嫌われ者の【白豚令嬢】の巻き戻り。二度目の人生は失敗しませんわ!

大福金

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やり直しの人生 ソフィア十三歳魔法学園編

第百七十三話  魔法訓練

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ーーおおっ? その感じを頑張って維持したら良いぞっ
ーーそうね、いい感じよ?

「本当に? やたっ嬉しっ」

ーーあっこらソフィア! 集中しないとっ

「えっ!? あわっ」

 バッシャーンッ!!

ーーあーあ……せっかく褒めたのに。

 大きな水の塊が、私の頭目がけて落ちてきた。シルフィとウンディーネがなんとも言えない表情をして私を見る。

「ううっ冷たいよう……」

 私はこの前の魔法訓練での失態を教訓とし、次の日から毎日魔力調整をシルフィやウンディーネたちに教えて貰っている。

 ちなみな今日で三日目になる。
 明日はまた魔法訓練学習があるので、出来る事なら今日で魔力調整が出来るようになりたい。

 今は水の玉を使った魔力調整を教えて貰っていた。水の玉を握り拳程度の大きさに作って、その形のまま大きさをキープする。
 どれだけ長く維持できるのか、単純明快な練習だ。ちなみにファーブル様はよそ見をしながらも喋りながらもずっと同じ大きさをキープ出来る。天才すぎます。

 私は褒められたのが嬉しくって、魔力調節に集中できず大きな水の玉となった水球をバシャンっとまるかぶりしちゃったのだ。

——ったく。世話がやけるんだから。ほらっ。

「わぁっありがとうシルフィ」

 シルフィが風魔法を使ってあっという間に乾かしてくれた。

「頑張っているみたいだね」

「ファーブル様!」

 メイドのリリが、ファーブル様を連れて森の近くにあるお気に入りの場所にやって来た。ファーブル様がお屋敷に遊びに来るのは久しぶり。

「どうしたんですか?」

「んん? ソフィアが魔法の特訓をしているって聞いてね。僕に教える事があればと思ってね。ちょうど生徒会の仕事もひと段落したし暇なんだ」

 ファーブル様はお日様のような笑顔で微笑む。眩しいです。

「魔法の天才であるファーブル様に教えて頂けるなんて、それは至極有り難い事なのですが……実はさっきもポンコツなミスをしまして……」

——ぷぷっそれなっ。水がバッシャーンてかかって……あははっ

 シルフィがお腹を抱えて爆笑している。

「コラっシルフィ!」

——なんだよ? ホントのことだろ? なぁウンディーネ。プププッ
—— まぁそれは確かにね。

「もうっウンディーネまで」

「僕には見えないけれど、ソフィアは妖精と話をしているのかな?」

 シルフィー達と話していると、ファーブル様が私の顔を覗き込んできた。

「わっ!? かっ顔が近いです!」
「だってこうでもしないと、ソフィアは相手にしてくれないかなと思って」
「あっ……すみません」

 シルフィやウンディーネの姿は私以外に見えないから、独り言を言っている怪しい奴に見えてしまう。ファーブル様はシルフィー達の事を幼い時から知っているから、こんな私の姿を見ても普通に接してくれる。

「とりあえず休憩する?」

 ファーブル様がお茶菓子を持って立っているリリの方に視線を送る。
 リリを見ると……
 わっリリがお茶菓子を持ったままどうして良いのか困っている。

「リリごめんね。ありがとうガゼボに並べてくれる?」
「はい」




★★★


「おいしっ」
「うん。ホント美味しいね。ソフィアのところで出てくるお茶菓子は全て美味しくて優しい味がするね」
「ふふっっそう言って頂けると嬉しいです」

 いつも料理長と新作のお菓子について、あーだこーだと二人で頭を悩ませ考えているから、そうやって褒めてもらえると嬉しい。
 今日のお茶菓子は豆腐のふわふわケーキ。このふわふわシリーズはシルフィたち妖精が一番好きなお菓子だったりもする。

 がセボにあるテーブルに座り、シルフィとウンディーネは美味しそうに頬張っている。二人の姿が見えないファーブル様にはどう見えているんだろう? ケーキがどんどん消えていっている不思議な現象に見えてるのかな。

 楽しいお茶会の後、ファーブル様の教えのもと魔法訓練を再開したのだけれど、私は大きな水の塊を今度はファーブル様の頭上に再び落とすのだった。

 ホントすみません。

 今日中に魔力調整をマスターしたかったけれど無理でした。




 
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