【完結】異世界版シンデレラ!? 私を幸せにしてくれるのは王子様ではなく竜王さまでした。

大福金

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ルチア十歳、断罪&冒険編

作戦決行

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 義母や義姉は、教会に着て行くドレスを必死に選んでいる。
 化粧もやたらと濃い。
 教会に行くのに、そんなお洒落する必要あるの?

 自分たちの用意が終わると、義母義姉は私に仕事を言ってきた。

「私達は今からこのリディアの一大イベントに行きますが、ルチアはこの屋敷を隈なく丁寧に掃除しておきなさい! 分かりましたね?」

「ふふん。ちゃんと綺麗に掃除しとくのよ」

 派手で趣味の悪いドレスに着飾った義姉が、私を嘲笑う。いつもならこの後なにか嫌がらせをしてくるんだけど、今日は自分が主役のイベントがこの後あるから、私に意地悪する所じゃない感じね。

「ちゃんと綺麗にするのよ? 私たちが帰って来て出来てなければお仕置よ」
「はい、お義母様」
「じゃっリディア行きますよ」
「はぁい。ちゃんと仕事するのよ? 召使いルチア」

 二人は意気揚々と屋敷を出て馬車に乗る。その馬車の上に白ちゃんが、顔を歪めて飛び乗った。周りに沢山の妖精さんを引き連れて。

ーー嫌だけど……ルチィのため、頑張るよ。

 うわぁ……遠目から見ても涙目になっているのが分かる。白ちゃんごめんね。
 
 白ちゃん、妖精さんご褒美のクッキーいっぱい焼いたからね。お願いします。

 


「さてと黒ちゃん、私達も頑張るよっ!」

ーーいつもの練習通りやれたら完璧だ。

「うん。頑張る」

 光の粒子が集まるイメージをして……。


《浄化》


 キラキラ煌めく光の粒子が家を包んでいく。

「よっし!成功」

 侍女たちにも見られてないね。今の時間は集まって朝食を食べているはずだから。綺麗になったお屋敷を見て、後でビックリするかもね。

 ちょっと……やり過ぎたかな? まぁあの義母たちだもん、大丈夫、大丈夫。

「黒ちゃん、用意して追いかけるよ!」

ーーおう!

 この日の為にもう一つ練習していた魔法がある。それは身体強化だ!

 ふぅーっ魔力を身体中に纏わせて……イメージが大事。

《身体強化》

 体が空気のように軽い。なのに中から漲るパワーが溢れてくる。よしっ、上手く出来た。

「追いかけるよー!」

 身体強化した私の速さは、馬車の何倍も速く! あっと言う間に義母達の乗った馬車を追い越し、先に教会についた。

「わぁー。結構人がいるね!」

ーーそりゃそうだろ……? この領地に住んでいる十三歳になる奴らは皆来てるはずだぜ?

 黒ちゃんから何を言ってるんだと、少し残念な目で見られる。
 だってこんなに大勢いる、この世界の人たちを見るの、初めてなんだもん。

「ん?」

 急に入り口の方がザワザワしだした。

「!!」

 本日の主役、義母義姉の登場だ!

 この領地を治める侯爵家の娘の登場に、みんなから大注目を集めてる。
 なるほどね、この為にドレス選びに時間をかけてたんだねっ。

 みんなからチヤホヤされて義母義姉は嬉しそうだ。
 あんまり近くに行って、見つかったら面倒だから……。
 一定の距離をとって……と。

 あっ……白ちゃんみっけ!
 うわぁ……
 涙目で顔が歪んでる……もう限界かも。

ーーほらルチィ、見てみろ適正検査が始まったぞ。

「ほんとだ」

 集まった子供たちが、中央に置いてある白い玉に触っていく。

 すると、玉が光輝く。この光の強さで魔力の凄さが分かるんだよね。確か。

 あんな玉に触れるだけで、魔力とか適性色々と分かるなんて凄いなぁ……異世界の不思議。

 おお!皆喜んだり、落ち込んだりと反応が色々だね。

 一喜一憂する様子を楽しんでいたら。

ーーおいっルチィ! 次は義姉だぜ!

 義姉が白い玉に触る、義姉の周りには妖精さんがいっぱい。白ちゃんも涙目になりながら、嫌そうに義姉の手にそっと触れる。

 光の玉が虹色に輝く!
 これは今までで一番桁違いに光ってる!

「ここっ!これは凄い魔力です! しかもリディア様は聖魔法の反応があります!!」

「「「「聖女様!」」」」

 教会の司祭たちが、目を見張り聖女様の誕生だと、興奮している。

「えっうそ? やだぁ! やっぱり? 私は聖女になるって思ってたもの!」

 教会にいた人達がこの騒動になんだなんだ?! っと集まり義姉を褒め奉る!

 義母と義姉は、みんなから持て囃されて、もの凄いドヤ顔してるわ。ふんぞり返り過ぎて後ろに倒れちゃうよ? ぷぷぷ。

 でもゴメンね? 魔力あるのこの瞬間だけなんです。二人の様子を見ながらニマニマしていると。

ーールチィ……もうダメ。

「白ちゃん!」

 白ちゃんがフラフラと、今にも倒れそうになりながら戻ってきた。

 白ちゃんごめんねっ。ありがとう!
 私白ちゃんをぎゅーっと抱きしめる。

ーーはぁ、ルチィの良い匂い……生き返る。

 妖精さん達もありがとう。皆で家に帰ろうね。

 する事は終わったから、これ以上この場所にいる必要はない。

 私は白ちゃんを抱いて妖精さん達を纏い、家に速攻で帰ってきた。

 屋根裏部屋で今からお菓子パーティーだ!

「さぁ、たくさん食べてねっ。私の魔力もいっぱい練り込んであるからねっ!」

ーーうわーい! ーーおいしー! ーーさいこー! ーーがまんして良かったー!

 妖精さん達が、歓喜の声をあげながら、嬉しそうに食べてくれ私の顔も綻ぶ。フフッ
 妖精さん達が甘味好きなんて新しい発見。

ーーあっ黒! 今日は僕の方が多いんだからねっ?
ーーそれくらい俺だってわかってるよ! あんな臭えの良く我慢したな、いっぱい食べろ!

 フフッ……白ちゃん黒ちゃんも今日はケンカしないで仲良く食べてるねっ。

 コレで後は、義姉が国王様に認めてもらえたら、婚約破棄作戦は成功だ!
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