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合宿と再会
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「合宿やー!」
まだ朝の九時前。既にハイテンションなのは陽依だ。わかりにくいが、伊澄も目をギラギラさせており、既に戦闘態勢といったところだ。
合宿の日程は六日間。ゴールデンウィークは一週間だが、最終日は休養ということで各校とも六日目に終了することとなっている。二日目は平日だが、明鈴と水色学園は休日となっており、光陵高校は公休だそうだ。
各校の集合時間は九時となっているため、そろそろ着いてもおかしくない頃だ。
はしゃいでる陽依を止め、準備に向かわせる。そうこうしているうちに時間は過ぎ、大所帯が到着した。
「巧くん。夜空さん。挨拶行くから着いてきてもらっていいかな?」
「わかりました」
美雪先生に言われて後に続く。今後の練習の打ち合わせなどでは美雪先生よりも巧の方が理解があるため、基本的には選手側ではなく顧問側として動く予定だ。夜空はキャプテンなのでチームの代表としてだ。
到着したのは一校だけでなく水色学園と光陵高校、あとは鳳凰寺院学園の三校全てだ。
「ちょうど水色学園さんと同じ電車だったみたいでね。せっかくなんで一緒に来ました」
代表して光陵の神代先生が口を開く。
「そうだったんですね。では、まず宿舎に荷物を下ろしてもらうので……夜空さん、案内お願いします」
「わかりました。みなさん、こちらへどうぞ」
当たり前だが夜空はいつもの調子とは違い、キャプテンらしい堅めの雰囲気だ。
「では先生方もこちらへ……」
先生も荷物があるので移動しようと美雪先生が促したが、神代先生によってそれは遮られた。
「巧、久しぶりじゃん」
一昨年の日本代表選考会で何度か会って少し会話した程度なので忘れられていても不思議ではないと思っていたが、覚えてもらっていたか。
「神代さん。お久しぶりです」
一昨年時点では神代先生はまだ先生ではなかった。そのため「さん」をつけて呼んでいた。
「怪我をしたって聞いてたけど、まさか女子野球部の監督とはね」
「あはは……。まあ、成り行きで」
確かに知っている人からすれば全国でも指折りの選手が消えたと思ったら女子野球の監督をしていたなんて思わないだろう。
「私も橋本先生から聞いて驚きましたよ。中学高校で野球に関わっている人の中では藤崎くんは有名ですから」
水色学園の佐伯先生も口を開いた。佐伯先生とは初対面だが、認知されているということに驚いた。自分自身そこまで有名だと思っていなかったから。
「とりあえず、話はまた後でゆっくりするとして、私たちも準備だけ済ませましょう?」
ゆっくりしすぎると部員たちの準備が終わって待たせてしまう。そう判断した美雪先生は会話を遮った。
「そうですね。じゃあ巧はみんなが先に来たら明鈴のやり方でいいからアップするように伝えておいて欲しいから先に戻っておいて」
「わかりました」
今回の合宿の主導は神代先生だ。神代先生に言われたように、巧は部員たちの待つグラウンドに戻っていった。
「じゃあ、まずアップを始めてください」
神代先生の言う通り、先に部員たちの方が戻ってきたため、野球道具を下ろしてもらい集合させると全員でアップを始めた。
ランニング、準備運動、ストレッチとしていると、先生たちも戻ってきたため、神代先生にバトンタッチする。
「せっかくアップをしたので体を冷やさないように簡単に挨拶だけ。私は光陵高校の神代燈子です。鳳凰寺院学園の二人は事情があって部には所属しているけど現在は実質休部状態なので私が個人的に勧誘しました。学校での参加というよりも個人参加ということで理解しておいてください」
人数が少ない鳳凰の二人のことも触れたが、二人は神代先生と言う通り事情があるようだ。多くの人が疑問に思っている状態のため、軽く説明しておいたというところだろう。
「私は水色学園の佐伯です。いつも明鈴さんとは合宿をさせていただいて、去年からは光陵さん、今年は人数は少ないながら鳳凰さんと交流が広がってきました。各校が当たるとしても甲子園、お互いの良いところを吸収して互いに力をつけていきましょう」
佐伯先生は優しそうな先生で、見た感じ先生の中では一番歳上だ。とは言っても美雪先生は二十五歳、神代先生が二十六歳で佐伯先生は三十歳前後といったところだろう。
「明鈴高校の橋本美雪です。今回はわざわざ遠方からありがとうございます。二、三年生の方は去年もお会いしているのでご存知かもしれないですが、野球に関しては素人なので合宿での指導はできないのでご了承ください。じゃあ、次は巧くん」
「はい。……明鈴高校一年生の藤崎巧です。元々選手でしたが怪我で選手としてのプレーが難しくなったのと、あとは部員に推されて監督となりました。よろしくお願いします」
何人か知っている人はいる。怪我で選手生命が絶たれたのも知っているだろう。先ほどアップを始める際に驚いた顔をされたのが見えた。
「じゃあ、まずは他校同士でキャッチボールから。まあ全員が他校と当たるのは難しいかもしれないから出来るだけっていうことで」
神代先生の指示に従い、部員がそれぞれ他校の生徒に声をかけていく。コミュ力の高い陽依は真っ先に相手を見つけていた。
「じゃあ、私たちはこの後の打ち合わせでもしていきますか」
監督チームも神代先生によって話を始める。とは言っても一応選手たちを見ながら横並びになって会話を続けていく形だ。
「この後バッテリー組と内野、外野組の三チームで分かれようと思うんだけど、巧くんはまだあんまりノック打てない?」
「うーん……、勉強中ですね。自分たちでやる分には多少曖昧でも許されるところあるんでなんとかやれてますけど」
ノックはケースによって打ち分けたりランナーを想定して指示したりと打つ側としても実は結構難しい。外野は打ってからのバックホームの練習でも良いが、特に内野はまだまだわからないところが多い。選手として立っている時は自分の仕事が終わればカバーに入るだけでそこまで考えなくてよかったのとあとはもう感覚で動いていた。
「じゃあバッテリー組かな。走り込みと軽くピッチング見るだけでいいから。佐伯先生は内野で私が外野を見ようかな」
「わかりました」
巧と佐伯先生が同時に返事をする。美雪先生はやることがないが、巧たちバッテリー組のペースのタイム読みということになった。
昼休憩となった。食堂を使っているが今日の昼食は取り寄せた弁当だ。
陽依に誘われたが、巧はそれを断り一人で席を取っている彼女の元に向かった。
「ここいいか?」
「……うん」
彼女の対面に座り、巧は弁当を広げる。色々入っていて美味しそうだ。
「久しぶりだな」
「そうだね」
彼女は光陵高校の一年生、立花琥珀。琥珀とは一、二年生の時に代表合宿で一緒だった。代表合宿は男女別チームとはいえ同じところで行っており、当時一年生は男女共に巧と琥珀しかいなかったため、自然と仲良くなっていた。
「女子野球部の監督になったって知ってついに女漁りに目覚めたのかと思ったけど、変わってないから安心したよ」
琥珀はジト目でポツリと呟く。絡んでくる部員を適当に躱していたため、それを見てそう判断したのだろう。まあ、高校生だし野球しかなかった巧が野球をしないとなるとそう思われてもおかしくないかもしれない。
「そういう琥珀こそ相変わらず一人なんだな」
中学時代はシニアでも孤立していたということは知っている。ただ、先ほどの練習中は同じ光陵の選手たちと悪い関係ではなさそうだった。それでも昼食中は一人でいたため、巧が声をかけたという経緯だ。
「みんないい人たちなんだけどね。でも後の考えると一人でいた方が気楽だから」
仲良くなった分、嫌われて離れていったときに傷つくのが怖いというところだろうか。
「考えたところで何もわからんだろ」
これから好かれる保証もなければ嫌われるのが決まっているわけではない。
巧は嫌われたらその時はその時という考え方だが、琥珀はそうでないというだけだ。
「ま、何かあったら相談くらい乗るよ」
中学時代もお互いの悩みを話し合った仲だ。それに入部早々夜空のことに巻き込まれているため今更相談事が一つや二つ増えたところで変わらない。同級生で他校とはいえ、神代先生や佐伯先生、美雪先生と同じく部員の実力アップとメンタルのケアをするのが巧の仕事だ。
食事を終え、少し休憩を挟んだ後、午後の練習が始まった。
まだ朝の九時前。既にハイテンションなのは陽依だ。わかりにくいが、伊澄も目をギラギラさせており、既に戦闘態勢といったところだ。
合宿の日程は六日間。ゴールデンウィークは一週間だが、最終日は休養ということで各校とも六日目に終了することとなっている。二日目は平日だが、明鈴と水色学園は休日となっており、光陵高校は公休だそうだ。
各校の集合時間は九時となっているため、そろそろ着いてもおかしくない頃だ。
はしゃいでる陽依を止め、準備に向かわせる。そうこうしているうちに時間は過ぎ、大所帯が到着した。
「巧くん。夜空さん。挨拶行くから着いてきてもらっていいかな?」
「わかりました」
美雪先生に言われて後に続く。今後の練習の打ち合わせなどでは美雪先生よりも巧の方が理解があるため、基本的には選手側ではなく顧問側として動く予定だ。夜空はキャプテンなのでチームの代表としてだ。
到着したのは一校だけでなく水色学園と光陵高校、あとは鳳凰寺院学園の三校全てだ。
「ちょうど水色学園さんと同じ電車だったみたいでね。せっかくなんで一緒に来ました」
代表して光陵の神代先生が口を開く。
「そうだったんですね。では、まず宿舎に荷物を下ろしてもらうので……夜空さん、案内お願いします」
「わかりました。みなさん、こちらへどうぞ」
当たり前だが夜空はいつもの調子とは違い、キャプテンらしい堅めの雰囲気だ。
「では先生方もこちらへ……」
先生も荷物があるので移動しようと美雪先生が促したが、神代先生によってそれは遮られた。
「巧、久しぶりじゃん」
一昨年の日本代表選考会で何度か会って少し会話した程度なので忘れられていても不思議ではないと思っていたが、覚えてもらっていたか。
「神代さん。お久しぶりです」
一昨年時点では神代先生はまだ先生ではなかった。そのため「さん」をつけて呼んでいた。
「怪我をしたって聞いてたけど、まさか女子野球部の監督とはね」
「あはは……。まあ、成り行きで」
確かに知っている人からすれば全国でも指折りの選手が消えたと思ったら女子野球の監督をしていたなんて思わないだろう。
「私も橋本先生から聞いて驚きましたよ。中学高校で野球に関わっている人の中では藤崎くんは有名ですから」
水色学園の佐伯先生も口を開いた。佐伯先生とは初対面だが、認知されているということに驚いた。自分自身そこまで有名だと思っていなかったから。
「とりあえず、話はまた後でゆっくりするとして、私たちも準備だけ済ませましょう?」
ゆっくりしすぎると部員たちの準備が終わって待たせてしまう。そう判断した美雪先生は会話を遮った。
「そうですね。じゃあ巧はみんなが先に来たら明鈴のやり方でいいからアップするように伝えておいて欲しいから先に戻っておいて」
「わかりました」
今回の合宿の主導は神代先生だ。神代先生に言われたように、巧は部員たちの待つグラウンドに戻っていった。
「じゃあ、まずアップを始めてください」
神代先生の言う通り、先に部員たちの方が戻ってきたため、野球道具を下ろしてもらい集合させると全員でアップを始めた。
ランニング、準備運動、ストレッチとしていると、先生たちも戻ってきたため、神代先生にバトンタッチする。
「せっかくアップをしたので体を冷やさないように簡単に挨拶だけ。私は光陵高校の神代燈子です。鳳凰寺院学園の二人は事情があって部には所属しているけど現在は実質休部状態なので私が個人的に勧誘しました。学校での参加というよりも個人参加ということで理解しておいてください」
人数が少ない鳳凰の二人のことも触れたが、二人は神代先生と言う通り事情があるようだ。多くの人が疑問に思っている状態のため、軽く説明しておいたというところだろう。
「私は水色学園の佐伯です。いつも明鈴さんとは合宿をさせていただいて、去年からは光陵さん、今年は人数は少ないながら鳳凰さんと交流が広がってきました。各校が当たるとしても甲子園、お互いの良いところを吸収して互いに力をつけていきましょう」
佐伯先生は優しそうな先生で、見た感じ先生の中では一番歳上だ。とは言っても美雪先生は二十五歳、神代先生が二十六歳で佐伯先生は三十歳前後といったところだろう。
「明鈴高校の橋本美雪です。今回はわざわざ遠方からありがとうございます。二、三年生の方は去年もお会いしているのでご存知かもしれないですが、野球に関しては素人なので合宿での指導はできないのでご了承ください。じゃあ、次は巧くん」
「はい。……明鈴高校一年生の藤崎巧です。元々選手でしたが怪我で選手としてのプレーが難しくなったのと、あとは部員に推されて監督となりました。よろしくお願いします」
何人か知っている人はいる。怪我で選手生命が絶たれたのも知っているだろう。先ほどアップを始める際に驚いた顔をされたのが見えた。
「じゃあ、まずは他校同士でキャッチボールから。まあ全員が他校と当たるのは難しいかもしれないから出来るだけっていうことで」
神代先生の指示に従い、部員がそれぞれ他校の生徒に声をかけていく。コミュ力の高い陽依は真っ先に相手を見つけていた。
「じゃあ、私たちはこの後の打ち合わせでもしていきますか」
監督チームも神代先生によって話を始める。とは言っても一応選手たちを見ながら横並びになって会話を続けていく形だ。
「この後バッテリー組と内野、外野組の三チームで分かれようと思うんだけど、巧くんはまだあんまりノック打てない?」
「うーん……、勉強中ですね。自分たちでやる分には多少曖昧でも許されるところあるんでなんとかやれてますけど」
ノックはケースによって打ち分けたりランナーを想定して指示したりと打つ側としても実は結構難しい。外野は打ってからのバックホームの練習でも良いが、特に内野はまだまだわからないところが多い。選手として立っている時は自分の仕事が終わればカバーに入るだけでそこまで考えなくてよかったのとあとはもう感覚で動いていた。
「じゃあバッテリー組かな。走り込みと軽くピッチング見るだけでいいから。佐伯先生は内野で私が外野を見ようかな」
「わかりました」
巧と佐伯先生が同時に返事をする。美雪先生はやることがないが、巧たちバッテリー組のペースのタイム読みということになった。
昼休憩となった。食堂を使っているが今日の昼食は取り寄せた弁当だ。
陽依に誘われたが、巧はそれを断り一人で席を取っている彼女の元に向かった。
「ここいいか?」
「……うん」
彼女の対面に座り、巧は弁当を広げる。色々入っていて美味しそうだ。
「久しぶりだな」
「そうだね」
彼女は光陵高校の一年生、立花琥珀。琥珀とは一、二年生の時に代表合宿で一緒だった。代表合宿は男女別チームとはいえ同じところで行っており、当時一年生は男女共に巧と琥珀しかいなかったため、自然と仲良くなっていた。
「女子野球部の監督になったって知ってついに女漁りに目覚めたのかと思ったけど、変わってないから安心したよ」
琥珀はジト目でポツリと呟く。絡んでくる部員を適当に躱していたため、それを見てそう判断したのだろう。まあ、高校生だし野球しかなかった巧が野球をしないとなるとそう思われてもおかしくないかもしれない。
「そういう琥珀こそ相変わらず一人なんだな」
中学時代はシニアでも孤立していたということは知っている。ただ、先ほどの練習中は同じ光陵の選手たちと悪い関係ではなさそうだった。それでも昼食中は一人でいたため、巧が声をかけたという経緯だ。
「みんないい人たちなんだけどね。でも後の考えると一人でいた方が気楽だから」
仲良くなった分、嫌われて離れていったときに傷つくのが怖いというところだろうか。
「考えたところで何もわからんだろ」
これから好かれる保証もなければ嫌われるのが決まっているわけではない。
巧は嫌われたらその時はその時という考え方だが、琥珀はそうでないというだけだ。
「ま、何かあったら相談くらい乗るよ」
中学時代もお互いの悩みを話し合った仲だ。それに入部早々夜空のことに巻き込まれているため今更相談事が一つや二つ増えたところで変わらない。同級生で他校とはいえ、神代先生や佐伯先生、美雪先生と同じく部員の実力アップとメンタルのケアをするのが巧の仕事だ。
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