幻想世界の統合者

砂鳥 ケイ

文字の大きさ
94 / 242

第九十五話:帰還

しおりを挟む
今俺達は、100名を超える魔族との戦いを強いられようとしていた。

こっちの戦力は、ジラ、クロ、イスと俺の4人だけだ。
さすがに多勢に無勢な気がするが、どうしたものだろうか。

こちらに引く気がないことを確認し、ゲルザーク卿は後方の自陣へと戻って行った。

開戦は避けられないようだ。

「ユウ、手加減はいらないよ、全員倒しちゃっていいからね」

いくらなんでも、全員がレベル40を超えている相手にそう簡単に行くはずもない・・。

俺達はまだしも、問題は後ろの王女たちだ。
障壁を張り、その中に居てもらう他ないが・・。

そうこう考えていると、魔族達が攻めて来る音が聞こえてきた。

後には引けない、やるしかない。

隠れているジラ、クロに姿を現わすように指示を出そうとした時だった。

「双方!退きなさい!!」

何処から聞こえてきたのか、辺りに響き渡る程の声量だった。
いや違うな。直接頭の中に語り掛けているのか。

俺の範囲探索エリアサーチにはそれらしい反応はない。

いや、たった今新たな反応が現れた。

「上だ!」

俺の声で皆が天を仰ぐ。

上を見上げた瞬間、一瞬だけクラッと蹌踉(よろ)めく。
なんだ、錯覚か?

隣のイスは、膝をついていた。
ジラとクロも透明化を解除し、膝をついて辛そうにしていた。というより、眠いのをグッと堪えている感じだろうか?

「何が起こった?」

そう思うのも束の間。
遥か上空から高速で地面へ何が降り立った。

竜だ!
それに竜の上に誰か一人乗っていた。

地面への着地時に舞い上がった土煙りで竜の姿をかき消した。

「この気配は・・」

イスは、辛そうにしながらも少し怯えたようにしていた。

土煙りが次第に晴れていき、目の前の正体が露わになった。
竜の姿は何処にもなく、目の前には魔族の女の子が二人だけだった。一人は少女のようだ。

あれ?

俺は二人に見覚えがあった。

「メルシー・・・なのか?」

「久しぶりね、ユウ」

以前、俺はメルシーとプラーク王国にて出会い、竜族に捕まってしまったメルシーの姉を一緒に救出した経緯があった。

「後ろにいるのはフランさん?」

メルシーの姉のフランさんだ。

「ご無沙汰しております。ユウ様」
「お久しぶりです」
「さっきの竜はお姉ちゃんよ」

え?

どうやら、フランさんは竜に変身する能力を持っているようだ。

「ここら一体に強力な催眠魔術を使ったんだけど、さすがねユウね」
「それでか、一瞬クラッとしたのは・・仲間が苦しそうなんで解いてくれないか」

俺は少し違和感がある程度だったが、他の三人は意識を保つのに必死な感じだった。

「お姉ちゃん、四人だけ解除してあげて」

催眠をかけたのはメルシーではなく、フランさんのようだった。

後ろを振り向くと、王女とそのパートナーは全員寝ていた。
メルシーが言うように、眠っているだけならば取り敢えず大丈夫だろう。

遠視で確認したが、相対していた魔族達は、全員倒れていた。

「この方が都合が良いでしょ?お互いに」

お互いにの意味は分からなかったが、助かった事には変わりないので、感謝しておく。

「ああ、助かったよ。ありがとう」
「そうそう、私に感謝するがいい!」

感謝するのは、メルシーにじゃなくて、フランさんにだけどね。

良く見ると、ジラとイスは何故だか片膝をついて頭を下げている。
まだ苦しいのだろうか?
いや、クロはピンピンしている。

「まず、今回のようになってしまった事を詫びるわ」
「ええと、俺達が魔界に連れて来られた事だよね」
「ええ、アイツらは魔王様の復活にこじ付けて無闇な殺生をしようとしていたの。魔族の代表として、詫びるわ」
「やけに礼儀正しいな。メルシーは、もっとこう、無邪気で自由奔放で、エラぶってる方が似合ってるぞ」

それを聞いて笑い出すメルシー。

「ちょ、ちょっとユウ!目の前の方が誰なのか分かってるの?」

何故だか、イスがすごい剣幕で聞いてくる。

「え?魔族のメルシーでしょ?」
「はぁ・・・」

呆れられてしまったようだ。

「あの方は、魔王様の堕とし子よ」

堕とし子?
 
「魔王様が封印前に残されたご子息の一人です」
「そうなのか。魔王様のね・・・え、魔王って、あの魔王?」

ジラが顔を右手で覆っていた。

「メルシーが魔王の?だって、そんなの一言も言ってくれなかったじゃないか」
「別に隠す事でもないけど、自慢する事でもないわ」
「えっと、跪いた方がいいのかな・・」

またメルシーが笑い出してしまった。

「アンタがそんな事したら、可笑しくて吹いちゃうわ。今まで通りでいいわよ。貴女達も顔を上げて頂戴」

小声でフランさんの事をイスが教えてくれた。

「メルシー様の付き人をしているフラン様は、この魔界でもトップクラスの実力を持っているのよ」

なるほど・・。
って、出会った時は竜達に拘束されていたよな・・。
いや、あれは個人の力でどうにかなるレベルではないか。

そういえば、見た事がなかった気がしたので俺はフランさんの情報を確認してみる。

名前「フラン・ルクソール」
レベル:80
種族:魔族
弱点属性:なし
スキル:時限転移、竜化、アイアンクローLv3、スラッシュLv3、麟Lv3、スリーピングLv5、治癒ヒールLv3、堅牢瞬身フルスロットル

中々の強さだ。
魔王の堕とし子という重要なポジションにいるメルシーの世話係兼護衛役も務めているのだろう。

色々と話を聞いてみたいのだが、今は優先すべき事がある。

「眠っているうちに運び出しましょう」
「ああ、そうだな」

後ろを振り向くと、シャロンを含め全員が眠っている。
むしろ都合が良い。今の内に魔法陣まで運び、元の世界に戻ろう。

「手伝うわ」

そう言い、イスがヒョイっと眠っている全員を宙に持ち上げたのだ。

「チョロいチョロい」

そのまま、魔法陣の場所まで足早に移動する。
途中、ゲルザーク卿と配下の魔族約100人が全員眠っている横を通り抜けた。

「フランさん、こっちの陣は本気でやったでしょ」

眠気に耐えるとかのレベルではなく、一瞬の内に意識を失ってしまった感じに見えたからだ。

「そうですね。あと、すみません。実はユウ様にも本気で術をかけました。以前私たちを救って頂き、実力の程はメルシー様から聞き及んではいましたが、測るような真似をして申し訳ございません」

確か俺には睡眠耐性がついていた気がする。

「ユウ様の実力は底が知れません。私の全力の催眠で微動だにしない所を見ると、私よりも遥かにお強いのでしょう」
「俺はみんなが思っている程そんなに強くはないよ。睡眠に関してもたまたま耐性があっただけだしね」
「ユウって、何者なのよ」
「ただの人族だよ!」

正直今ここでフランさんと勝負しても正直勝てる気はしないね。

イスに手伝ってもらい、全員を魔法陣の中まで運ぶ事に成功した。

「元の場所に帰れるのか?」
「この魔法陣から来たのならば、元の場所のはずよ。それより、魔法陣に蓄えられていた魔力が残り僅かみない」
「無くなったらどうなるんだ?」
「魔法陣が消え、ユウ様たちが戻れなくなってしまいます。この感じならまだもう少しは大丈夫でしょう」

どちらにしてもギリギリだったようだな。

「ユウ」

今までとは違い、メルシーが真剣な眼差しをしていた。

「身勝手を言うようでごめんなさい」
「どうしたんだ?」
「今回の一件は、一部の強硬派の魔族達の仕業で、決して私達魔族全員の企みでない事は理解して欲しい」
「そんなの言われなくても分かってるよ。俺は元々魔族たち共仲良くやって行きたいと思っているしね」
「ありがとう・・・。あ、あと一つお願いがあるわ」
「お願い?」
「ここにいる者達の記憶を消したいの」

メルシーの話はこうだった。

魔界は一部の例外は除くが、本来人族が来るべき場所ではない。
魔界の情報を公にしたくないようだ。 
それに今回の一件が人族側に知られれば、魔族側との全面戦争の引き金に勃発する恐れがある。
各国の王女や未来の王子達が拉致されたのだ。
どのような理由であれ、それぞれの王達が黙っているはずもない。
だから記憶を消し、何もなかった事にしたいと言う。

「本当に身勝手だと思う。だけど、了承して欲しい」

メルシーは頭を下げている。

「ちょっと、メルシー様!頭を下げるのは・・」

イスが慌てている。

「わ、私からもお願いよ!」

イスまで頭を下げている。

堕とし子という地位がいまいち不明だが、相当上には違いない。
どこぞの王様に頭を下げられているようなものか。
ん?その光景は何度か見た気もするな。

「頭を上げてくれないか。俺もこんな事がキッカケで戦争なんてのはゴメンだ。俺何かが決める権限はないんだろうけど、了承するよ」
「ありがとう。記憶を消すのは、こっちの人族達だけよ。ユウの事は信用しているし、勿論そのお仲間さん達もね」

ジラが膝をつき、頭を下げていた。
それを見たクロも同様のポーズを取った。
ただ真似をしたという訳ではなく、本能的にそうすべきだと察知したのだろう。

メルシーがジラの側に歩み寄った。
そしてジラにだけ聞こえるように耳元で告げる。

「ユウは仕えるに値する真のあるじ足る人物。どうか彼を守って上げてね」
「はい」

そしてクロの前に立った時だった。

「貴女は・・私と同じ匂いがする・・。あ、いえなんでもないわ。貴女も無茶ばかりするユウを守ってあげてね」
「無茶ばかりは聞き捨てならんぞ」
「大量の竜族に喧嘩を売っておいて、あれを無茶と言わずに何と言うのよ・・」
「あれは、ちゃんと策があったからな。結果上手くいったろ?」
「偶然のまぐれだった気もするけど?」

グッ、返す言葉がない。

「メルシー様、そろそろ・・」
「あ、そうね。じゃ、ユウを除く人族の皆さんの記憶を消去するわ」

あくまでも消去する記憶は、この魔界へ降り立ってからの記憶だ。
つまり王女達は、単純に時間だけが経過して元の場所から動いていないという事になる。
しかし、現実の時間は当然過ぎているので、この矛盾は残るのだが、記憶がないのだからどうしようもない。
タイムマシン的な力で数日先にワープしたと思うのが妥当ではないだろうか。
その線で誤魔化しきるしかない。いや無理だ。そもそもタイムマシンなんてこの世界どころか元いた世界にも存在していない。
全てを覚えている俺が頑張ってでっち上げるしかない事に変わりはなかった。

「終わりよ。じゃ、時間も無いから元の場所に戻すわね」
「ああ、何から何までありがとな。イスもね。助かったよ」
「今度はちゃんと正規なルートで来なさいよね!」
「おう、またな!」

魔界へ来た時と同じように景色が暗転したかと思うと、見覚えのある場所へと移動していた。

そう、晩餐会の会場でもあった、ガゼッタ王国の中庭だった。

どうやら無事に戻ってきたようだな。
ジラとクロには、念の為に透明化のマントを被せていた。
場所が変わったからなのか、フランさんが魔術を解いたからなのかは不明だが、眠っていた王女とそのパートナー達が一斉に目を覚ました。

「あれ、私達は一体・・」
「何故だか眠ってしまっていたのか」

戻って来て初めて分かったが、俺達が魔法陣で消えてから3日が経過していたようだ。

「王女達が戻って来たぞ!!」

3日間も行方が不明になっていたのだ。
各国の王達も躍起になって行方を捜していたようだ。
言うまでも無いが、当面の間はこの騒動が静まる事はないだろう。
しおりを挟む
感想 1

あなたにおすすめの小説

転移先で日本語を読めるというだけで最強の男に囚われました

桜あずみ
恋愛
異世界に転移して2年。 言葉も話せなかったこの国で、必死に努力して、やっとこの世界に馴染んできた。 しかし、ただ一つ、抜けなかった癖がある。 ──ふとした瞬間に、日本語でメモを取ってしまうこと。 その一行が、彼の目に留まった。 「この文字を書いたのは、あなたですか?」 美しく、完璧で、どこか現実離れした男。 日本語という未知の文字に強い関心を示した彼は、やがて、少しずつ距離を詰めてくる。 最初はただの好奇心だと思っていた。 けれど、気づけば私は彼の手の中にいた。 彼の正体も、本当の目的も知らないまま。すべてを知ったときには、もう逃げられなかった。 毎日19時に更新予定です。

【魔女ローゼマリー伝説】~5歳で存在を忘れられた元王女の私だけど、自称美少女天才魔女として世界を救うために冒険したいと思います!~

ハムえっぐ
ファンタジー
かつて魔族が降臨し、7人の英雄によって平和がもたらされた大陸。その一国、ベルガー王国で物語は始まる。 王国の第一王女ローゼマリーは、5歳の誕生日の夜、幸せな時間のさなかに王宮を襲撃され、目の前で両親である国王夫妻を「漆黒の剣を持つ謎の黒髪の女」に殺害される。母が最後の力で放った転移魔法と「魔女ディルを頼れ」という遺言によりローゼマリーは辛くも死地を脱した。 15歳になったローゼは師ディルと別れ、両親の仇である黒髪の女を探し出すため、そして悪政により荒廃しつつある祖国の現状を確かめるため旅立つ。 国境の街ビオレールで冒険者として活動を始めたローゼは、運命的な出会いを果たす。因縁の仇と同じ黒髪と漆黒の剣を持つ少年傭兵リョウ。自由奔放で可愛いが、何か秘密を抱えていそうなエルフの美少女ベレニス。クセの強い仲間たちと共にローゼの新たな人生が動き出す。 これは王女の身分を失った最強天才魔女ローゼが、復讐の誓いを胸に仲間たちとの絆を育みながら、王国の闇や自らの運命に立ち向かう物語。友情、復讐、恋愛、魔法、剣戟、謀略が織りなす、ダークファンタジー英雄譚が、今、幕を開ける。  

ラストアタック!〜御者のオッサン、棚ぼたで最強になる〜

KeyBow
ファンタジー
第18回ファンタジー小説大賞奨励賞受賞 ディノッゾ、36歳。職業、馬車の御者。 諸国を旅するのを生き甲斐としながらも、その実態は、酒と女が好きで、いつかは楽して暮らしたいと願う、どこにでもいる平凡なオッサンだ。 そんな男が、ある日、傲慢なSランクパーティーが挑むドラゴンの討伐に、くじ引きによって理不尽な捨て駒として巻き込まれる。 捨て駒として先行させられたディノッゾの馬車。竜との遭遇地点として聞かされていた場所より、遥か手前でそれは起こった。天を覆う巨大な影―――ドラゴンの襲撃。馬車は木っ端微塵に砕け散り、ディノッゾは、同乗していたメイドの少女リリアと共に、死の淵へと叩き落された―――はずだった。 腕には、守るべきメイドの少女。 眼下には、Sランクパーティーさえも圧倒する、伝説のドラゴン。 ―――それは、ただの不運な落下のはずだった。 崩れ落ちる崖から転落する際、杖代わりにしていただけの槍が、本当に、ただ偶然にも、ドラゴンのたった一つの弱点である『逆鱗』を貫いた。 その、あまりにも幸運な事故こそが、竜の命を絶つ『最後の一撃(ラストアタック)』となったことを、彼はまだ知らない。 死の淵から生還した彼が手に入れたのは、神の如き規格外の力と、彼を「師」と慕う、新たな仲間たちだった。 だが、その力の代償は、あまりにも大きい。 彼が何よりも愛していた“酒と女と気楽な旅”―― つまり平和で自堕落な生活そのものだった。 これは、英雄になるつもりのなかった「ただのオッサン」が、 守るべき者たちのため、そして亡き友との誓いのために、 いつしか、世界を救う伝説へと祭り上げられていく物語。 ―――その勘違いと優しさが、やがて世界を揺るがす。

追放された味噌カス第7王子の異種族たちと,のんびり辺境地開発

ハーフのクロエ
ファンタジー
 アテナ王国の末っ子の第7王子に産まれたルーファスは魔力が0で無能者と言われ、大陸の妖精族や亜人やモンスターの多い大陸から離れた無人島に追放される。だが前世は万能スキル持ちで魔王を倒し英雄と呼ばれていたのを隠し生まれ変わってスローライフを送る為に無能者を装っていたのだ。そんなルーファスはスローライフを送るつもりが、無人島には人間族以外の種族の独自に進化した先住民がおり、周りの人たちが勝手に動いて気が付けば豊かで平和な強国を起こしていく物語です。

ネグレクトされていた四歳の末娘は、前世の経理知識で実家の横領を見抜き追放されました。これからはもふもふ聖獣と美食巡りの旅に出ます。

旅する書斎(☆ほしい)
ファンタジー
アークライト子爵家の四歳の末娘リリアは、家族から存在しないものとして扱われていた。食事は厨房の残飯、衣服は兄姉のお下がりを更に継ぎ接ぎしたもの。冷たい床で眠る日々の中、彼女は高熱を出したことをきっかけに前世の記憶を取り戻す。 前世の彼女は、ブラック企業で過労死した経理担当のOLだった。 ある日、父の書斎に忍び込んだリリアは、ずさんな管理の家計簿を発見する。前世の知識でそれを読み解くと、父による悪質な横領と、家の財産がすでに破綻寸前であることが判明した。 「この家は、もうすぐ潰れます」 家族会議の場で、リリアはたった四歳とは思えぬ明瞭な口調で破産の事実を突きつける。激昂した父に「疫病神め!」と罵られ家を追い出されたリリアだったが、それは彼女の望むところだった。 手切れ金代わりの銅貨数枚を握りしめ、自由を手に入れたリリア。これからは誰にも縛られず、前世で夢見た美味しいものをたくさん食べる生活を目指す。

おいでよ!死にゲーの森~異世界転生したら地獄のような死にゲーファンタジー世界だったが俺のステータスとスキルだけがスローライフゲーム仕様

あけちともあき
ファンタジー
上澄タマルは過労死した。 死に際にスローライフを夢見た彼が目覚めた時、そこはファンタジー世界だった。 「異世界転生……!? 俺のスローライフの夢が叶うのか!」 だが、その世界はダークファンタジーばりばり。 人々が争い、魔が跳梁跋扈し、天はかき曇り地は荒れ果て、死と滅びがすぐ隣りにあるような地獄だった。 こんな世界でタマルが手にしたスキルは、スローライフ。 あらゆる環境でスローライフを敢行するためのスキルである。 ダンジョンを採掘して素材を得、毒沼を干拓して畑にし、モンスターを捕獲して飼いならす。 死にゲー世界よ、これがほんわかスローライフの力だ! タマルを異世界に呼び込んだ謎の神ヌキチータ。 様々な道具を売ってくれ、何でも買い取ってくれる怪しい双子の魔人が経営する店。 世界の異形をコレクションし、タマルのゲットしたモンスターやアイテムたちを寄付できる博物館。 地獄のような世界をスローライフで侵食しながら、タマルのドキドキワクワクの日常が始まる。

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

遡ったのは君だけじゃない。離縁状を置いて出ていった妻ーー始まりは、そこからだった。

沼野 花
恋愛
夫と子供たちに、選ばれなかったイネス。 すべてを愛人に奪われ、彼女は限界を迎え、屋敷を去る。 だが、その先に待っていたのは、救いではなかった。 イネスを襲った、取り返しのつかない出来事。 変わり果てた現実を前に、 夫はようやく、自分が何を失ったのかを思い知る。 深い後悔と悲しみに苛まれながら、 失ったイネスの心を取り戻そうとする夫。 しかし、彼女の心はすでに、外の世界へと向かっていた。 贖罪を背負いながらもイネスを求め続ける夫。 そして、母の心を知っていく子供たち。 イネスが求める愛とは、 そして、幸せとは――。

処理中です...