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06-ボタリクは懸念する
後編
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ボタリクは椅子に、フィロは寝台に腰を掛けていた。
「ナインダッモ村の話が聞こえている時に、周りを見たらいけないな」
やや厳しめの口調でボタリクが言った。フィロは俯き気味になり、目を伏せた。
「……ごめんなさい」
「あれで特徴が知られていて、見られてたら、私ですって言っているようなものだぞ。リタは治療をしてもいいと思ってるかも知れないけど、俺としては先に進みたいから、戻る事はしたくないんだよ」
些か難しい表情で言ったが、フィロは平然としていた。
「私もそれでいいと思うわ。癒し手だから治療が出来るのならしたいし、治せなかった人達には申し訳ないけど、さっきの話を聞いたら、どうも効果が高いようだから……、また縛られたくないもの。だから自分の首が絞まるような事はしたくないの」
「そうか。分かった」
頷いたボタリクを見たフィロは申し訳なさそうに微笑む。
「分かってるよ。それでも助けられる時は手を貸したい、だろ?」
「そうね。……神と瞳の色を変える魔導具は、もう少し買い足しておこうかしら?」
「その必要はあるだろうな。次に見掛けたら買おう」
笑顔で言った。しかし、ニウネンジュ国は魔導具を多用している国で、連絡手段はダヴァガ王国と違って早く連絡が付く筈だという事を重々承知していた。仮に多勢に囲まれた場合、鈍の剣一本でフィロを守り切る自信はない。
(行く先々で病人や怪我人とそう簡単に出会わないように祈るしかないな……)
「ありがとう。でも、……ごめんなさい」
頭を下げたフィロは、暫くそのままでいた。
「謝る必要はないな。買うと言ってもリタの金なんだからな」
頭を上げたフィロは苦笑していた。
「違うの。兄さんの特徴も知れ渡るだろうから、兄さんも色を変えた方がいいからよ」
意外な事を言われ、ボタリクは目を見開いた。
「俺も? ……そうだな、確かにそうなるな」
小さく溜息を吐く。
「それも仕方のない事か」
「ここから先は兄さんとお揃いに出来る時と出来ない時があるわね」
残念そうに言い、頬に手を当てた。
「髪の色は目立つから元に戻すなよ?」
「あら、新しい魔導具が手に入るまでは当然黒髪のままでいるわ。兄さんとお揃いだもの」
平然と言うと、ボタリクは苦笑する。
「それよりも、ニウネンジュはダヴァガ王国のように縛る事はないだろうけど…」
そう話題を逸らそうとした所、言い終わらない内にフィロに遮られる。
「あら、それは分からない事よ。私、ワウラ大聖堂にいた頃よりも格段に力が増しているのよ。五歳の頃より強い力だと自覚をしているほどによ」
ボタリクがまた険しい表情になった。
「それほどに?」
フィロは大きく頷いた。
「きっと兄さんのお陰ね」
満面の笑みを湛え、ボタリクを見詰めた。ボタリクは困惑する。
「俺は何もしてないんだけどなぁ……。普通の食事量に近くなったからじゃないのか? 生きている上で食べる事は大事だからな」
「食事量が増えたのは、兄さんと一緒にいるようになってからだもの。やはり兄さんのお陰よ」
「そうか。それじゃあ恩に着せておく事にするよ」
「ふふ、そうしてもらえるとありがたいわ」
話を終え、フィロが浴巾と寝間着と下着を持って狭い浴室へ向かった後、ボタリクは柔軟体操を始めた。
翌日、宿屋を後にした二人は雑貨屋へ行って魔導具を探したが、髪も瞳も色を変える物はなかった。そのまま車借へ行き、出立して次の国境検問所の最寄りの村へ向かった。そこの雑貨屋にも欲しい魔導具はなく、国境検問所へ向かった。ここでも情報を得られずに、更に内陸にある最寄りの村へ向かい、今日はそのカネバ村で宿泊となった。
カネバ村はタオカッソ村よりも大きな村で、車借も雑貨屋も大きかった。二人は期待して店内に入ると、期待通りに色を変える魔導具があった。ボタリクはとある色以外の物をあるだけと、他にも必要そうな魔導具を買った。気を良くした店員が少し値引きをしてくれた。二人は店を出ると路地裏へ行き、早速色を変えた。ボタリクは指輪の内側に石が填め込まれている物にし、髪は茶色、瞳は青にした。お互いが澄んだ空の色の瞳になり、お互いの瞳を見ていた。
「青だからもう少し濃いのかと思っていたけど、水色なのね」
「そうだな。思っていたよりも淡かったけど、こんなもんだろう」
「それにしても茶色い髪の兄さんは何だか違和感しかないわ」
「それはいずれ慣れるだろ。リタは茶色の髪でも似合うな。可愛いよ」
フィロは可笑しくなったが笑いそうになるのを我慢した。
「ありがとう。取って付けたように褒めてもらえて嬉しいわ」
「皮肉が言えるほどに喜んでもらえたようで俺も嬉しいよ」
二人は微笑み合うと大通りへ出た。そして宿屋を探し、二軒目で宿泊を決めた。昨日と違って寝台も二台あるし、広い部屋で浴室も広かった。
食堂で夕食後にお茶を飲みながら他愛無い会話をしていたが、今日は昨日と違って噂話は聞こえて来なかった。そのお陰でボタリクは安堵したし、ボタリクの険しい表情を見ずに済んだフィロも心配事がなく、平穏に一日を終える事が出来た。
緑の一月も十一日になり、ダヴァガ王国から南下していて気候が意外と温かくなってしまい、所持している衣服では暑く感じていたボタリクは衣服屋が開くまで宿屋で時間を潰した。
「不要な衣服は売ってしまおう」
「分かったわ。でも勿体無いような気もするのだけれど……」
「するんだけど」
「するんだけど……」
指摘をされるとすぐに言い直す。ボタリクはそれを見て微笑む。
「とにかく、荷物になるより余程いいだろう。今はゆっくり移動しているから、外衣も薄手の物にしよう」
フィロは少し俯くと上目遣いでボタリクを見た。
「外衣は必ず着ていないといけないの?」
「別に着てなくてもいいけど、頭巾付きだと咄嗟に身を隠したい時は役に立つからな。追っ手が来る事はなくても、別の追っ手が掛かるかも知れない状況だから、外衣はあった方がいいと思うんだよ」
「分かったわ。持っているだけでいいのね」
「そうだな」
「今度は私の好みで買えるわね。何色にしようかしら」
欲しくなさそうだったフィロの気が変わったようで、楽しそうにしている様子を見たボタリクは心が安らいだ。
午前の五の刻になり、衣服屋に赴いた。フィロは髪が茶色という事で、それに合わせて店員に選んでもらって四着購入した。車借へ向かう道中で雑貨屋の店員が追い掛けて来た。
「昨日のお客さん、ですよね。髪の紐がそうだから、間違いないわね」
息を弾ませながら言った。フィロはボタリクと顔を合わせて店員をまた見る。
「どうかしましたか?」
「衛兵ではない人が、あなた達を探していたわ。私は知らない振りをしたけど、胡散臭い人達だったから、気を付けてと忠告をしに来たの。ちなみに来たのは昨夜よ」
話しているうちに息が整ったのか、肩で息をしなくなっていた。フィロは険しい表情になるとボタリクを見る。
「そうですか。分かりました。わざわざご親切にありがとうございます」
「あの、……腕のいい癒し手だと聞いたけど、そうなの?」
そう言いながらフィロを見ると、フィロはボタリクから店員に視線を移した。店員も険しい表情になっている。
「はい、そのようです」
「それではうちに来てもらえないかしら? 母が行商人から買った薬で体調を崩したの……。お金はきちんと払うわ。だから…」
「分かりました。行きましょう」
話の途中だったが返事をした。そしてボタリクに顔を向けると目が合う。ボタリクは苦笑していた。
「出来ればすぐに出立したいんだけど、仕方がないな」
「ありがとう」
微笑むと店員に顔を向けた。
「それでは行きましょうか」
「ありがとう! こっちよ」
先に歩き始めた。時折振り返って、二人がいる事を確認している。
家は雑貨屋の二階が住居のようで、店の裏から階段を上る。ボタリクは最後尾にいて、険しい表情をしてフィロの髪の紐を見ていた。
「ナインダッモ村の話が聞こえている時に、周りを見たらいけないな」
やや厳しめの口調でボタリクが言った。フィロは俯き気味になり、目を伏せた。
「……ごめんなさい」
「あれで特徴が知られていて、見られてたら、私ですって言っているようなものだぞ。リタは治療をしてもいいと思ってるかも知れないけど、俺としては先に進みたいから、戻る事はしたくないんだよ」
些か難しい表情で言ったが、フィロは平然としていた。
「私もそれでいいと思うわ。癒し手だから治療が出来るのならしたいし、治せなかった人達には申し訳ないけど、さっきの話を聞いたら、どうも効果が高いようだから……、また縛られたくないもの。だから自分の首が絞まるような事はしたくないの」
「そうか。分かった」
頷いたボタリクを見たフィロは申し訳なさそうに微笑む。
「分かってるよ。それでも助けられる時は手を貸したい、だろ?」
「そうね。……神と瞳の色を変える魔導具は、もう少し買い足しておこうかしら?」
「その必要はあるだろうな。次に見掛けたら買おう」
笑顔で言った。しかし、ニウネンジュ国は魔導具を多用している国で、連絡手段はダヴァガ王国と違って早く連絡が付く筈だという事を重々承知していた。仮に多勢に囲まれた場合、鈍の剣一本でフィロを守り切る自信はない。
(行く先々で病人や怪我人とそう簡単に出会わないように祈るしかないな……)
「ありがとう。でも、……ごめんなさい」
頭を下げたフィロは、暫くそのままでいた。
「謝る必要はないな。買うと言ってもリタの金なんだからな」
頭を上げたフィロは苦笑していた。
「違うの。兄さんの特徴も知れ渡るだろうから、兄さんも色を変えた方がいいからよ」
意外な事を言われ、ボタリクは目を見開いた。
「俺も? ……そうだな、確かにそうなるな」
小さく溜息を吐く。
「それも仕方のない事か」
「ここから先は兄さんとお揃いに出来る時と出来ない時があるわね」
残念そうに言い、頬に手を当てた。
「髪の色は目立つから元に戻すなよ?」
「あら、新しい魔導具が手に入るまでは当然黒髪のままでいるわ。兄さんとお揃いだもの」
平然と言うと、ボタリクは苦笑する。
「それよりも、ニウネンジュはダヴァガ王国のように縛る事はないだろうけど…」
そう話題を逸らそうとした所、言い終わらない内にフィロに遮られる。
「あら、それは分からない事よ。私、ワウラ大聖堂にいた頃よりも格段に力が増しているのよ。五歳の頃より強い力だと自覚をしているほどによ」
ボタリクがまた険しい表情になった。
「それほどに?」
フィロは大きく頷いた。
「きっと兄さんのお陰ね」
満面の笑みを湛え、ボタリクを見詰めた。ボタリクは困惑する。
「俺は何もしてないんだけどなぁ……。普通の食事量に近くなったからじゃないのか? 生きている上で食べる事は大事だからな」
「食事量が増えたのは、兄さんと一緒にいるようになってからだもの。やはり兄さんのお陰よ」
「そうか。それじゃあ恩に着せておく事にするよ」
「ふふ、そうしてもらえるとありがたいわ」
話を終え、フィロが浴巾と寝間着と下着を持って狭い浴室へ向かった後、ボタリクは柔軟体操を始めた。
翌日、宿屋を後にした二人は雑貨屋へ行って魔導具を探したが、髪も瞳も色を変える物はなかった。そのまま車借へ行き、出立して次の国境検問所の最寄りの村へ向かった。そこの雑貨屋にも欲しい魔導具はなく、国境検問所へ向かった。ここでも情報を得られずに、更に内陸にある最寄りの村へ向かい、今日はそのカネバ村で宿泊となった。
カネバ村はタオカッソ村よりも大きな村で、車借も雑貨屋も大きかった。二人は期待して店内に入ると、期待通りに色を変える魔導具があった。ボタリクはとある色以外の物をあるだけと、他にも必要そうな魔導具を買った。気を良くした店員が少し値引きをしてくれた。二人は店を出ると路地裏へ行き、早速色を変えた。ボタリクは指輪の内側に石が填め込まれている物にし、髪は茶色、瞳は青にした。お互いが澄んだ空の色の瞳になり、お互いの瞳を見ていた。
「青だからもう少し濃いのかと思っていたけど、水色なのね」
「そうだな。思っていたよりも淡かったけど、こんなもんだろう」
「それにしても茶色い髪の兄さんは何だか違和感しかないわ」
「それはいずれ慣れるだろ。リタは茶色の髪でも似合うな。可愛いよ」
フィロは可笑しくなったが笑いそうになるのを我慢した。
「ありがとう。取って付けたように褒めてもらえて嬉しいわ」
「皮肉が言えるほどに喜んでもらえたようで俺も嬉しいよ」
二人は微笑み合うと大通りへ出た。そして宿屋を探し、二軒目で宿泊を決めた。昨日と違って寝台も二台あるし、広い部屋で浴室も広かった。
食堂で夕食後にお茶を飲みながら他愛無い会話をしていたが、今日は昨日と違って噂話は聞こえて来なかった。そのお陰でボタリクは安堵したし、ボタリクの険しい表情を見ずに済んだフィロも心配事がなく、平穏に一日を終える事が出来た。
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「不要な衣服は売ってしまおう」
「分かったわ。でも勿体無いような気もするのだけれど……」
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「するんだけど……」
指摘をされるとすぐに言い直す。ボタリクはそれを見て微笑む。
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「外衣は必ず着ていないといけないの?」
「別に着てなくてもいいけど、頭巾付きだと咄嗟に身を隠したい時は役に立つからな。追っ手が来る事はなくても、別の追っ手が掛かるかも知れない状況だから、外衣はあった方がいいと思うんだよ」
「分かったわ。持っているだけでいいのね」
「そうだな」
「今度は私の好みで買えるわね。何色にしようかしら」
欲しくなさそうだったフィロの気が変わったようで、楽しそうにしている様子を見たボタリクは心が安らいだ。
午前の五の刻になり、衣服屋に赴いた。フィロは髪が茶色という事で、それに合わせて店員に選んでもらって四着購入した。車借へ向かう道中で雑貨屋の店員が追い掛けて来た。
「昨日のお客さん、ですよね。髪の紐がそうだから、間違いないわね」
息を弾ませながら言った。フィロはボタリクと顔を合わせて店員をまた見る。
「どうかしましたか?」
「衛兵ではない人が、あなた達を探していたわ。私は知らない振りをしたけど、胡散臭い人達だったから、気を付けてと忠告をしに来たの。ちなみに来たのは昨夜よ」
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「そうですか。分かりました。わざわざご親切にありがとうございます」
「あの、……腕のいい癒し手だと聞いたけど、そうなの?」
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「はい、そのようです」
「それではうちに来てもらえないかしら? 母が行商人から買った薬で体調を崩したの……。お金はきちんと払うわ。だから…」
「分かりました。行きましょう」
話の途中だったが返事をした。そしてボタリクに顔を向けると目が合う。ボタリクは苦笑していた。
「出来ればすぐに出立したいんだけど、仕方がないな」
「ありがとう」
微笑むと店員に顔を向けた。
「それでは行きましょうか」
「ありがとう! こっちよ」
先に歩き始めた。時折振り返って、二人がいる事を確認している。
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