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第二百二十三話: 一騎打ち
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何故だか精霊王と一騎討ちする事になってしまった俺は、一瞬の内に何処かの異空間へと飛ばされ、精霊王と対峙していた。
一体ここはどこだ?
何処まで広がっているのか分からない程のだだっ広い空間に、大地以外の何もない殺風景な場所だった。
そういえば、先程見た映像に近い場所かもしれない。
どうしてこうなった?
確か、精霊王は…俺に娘の宿主たる、資格が本当にあるのか見定めるとか何とか言っていた。
更には宿主とは、嫁に出すものとも言っていた。
セリアとは長い付き合いだ。
宿主と言うか、ユイ達と同じ一人の仲間として接してきたつもりだ。
嫁などと、ましてや男女の関係など微塵も思った事はなかった。
それは断言する。
しかし、逆の立場だった場合、大事な一人娘をどこの馬の骨とも言えない相手の側に置いておくなど、親からすれば心配だろう。
その相手が、信頼のおける存在ならばいざ知らず。
恐らくは、そう言うことなのだと勝手に解釈した。
戦う理由がない相手と戦うなんて御免被りたい。
だけど、今更セリアを手放すのも御免被りたい。
故に戦う理由が、今出来たぜ。
「ふふふ、覚悟が出来た目をしているな? では行くぞ!」
何やら精霊王が呪文めいたものを唱え終えると、周りに大小様々な剣が出現した。
出現した剣の数々は、規則正しくクルクルと回転している。
ヤバいカッコいい。
って、そんな呑気なこと言ってる場合じゃないか。
自身にブーストと瞬身を施し、ストレージから聖剣アスカロンを取り出して臨戦態勢へと入る。
こちらの準備が整ったのを見届けたのか、精霊王は、真っ直ぐ突っ込んでくる。
そんな単調な攻撃じゃ、俺には通用しないぜ。
無数の剣がまるで意思を持っているかのように俺を斬り刻まんとその切っ先を振るう。
降り注がれる斬撃全てを、その1本の剣で防ぐ。
只々防ぐ。
剣同士がぶつかり合う甲高い音だけが、何もない空間を蹂躙していく。
何度目かの攻防の後、精霊王も通用しないと悟ったのか大きく後方へと退いた。
「中々やるようだな」
「もう終わりにしないか?」
「ふっ、舐めた口を聞く。ならば、精霊術で一気に決めさせて貰う」
精霊術?
聞き慣れない言葉に一瞬戸惑う。
魔術みたいなものだろうか?
魔力消費がキツいが、念の為にあれを使っとくか。
一撃必殺なんてされた暁には目も当てられない。
出し惜しみをしてやられたら泣くに泣けないってね。
《魔術完全無効》
「覚悟はいいか? では行くぞ!」
いちいちこっちの準備を待ってくれる辺り、律儀なのだろう。
いつの間にか精霊王の周りで回っていた剣が消え、代わりに小さな妖精の姿がいくつか見える。
妖精の一人が光輝いたかと思うと、突如として、頭から雷が降り注ぎ命中した。
避ける事も出来たが、ダメージが入るのか確認したかった。
ビリリとした痺れと痛みを感じる。
うん、駄目だね。
魔術完全無効じゃ、精霊術とやらは打ち消せないらしい。
だけど、そこまでのダメージじゃない。
これなら無理に避けずともそうそう深手を負うことは無いだろう。
《赤撃光》
《青撃光》
《黄撃光》
《撃光》
《紫撃光》
《黒撃光》
《白撃光》
これなら、喰らい続けてもって、赤青黄緑に紫と黒に白なんてのもありやがる!
多色の閃光が一斉にこっちに向かい降り注ぐ。
精霊王の周りにいる妖精さんによる一斉照射だ。
色から察するに、それぞれの属性を帯びているんだろうが、あんにゃろ!
最初に放ったのは、油断させる為にわざと威力を抑えてやがったのか!
裂けたから良いものの、直撃した箇所が溶断してドロドロになっていた。
数多にも降り注がれる閃光の雨を掻い潜りながら、突破口を模索していた。
転移が使えれば良かったが、どういう訳か、発動しない。
故に、攻めあぐねていた。
動きが若干鈍い気がするのも恐らく気のせいではないだろう。
いつもの半分も速度が出ていない気がする。
見えない何か、そう、数倍の重力の中で動いている感じだった。
このまま避け続ける事は可能だ。
もう暫くなら、魔力が尽きる事はない。
精霊王も精霊術なんて言ってる訳だし、無限に使える訳じゃないはずだ。
魔術だって、魔力が切れれば撃てなくなる。
精霊術を使ってこなくなったら、いよいよこっちの反撃だ。
一発でも喰らえば致死級の閃光をギリギリで交わしつつ、その時を待っていると…不意に閃光照射が止んだタイミングが訪れた。
今だ!
前へと繰り出し、剣を振りかざした。
その一瞬、精霊王がニヤついた笑みを浮かべたのが視界に入る。
くそっ! 誘い込まれたか!
無慈悲にも俺目掛けて再び7色の閃光が降り注がれた。
一体ここはどこだ?
何処まで広がっているのか分からない程のだだっ広い空間に、大地以外の何もない殺風景な場所だった。
そういえば、先程見た映像に近い場所かもしれない。
どうしてこうなった?
確か、精霊王は…俺に娘の宿主たる、資格が本当にあるのか見定めるとか何とか言っていた。
更には宿主とは、嫁に出すものとも言っていた。
セリアとは長い付き合いだ。
宿主と言うか、ユイ達と同じ一人の仲間として接してきたつもりだ。
嫁などと、ましてや男女の関係など微塵も思った事はなかった。
それは断言する。
しかし、逆の立場だった場合、大事な一人娘をどこの馬の骨とも言えない相手の側に置いておくなど、親からすれば心配だろう。
その相手が、信頼のおける存在ならばいざ知らず。
恐らくは、そう言うことなのだと勝手に解釈した。
戦う理由がない相手と戦うなんて御免被りたい。
だけど、今更セリアを手放すのも御免被りたい。
故に戦う理由が、今出来たぜ。
「ふふふ、覚悟が出来た目をしているな? では行くぞ!」
何やら精霊王が呪文めいたものを唱え終えると、周りに大小様々な剣が出現した。
出現した剣の数々は、規則正しくクルクルと回転している。
ヤバいカッコいい。
って、そんな呑気なこと言ってる場合じゃないか。
自身にブーストと瞬身を施し、ストレージから聖剣アスカロンを取り出して臨戦態勢へと入る。
こちらの準備が整ったのを見届けたのか、精霊王は、真っ直ぐ突っ込んでくる。
そんな単調な攻撃じゃ、俺には通用しないぜ。
無数の剣がまるで意思を持っているかのように俺を斬り刻まんとその切っ先を振るう。
降り注がれる斬撃全てを、その1本の剣で防ぐ。
只々防ぐ。
剣同士がぶつかり合う甲高い音だけが、何もない空間を蹂躙していく。
何度目かの攻防の後、精霊王も通用しないと悟ったのか大きく後方へと退いた。
「中々やるようだな」
「もう終わりにしないか?」
「ふっ、舐めた口を聞く。ならば、精霊術で一気に決めさせて貰う」
精霊術?
聞き慣れない言葉に一瞬戸惑う。
魔術みたいなものだろうか?
魔力消費がキツいが、念の為にあれを使っとくか。
一撃必殺なんてされた暁には目も当てられない。
出し惜しみをしてやられたら泣くに泣けないってね。
《魔術完全無効》
「覚悟はいいか? では行くぞ!」
いちいちこっちの準備を待ってくれる辺り、律儀なのだろう。
いつの間にか精霊王の周りで回っていた剣が消え、代わりに小さな妖精の姿がいくつか見える。
妖精の一人が光輝いたかと思うと、突如として、頭から雷が降り注ぎ命中した。
避ける事も出来たが、ダメージが入るのか確認したかった。
ビリリとした痺れと痛みを感じる。
うん、駄目だね。
魔術完全無効じゃ、精霊術とやらは打ち消せないらしい。
だけど、そこまでのダメージじゃない。
これなら無理に避けずともそうそう深手を負うことは無いだろう。
《赤撃光》
《青撃光》
《黄撃光》
《撃光》
《紫撃光》
《黒撃光》
《白撃光》
これなら、喰らい続けてもって、赤青黄緑に紫と黒に白なんてのもありやがる!
多色の閃光が一斉にこっちに向かい降り注ぐ。
精霊王の周りにいる妖精さんによる一斉照射だ。
色から察するに、それぞれの属性を帯びているんだろうが、あんにゃろ!
最初に放ったのは、油断させる為にわざと威力を抑えてやがったのか!
裂けたから良いものの、直撃した箇所が溶断してドロドロになっていた。
数多にも降り注がれる閃光の雨を掻い潜りながら、突破口を模索していた。
転移が使えれば良かったが、どういう訳か、発動しない。
故に、攻めあぐねていた。
動きが若干鈍い気がするのも恐らく気のせいではないだろう。
いつもの半分も速度が出ていない気がする。
見えない何か、そう、数倍の重力の中で動いている感じだった。
このまま避け続ける事は可能だ。
もう暫くなら、魔力が尽きる事はない。
精霊王も精霊術なんて言ってる訳だし、無限に使える訳じゃないはずだ。
魔術だって、魔力が切れれば撃てなくなる。
精霊術を使ってこなくなったら、いよいよこっちの反撃だ。
一発でも喰らえば致死級の閃光をギリギリで交わしつつ、その時を待っていると…不意に閃光照射が止んだタイミングが訪れた。
今だ!
前へと繰り出し、剣を振りかざした。
その一瞬、精霊王がニヤついた笑みを浮かべたのが視界に入る。
くそっ! 誘い込まれたか!
無慈悲にも俺目掛けて再び7色の閃光が降り注がれた。
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