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2章
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「ねえ。あの3人の様子、おかしくない?」
「うん。なにかあったんじゃない?結構恨んでる人もいるでしょ?この国を。」
「なにもなかったらいいね。」
「姫様方、さっさと着替えてくださいませ。」
晩餐会は、他国からの使者もやってくる、公式の盛大なパーティーです。今回は宮殿の庭が民衆向けに開放されるため、警備やらで宮殿中が大騒ぎ。そこかしこから、怒号混じりの話し声がしています。
メイド長は慣れたもので、平然とテキパキ指示を出していますが、警備隊長に任命された(押し付けられたとも言いますが。)第四将軍は、胃を押さえながら走り回っています。警備対象の数がひどく多いため、責任超重大なのです。
さて。
16時頃から来客が見え始め、現在18時前。そろそろ晩餐会が始まります。
「また前にいないといけないの!?」
「当たり前ではないですか。姫様方は本日の主役。各国からの使者の皆様からの祝福の言葉に笑顔で応じ、民衆に顔を見せることもお忘れなく。また、踊りに誘われたら快く受けるのですよ。」
「舞踏会もあるの?私は聞いてない!」
「サーシャ、舞踏会は言ってたよ。
そうだ。グリーズ様とグロウ様についてたらいいんじゃない?ボクらは許婚殿と踊るのでーってさ。」
「お二方は舞踏会前にお戻りになられるそうですよ。」
「いやあああ」
「ほら、行きますよ。」
引きずるようにしてレイラに連れられ、双子は晩餐会に向かいます。
「本日はおめでとうございます。我が国の国王に代わり、私、第1王子が心よりお喜び申し上げます。」
「遠路はるばるお越しくださり、感謝いたします。」
ひっきりなしにくる来賓に双子はへとへとです。表情は笑っていても、目が笑っていません。
「おめでとう、サーシャ、ミーシャ。・・・だいぶお疲れだね。」「これだけの人を相手にするのです。仕方がないですね。」
「グリーズ様、グロウ様!」
「ずっと笑顔でいることがこんなにしんどいとは思っていませんでした。泣きそうです。」
ここで双子の救世主が現れました。ジステア王国王子ならびに双子の許婚です。
「今日は用事があってもう帰らないといけないんだ。」「ごめんね。サポートできたらよかったんだけど。」
「来てくださっただけでありがたいです。」「知り合いが少ないものですから、心細かったの。」
「少しでも力になれたのなら良かったよ。じゃあグロウ、行こうか。」「はい、兄上。じゃあね。」
「また今度。」「さよなら。」
双子はとりあえず笑顔で対応するという仕事に戻りました。
来賓もひと段落して。
「それでは。本日は我らの娘たちの15歳の誕生日を祝ってくれることを感謝する。今後の各国の発展と、本日の主役である娘たちの多幸を願って。
乾杯。」
「「乾杯」」
皇帝はそう言ってグラスのジュースを飲み干しました。皇后もまた同じようにジュースを飲み干しました。
「がっ。」「かはっ。」
そして2人は一様に喉を押さえ、血を吐きながら、倒れたのです。
「うん。なにかあったんじゃない?結構恨んでる人もいるでしょ?この国を。」
「なにもなかったらいいね。」
「姫様方、さっさと着替えてくださいませ。」
晩餐会は、他国からの使者もやってくる、公式の盛大なパーティーです。今回は宮殿の庭が民衆向けに開放されるため、警備やらで宮殿中が大騒ぎ。そこかしこから、怒号混じりの話し声がしています。
メイド長は慣れたもので、平然とテキパキ指示を出していますが、警備隊長に任命された(押し付けられたとも言いますが。)第四将軍は、胃を押さえながら走り回っています。警備対象の数がひどく多いため、責任超重大なのです。
さて。
16時頃から来客が見え始め、現在18時前。そろそろ晩餐会が始まります。
「また前にいないといけないの!?」
「当たり前ではないですか。姫様方は本日の主役。各国からの使者の皆様からの祝福の言葉に笑顔で応じ、民衆に顔を見せることもお忘れなく。また、踊りに誘われたら快く受けるのですよ。」
「舞踏会もあるの?私は聞いてない!」
「サーシャ、舞踏会は言ってたよ。
そうだ。グリーズ様とグロウ様についてたらいいんじゃない?ボクらは許婚殿と踊るのでーってさ。」
「お二方は舞踏会前にお戻りになられるそうですよ。」
「いやあああ」
「ほら、行きますよ。」
引きずるようにしてレイラに連れられ、双子は晩餐会に向かいます。
「本日はおめでとうございます。我が国の国王に代わり、私、第1王子が心よりお喜び申し上げます。」
「遠路はるばるお越しくださり、感謝いたします。」
ひっきりなしにくる来賓に双子はへとへとです。表情は笑っていても、目が笑っていません。
「おめでとう、サーシャ、ミーシャ。・・・だいぶお疲れだね。」「これだけの人を相手にするのです。仕方がないですね。」
「グリーズ様、グロウ様!」
「ずっと笑顔でいることがこんなにしんどいとは思っていませんでした。泣きそうです。」
ここで双子の救世主が現れました。ジステア王国王子ならびに双子の許婚です。
「今日は用事があってもう帰らないといけないんだ。」「ごめんね。サポートできたらよかったんだけど。」
「来てくださっただけでありがたいです。」「知り合いが少ないものですから、心細かったの。」
「少しでも力になれたのなら良かったよ。じゃあグロウ、行こうか。」「はい、兄上。じゃあね。」
「また今度。」「さよなら。」
双子はとりあえず笑顔で対応するという仕事に戻りました。
来賓もひと段落して。
「それでは。本日は我らの娘たちの15歳の誕生日を祝ってくれることを感謝する。今後の各国の発展と、本日の主役である娘たちの多幸を願って。
乾杯。」
「「乾杯」」
皇帝はそう言ってグラスのジュースを飲み干しました。皇后もまた同じようにジュースを飲み干しました。
「がっ。」「かはっ。」
そして2人は一様に喉を押さえ、血を吐きながら、倒れたのです。
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