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06-ボタリクは懸念する
中編
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フィロとボタリクは何の成果を得られないまま、次の村へと向かった。
そう簡単に見付かるとは思っていないボタリクは、約五年前の事で覚えている人がいるかどうかが疑問だった。それに、フィロが全く残念そうではない事も何か引っ掛かった。しかし、それを訊く勇気はなかった。
「治癒の力が今までで一番安定しているわ。安定していると言うか、思うように使えるの。ガティアさんの毒も残るような気がしたけど、全て取り除けたのよ」
唐突だったが、嬉しそうに話す。そんなフィロの横顔を見ると頬が緩んだ。
「そうか、それは良かったな。この数日で驚く程、顔色も良くなったし、肉付きも良くなったもんな。健康的だと断言出来ないのが残念だから、もっと食べて、もっと肉を付けよう」
「食べるのはいいけど、太るのは駄目よ」
「太るのも過ぎると良くないけど、ある程度の肉を付けないと健康的とは言えないぞ?」
フィロはボタリクに顔を向けると微笑んだ。
「ワウラ大聖堂にいた時に比べれば、とても健康的になっていると思うわ。手の甲なんて、あれだけ骨張っていたのに、これだけ肉が付いたのよ?」
顔の横に手を持って来て、ボタリクに甲を向けた。それは見ずに真っ直ぐフィロを見詰める。
「毎日軟膏を塗ってるから知ってるよ。でも生きてる事が不思議なくらい痩せていたんだから、それと比べたら駄目だ」
ボタリクの表情を見て、フィロは「ふふ」と笑った。
「分かったわ。そんなに怖い顔をしないで。コロコンさんが言っていたわ。私は極端に食事が少なくて思考がおかしくなっているから、誰に何を言われてもワウラ大聖堂へ戻るな、と。その時に私の食事量はタビッタ大神官の意向でもあったと聞いたのよ。それを聞いて驚いたけど、新たな人生を歩んで欲しいとタビッタ大神官に言われた時点で、心の中では決別していたのでしょうね。驚いただけで何も思わなかったの。それよりも、解放される事の方が嬉しくて嬉しくて嬉しくて、本当に嬉しかったの。戻る気も更々ないし、ワウラ大聖堂の生活は過去の事だと割り切っているから、もうどうでもいいのよ。でも……、私の意思に関係なく、誰かの手で連れ戻されそうになったら、……その時は兄さんが止めてくれるわよね?」
最後は不安そうに訊いた。
「勿論、必ず守るよ」
即答すると、フィロは満面の笑みを湛えた。
「頼りにしているわ」
ボタリクも笑顔になって頷いた。そして前を向く。
「追手があれば、の話だけどな」
「あら、ないと言い切れるの?」
「断言出来るぞ」
ボタリクは顔を向けなかったが、その横顔を見ていたフィロは信じた。
「兄さんが言うなら、きっとそうなのね」
そしてフィロも前を向いた。
「私、今まで生きて来て、今が最高に楽しいの。ふふふふふ」
楽しそうに笑っている横顔を一瞥したボタリクは微笑んだ。
先に国境検問所へ行き、フィロの両親の事を訊いてみたが、首を横に振るばかりで知っている人物がいなかった。二人は仕方なく最寄りの村へ向かう。
その最寄りのタオカッソ村に到着すると真っ先に車借へ行った。小さな村に見合った小ぢんまりとしていた。馬と荷車と大きな荷物を預け、一軒しかない宿屋へ歩を進める。
「日が暮れる前に着いて良かった」
「そうね。私はお腹が空いて、背中とくっ付きそうよ……」
「ふっ、もうすぐ宿屋に着くぞ」
「今日もご飯が楽しみだわ」
二人は笑顔で歩いた。笑顔でいる間に宿屋へ到着し、受付で手続きを済ませる。
「大変すみませんが、本日は寝台が二台ある部屋は埋まっていて、一台のみの部屋が一部屋あるだけなんです。兄妹のようですし、二人分もらう事になりますが、一人分は半額にします。どうなさいますか?」
ボタリクは困惑してフィロを見た。フィロは笑顔で頷く。
「仕方がないわ。それでお願いしましょう」
「分かった」
頷くと受付嬢の方へ顔を向ける。
「それでお願いします」
「ありがとうございます! これがカギです。部屋は一番奥の部屋です。部屋には浴室もあります。浴巾はこの後すぐに持って行きますね。それから部屋には金庫もあります。金庫は先にカギになる四桁の番号を設定してもらうようになりますから、使う場合は番号の設定を忘れずにしてください。夕食は三の刻から二刻半の間になります。食堂はこの左手側の部屋になります。なので小半刻後に食堂へ来てください。宿泊料金は夕食込みで六千フォジで、支払いは夕食後にお願いします。朝食の有無はその時に教えてください。朝食の料金は一人前が三百フォジです。分からない事があれば、ここに来てください。誰もいなければこの鈴を鳴らしてくださいね」
そう言って仕切り台の上に置かれている鈴を鳴らした。意外と大きい音だった。
「分かりました。夕食には他に単品で一人前の果物を出して欲しいんですけど、出来ますか?」
「果物の単品はないんですよ。すみません」
「分かりました。それでは失礼します」
小さくお辞儀をしたボタリクは仕切り台に置かれている鍵を手にし、下に置いてあった荷物を持つと部屋へ向かう。フィロは受付嬢にお辞儀をしてから付いて行った。
開錠して扉を開けると、本当に寝台が一台しかない。その上、机と椅子もあり、手狭だった。
「これは狭いな……」
中に入り、荷物を机に置いた。フィロも続いて入り、扉を閉める。
「ふふ、ワウラ大聖堂の私の部屋よりも狭いわ」
楽しそうにしているフィロを見て、ボタリクは安心した。
「フィロが寝台を使ってくれればいいから。俺は椅子で机に寄り掛かって寝るよ」
「あら、一緒でも構わないわよ? 馬に同乗している時に密着していたのだから私は平気よ」
「一晩くらい寝られなくても平気だから、フィロが一人で使ってくれた方が嬉しいんだけどな?」
それ以上食い下がる事はせず、頷いた。
「分かったわ。それでは申し訳ないのだけれど、……あ、悪いんだけど、一人で使うわね。ありがとう」
ボタリクが笑顔で頷くと、フィロは浴室の方へ向かった。扉を開け、中を確認すると扉を閉めた。
「この部屋同様、とても狭いわ」
「そうか。それじゃあ明日は雨にならないように祈らないとな」
「ああ、そうよね。ここ数日は天気続きだったから、雨が降る事なんて考えていなかったわ。ふふ」
ボタリクが椅子に腰を掛けていて、フィロが座る場所は寝台しかなかった。
夕食は意外と量があり、フィロは半分をボタリクの皿に、ボタリクは自分の果物をフィロの皿に移す。
「ありがとう。果物も単品で出される程の量があるわね」
「多いか?」
「大丈夫。きっと食べ切れるわ」
「無理そうならすぐに言えよ?」
「うん、ありがとう」
笑顔で頷くと、小さく切った肉を頬張った。
二人は食事を終えると、紅茶をもらって穏やかな時間を過ごしていた。食堂には二人以外に十二人もいて賑やかだった。
「何でも、普通は解毒出来ない毒を、解毒する癒し手が現れたと噂になっていたぞ」
「どこの話だ?」
「今日、昼食でナインダッモ村に寄ったんだよ。そこで持ちきりの話だよ」
「へぇ、それは凄いな」
「どうもその毒に侵されている人が他にもいるらしくて、衛兵が情報を集めてるって聞いた」
「探してるのか? 俺も次の村へ行ったら捜してみようか?」
「いやいや、名前も特徴も知らないんだよ」
「なんだぁ。それじゃあ探すに探せないな」
近くから聞こえて来た会話を二人は黙って耳を傾けていた。ボタリクは終始フィロを見ていたが、フィロは話している人物を見ようと視線をあちらこちらへ飛ばしていた。
「さて、そろそろ部屋へ戻ろうか」
そう言って促したボタリクに視線を向けると頷いた。
「そうね。行きましょう」
二人は席を立つと受付へ向かう。お金を払い、浴巾を二枚追加でもらって部屋へ戻った。
そう簡単に見付かるとは思っていないボタリクは、約五年前の事で覚えている人がいるかどうかが疑問だった。それに、フィロが全く残念そうではない事も何か引っ掛かった。しかし、それを訊く勇気はなかった。
「治癒の力が今までで一番安定しているわ。安定していると言うか、思うように使えるの。ガティアさんの毒も残るような気がしたけど、全て取り除けたのよ」
唐突だったが、嬉しそうに話す。そんなフィロの横顔を見ると頬が緩んだ。
「そうか、それは良かったな。この数日で驚く程、顔色も良くなったし、肉付きも良くなったもんな。健康的だと断言出来ないのが残念だから、もっと食べて、もっと肉を付けよう」
「食べるのはいいけど、太るのは駄目よ」
「太るのも過ぎると良くないけど、ある程度の肉を付けないと健康的とは言えないぞ?」
フィロはボタリクに顔を向けると微笑んだ。
「ワウラ大聖堂にいた時に比べれば、とても健康的になっていると思うわ。手の甲なんて、あれだけ骨張っていたのに、これだけ肉が付いたのよ?」
顔の横に手を持って来て、ボタリクに甲を向けた。それは見ずに真っ直ぐフィロを見詰める。
「毎日軟膏を塗ってるから知ってるよ。でも生きてる事が不思議なくらい痩せていたんだから、それと比べたら駄目だ」
ボタリクの表情を見て、フィロは「ふふ」と笑った。
「分かったわ。そんなに怖い顔をしないで。コロコンさんが言っていたわ。私は極端に食事が少なくて思考がおかしくなっているから、誰に何を言われてもワウラ大聖堂へ戻るな、と。その時に私の食事量はタビッタ大神官の意向でもあったと聞いたのよ。それを聞いて驚いたけど、新たな人生を歩んで欲しいとタビッタ大神官に言われた時点で、心の中では決別していたのでしょうね。驚いただけで何も思わなかったの。それよりも、解放される事の方が嬉しくて嬉しくて嬉しくて、本当に嬉しかったの。戻る気も更々ないし、ワウラ大聖堂の生活は過去の事だと割り切っているから、もうどうでもいいのよ。でも……、私の意思に関係なく、誰かの手で連れ戻されそうになったら、……その時は兄さんが止めてくれるわよね?」
最後は不安そうに訊いた。
「勿論、必ず守るよ」
即答すると、フィロは満面の笑みを湛えた。
「頼りにしているわ」
ボタリクも笑顔になって頷いた。そして前を向く。
「追手があれば、の話だけどな」
「あら、ないと言い切れるの?」
「断言出来るぞ」
ボタリクは顔を向けなかったが、その横顔を見ていたフィロは信じた。
「兄さんが言うなら、きっとそうなのね」
そしてフィロも前を向いた。
「私、今まで生きて来て、今が最高に楽しいの。ふふふふふ」
楽しそうに笑っている横顔を一瞥したボタリクは微笑んだ。
先に国境検問所へ行き、フィロの両親の事を訊いてみたが、首を横に振るばかりで知っている人物がいなかった。二人は仕方なく最寄りの村へ向かう。
その最寄りのタオカッソ村に到着すると真っ先に車借へ行った。小さな村に見合った小ぢんまりとしていた。馬と荷車と大きな荷物を預け、一軒しかない宿屋へ歩を進める。
「日が暮れる前に着いて良かった」
「そうね。私はお腹が空いて、背中とくっ付きそうよ……」
「ふっ、もうすぐ宿屋に着くぞ」
「今日もご飯が楽しみだわ」
二人は笑顔で歩いた。笑顔でいる間に宿屋へ到着し、受付で手続きを済ませる。
「大変すみませんが、本日は寝台が二台ある部屋は埋まっていて、一台のみの部屋が一部屋あるだけなんです。兄妹のようですし、二人分もらう事になりますが、一人分は半額にします。どうなさいますか?」
ボタリクは困惑してフィロを見た。フィロは笑顔で頷く。
「仕方がないわ。それでお願いしましょう」
「分かった」
頷くと受付嬢の方へ顔を向ける。
「それでお願いします」
「ありがとうございます! これがカギです。部屋は一番奥の部屋です。部屋には浴室もあります。浴巾はこの後すぐに持って行きますね。それから部屋には金庫もあります。金庫は先にカギになる四桁の番号を設定してもらうようになりますから、使う場合は番号の設定を忘れずにしてください。夕食は三の刻から二刻半の間になります。食堂はこの左手側の部屋になります。なので小半刻後に食堂へ来てください。宿泊料金は夕食込みで六千フォジで、支払いは夕食後にお願いします。朝食の有無はその時に教えてください。朝食の料金は一人前が三百フォジです。分からない事があれば、ここに来てください。誰もいなければこの鈴を鳴らしてくださいね」
そう言って仕切り台の上に置かれている鈴を鳴らした。意外と大きい音だった。
「分かりました。夕食には他に単品で一人前の果物を出して欲しいんですけど、出来ますか?」
「果物の単品はないんですよ。すみません」
「分かりました。それでは失礼します」
小さくお辞儀をしたボタリクは仕切り台に置かれている鍵を手にし、下に置いてあった荷物を持つと部屋へ向かう。フィロは受付嬢にお辞儀をしてから付いて行った。
開錠して扉を開けると、本当に寝台が一台しかない。その上、机と椅子もあり、手狭だった。
「これは狭いな……」
中に入り、荷物を机に置いた。フィロも続いて入り、扉を閉める。
「ふふ、ワウラ大聖堂の私の部屋よりも狭いわ」
楽しそうにしているフィロを見て、ボタリクは安心した。
「フィロが寝台を使ってくれればいいから。俺は椅子で机に寄り掛かって寝るよ」
「あら、一緒でも構わないわよ? 馬に同乗している時に密着していたのだから私は平気よ」
「一晩くらい寝られなくても平気だから、フィロが一人で使ってくれた方が嬉しいんだけどな?」
それ以上食い下がる事はせず、頷いた。
「分かったわ。それでは申し訳ないのだけれど、……あ、悪いんだけど、一人で使うわね。ありがとう」
ボタリクが笑顔で頷くと、フィロは浴室の方へ向かった。扉を開け、中を確認すると扉を閉めた。
「この部屋同様、とても狭いわ」
「そうか。それじゃあ明日は雨にならないように祈らないとな」
「ああ、そうよね。ここ数日は天気続きだったから、雨が降る事なんて考えていなかったわ。ふふ」
ボタリクが椅子に腰を掛けていて、フィロが座る場所は寝台しかなかった。
夕食は意外と量があり、フィロは半分をボタリクの皿に、ボタリクは自分の果物をフィロの皿に移す。
「ありがとう。果物も単品で出される程の量があるわね」
「多いか?」
「大丈夫。きっと食べ切れるわ」
「無理そうならすぐに言えよ?」
「うん、ありがとう」
笑顔で頷くと、小さく切った肉を頬張った。
二人は食事を終えると、紅茶をもらって穏やかな時間を過ごしていた。食堂には二人以外に十二人もいて賑やかだった。
「何でも、普通は解毒出来ない毒を、解毒する癒し手が現れたと噂になっていたぞ」
「どこの話だ?」
「今日、昼食でナインダッモ村に寄ったんだよ。そこで持ちきりの話だよ」
「へぇ、それは凄いな」
「どうもその毒に侵されている人が他にもいるらしくて、衛兵が情報を集めてるって聞いた」
「探してるのか? 俺も次の村へ行ったら捜してみようか?」
「いやいや、名前も特徴も知らないんだよ」
「なんだぁ。それじゃあ探すに探せないな」
近くから聞こえて来た会話を二人は黙って耳を傾けていた。ボタリクは終始フィロを見ていたが、フィロは話している人物を見ようと視線をあちらこちらへ飛ばしていた。
「さて、そろそろ部屋へ戻ろうか」
そう言って促したボタリクに視線を向けると頷いた。
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