『夏子＆陽菜と一緒に学ぶシリーズ３「現在の日本人女子のおっぱい事情」～ほんまにこの３０年でDカップ以上が過半数を超えたの？～』

２－２ 「希望のデータ」

２－２　「希望のデータ」
　「あぁ、大丈夫やで。なっちゃんは「ぜんぜん普通」！さらに、いい指標もあるで！」
と副島が笑顔で答えると、夏子の表情が緩んだ。
「えっ、何それ！聞きたい聞きたい！」
との明るい声が向日葵寿司の中に響いた。
　副島はノートパソコンを叩き、４つのファイルを順に見せた。概ねタイトルは「男性が理想とする女性のバストサイズ」または「カップ数」というものだった。最初に見せられた３つのファイルは「男性の思う女性の理想の胸」についてのアンケートだった。結果は、２社は「男性の理想のカップは「D」」、１社は「C」という結果だった。夏子は再び涙目になった。
　
　副島が夏子に「もう少し詳しく読んでごらん。」とアドバイスした。夏子は３つの記事やレポートを読み直した。ヒヤリング方式でサンプル数は２００から多い物でも５００だった。調査主体はどれも「女性向けサービス」の会社だった。
「えっ、これって、さっき教えてもらった、意図的に結果をコントロールできるってやつ？女性向けサービスが実施したアンケートってことは、女性のバストアップへの「向上心」を煽るために、男性の理想のバストサイズが「大きめ」に出るように操作してる可能性があるってこと？」
　夏子は副島の尋ねると「その可能性は「ゼロ」ではあれへんよな。」と微笑んだ。
「さらにこれを見てごらん。なっちゃんが見たっていう「翔んで埼玉」では「ネタ」として埼玉県は貧乳率が日本一で「平均がＡカップ」で男性の理想のバストサイズが「Ｄカップ」と、そのギャップを笑いにしてたけど、「埼玉以外の男性から見た理想のバストサイズ」を見てごらん。」

（※ラブコスメさん公表の２０１２年都道府県別男性の理想のバストサイズマップ
　「Aカップ」と「Cカップ」が競っています。
　ちなみに、「群馬」、「三重」、「京都」、「奈良」はAとCは同率。
　「秋田」はA、B、Dが同率です。）

（※ラブコスメさん公表の２０１２年男性の理想のバストサイズの「カップシェア」の円グラフ。
　後述しますがC２７％、A２２％D２０％、理想は特にない１１％、B８％、E７％、F３％それ以外２％です）

（※ちなみに、「女性が思う理想のバストカップシェア」です。
　男性とかなり乖離した結果ですね。）


　夏子がラブコスメティック調べの２０１２年の「男性理想のバストサイズ都道府県マップ」を見直すと、「Ｄカップ」を理想とする県は埼玉県と兵庫県だけで約半数の県は「Ａカップ」を理想とする緑色に彩色されている。調査対象者は、「エルシーラブコスメティック男性会員で有効回答数は他の調査よりサンプル数も1619と多めのデータになっていた。
　更に都道府県別で無い「理想のバストサイズ」の回答シェアの円グラフもあった。トップは「Ｃ」の２７％、２位は「Ａ」で２２％、以下「Ｄ」の２０％、「理想は特にない」の１１％、「Ｂ」の８％、「Ｅ」の７％、「Ｆ」の３％、「それ以外」の２％となっている。
「副島のおっちゃん、これを見る分には「Ｂ以下でもいい」って人は、２２＋１１＋８で４１％ってことでええってことやんなぁ！「Ｄ以上を希望する」人は２０＋７＋３＋２で３２％ってことになんねやろ！
　ん、でも待てよ…。おっちゃん、このデータって２０１２年やろ？それから１１年で「巨乳ニーズ」が増大してるってことがあるんとちゃうの？」
　夏子はふと不安になった。

　するとまりあと直が夏子を安心させる材料を話してくれた。その中身は、２０００年から２０１２年は日本全体に「グラビアアイドルブーム」が席巻していたという事だった。
　テレビの歌番組の減少やバブル経済崩壊により、アイドル冬の時代と言われた１９９０年代の半ばから不動の人気を誇った安室奈美恵が１９９２年にスーパーモンキーズでデビューし、１９９４年に安室奈美恵ｗｉｔｈスーパーモンキーズでブレイクし、１９９５年から２０００年の引退まで、「やせすぎ」ともいえる「スレンダースタイル」が女の子の理想とされ、１９９８年に浜崎あゆみが更に「痩せた」女の子を街に量産させた。
　まりあと直が言うには、「男からすると、もう少し「健康的」に肉づきの良い女性が求められた。」２０００年から、「童顔巨乳」のグラビアアイドルがお茶の間を席巻した。

　副島の解説によると、バブル崩壊後、スポンサー料が低迷し「アイドル」よりも出演料が安くて済む「グラビアタレント」がテレビ局で重宝されたとのことだった。「ほしのあき」、「ＭＥＧＵＭＩ」、「小池栄子」、「佐藤江梨子」、「熊田曜子」の巨乳タレントがブレイクし、「グラビア界の黒船」と揶揄された「リアディゾン」に、「プロレス」でも活躍した「インリンオブジョイトイ」など一見巨乳ブームが来たかのような雰囲気はあったが、世間の男性は「グラビア」や「テレビ」の中と私生活は別物と考えていた。
　２００５年に活動を開始したＡＫＢ４８が2009年にブレイクし、２０１０年から２０１２年までの「総選挙」ブームで「巨乳」ブームは終わり、それと入れ替わりでテレビでは２０１２年には、２０１１年にブレイクした「ももいろクローバーＺ」や「ＫＡＲＡ」、「ワンダーガールズ」、「少女時代」等のスレンダー系のタレントがテレビを席巻した。

　当時、高校生だった稀世も呟いた。
「そんな時代やったよね。私なんか「デブ」扱いで全然もてへんかったし、痩せてる子の方が人気あったよなぁ。」
　副島がパソコンを叩き、「２０１５年アイドル番付」を表示させた。１位の「ももいろクローバーＺ」、以下「ＡＫＢ４８」、「Ｅ－Ｇｉｒｌｓ」、「乃木坂４６」、「Ｐｅｒｆｕｍｅ」、「でんぱ組．ｉｎｃ」、「私立恵比寿中学」、「モーニング娘。‘１５」、「ＮＭＢ４８」、「ＨＫＴ４８」と１０組のアイドルを表示させると言った。
「巨乳の人、まずいないでしょ？これが世間の男性ニーズってもんだと思いますよ。もちろん「巨乳」好きの人もいますけど、そのシェアは女性が思うほど大きくないんですよ。「男はみんな「巨乳好き」って」言うのは女性の感覚だと思いますよ。」



「おまけ」
ようやくなっちゃんを擁護するデータが出てきましたねー！
何度も書きますが、私は「ちっぱい」派なのでこれらのデータを受け入れられます。
過去に「男はみんな「巨乳好き」やんなー！」と言われたことが何度もあります。
でも、そんなこと全然ないですよ！
「大きさ」より「バランス」ですよね(笑)。
バブルの頃は女の人が望む「３高」なんて言葉がありましたよね。
「高収入」、「高学歴」、「高身長」ってね！
いくら身長１８０センチあっても「座高」が１１０センチあったらどう？
何事もバランスだと思います。
まあ、「太った男の人が好き」、「足が短い男の人が好き」という女の子も存在したので、「嗜好」の問題ってことなんでしょうね(笑)。

さて、今日のなっちゃんは、RBFCで不思議な人気の「部屋のなっちゃん」行儀悪い座り方編です(笑)。
部屋でくらいリラックスさせてやってくださいね(笑)。

さて、残す所２話！
最後までお付き合いお願いしまーす！
(｡-人-｡) ﾖｰﾛｰﾋｰｺｰ！