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【閑話】ものぐさ令嬢とパーティ
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新入生歓迎オリエンテーションから約一ヶ月半が経った頃──レオンハルトとヘンリエッタの誕生パーティに出席する準備のため、王都にあるテオドール公爵家の邸宅に来ていた。
「いやだーいきたくないーけんきゅーしつもどるー」
パーティ当日の朝、エレインが駄々をこねて、メイド達を困らせていた。着替えも髪のセットも拒み、ベッドから出て来ないそうで、何とかしてくださいと部屋に放り込まれてしまった。
布団にくるまり、断固動かないと全身で主張しているエレインの姿がそこにはあった。まるでみのむしのようだ。
「エレイン様、いい加減諦めて準備しましょうよ。レオンハルト様とヘンリエッタ様のお誕生日ですよ? きちんとお祝いしてあげましょうよ」
「じゃあおめでとーって言ってすぐ帰るー! 年を取れば取るだけ、不自由な生活に近づくだけだ。僕達貴族にとって誕生日なんてくそ食らえだ!」
誕生日って、普段食えない美味いケーキ食って、皆にお祝いしてもらって、一年の中で一番幸福を感じられる日だと思ってたんだが……お貴族様は色々大変そうだな。
しかしそれとこれとは別だ。今のエレインはあくまでもエミリオの代わりなんだから、テオドール公爵家の侍従としては、ここで我が儘をきくわけにもいかない。
「エミリオ様の顔に泥を塗る行為はお控え下さい。それに、サンドリア様をお一人にさせるおつもりですか?」
「うー」
「何がそんなにお嫌なんですか?」
「後少しで、完成しそうだったんだ。今までの比じゃないとても素晴らしい薬が!」
あー研究魂に火がついてるわけね。エレインの侍従として仕えて学んだこのお方の特徴。
1、三度の飯より研究が好き
平気で晩飯抜いて研究してるし、酷い時は一昨日から食べてないとか言うし、誰かがついてないと、そのうち生命レベルで危険が及びそうでまじ怖い。
2、研究に没頭している時は、それ以外の事に関してかなり無頓着
レオンハルトにものぐさ令嬢って呼ばれてたのは、多分このせい。研究に没頭していると、その他の事に対してかなり適当になるのだ。飯抜いたり、睡眠時間削ったりするのは日常茶飯事で、休みの日に至っては着替えさえしていない事もある。
3、普段はものぐさでも、完成品の人体実験や試作品の事前準備はやけに積極的
やっと研究室から出てきたかと思えば、それは完成品を使用して宣伝してもらうためのモニター集めか、次の試作品開発の下調べのためって事が多い。俺的には、この時はきちんと身だしなみを整え、誰かと会談しながら飯食ったりしてるからすげー助かる。
今のエレインの状態は3間近の2状態だ。もう少しパーティが後だったら、エレインは自らウキウキで出ていったのにと、残念に思えてならない。
「パーティに行けば、美味しいお菓子が一杯ありますよ」
布団の中でエレインがぴくりと反応する。
「ヘンリエッタ様のお誕生日です。ガルシア公爵お手製の秘伝レシピのザッハトルテだってあるかもしれません」
「行く! なにぼさっとしてんの、ルーカス! 早く準備して!」
「……かしこまりました」
そして分かりやすい最後の特性その4、美味いお菓子が大好きで、それを食べるためなら研究だって一時手を止めるのだ。
スイーツで釣るのは最終手段だが、製菓長自ら作ったザッハトルテ以上にエレインの食指を動かすスイーツがあるのか……調べておかないといけないな。今後のために。
◇
「あー、幸せ……」
パーティ会場でたらふくザッハトルテを食ったエレインは、余韻で至福の時を味わっていた。
今までは令嬢として出席していたため、周りの目があってそこまで食べれなかったらしい。
だが男装しているエミリオの姿なら、どれだけがっついてもいいと思っていたようだ。それにしても、限度があるだろ!
エレインの暴食によって、スイーツのコーナーからザッハトルテが消えた。その結果、娘の誕生日を祝うはずのガルシア公爵が、調理場へと消えてしまった。いいのか? これ……
まぁ、可憐な美少年に変装しているエレインが美味しそうに食ってるのを、周りは微笑ましそうに見ていた。こういう時は得だよな~見た目がいいと。
俺はといえば、ひたすらエレインが食った後の皿の片付けに追われていた。本来なら付き添いの侍従はそこまでしなくていいらしいが、際限なく増え続ける皿を放置してたら、すこぶる外聞が悪い。
初めてその光景を目にした人に、最初の一皿を美味しそうに味わっている美少年と捉えてもらえるよう陰ながら努力していた。
エレインが何皿食おうが、面倒な挨拶回りは先に済ませてあるし、最低限の仕事はこなしてあるため文句は言えない。
主の醜態を隠すのは、侍従の役目というわけだ。
エレインの腹も満たされたようだし、これで少しはゆっくり出来そうだと、後方からステージの方を眺めていた。
すると、毎年恒例となっているらしいレオンハルトとヘンリエッタのプレゼント交換会が始まった。
レオンハルトが差し出したのは、幸福祈願のお守りと、かなり大きな可愛い兎のぬいぐるみ。その人形の顔はもう、ホラーではなかった。
「ありがとうございます、ハル様! とっても可愛いです!」
ヘンリエッタは小柄な身体で、とても大事そうに大きなぬいぐるみをギュッと抱き締める。そんな彼女に、
「エッタ、お前の可愛さには劣るけどな。喜んでくれて嬉しいよ、ありがとう」
レオンハルトが優しく微笑みながら声をかける。局所で女性陣からキャーと甲高い悲鳴が上がり、温かい拍手が送られる。
恥ずかしさにを克服したらしいレオンハルトは、惜しげもなく口から砂糖のように甘い言葉を吐くようになった。見ているこっちが恥ずかしくなるくらいに。
そして顔を真っ赤に染めたヘンリエッタが差し出したのは、同じく幸福祈願のお守りと、試行錯誤を重ねたレオンハルトの好みに合わせたザッハトルテだ。
その場でそれを頂いたレオンハルトは、信じられないといったように目を大きく見開きながらも、進むスプーンが止まらないのか、次から次へと口に運んだ。そうして、あっという間にワンホールを見事に完食したのだ。
「ハル様のお好みに合わせて、作らさせて頂きました。如何でしたか?」
コーヒーで実験したレオンハルトの好きな苦味をベースとして甘さを押さえた生地に、味の変化をもたらすようアプリコットジャムの他に、相性がいい三つのジャムを場所ごとに分けて、二層仕立てで挟んである。食べる部位によって、味が変化するため飽きずに最後まで食べられる。
さらに、それでもコーティングしてあるチョコの甘味に舌が疲れてきた時のために、横には無糖のクリームが添えられている。一緒に食べることでチョコの甘味をそれが中和してくれるため、さらに食べやすくなっているはずだ。
あの後、試作品が出来る度にダリウスにも協力してもらい試食をしてもらっていた。そうしてレオンハルトのために完成した、甘いものが苦手な人でも美味しく食べられるザッハトルテだった。
「とても美味しかった。ありがとう、エッタ。俺はこれで……」
「はい。もう何も心配することはございませんよ」
レオンハルトの目には、うっすらと光るものが見えていた。そんな彼に、ヘンリエッタが傍らでそっとハンカチを差し出す。
そんな二人にさっきよりも大きな拍手が送られた。
無事に本日のメインイベントも終わり、後は食事をとりながら歓談を楽しむ時間となった。
しかし先程のレオンハルトとヘンリエッタの影響か、年齢問わずやたらと仲の良いカップルの姿が多く見受けられる。前後左右、どこをみても仲睦まじい男女の姿に
「…………ぜろ」
何かを呟いて、肩をプルプルと震わせている主の姿が目にはいる。
「エミリオ様、いかがなされました?」
そう声をかけると、「爆ぜろ」と短く一言、耳に届く。あ、触れちゃいけないやつだと、俺はさっと控えの定位置に戻る。
後から聞いた話だが、あの二人の誕生パーティに出席するとカップルが誕生しやすいらしく、若い男女の中では出会いの場として有名なのだそうだ。
男装しているエレインに良い出会いがあるはずもなく、帰った後は何かにとりつかれたかのように研究に没頭していた。
我が主に春が来るのは、まだ当分先の事らしい。
「いやだーいきたくないーけんきゅーしつもどるー」
パーティ当日の朝、エレインが駄々をこねて、メイド達を困らせていた。着替えも髪のセットも拒み、ベッドから出て来ないそうで、何とかしてくださいと部屋に放り込まれてしまった。
布団にくるまり、断固動かないと全身で主張しているエレインの姿がそこにはあった。まるでみのむしのようだ。
「エレイン様、いい加減諦めて準備しましょうよ。レオンハルト様とヘンリエッタ様のお誕生日ですよ? きちんとお祝いしてあげましょうよ」
「じゃあおめでとーって言ってすぐ帰るー! 年を取れば取るだけ、不自由な生活に近づくだけだ。僕達貴族にとって誕生日なんてくそ食らえだ!」
誕生日って、普段食えない美味いケーキ食って、皆にお祝いしてもらって、一年の中で一番幸福を感じられる日だと思ってたんだが……お貴族様は色々大変そうだな。
しかしそれとこれとは別だ。今のエレインはあくまでもエミリオの代わりなんだから、テオドール公爵家の侍従としては、ここで我が儘をきくわけにもいかない。
「エミリオ様の顔に泥を塗る行為はお控え下さい。それに、サンドリア様をお一人にさせるおつもりですか?」
「うー」
「何がそんなにお嫌なんですか?」
「後少しで、完成しそうだったんだ。今までの比じゃないとても素晴らしい薬が!」
あー研究魂に火がついてるわけね。エレインの侍従として仕えて学んだこのお方の特徴。
1、三度の飯より研究が好き
平気で晩飯抜いて研究してるし、酷い時は一昨日から食べてないとか言うし、誰かがついてないと、そのうち生命レベルで危険が及びそうでまじ怖い。
2、研究に没頭している時は、それ以外の事に関してかなり無頓着
レオンハルトにものぐさ令嬢って呼ばれてたのは、多分このせい。研究に没頭していると、その他の事に対してかなり適当になるのだ。飯抜いたり、睡眠時間削ったりするのは日常茶飯事で、休みの日に至っては着替えさえしていない事もある。
3、普段はものぐさでも、完成品の人体実験や試作品の事前準備はやけに積極的
やっと研究室から出てきたかと思えば、それは完成品を使用して宣伝してもらうためのモニター集めか、次の試作品開発の下調べのためって事が多い。俺的には、この時はきちんと身だしなみを整え、誰かと会談しながら飯食ったりしてるからすげー助かる。
今のエレインの状態は3間近の2状態だ。もう少しパーティが後だったら、エレインは自らウキウキで出ていったのにと、残念に思えてならない。
「パーティに行けば、美味しいお菓子が一杯ありますよ」
布団の中でエレインがぴくりと反応する。
「ヘンリエッタ様のお誕生日です。ガルシア公爵お手製の秘伝レシピのザッハトルテだってあるかもしれません」
「行く! なにぼさっとしてんの、ルーカス! 早く準備して!」
「……かしこまりました」
そして分かりやすい最後の特性その4、美味いお菓子が大好きで、それを食べるためなら研究だって一時手を止めるのだ。
スイーツで釣るのは最終手段だが、製菓長自ら作ったザッハトルテ以上にエレインの食指を動かすスイーツがあるのか……調べておかないといけないな。今後のために。
◇
「あー、幸せ……」
パーティ会場でたらふくザッハトルテを食ったエレインは、余韻で至福の時を味わっていた。
今までは令嬢として出席していたため、周りの目があってそこまで食べれなかったらしい。
だが男装しているエミリオの姿なら、どれだけがっついてもいいと思っていたようだ。それにしても、限度があるだろ!
エレインの暴食によって、スイーツのコーナーからザッハトルテが消えた。その結果、娘の誕生日を祝うはずのガルシア公爵が、調理場へと消えてしまった。いいのか? これ……
まぁ、可憐な美少年に変装しているエレインが美味しそうに食ってるのを、周りは微笑ましそうに見ていた。こういう時は得だよな~見た目がいいと。
俺はといえば、ひたすらエレインが食った後の皿の片付けに追われていた。本来なら付き添いの侍従はそこまでしなくていいらしいが、際限なく増え続ける皿を放置してたら、すこぶる外聞が悪い。
初めてその光景を目にした人に、最初の一皿を美味しそうに味わっている美少年と捉えてもらえるよう陰ながら努力していた。
エレインが何皿食おうが、面倒な挨拶回りは先に済ませてあるし、最低限の仕事はこなしてあるため文句は言えない。
主の醜態を隠すのは、侍従の役目というわけだ。
エレインの腹も満たされたようだし、これで少しはゆっくり出来そうだと、後方からステージの方を眺めていた。
すると、毎年恒例となっているらしいレオンハルトとヘンリエッタのプレゼント交換会が始まった。
レオンハルトが差し出したのは、幸福祈願のお守りと、かなり大きな可愛い兎のぬいぐるみ。その人形の顔はもう、ホラーではなかった。
「ありがとうございます、ハル様! とっても可愛いです!」
ヘンリエッタは小柄な身体で、とても大事そうに大きなぬいぐるみをギュッと抱き締める。そんな彼女に、
「エッタ、お前の可愛さには劣るけどな。喜んでくれて嬉しいよ、ありがとう」
レオンハルトが優しく微笑みながら声をかける。局所で女性陣からキャーと甲高い悲鳴が上がり、温かい拍手が送られる。
恥ずかしさにを克服したらしいレオンハルトは、惜しげもなく口から砂糖のように甘い言葉を吐くようになった。見ているこっちが恥ずかしくなるくらいに。
そして顔を真っ赤に染めたヘンリエッタが差し出したのは、同じく幸福祈願のお守りと、試行錯誤を重ねたレオンハルトの好みに合わせたザッハトルテだ。
その場でそれを頂いたレオンハルトは、信じられないといったように目を大きく見開きながらも、進むスプーンが止まらないのか、次から次へと口に運んだ。そうして、あっという間にワンホールを見事に完食したのだ。
「ハル様のお好みに合わせて、作らさせて頂きました。如何でしたか?」
コーヒーで実験したレオンハルトの好きな苦味をベースとして甘さを押さえた生地に、味の変化をもたらすようアプリコットジャムの他に、相性がいい三つのジャムを場所ごとに分けて、二層仕立てで挟んである。食べる部位によって、味が変化するため飽きずに最後まで食べられる。
さらに、それでもコーティングしてあるチョコの甘味に舌が疲れてきた時のために、横には無糖のクリームが添えられている。一緒に食べることでチョコの甘味をそれが中和してくれるため、さらに食べやすくなっているはずだ。
あの後、試作品が出来る度にダリウスにも協力してもらい試食をしてもらっていた。そうしてレオンハルトのために完成した、甘いものが苦手な人でも美味しく食べられるザッハトルテだった。
「とても美味しかった。ありがとう、エッタ。俺はこれで……」
「はい。もう何も心配することはございませんよ」
レオンハルトの目には、うっすらと光るものが見えていた。そんな彼に、ヘンリエッタが傍らでそっとハンカチを差し出す。
そんな二人にさっきよりも大きな拍手が送られた。
無事に本日のメインイベントも終わり、後は食事をとりながら歓談を楽しむ時間となった。
しかし先程のレオンハルトとヘンリエッタの影響か、年齢問わずやたらと仲の良いカップルの姿が多く見受けられる。前後左右、どこをみても仲睦まじい男女の姿に
「…………ぜろ」
何かを呟いて、肩をプルプルと震わせている主の姿が目にはいる。
「エミリオ様、いかがなされました?」
そう声をかけると、「爆ぜろ」と短く一言、耳に届く。あ、触れちゃいけないやつだと、俺はさっと控えの定位置に戻る。
後から聞いた話だが、あの二人の誕生パーティに出席するとカップルが誕生しやすいらしく、若い男女の中では出会いの場として有名なのだそうだ。
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