『最後に笑えりゃ勝ちなのよ ~9年で7度の地獄を乗り越えた27歳の北新地ラウンジママの物語~』

M‐赤井翼

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「はじめにのようなもの」

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「はじめにのようなもの」

赤井です。
皆さんは「宿命」や「運命」という言葉を日常生活で使うことがありますか?

一般的に、「宿命」の「宿」の字は「前世からの」という意味で、生まれ持っての「変えることのできない道」であり、「運命」の「運」は「めぐり合わせ」という意味で、「本人の意志と関係なくめぐってくる道」ととらえるものだと、小さい時に田舎のお坊さんに教えられました。

幼い時に弟と父を亡くした私は、父方の田舎のお寺のお坊さんから
「〇〇ちゃん(※私の父の事)のひいおじいさんは江戸時代の終わりに貧しかった簑島(※福岡県行橋市にある小さな漁村)のみんなを救うために長州藩(※山口)の悪い商人からようさんお米やお金を奪ってくる村上水軍の末裔の「義賊」やったんよ。その時にようさん人を殺めてしまってるから、7代は祟られても仕方がないんや。
だから□□(※私の家の血筋)の家の男は「早死に」するんやな…。これは「宿命しゅくめい」いうて避けられへんことなんやな。
せやから、あんたは、いつお釈迦様がお迎えに来ても悔いを残さんように弟と〇〇ちゃんの分まで精一杯生きておくんやで。
まあ、がんばって〇〇ちゃんの年までは生きや。」
と毎年のように、お盆のお経が終わった後にお説教を受けていました。
幼心に大家族だった父の兄弟も一人の「おじさん」を残し、みんな死んでしまったと聞かされてましたので「自分も早死になんか…。」と怖い思いをしました。

そして「運命」という言葉もそのお坊さんが毎年のように私の手相を見て
「「運命」は「宿命」と違って自分の努力と人との関わり合いで変えることができるんや。
今のあんたの手相は、「破天荒」っていう「浮き沈みの激しい人生の相」をしとる。弟を失くして、今度はお父さんの〇〇ちゃんやもんな。
大変やろうけど、小さい時に苦労した分、大人になったらええことあるやろうからお母さんを困らさんとしっかりと支えて頑張るんやで。」
と言ってくれてました。

そんな幼少期を過ごしたので、1982年の「惑星直列災害」、1985年のエドガー・ケーシーの「日本沈没予言」、1999年のノストラダムスの「地球滅亡予言」、そして「今年の7月5日大災害発生説」を信じて(笑)、やりたい放題してきましたね。
母親や嫁や家族には申し訳ないと思いつつ、好きにさせてもらってきました。周りの人が「えっ?」と思うような転身を結婚後も繰り返して今の私があります。
個人的には満足度の高い人生を送ってきました。

いつ死んでも「同じ年で死んだ人の人生の満足度ランキング上位」に入る自信があります(笑)。
この7年の間に家族同様だった同僚というか仕事のパートナーだった3人が続けざまに亡くなり、また、仕事柄多くの人のやりきれない「死」を見てきたので、他の人と比べると「死」に対する恐怖感は少ないかもしれません。

余談ですが、3年末の12月29日、自転車乗ってる時にはねられ「幽体離脱」して地上3メートルから自分の姿を見下ろす「死んでもおかしく無い様な事故」に遭いましたが今もぴんぴんしてます。
めちゃくちゃ酒飲んで不摂生してるのに「健康体」です。
「憎まれっ子世にはばかる」ってやつですかねー(笑)。

話を題材に戻しましょう。
今回の話の主人公「秋田ちゃん」は、実在のモデルがいます。
そりゃ、もうめちゃくちゃ「美人」です!
でも、全然気取ってません。
「上から下までぜんぶ「しまむら」ですよー。」って普通に言います。
そんな彼女は、うちの事務所で審査をした「エンゼル融資」のクライアントの女性です。
私も大概たいがいな人生を送ってきましたが、25歳にして私以上に浮き沈みのある人生を送ってきた女の子でした。
「自分に仇なした人を恨まない彼女」の話を聞いてて、とめどもなく涙が出ました。
「もしかして「女神様」か?」と本気で思いました。
見させてもらった彼女の手相は私とよく似ていて、右手の感情線と頭脳線が一直線に重なる「マスカケ線」と呼ばれる「波乱万丈」の手相をしていました。

物語の中では、オカルティックな部分を入れ過ぎると「ふざけた感」が出てしまうのでダメだとクライアントに中止されたので、ストーリー上は極力端折はしょりましたが、うちの事務所の審査案件は「貸し倒れゼロ」なんですよねー。
実は「京橋の母」って呼ばれる「凄い人」が知り合いでアドバイスをもらってたりします(笑)。
その彼女が
「この娘(※秋田ちゃんの事)は、先生らが助けたったら「悪運」は終わるで。ただ、もうちょっと「山」はあるから2年半は面倒見たりや。大変な人生送ってきてるみたいやから、ここらで重たい荷物は下ろさせたってや。」
と言ってくれたので、無担保無保証人で融資しました。
2020年の6月の話になります。

よく人は「持ってる」とか「持ってない」とかんたんに口にします。
確かに、何の努力も無く「ラッキー」が続く「勝者」もいます。
その人はそういう「宿命」なんでしょうね。
ちょっとうらやましいです(笑)。

でも、苦労を重ねて「運命」を自分で切り開いて「勝者」になった人が私は好きです。
クライアントさんの「いやー、あの時は…」っていう話を笑いながら聞くのが楽しいですね。
「秋田ちゃん」も25歳までで「6000万円以上」を他人にやられちゃった口なのですが、過去について全く文句は言いません。
「今は、みんな(※仲間の意)がいるんで安心して暮らせるし、何があっても大丈夫って思ってますんで!」
と前向きに語ってくれます。
大阪の「夜の飲食業」に厳しかった「コロコロ」も大変でしたが、何とかみんなで乗り切りました。

今、「秋田ちゃん」とお仲間さんは「シングルマザー」が安心して働ける「託児所」つきのラウンジを経営し、「日本一福利厚生が良いラウンジ」を目指して頑張っています。
「秋田ちゃん」にとっては、ラウンジのキャストさんやスタッフ、その子供たち全部が「秋田ちゃんの子供」です。
みんな親愛の気持ちを持って「夏子ママ(※物語上の仮名)」と呼んでます。
全くもって「慈愛」の人です。
この春に「秋田ちゃん」の手相を見せてもらったら、マスカケ線は二本に分離し、知り合った時点で、二か所切れてた運命線もきれいな一本の線になってました。
いやー、本当に良かったです。

まあ、そんな「オカルティック」な部分は削除して「普通の小説」として読んでもらえるよう書いてます。
「事実は小説より奇なり」
の言葉通りの「秋田ちゃん」の27年の人生のセミドキュメンタリー小説です。
今回は、「無敵の女子プロレスラー」も「合気道の達人」も「正義の味方グループ」も「元CAT」も「魔界キャラクター」も「ビリケンさん」も「宇宙人」も「幽霊」も「つちのこ」も出てきません。
「悪い奴」はいっぱい出てきますけど、「秋田ちゃん」は「成敗」も「復讐」もしません。
「秋田ちゃん」は自分を信じてくれる仲間や他人の為に頑張ります。
今までの赤井作品には無いキャラクターです。

「途中、読むのが辛くて読むのを辞める人が出るんとちゃいますか?」
とクライアントやスタッフに言われてるので、先に言っておきます。

「ラストは「ハッピーエンド」です!」

「ラストは「ハッピーエンド」です!」

大事なことなので2回書いておきました。

「ハッピーエンド」はお約束しますので、安心して赤井翼初の「純文学小説」の「最後に笑えりゃ勝ちなのよ」を最後までお読みいただけると嬉しいです。
では、明日から「全22話」の3週ちょいの22日間、毎朝6時にお会いしましょう!

令和7年12月31日
赤井翼




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感想 1

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みんなの感想(1件)

ひいちゃん
2025.12.31 ひいちゃん

赤井先生、年末なのに超忙しそうですねー!
「GARDEの女」より先に「さいわら」なんだー!

もちろん、明日の朝一番で投票しますよー!
今晩中にみんなに「さいわらはじまったよー。」って連絡回しておきますね!
みんなで応援しまーす。
秋田ちゃん、ぱにゃにゃんだー!
(⋈◍>◡<◍)。✧💗

2025.12.31 M‐赤井翼

「ひいちゃん」さん、今回も「一等賞」でしたねー!
いつもありがとうございます。
大人の事情で「さいわら」で「キャラ文芸大賞」エントリーです!
応援お願いしますねー!
よろひこー!
(⋈◍>◡<◍)。✧💖

解除

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