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15話※
しおりを挟む「やぁぁぁぁ! フィンさまぁぁぁ!」
「こらこら。愛し合う夫婦の邪魔をしてはいけませんよ。じっとしていなさい」
背中から聞こえるソフィアの泣き声と、それを宥めるセバスチャンの声も、遥か遠く感じられる。フィンと愛し合っている空間は、まるで夢の世界にいるみたいで、何度求めても、何度触れ合っても足りなくなってしまうほど。
「あ……あぁ……っ」
蜜壺に咥えた彼の先端が、狭い肉壁を押し広げながらゆっくりと侵入していく。ずぶずぶと水音を混じらせながら、敏感すぎる場所を擦られて。快楽に侵食された身体がうねるように動いてしまう。
「はっ、やぁ、ん、気持ちぃ……」
「シャーリー……しめつけら、れ、る、はぁ……」
唾液に濡れた唇から、こぼれていく淫らな声。最初はフィンの口内を丁寧に舌で舐めていたのに、段々と余裕が無くなって、唾液をかき乱すように彼と舌を絡めた。
「んっ、あっ、フィン……」
「……美味しい。シャーリーの唾液、甘くてずっと吸っていたい……」
じゅぷぷぷっ、と態とらしく音を立てて舌に吸い付かれ、脳の奥が甘く痺れていく。
重なった粘膜からお互いの唾液が溢れ出して、唇の端から垂れ落ちていって。それでもキスは止めず、無我夢中でちゅぱちゅぱと彼と唾液を絡めた。
フィンの唇に私の唇を、彼の舌に私の舌を、彼の唾液に私の唾液を、浸透させるように深く絡み合わせる。
彼の雄も私のナカを深くまで圧迫し、苦しさと興奮で息が乱れていく。フィンしか知らない私の身体は、フィンと身体を重ねるほどに、快楽の悦びを知っていくようで。もっと深くまで身体を繋げようと体重を掛けるように腰を落とした刹那、子宮の入り口に穿たれるような衝撃と快感が走った。
「っ、はぁ……んっ」
「シャーリー……っ」
太ももの間に捩じ込まれた熱杭を更に密着させようと腰をぐりぐりと押し込んだ瞬間、限界を迎えたフィンの先端から白濁が迸り、結合部からぐちゅりと淫液が漏れ出した。
「ん……ぁ……っ」
じんわりと下腹部に広がる愛し合った熱に身体を震わせながらも、行為が終わってしまうという寂しさが吐息と共に溢れ出していく。その想いに気付いたのか、それとも彼の中で熱が冷めなかったのか──今度は身体を繋げたままフィンに押し倒されて。直ぐに膨張し熱を帯びた剛直に、激しい抽挿を繰り返された。
「あっ、んんっ、きもち、いいっ、フィンっ、すごいっ、ん、もっと、あぁっ……!」
「シャーリー、はぁっ、愛している、よ、んんっ、シャーリー……! もっとシャーリーをくれ……!」
じゅぶっ、じゅぼっ、と混じり合った性液が泡立つ音を立てて、昂りが引き抜かれては最奥まで貫かれる。
薬のせいなのか、いつにも増して激しく抱かれている。それでも止めてほしくない。彼の思うがまま、身体の欲望が赴くがままに抱いて欲しい。何度も何度も絶頂を迎えながら、彼の熱に包まれる嬉しさと幸福感に目尻から透明な雫をこぼした。
「……さて。本当に愛し合うということがどういうことか学べましたかな、アデリー様。これ以上眺めるのは野暮ですので、もう行きましょう」
「やっ、いやぁ! フィンさまっ、フィンさまぁぁぁ!」
フィンと身体を求め合う最中、遠くから誰かの声が聞こえた。大声で泣きながら、フィンの名前をひっきりなしに呼んでいる気がする。でも、そんなものはもうどうでもいい。目の前の愛する夫だけ、フィンだけしか私には見えない。
「ああっ、シャーリー、シャーリーのナカ、凄い。熱くて絡み付いて、溶けそうだ」
「んんっ、フィン、はあっ、あぁん、もっ、壊れ、ちゃっ、うっ」
余裕が薄れていくフィンの顔が、快楽で蕩けていて、うっとりしたような表情を浮かべている。切なげに細められる彼の瞳に胸の奥が締め付けられ、堪らず彼の身体にぎゅっとしがみついた。
「シャーリー、もうだめだっ、一緒に、一緒にいきた、い」
「はっ、ああん、きて、きてぇ、フィンの、欲しいっ、欲しいのぉ」
敏感な壁を勢い良く擦られ、快感に震えたのも束の間──お腹の奥底の限界まで貫くように、腰を打ち付けられた。
お互いの茂みが絡み合うほどぐっと陰部が密着し、振動と圧迫感が花芽に伝わって、腰を砕かれるような新たな快楽が生まれる。
「はっ、シャーリー……!」
「んんっ、んっ、フィン……あぁっ」
フィンに身体を押さえつけられたまま、捩じ込まれた先端から再び欲望が放たれる。
同時に電流が駆け抜けるような刺激が全身を蝕み、目の前を白い火花がバチバチッと散った。
「はぁ……はぁ……っ」
「……フィン……はぁ、ん、んっ……」
──二人で迎えた絶頂。愛し合っている私達だからこそ許される行為。
愛する人と一緒に、幸せに包まれているような気がして。身体を迸った熱の余韻に浸りながら、汗の滲んだ彼の背中に腕を回した。
「……何度でも言う。心から愛しているよ、シャーリー」
「私もよ、フィン。貴方は死んでも誰にも渡さない。私だけのフィン。愛しているわ……」
「シャーリー。俺はシャーリーだけのものだよ……」
フィンは恍惚とした表情で瞳を細め、私の唇を優しく塞ぐ。それに応えるように私も睫毛を伏せ、唇から伝わる柔らかな感触に身を震わせた。
私だけの愛する夫。
この先何があっても守り抜いてみせる。
絶対に。
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