24 / 51
『あなたならどう生きますか?~両想いを確認した直後に「余命半年」の宣告を受けました~』
1-23「菅野直」
しおりを挟む
「菅野直」
大きいサイズの寿司下駄に二人前ずつの特上握りを用意し、吸い物といっしょに配膳した。稀世が好きだと言ってくれた、たけのこご飯のいなり寿司も入れてある。
「はい、お待ちどうさま。向日葵寿司、特上二人前ずつでございまーす。どうぞ、ゆっくり、お召し上がりくださいね。」
「特上にしてくれたんかいな。昼から、ゴージャスすぎるなぁ。なあ、稀世。」
「昨日、稀世さんに食べてもらわれへんかったから。」
「あっ、サブちゃん、うちの女の子たちみんなから、「ごちそうさまでした。めちゃくちゃ美味しかったです。」って伝言言うの忘れてたわ。ごめんごめん。ほんま、いつもごちそうさま。ありがとうね。桶は、警備員室で預かってもろてるはずやから、後で取りに行ってな。
じゃあ、せっかくの特上握りやから、ありがたくいただこうかね。さぁ、稀世、いただこか。そんで、サブちゃんも、店閉めたんやったら、少し、ビール付き合ってや。グラス持っておいでよ。」
「は、はい。」
三朗が、稀世の横の席に着くと、まりあがビールを注いでくれた。稀世は、お寿司は食べているが、ビールには口をつけていない。重苦しい雰囲気の中、硬い表情で、まりあが切り出した。
「サブちゃん、午前中、私の知り合いで、元々京大病院で脳神経外科やってて、今は、親のやってる総合病院継いでる医者に、昨日の検査データ見てもらってんけど、ここの病院のお医者さんと同じ結論やったわ。残念やけど。」
「そ、そうですか。ざ、残念です…。」
「知り合いの医者が言うには、運悪く髄膜種が異形性髄膜種って質の悪いやつなんやけど、神経を巻き込んでるがゆえに、がんの痛みを感じてないよう作用してるんやろうって。抗がん剤治療や放射線治療すると体力も落ちるし、がんそのものの痛み以上に、副作用のしんどさが尋常じゃないらしいねんな。
脳へのショックは絶対避けなあかんちゅうことやから、「プロレスは残念ながら引退して、がんの痛みが出るまでは、入院治療やなくて、今まで通りの生活をするのがええんとちゃうか」っていう提案を受けたんやわ。で、ここからが稀世も一緒に話し合っていきたいんやけど、ええかな?」
「は、はい。」
「サブちゃん、確認するけど、昨日、稀世とサブちゃん、お互いに好き合ってるってこと確認したって聞いたんやけど、それは稀世への「同情」や「哀れみ」から言うてんのとはちゃうよな。」
マリアの真剣な視線に気後れす路ことなく三朗は速攻で返答した。
「もちろんです。まりあさんの前で改めて言うの、恥ずかしいんですけど、五年前に初めて会った時から稀世さんのことが好きです。大好きです!昨日、結婚してくださいって言った気持ちは間違いなくほんまもんです。ただ、稀世さんには、断られてしまいましたが…。」
「サブちゃん、ありがとね。私は、以前から稀世がサブちゃんに好意持ってんの知っててんけど、お互い、もう大人やし、口出すことでもないなあって思っててな。
ただ、昨日の今日で状況が大きく変わってしもたから、稀世の母親代わり、姉代わりの立場で、私からサブちゃんにお願いや。結婚は、サブちゃんのその後の籍の履歴の事もあるから、置いとくな。ただ稀世の最後までいっしょに居てやってほしいねんけど・・・。」
四人掛けのテーブルの3人に長い沈黙が襲った。
「ガラガラガラッ!」突然、乱暴に引き戸が開けられた。瞬間的に三人の視線が入り口に向いた。
「こらーっ!三朗!暖簾降ろして、何隠れとんねん。昼から来るって言うてたやろ!」
菅野直が店に飛び込んできた。あまりの剣幕と有無を言わさぬ勢いに、三人とも声が出ない。直は、三朗がテーブル席にいるのを確認すると、
「おいこら、あほボン三朗、何、女ふたりもつれて飯食っとんねん!お前、わしをなめてんのか。」
とテーブル席にずかずかと近づいてくる。(あっ、直さん来るの完全に忘れてた。しかし、タイミング悪い時になんやねん。とりあえず、一旦帰ってもらわんと。)何とか、三朗が気を取り直し言った。
「な、直さん、今、お客さんと大事な話してんねん。あ、後で、直さんとこ必ず行くから、一旦、帰ってもらわれへんかな。お、お願いやから。」
蚊の鳴くような三朗の声を無視して、テーブル席の横に立ち、稀世とまりあの顔を覗き込んだ。
「ん!ん!あ、あんた、「デンジャラスまりあ」か?」
直が叫んだ。まりあはあっけにとられて言葉が出ない。
「なんや?なんで三朗の店に「デンジャラスまりあ」がおんねん。」
「な、直さん、まりあさんの事、知ってんの?」
「知らいでか、あほボン。「デンジャラスまりあ」言うたら、ケガさえしてなかったら、当時の全日女子プロレスの頂点とってた伝説のレスラーやないか。ケガで引退して、全日女子プロが解散してから見ることなくなってしもたんやけど、わし、めちゃくちゃファンやったんや。こら、三朗、おまえわしとの約束無視して、なんで「デンジャラスまりあ」と飯食ってんねん。」
まりあと稀世は目を点にして、直の事を見つめている。
「まりあさん、稀世さん、すいません。この人、ここニコニコ商店街の会長の菅野直さんっていって、今日の昼に来るっていうの、僕が完全に忘れてしまってて、本当に大事な話の最中にすいません。」
と三朗はまりあと稀世に頭を下げた。
直は、遠慮することなしにぐいぐい攻め込んできた。
「おい、あほボン!大事な話ってなんや?」
「直さん、関係ない話やから、ほんま、一旦引いてくださいよ。」
「あかん!十数年ぶりの「デンジャラスまりあ」を前に、簡単に引けっかいな。ここであったも何かの縁や。わしも話に参加したろ。おい、三朗、分かりやすく説明せんかい。」
直は、勝手に椅子を隣のテーブル席から引っ張ってきて、席に着いた。
「三朗、わしの約束無視した罰や。わしの寿司握れ。」
と命令した。まりあが、落ち着きを取り戻し、
「良かったら、一緒にどうぞ。」
と特上握りの寿司下駄を直の前にずらした。
「えっ、ええのか?それも、「デンジャラスまりあ」に譲ってもらって。」
「どうぞ。先にお約束されていたとは、私たちも存じておりませんでしたので。失礼いたしました。」
「いや、悪いのは「デンジャラスまりあ」じゃなくて、このあほボン三朗じゃい。こ奴の母親代わりに面倒見てきて、一昨年、親父がなくなってからは、父親代わりでもある中、わしを蔑ろないがしろにする三朗が悪い。
また、こいつがなんか迷惑かけてしもてるんやないんか?こんなばばあですが、こいつの親代わりですから、話に加えてくださいまし。」
大きいサイズの寿司下駄に二人前ずつの特上握りを用意し、吸い物といっしょに配膳した。稀世が好きだと言ってくれた、たけのこご飯のいなり寿司も入れてある。
「はい、お待ちどうさま。向日葵寿司、特上二人前ずつでございまーす。どうぞ、ゆっくり、お召し上がりくださいね。」
「特上にしてくれたんかいな。昼から、ゴージャスすぎるなぁ。なあ、稀世。」
「昨日、稀世さんに食べてもらわれへんかったから。」
「あっ、サブちゃん、うちの女の子たちみんなから、「ごちそうさまでした。めちゃくちゃ美味しかったです。」って伝言言うの忘れてたわ。ごめんごめん。ほんま、いつもごちそうさま。ありがとうね。桶は、警備員室で預かってもろてるはずやから、後で取りに行ってな。
じゃあ、せっかくの特上握りやから、ありがたくいただこうかね。さぁ、稀世、いただこか。そんで、サブちゃんも、店閉めたんやったら、少し、ビール付き合ってや。グラス持っておいでよ。」
「は、はい。」
三朗が、稀世の横の席に着くと、まりあがビールを注いでくれた。稀世は、お寿司は食べているが、ビールには口をつけていない。重苦しい雰囲気の中、硬い表情で、まりあが切り出した。
「サブちゃん、午前中、私の知り合いで、元々京大病院で脳神経外科やってて、今は、親のやってる総合病院継いでる医者に、昨日の検査データ見てもらってんけど、ここの病院のお医者さんと同じ結論やったわ。残念やけど。」
「そ、そうですか。ざ、残念です…。」
「知り合いの医者が言うには、運悪く髄膜種が異形性髄膜種って質の悪いやつなんやけど、神経を巻き込んでるがゆえに、がんの痛みを感じてないよう作用してるんやろうって。抗がん剤治療や放射線治療すると体力も落ちるし、がんそのものの痛み以上に、副作用のしんどさが尋常じゃないらしいねんな。
脳へのショックは絶対避けなあかんちゅうことやから、「プロレスは残念ながら引退して、がんの痛みが出るまでは、入院治療やなくて、今まで通りの生活をするのがええんとちゃうか」っていう提案を受けたんやわ。で、ここからが稀世も一緒に話し合っていきたいんやけど、ええかな?」
「は、はい。」
「サブちゃん、確認するけど、昨日、稀世とサブちゃん、お互いに好き合ってるってこと確認したって聞いたんやけど、それは稀世への「同情」や「哀れみ」から言うてんのとはちゃうよな。」
マリアの真剣な視線に気後れす路ことなく三朗は速攻で返答した。
「もちろんです。まりあさんの前で改めて言うの、恥ずかしいんですけど、五年前に初めて会った時から稀世さんのことが好きです。大好きです!昨日、結婚してくださいって言った気持ちは間違いなくほんまもんです。ただ、稀世さんには、断られてしまいましたが…。」
「サブちゃん、ありがとね。私は、以前から稀世がサブちゃんに好意持ってんの知っててんけど、お互い、もう大人やし、口出すことでもないなあって思っててな。
ただ、昨日の今日で状況が大きく変わってしもたから、稀世の母親代わり、姉代わりの立場で、私からサブちゃんにお願いや。結婚は、サブちゃんのその後の籍の履歴の事もあるから、置いとくな。ただ稀世の最後までいっしょに居てやってほしいねんけど・・・。」
四人掛けのテーブルの3人に長い沈黙が襲った。
「ガラガラガラッ!」突然、乱暴に引き戸が開けられた。瞬間的に三人の視線が入り口に向いた。
「こらーっ!三朗!暖簾降ろして、何隠れとんねん。昼から来るって言うてたやろ!」
菅野直が店に飛び込んできた。あまりの剣幕と有無を言わさぬ勢いに、三人とも声が出ない。直は、三朗がテーブル席にいるのを確認すると、
「おいこら、あほボン三朗、何、女ふたりもつれて飯食っとんねん!お前、わしをなめてんのか。」
とテーブル席にずかずかと近づいてくる。(あっ、直さん来るの完全に忘れてた。しかし、タイミング悪い時になんやねん。とりあえず、一旦帰ってもらわんと。)何とか、三朗が気を取り直し言った。
「な、直さん、今、お客さんと大事な話してんねん。あ、後で、直さんとこ必ず行くから、一旦、帰ってもらわれへんかな。お、お願いやから。」
蚊の鳴くような三朗の声を無視して、テーブル席の横に立ち、稀世とまりあの顔を覗き込んだ。
「ん!ん!あ、あんた、「デンジャラスまりあ」か?」
直が叫んだ。まりあはあっけにとられて言葉が出ない。
「なんや?なんで三朗の店に「デンジャラスまりあ」がおんねん。」
「な、直さん、まりあさんの事、知ってんの?」
「知らいでか、あほボン。「デンジャラスまりあ」言うたら、ケガさえしてなかったら、当時の全日女子プロレスの頂点とってた伝説のレスラーやないか。ケガで引退して、全日女子プロが解散してから見ることなくなってしもたんやけど、わし、めちゃくちゃファンやったんや。こら、三朗、おまえわしとの約束無視して、なんで「デンジャラスまりあ」と飯食ってんねん。」
まりあと稀世は目を点にして、直の事を見つめている。
「まりあさん、稀世さん、すいません。この人、ここニコニコ商店街の会長の菅野直さんっていって、今日の昼に来るっていうの、僕が完全に忘れてしまってて、本当に大事な話の最中にすいません。」
と三朗はまりあと稀世に頭を下げた。
直は、遠慮することなしにぐいぐい攻め込んできた。
「おい、あほボン!大事な話ってなんや?」
「直さん、関係ない話やから、ほんま、一旦引いてくださいよ。」
「あかん!十数年ぶりの「デンジャラスまりあ」を前に、簡単に引けっかいな。ここであったも何かの縁や。わしも話に参加したろ。おい、三朗、分かりやすく説明せんかい。」
直は、勝手に椅子を隣のテーブル席から引っ張ってきて、席に着いた。
「三朗、わしの約束無視した罰や。わしの寿司握れ。」
と命令した。まりあが、落ち着きを取り戻し、
「良かったら、一緒にどうぞ。」
と特上握りの寿司下駄を直の前にずらした。
「えっ、ええのか?それも、「デンジャラスまりあ」に譲ってもらって。」
「どうぞ。先にお約束されていたとは、私たちも存じておりませんでしたので。失礼いたしました。」
「いや、悪いのは「デンジャラスまりあ」じゃなくて、このあほボン三朗じゃい。こ奴の母親代わりに面倒見てきて、一昨年、親父がなくなってからは、父親代わりでもある中、わしを蔑ろないがしろにする三朗が悪い。
また、こいつがなんか迷惑かけてしもてるんやないんか?こんなばばあですが、こいつの親代わりですから、話に加えてくださいまし。」
20
あなたにおすすめの小説
処刑前夜に逃亡した悪役令嬢、五年後に氷の公爵様に捕まる〜冷徹旦那様が溺愛パパに豹変しましたが私の抱いている赤ちゃん実は人生2周目です〜
放浪人
恋愛
「処刑されるなんて真っ平ごめんです!」 無実の罪で投獄された悪役令嬢レティシア(中身は元社畜のアラサー日本人)は、処刑前夜、お腹の子供と共に脱獄し、辺境の田舎村へ逃亡した。 それから五年。薬師として穏やかに暮らしていた彼女のもとに、かつて自分を冷遇し、処刑を命じた夫――「氷の公爵」アレクセイが現れる。 殺される!と震えるレティシアだったが、再会した彼は地面に頭を擦り付け、まさかの溺愛キャラに豹変していて!?
「愛しているレティシア! 二度と離さない!」 「(顔が怖いです公爵様……!)」
不器用すぎて顔が怖い旦那様の暴走する溺愛。 そして、二人の息子であるシオン(1歳)は、実は前世で魔王を倒した「英雄」の生まれ変わりだった! 「パパとママは僕が守る(物理)」 最強の赤ちゃんが裏で暗躍し、聖女(自称)の陰謀も、帝国の侵略も、古代兵器も、ガラガラ一振りで粉砕していく。
夫と息子に邪険にされたので王太子妃の座を譲ります~死に戻ってから溺愛されても今更遅い
青の雀
恋愛
夫婦喧嘩の末に置き去りにされた妻は、旦那が若い愛人とイチャついている間に盗賊に襲われ、命を落とした。
神様の温情により、10日間だけこの世に戻った妻と護衛の騎士は、その10日間の間に心残りを処分する。それは、娘の行く末と……もし、来世があるならば、今度は政略といえども夫以外の人の妻になるということ。
もう二度と夫と出会いたくない彼女は、彼女を蔑ろにしてきた息子とも縁を切ることを決意する。
生まれかわった妻は、新しい人生を強く生きることを決意。
過去世と同じ轍を踏みたくない……
里帰りをしていたら離婚届が送られてきたので今から様子を見に行ってきます
結城芙由奈@コミカライズ連載中
恋愛
<離婚届?納得いかないので今から内密に帰ります>
政略結婚で2年もの間「白い結婚」を続ける最中、妹の出産祝いで里帰りしていると突然届いた離婚届。あまりに理不尽で到底受け入れられないので内緒で帰ってみた結果・・・?
※「カクヨム」「小説家になろう」にも投稿しています
で、お前が彼女に嫌がらせをしている理由を聞かせてもらおうか?
Debby
恋愛
ヴェルトが友人からの手紙を手に辺境伯令嬢であるレィディアンスの元を訪れたのは、その手紙に「詳細は彼女に聞け」と書いてあったからだ。
簡単にいうと、手紙の内容は「学園で問題を起こした平民──エボニーを妻として引き取ってくれ」というものだった。
一方その話を聞いてしまった伯爵令嬢のオリーブは動揺していた。
ヴェルトとは静かに愛を育んできた。そんな自分を差し置いて、言われるがまま平民を妻に迎えてしまうのだろうか。
そんなオリーブの気持ちを知るはずもないエボニーは、辺境伯邸で行儀見習いをすることになる。
オリーブは何とかしてヴェルトを取り戻そうと画策し、そのことを咎められてしまう。もう後は無い。
オリーブが最後の望みをかけてヴェルトに自分を選んで欲しいと懇願する中、レィディアンスが静かに口を開いた。
「で、そろそろお前が彼女に嫌がらせをしている理由を聞かせてもらおうか」
「はい?」
ヴェルトは自分が何を言われたのか全く理解が出来なかった。
*--*--*
覗いてくださりありがとうございます。(* ᴗ ᴗ)⁾⁾
★全31話7時19時更新で、全話予約投稿済みです。
★★「このお話だけ読んでいただいてもOKです!」という前提のもと↓↓↓
このお話は独立した一つのお話ですが、「で。」シリーズのサイドストーリーでもあり、第一弾「で、私がその方に嫌がらせをする理由をお聞かせいただいても?」の「エボニーその後」でもあります(あるいは「最終話」のその後)。
第一弾「で、私がその方に嫌がらせをする理由をお聞かせいただいても?」
第二弾「で、あなたが私に嫌がらせをする理由を伺っても?」
第三弾「で、あなたが彼に嫌がらせをする理由をお話しいただいても?」
どれも女性向けHOTランキングに入り、特に第二弾はHOT一位になることが出来ました!(*´▽`人)アリガトウ
もしよかったら宜しくお願いしますね!
遡ったのは君だけじゃない。離縁状を置いて出ていった妻ーー始まりは、そこからだった。
沼野 花
恋愛
私は、夫にも子供にも選ばれなかった。
その事実だけを抱え、離縁を突きつけ、家を出た。
そこで待っていたのは、最悪の出来事――
けれど同時に、人生の扉がひらく瞬間でもあった。
夫は愛人と共に好きに生きればいい。
今さら「本当に愛していたのは君だ」と言われても、裏切ったあなたを許すことはできない。
でも、子供たちの心だけは、必ず取り戻す。
妻にも母にもなれなかった伯爵夫人イネス。
過去を悔いながらも、愛を手に入れることを決めた彼女が辿り着いた先には――
《完結》「パパはいますか?」ある日、夫に似た子供が訪ねて来た。
ヴァンドール
恋愛
嫁いですぐに夫は戦地に赴いた。すると突然一人の男の子が訪ねて来た「パパはいますか?」
その子供の顔は戦地に行った夫にそっくりだった。
短編【シークレットベビー】契約結婚の初夜の後でいきなり離縁されたのでお腹の子はひとりで立派に育てます 〜銀の仮面の侯爵と秘密の愛し子〜
美咲アリス
恋愛
レティシアは義母と妹からのいじめから逃げるために契約結婚をする。結婚相手は醜い傷跡を銀の仮面で隠した侯爵のクラウスだ。「どんなに恐ろしいお方かしら⋯⋯」震えながら初夜をむかえるがクラウスは想像以上に甘い初体験を与えてくれた。「私たち、うまくやっていけるかもしれないわ」小さな希望を持つレティシア。だけどなぜかいきなり離縁をされてしまって⋯⋯?
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる