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第5話 愛のバカンス
リゾートは危険がいっぱい その一
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「ところでさぁ、南雲さんってアイドルだよねぇ?そんなに異性とくっついていてスキャンダルとか平気なのぉ?」
「亜子さん、私にとって直哉は特別なのよ。つまりね、その特別な人をスキャンダルとかで騒ぎ立てるなら・・・・・・ふふふ、その先は恐ろしくて口に出来ませんね」
「そ、そうなんだ・・・・・・。優子!負けてられないよ。強敵はアイドルだなんて・・・・・・もうなりふり構ってられられないよ」
「な、何を亜子は言ってるのかなぁ。で、でも幼なじみとして何かに負けるのはダメだから・・・・・・出来るだけ頑張ってみるよっ」
「私も・・・・・・直哉君と秘め事があります。それに・・・・・・直哉君は私の胸に興味があるのですから・・・・・・」
紗英はこのままではいけないと、普段以上に頑張っていたのだ。人と話すのは恥ずかしい、でも直哉を取られるのに比べたら全然マシなのだ。
しかし、クラスの中では紗英の容姿は目立つ程美人であるが、この美少女集団の中では霞んでしまっていたのだ。
「あら、それでしたらわたくしなんて・・・・・・ドレスを脱がされベッドに押し倒されましたのよ」
「みんな甘いわね。初めてを奪われた私こそ、直哉にとって特別なんだから」
「ははは、何かみんな直哉君に、何かしらされてるみたいだねぇ。そう言えば私も・・・・・・って私だけ何もなかったかな」
亜子は先日の試着室での出来事を言いかけたが、あんな事をこのメンバーに言ってしまったら、きっと誤解されると思い言葉を途中で止めたのだ。
だが、言葉とは裏腹に亜子の鼓動が急に早くそして大きくなっていた。手で胸を抑え何とか鼓動を沈めようとするも、一向に収まる気配がなかったのだ。
(ダメよ亜子・・・・・・しっかりしなくちゃ、でなければ私・・・・・・)
「あのさ・・・・・・所々間違えている様に思えるんだけど・・・・・・記憶を改ざんしてないよね?」
直哉の悲痛な声は、少女達に全く届かなかったのだ。直哉の話題で盛り上がりを見せていると、車は港へと近づいていたのだ。
港に着くと晴れ渡った空が、直哉達を出迎えまさに絶好の旅行日和であった。遠くに微かに見える島が、実感のなかった直哉達の胸を踊らせていた。
「ここからあの船に乗って島に渡るのかな?しかし、リムジンの乗り心地は最高だったねぇ」
平静を保とうとする亜子は、直哉の話題から逸らそうとしていた。そうしなければ、いつもの冷静な亜子が二度と戻らない様な気がした。
リムジンから降りると穏やかな海と心地良い潮風が、亜子の心を徐々に修復していく。磯の香りをめいっぱい体に取り込むと、リムジンから荷物を降ろし島へ 渡る為に船へと移動し始めたのだ。
「亜子さん、私にとって直哉は特別なのよ。つまりね、その特別な人をスキャンダルとかで騒ぎ立てるなら・・・・・・ふふふ、その先は恐ろしくて口に出来ませんね」
「そ、そうなんだ・・・・・・。優子!負けてられないよ。強敵はアイドルだなんて・・・・・・もうなりふり構ってられられないよ」
「な、何を亜子は言ってるのかなぁ。で、でも幼なじみとして何かに負けるのはダメだから・・・・・・出来るだけ頑張ってみるよっ」
「私も・・・・・・直哉君と秘め事があります。それに・・・・・・直哉君は私の胸に興味があるのですから・・・・・・」
紗英はこのままではいけないと、普段以上に頑張っていたのだ。人と話すのは恥ずかしい、でも直哉を取られるのに比べたら全然マシなのだ。
しかし、クラスの中では紗英の容姿は目立つ程美人であるが、この美少女集団の中では霞んでしまっていたのだ。
「あら、それでしたらわたくしなんて・・・・・・ドレスを脱がされベッドに押し倒されましたのよ」
「みんな甘いわね。初めてを奪われた私こそ、直哉にとって特別なんだから」
「ははは、何かみんな直哉君に、何かしらされてるみたいだねぇ。そう言えば私も・・・・・・って私だけ何もなかったかな」
亜子は先日の試着室での出来事を言いかけたが、あんな事をこのメンバーに言ってしまったら、きっと誤解されると思い言葉を途中で止めたのだ。
だが、言葉とは裏腹に亜子の鼓動が急に早くそして大きくなっていた。手で胸を抑え何とか鼓動を沈めようとするも、一向に収まる気配がなかったのだ。
(ダメよ亜子・・・・・・しっかりしなくちゃ、でなければ私・・・・・・)
「あのさ・・・・・・所々間違えている様に思えるんだけど・・・・・・記憶を改ざんしてないよね?」
直哉の悲痛な声は、少女達に全く届かなかったのだ。直哉の話題で盛り上がりを見せていると、車は港へと近づいていたのだ。
港に着くと晴れ渡った空が、直哉達を出迎えまさに絶好の旅行日和であった。遠くに微かに見える島が、実感のなかった直哉達の胸を踊らせていた。
「ここからあの船に乗って島に渡るのかな?しかし、リムジンの乗り心地は最高だったねぇ」
平静を保とうとする亜子は、直哉の話題から逸らそうとしていた。そうしなければ、いつもの冷静な亜子が二度と戻らない様な気がした。
リムジンから降りると穏やかな海と心地良い潮風が、亜子の心を徐々に修復していく。磯の香りをめいっぱい体に取り込むと、リムジンから荷物を降ろし島へ 渡る為に船へと移動し始めたのだ。
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