度、言ったらわかるんだ?もう、おまえはクビだ!帰れ。」

「そんな待って下さいよぉ。推しのチケット代と、旅の費用、さらには、今日のおやつ代を稼がないとだめなんでふぅ」

 その一言がさらに、火に油を注いでしまって、工場長の怒りは大爆発!!

「そんなもん、知らん!!とっとっ身支度して帰れーー!!」

「ひぇーーー。」僕は、尻尾巻いて逃げるように工場を後にした。

「はぁーまた、クビになってしまった。」今回で何件目だろぅ。まえは、工場でへまして棚をこわして……。スーパーでは、お惣菜をひっくり返して………。考えるのは辞めようきりがない。

「バイト首になったから、今日もモヤシ炒めか………ひもじぃな。」

けど、SUN&Moonの握手会のチケットも無事に手に入ったし。高かったんだょなぁー。

でも、太陽の用に笑顔が素敵な 高坂 日彩ちゃん それに対照してクールビューな 若菜 彩月ちゃん 通称 彩ズ 

老若男女とわず、2人にゾッコン そんな 僕も2人の大ファンで部屋はグッズだらけ。それにお金をかけすぎて、生活がピンチであるけど、推しは推せるうちに推せ!!って、言葉もあるし……握手会楽しみだなぁーデュフフフ。やべぇヨダレたれちゃった。

「おっともうこんな時間清掃バイトにいかないと……。」

日が沈み月が街を照らす頃

「はぁー疲れた………。」時給は、そこそこいいけど制服は、ピチピチだし、御局はうるさいし。
なんで、モヤシ炒めしか食べないのに、脂肪は落ちないんだろ??

明日も早朝からバイト今日は帰ってはやく寝よっと。


時は流れ………握手会当日…………

ジリリリリリ…………けたたましい目覚ましが室内に響きわたる。

「はっ寝過ごした」

昨日は握手会が楽しみで、布団にはいったが楽しみ過ぎて眠れなかった。

起きたら14時をまわっていた。握手会は、13時開催 もう始まっている。自宅から………あっ…………間に合わない…………。

終わった………。

なにもかも………。

はぁ…………。

「あきらめたら…………」

えっ?

「最後まであきらめちゃいかん。」

「あきらめたらそこで試合終了ですよ。希望を捨てちゃいけない。」

僕の心に安〇先生の名言が響きわたる。

「せんせい!僕、あきらめません!!」

手短に用意を済ませて、家を出る。


会場到着~19時~
 
「あの、握手会は?」ダメ元で、片付けを、スタッフに声を掛ける。

「あーいま、終わったところです。ざんねんでしたね。」との一言。

終わった何もかも……。

途方にくれ、立ち尽くす事しかできなかった。

流れる涙もなく、後悔と絶望で……。帰る力も湧いてこない………。

そんなとき………だった………。

ふいに後ろから声をかけられた。

「そこでなにしてるの?」と。

こえの方にふりかえると………

奇跡とは、起きないから奇跡というのだが、僕に奇跡が舞い降りた。

SUN&Moonのふたりがたっていた。

「あなた名前は?」ふたりが口を揃えてきいてくる。

「ぼ……………ぼ…………くのな………ま……え……は。
ひ………めの…………せ………あ……です。」

「漢字はどう書くの?」

「ひ……め……様の姫にの……野原ノノので、ほほほしと書いて………せとたとと読んで………日彩さんの………彩と、彩月さんの…彩で………姫野星彩(ひめのせあ)」

ふたりは、顔を合わせうなづき。

「単刀直入にいうわ。あなた………アイドルにならない?」


「へ?」


次回予告!!

まさかの……ぼくっ子は、女の子だった!?
なぜスーパーアイドルのふたりが、アイドルに誘ったの謎もあきらかに!!

この次も読んでね。サービス、サービス!!
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