【完結】異世界版シンデレラ!? 私を幸せにしてくれるのは王子様ではなく竜王さまでした。

大福金

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ルチア十歳、断罪&冒険編

竜王様の怒りが収まらない

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『クククッ……さぁ? お主らはどうやって殺されたいのだ?』

 ヤバイッ! シェラ様の怒りが沸点を超えてる。このままだと大変な事になっちゃう。竜王様が暴れたらとんでもない事になるよね。 

 白ちゃんの方を見て助けてと合図を送るも、こりゃ無理だと首を横に振る。

 えええ……白ちゃんでも止められないの? よしっいざとなったら私が。

『のう? そこの獣人よ? お主は我の可愛いルチィを侮辱したのう? これは万死に値する罪だ』

「あっ……はわわわわっ……」

 熊獣人がシェラ様の殺気に震え上がってる。

「あの……? シェラ様? 私は大丈夫だから……」

『うむ? わかっておるよ。ルチィ? 安心するがいい』

 シェラ様は優しく私の頭を撫でる。

 本当に? 多分……絶対にわかってないよね?

「キャッ! 何て綺麗な人なの?私の専属護衛騎士として、召してあげても良いわよ?」

 はぁー……空気読まないなぁ!この愛し子は! シェラ様がキレてるの分からない?
 もう、怖すぎてシェラ様の顔が見れない……。


『ふぅむ? 俺を護衛だと? もう……此奴こやつら全て消し去ってしまうかのう?』

「!!」

 ちょっ!? シェラ様何を言いだすの?!

「ちょっと待ったー!!!」

 私が止めようとするより先に、新たな獣人が間に入ってきた。

「すまない! シェラザード! 頼むから許してくれ!」

 大きなライオン獣人? がシェラ様に向かって頭を下げている。

『むっ? ジュドールか……!』

 あれぇ? シェラ様とライオン獣人は知り合い?



★★★



 何と!!
 このライオン獣人さんは、獣人族の王様だった……!
 獣王様は余りにも妖精さん達が騒がしいから、様子を見に来たら………この有り様だったらしい。

「なぁシェラザード! 本当に謝るから怒らないでくれ!」

 さっきからずっと獣王様はシェラ様に平謝りしている。

『そこの女子達が悪いのだ……!』

「おいっファミ? お前何をしたんだ!」

 獣人族の王が愛し子に尋ねる。

「別に何もして無いし……この小汚い人族の子供がムカついただけ!」

『まだ言うか! この女子! やはり……消し去るか!』

 シェラ様が右手を上げ、何やら恐ろしい魔法を放とうとする。

「シェラザード! ほんとに勘弁してくれ! お前がキレたら誰も止められない。頼むから!」

『ではこのアホウな女子を、どーにかしろ? 今すぐ消しさっても良いのだか……?』

「はぁー……この、我が儘愛し子がっ! シェラザードに謝れっ」

 獣王様が呆れ気味に、無理やり愛し子の頭に手をおき下げさせようとする。

「ちょっ……やめっ! 誰に向かって言ってるの? 私が居ないと、妖精達だって言う事聞かないんだからね!」

 獣王様の言う事を全く聞かず、暴れだす愛し子……相手は獣王様なんだよね? その態度はありなの?


 ーーおいブス! お前、愛し子だからって調子乗り過ぎだな?

 話を黙って聞いていた黒ちゃんが、とうとう切れた。

「なっ!? ブスですって!? 私にそんな口聞いて良いと思ってるの? 妖精が黙ってないんだから!」

 ーーはぁ? 妖精? 好きにしろよ! 俺には効かねーし

「なっ!」

 二人は睨み合い、今にも殴りあいをしそうな凶悪な空気に。

「ねぇ黒ちゃん。もういいよ! 私は気にしてないから」

 私は黒ちゃんの頭をそっと撫でた。

 ーールチィが気にしてなくても、俺が嫌だ!

「ちょっと?! 何? 小汚い人族の子供のくせに間に入って来ないでよ!」

『小汚い? ルチィは愛し子だ! お前よりよっぽど優れたな!』

「なっ……愛し子? こんな小汚い娘が?」

 ーーまだ言うか? このブス

 黒ちゃん。口が悪いよ。私を庇ってくれるその気持ちは嬉しいけどね。

「私の方が、こんな小汚い娘よりランクが上よ! 愛し子だってランクがあるんだから!」

「え? ランク? そんなのあるの?」

 私がキョトンと驚いていると。

 ーー無いよルチィ。愛し子にランクなんてないんだ。

 白ちゃんが説明してくれた。
 なるほど……ならなんでランクとか言うんだろう?


「私の凄さを分からせてあげるわ! 勝負よ!」
「えっ……? コレはどーしたら良いの?」

 ーールチィ、愛し子同士の勝負を挑まれたな! よしっやってやれ!

 ちょっと黒ちゃん? そうなるように煽ったよね? 

 黒ちゃんがノリノリでやっつけろと言っているけど……私たいした魔法をまだ覚えてないよ?
 勝負って何をするの? まさか……魔法で戦うとか?

「戦うって魔法でとか? 決着はどうつくの?」

 どちかが倒れるまでとかだったらヤダなぁ。

 ーーそれは【愛し子三番勝負だな】

 えっ? 愛し子三番勝負?

 それは……何?

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