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第1話 恋する幼なじみ
幼なじみの訪問 その五
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「そ、それじゃ夜も遅いから寝よう・・・・・・か。ベッドは優子が使っていいよ。僕は床で毛布かけて寝るから」
「でもそれじゃ・・・・・・直哉に悪いよぉ」
「大丈夫だって、それとも・・・・・・一緒に狭いベッドで寝るの?」
「────!? 直哉のバカっ」
せっかく収まっていた顔の赤みが、再び優子を襲うととっさに立ち上がり直哉のベッドに潜り込んだのだ。そのまま布団を頭から被り、不貞腐れたように眠ったのだった。
直哉も床に寝転がり毛布を掛けるとそのまま眠りについたのだ。
「・・・・・・ねぇ、直哉・・・・・・起きてる?」
どれくらいの時間が経ったのだろう、暗がりの部屋で自分の名前を呼ぶ声がすると、微睡みに逆らいながら直哉は返事をしたのだ。
「起きてるけど・・・・・・優子どうしたの?眠れないのかな」
「ううん、ねぇ・・・・・・おぼえて・・・・・・いるかな。昔さ・・・・・・よく河川敷の土手で遊んだよね」
「うん、よく覚えてるよ。あの時はよく一緒に遊んだよね。土手を滑り台にしたり、河川敷を走り回ったりと優子も結構ヤンチャだったよね」
「もう・・・・・・そんな所ばかり覚えてるんだから。それでさ・・・よく土手に咲いてる花で色々作ってたよね」
「そんな事もあったよね。おままごとの延長というか・・・・・・なんていうか」
「あの時の約束・・・・・・覚えてる? 私が言った事・・・・・・今でも・・・・・・ちゃんと・・・・・・」
つい最近見た夢・・・・・・それは幼い頃に優子と遊んでいた時の夢だったのだろうか。優子に言われるまで、夢の事すら忘れていた直哉の幼い頃の記憶が鮮明に蘇ってくる。
「・・・・・・う、うん・・・・・・覚えてるよ。お互い幼いながらにもませてたよね」
「そ・・・・・・そうね・・・・・・。私は今でもハッキリと覚えてるよ。だってね・・・・・・だって・・・・・・ずっと・・・・・・」
「ずっと・・・・・・? 優子?」
そこから優子の声は途切れたままだった。直哉の部屋を掃除し料理まで作ったのだ、疲れていて当然である。
直哉は深く考えずそのまま目を閉じると、夢の中へと旅立つ事にした。今日見る夢は・・・・・・あの時の続きなのか。それとも・・・・・・約束を果たした夢を見るのだろうか。
二人が眠りにつく頃には、激しかった雨風も止んでいて、雲間から見える穏やかな月が二人の寝顔を見守っていたのだった。
「でもそれじゃ・・・・・・直哉に悪いよぉ」
「大丈夫だって、それとも・・・・・・一緒に狭いベッドで寝るの?」
「────!? 直哉のバカっ」
せっかく収まっていた顔の赤みが、再び優子を襲うととっさに立ち上がり直哉のベッドに潜り込んだのだ。そのまま布団を頭から被り、不貞腐れたように眠ったのだった。
直哉も床に寝転がり毛布を掛けるとそのまま眠りについたのだ。
「・・・・・・ねぇ、直哉・・・・・・起きてる?」
どれくらいの時間が経ったのだろう、暗がりの部屋で自分の名前を呼ぶ声がすると、微睡みに逆らいながら直哉は返事をしたのだ。
「起きてるけど・・・・・・優子どうしたの?眠れないのかな」
「ううん、ねぇ・・・・・・おぼえて・・・・・・いるかな。昔さ・・・・・・よく河川敷の土手で遊んだよね」
「うん、よく覚えてるよ。あの時はよく一緒に遊んだよね。土手を滑り台にしたり、河川敷を走り回ったりと優子も結構ヤンチャだったよね」
「もう・・・・・・そんな所ばかり覚えてるんだから。それでさ・・・よく土手に咲いてる花で色々作ってたよね」
「そんな事もあったよね。おままごとの延長というか・・・・・・なんていうか」
「あの時の約束・・・・・・覚えてる? 私が言った事・・・・・・今でも・・・・・・ちゃんと・・・・・・」
つい最近見た夢・・・・・・それは幼い頃に優子と遊んでいた時の夢だったのだろうか。優子に言われるまで、夢の事すら忘れていた直哉の幼い頃の記憶が鮮明に蘇ってくる。
「・・・・・・う、うん・・・・・・覚えてるよ。お互い幼いながらにもませてたよね」
「そ・・・・・・そうね・・・・・・。私は今でもハッキリと覚えてるよ。だってね・・・・・・だって・・・・・・ずっと・・・・・・」
「ずっと・・・・・・? 優子?」
そこから優子の声は途切れたままだった。直哉の部屋を掃除し料理まで作ったのだ、疲れていて当然である。
直哉は深く考えずそのまま目を閉じると、夢の中へと旅立つ事にした。今日見る夢は・・・・・・あの時の続きなのか。それとも・・・・・・約束を果たした夢を見るのだろうか。
二人が眠りにつく頃には、激しかった雨風も止んでいて、雲間から見える穏やかな月が二人の寝顔を見守っていたのだった。
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