【完結】異世界版シンデレラ!? 私を幸せにしてくれるのは王子様ではなく竜王さまでした。

大福金

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ルチア十六歳、魔法学園編

愛し子たち

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「ファミールさん! わざわざスイーツの為に竜人国に来たの?」

「竜人国にとても美味しいスイーツのお店があるって、獣人国でも評判になっていて、どうしても食べたくて来たのです」

 なるほど、だからあんなに騒いでいたのか。

「ですが、竜王様とルチア様の邪魔をする事になるとは、大変申し訳ございません」

 愛し子の勝負に勝ってるせいか、私に対してだけ態度が全然違う。さっきまでキーキー騒いでた人と同一人物だと思えない。

 まぁ……わざわざ獣人国から来てくれてるのに、食べれないとか可哀想だよね。

「分かった良いよ! ファミールさんも一緒に食べよ。シェラ様も良いよね?」

「ええっ! 良いのですか?」

『ふぬぅ……ルチィが良いのなら我はかまわぬ』

 ちょっと不機嫌になりながらも、シェラ様がオッケーしてくれたので、ファミールさんも一緒のテーブルに座る事に。

 すると?!
 また玄関が騒がしくなり……?

「また?」
『なんじゃ?』

 シェラ様の様子を察して、オーナーのヒュイさんが慌てて入り口に走って行く。


「ちょっと! ねぇっ通してよ! 今ね知り合いが入って行くのを見たんだから!」

 ファミールさんが騒がしくなった入り口をみて

「あー!? あれって……シャリオンじゃない?」

 そう言って入り口へと小走りで走っていく。んっ? シャリオンって言った? シャリオンまで来ちゃったの?

 それに、シャリオンさんとファミールさんって知り合いなの?!

 ファミールさんが説得し店内に入れて貰ったのか、シャリオンさん達が入って来た。

 オーナーのヒュイさんは可哀想なほどに、涙目でシェラ様に平謝りしている。

「ファミール! こんな人気店を貸し切りにするなら、何で私も誘ってくれないのよ!」

 どうやら……シャリオンさんには、私達が目に入っていない?

「いや貸し切りにしたのは、私じゃなくて彼方の竜王様で……」

 ファミールさんは困りながら、私達を見る。

 やっと私たちに気が付いたシャリオンさん。
 シェラ様を見て目を輝かせる。マンガなら目がハートになってるほど。

「まっ……んまぁ! 竜王シェラザード様もいらしたんですね!」

「ファミールがご一緒しても良いなら、私も良いですよね!!」

 頬を染め強引にシャリオンさんがシェラ様の横の席に座る。

 この人、毎回嫌な絡みをして来るし、私と目が会うと睨むしで……ちょっと苦手なんだよなぁ。

 オーナーのヒュイさんシェラ様にずっと謝っている。

「竜王様、大切なお時間を私が至らぬばかりに、この様な事になり申し訳ございません」

 シェラ様の表情が、あからさまに機嫌が悪くなったので、ヒュイさんも気が気じゃないだろう。

 私だってこの空気、正直どうしたら良いか分かんない。
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