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ジェイデンの闇は妹
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『おかえり~アビィ。お茶会は楽しめた? リリーローズとはお友達になれた?』
お茶会が終わり、自分の部屋に戻ってきたアルビダ。その姿を見たロビンがベッドから器用に飛び降りトコトコと走ってきた。
「ただいまロビン。いろいろありましたの! 聞いてください! あのね………」
アルビダはお茶会での出来事を興奮気味に話す。その姿は母を亡くしおとなしかった時とはもう別人のよう。楽しそうに表情をくるくる変えこと細やかにロビンに伝えるのだった。
『ふぅん。アビィが楽しかったみたいで僕も嬉しいよ。リリーローズとも仲良くなれたみたいだし、バッチリだね。だ・け・ど! ジェイデンと仲良くなってるじゃん。妖精たちにあれほど近寄るなって言われたのに』
ロビンに注意されると、眉尻を下げ口先をとんがらせる。
「……そうなのですが、これでも頑張って作戦を立てて離れたんですのよ! 話してみて分かったのですが、ジェイデン様は妹想いのとても良い人でした」
「……妖精たちもさ? ジェイデンは悪い人とは言ってないよ? ヤンデレ化しちゃうから近寄るなって言われてんでしょ?』
ロビンはハァ~っと大きなため息を吐いた後、短い腕を器用に腕組みした。
「そっ、そうですが……」
そもそも、わたくしヤンデレの意味がよく分かりませんのに。だけどそんな事ロビンに言ったらバカにされますし……むう。
納得がいかないのか、口を尖らせ黙り込むアルビダの姿を見てロビンはヤレヤレと両手を上げると。
『妖精たちに審議してもらう?』
「妖精さんに?」
『そうそう、今日のあった出来事の報告だよ。今日の配信はまだしてないしね』
ロビンがそう言うと、首から下げられた時計が光り、四角い配信画面が現れる。
『さっ、配信始めるよー』
ロビンがアルビダを映し、黒い画面の中にアルビダの姿が映し出された。
〝アビィー様! 今日はもう配信ないと思ってた〟
〝眼福眼福〟
〝誰だよ、今日の配信ないって言ってたやつ〟
〝待機してて良かった〟
〝仕事終わりに天使降臨とか最高かよ〟
画面がアルビダに切り替わった途端、すごい勢いで文字が羅列されていく。
どうやら配信待機していた妖精たちが多数いたようだ。
スタートして数分もすると、同時接続数が二千をこえる。その数字はどんどんと増えていく一方。
『さっ、今日の報告しないと。みんな待っているよ』
「はい!」
アルビダは恒例の如く挨拶のカーテシーを披露し、今日のお茶会でのことを話し出した。
話がジェイデンの妹の事になると、急にコメントが荒れる。
〝ちょっ、まっ!? 妹!?〟
〝いもうと〟
〝い・も・う・と!?〟
〝ヤンデレジェイデンに妹なんていないだろ!?〟
〝公式の説明にも、妹がいたなんて書かれてないわ!?〟
〝アビィたん、本当に妹なんていたの!?〟
「なになに……え?」
妖精さんが妹さんのことを知らない!? どう言うことですの!?
「ちゃんと妹さんはいましたよ! 原因不明の病気になって、ジェイデン様はすごく心配していました」
アルビダが必死に病気の事を説明すると、妖精たちの反応が変わる。
〝原因不明の病気!?〟
〝ちょっと待って! 公式の説明にちょこっと書かれてる、これの事でありもうすか?〟
〝【ジェイデンは幼少期に大切な人を亡くし心が病む、そこから人への執着が始まる】〟
〝それは知ってたけど……大切な人って妹!?〟
〝ジェイデンの闇は妹の死がトリガーだったのか〟
ええと……大切な人を亡くして……ん? 妹の死!?
「妖精さん! ジェイデン様の妹さんは死んじゃうんですか!」
アルビダは四角い画面に顔をグッと近付ける。
〝はうっ、アビィ様近い近い。美少女のドアップは目がぁ〟
〝はい。視力無くしました〟
〝アビィたん冷静に聞いてね? 妹はこのままだと死ぬ〟
〝設定だからね〟
〝もし……妹が生きてたら、ジェイデンはヤンデレじゃなくなる?〟
〝妹の死を回避〟
〝いや、無理だろ〟
「死……そんなっ……ジェイデン様はあんなにも妹さんの事を大切に思っていたのに! 妖精さんお願いです、その未来は変えられないのですか!?」
〝え、これ……変えれるんか?〟
〝知ってたら、教えてあげたいのは山々なんだけどごめんね〟
〝妹の病気のことは物語のどこにも書かれてないんだ〟
〝妹がいたことさえ今日初めて知ったんだ〟
助かる方法を妖精たちがアドバイスしてくれないかと、アルビダは画面にくらいつき、必死に羅列されていく文字を読んでいく。
———妖精さんも妹さんを助ける方法を知らない!?
ではジェイデン様の妹は、もうすぐわたくしのお母様のように……!!
そんなのは嫌です!
どうにかその未来を変えられないのでしょうか?
「ロビン! わたくし、ジェイデン様の妹さんを助けたいですっ……ううっ」
『アビィ……泣かないで? 優しい気持ちはわかるけどね。未知の病を治す方法はないの知っているでしょ?』
「それはっ……分かっているのですがっ……ふぅぅ」
〝アビィ様、泣かないで〟
〝役立たずの妖精でごめんね〟
〝どうにか方法ないんか〟
〝助かる方法調べるからね、待っててアビィ〟
チャリン♪【500P】
チャリン♪【1200P】
チャリン♪【3000P】
コメントと共にスパチャが飛び交い、画面が黄金色で埋め尽くされていく。
『う~ん……今日の配信はもう無理かな』
ポロポロと涙を流すアルビダを慰めるため、ロビンは配信を停止した。
『アビィ、分かったよ。僕と一緒に助ける方法を考えよう』
「……ロビンッ」
アルビダはロビンをギュッと抱きしめた。
お茶会が終わり、自分の部屋に戻ってきたアルビダ。その姿を見たロビンがベッドから器用に飛び降りトコトコと走ってきた。
「ただいまロビン。いろいろありましたの! 聞いてください! あのね………」
アルビダはお茶会での出来事を興奮気味に話す。その姿は母を亡くしおとなしかった時とはもう別人のよう。楽しそうに表情をくるくる変えこと細やかにロビンに伝えるのだった。
『ふぅん。アビィが楽しかったみたいで僕も嬉しいよ。リリーローズとも仲良くなれたみたいだし、バッチリだね。だ・け・ど! ジェイデンと仲良くなってるじゃん。妖精たちにあれほど近寄るなって言われたのに』
ロビンに注意されると、眉尻を下げ口先をとんがらせる。
「……そうなのですが、これでも頑張って作戦を立てて離れたんですのよ! 話してみて分かったのですが、ジェイデン様は妹想いのとても良い人でした」
「……妖精たちもさ? ジェイデンは悪い人とは言ってないよ? ヤンデレ化しちゃうから近寄るなって言われてんでしょ?』
ロビンはハァ~っと大きなため息を吐いた後、短い腕を器用に腕組みした。
「そっ、そうですが……」
そもそも、わたくしヤンデレの意味がよく分かりませんのに。だけどそんな事ロビンに言ったらバカにされますし……むう。
納得がいかないのか、口を尖らせ黙り込むアルビダの姿を見てロビンはヤレヤレと両手を上げると。
『妖精たちに審議してもらう?』
「妖精さんに?」
『そうそう、今日のあった出来事の報告だよ。今日の配信はまだしてないしね』
ロビンがそう言うと、首から下げられた時計が光り、四角い配信画面が現れる。
『さっ、配信始めるよー』
ロビンがアルビダを映し、黒い画面の中にアルビダの姿が映し出された。
〝アビィー様! 今日はもう配信ないと思ってた〟
〝眼福眼福〟
〝誰だよ、今日の配信ないって言ってたやつ〟
〝待機してて良かった〟
〝仕事終わりに天使降臨とか最高かよ〟
画面がアルビダに切り替わった途端、すごい勢いで文字が羅列されていく。
どうやら配信待機していた妖精たちが多数いたようだ。
スタートして数分もすると、同時接続数が二千をこえる。その数字はどんどんと増えていく一方。
『さっ、今日の報告しないと。みんな待っているよ』
「はい!」
アルビダは恒例の如く挨拶のカーテシーを披露し、今日のお茶会でのことを話し出した。
話がジェイデンの妹の事になると、急にコメントが荒れる。
〝ちょっ、まっ!? 妹!?〟
〝いもうと〟
〝い・も・う・と!?〟
〝ヤンデレジェイデンに妹なんていないだろ!?〟
〝公式の説明にも、妹がいたなんて書かれてないわ!?〟
〝アビィたん、本当に妹なんていたの!?〟
「なになに……え?」
妖精さんが妹さんのことを知らない!? どう言うことですの!?
「ちゃんと妹さんはいましたよ! 原因不明の病気になって、ジェイデン様はすごく心配していました」
アルビダが必死に病気の事を説明すると、妖精たちの反応が変わる。
〝原因不明の病気!?〟
〝ちょっと待って! 公式の説明にちょこっと書かれてる、これの事でありもうすか?〟
〝【ジェイデンは幼少期に大切な人を亡くし心が病む、そこから人への執着が始まる】〟
〝それは知ってたけど……大切な人って妹!?〟
〝ジェイデンの闇は妹の死がトリガーだったのか〟
ええと……大切な人を亡くして……ん? 妹の死!?
「妖精さん! ジェイデン様の妹さんは死んじゃうんですか!」
アルビダは四角い画面に顔をグッと近付ける。
〝はうっ、アビィ様近い近い。美少女のドアップは目がぁ〟
〝はい。視力無くしました〟
〝アビィたん冷静に聞いてね? 妹はこのままだと死ぬ〟
〝設定だからね〟
〝もし……妹が生きてたら、ジェイデンはヤンデレじゃなくなる?〟
〝妹の死を回避〟
〝いや、無理だろ〟
「死……そんなっ……ジェイデン様はあんなにも妹さんの事を大切に思っていたのに! 妖精さんお願いです、その未来は変えられないのですか!?」
〝え、これ……変えれるんか?〟
〝知ってたら、教えてあげたいのは山々なんだけどごめんね〟
〝妹の病気のことは物語のどこにも書かれてないんだ〟
〝妹がいたことさえ今日初めて知ったんだ〟
助かる方法を妖精たちがアドバイスしてくれないかと、アルビダは画面にくらいつき、必死に羅列されていく文字を読んでいく。
———妖精さんも妹さんを助ける方法を知らない!?
ではジェイデン様の妹は、もうすぐわたくしのお母様のように……!!
そんなのは嫌です!
どうにかその未来を変えられないのでしょうか?
「ロビン! わたくし、ジェイデン様の妹さんを助けたいですっ……ううっ」
『アビィ……泣かないで? 優しい気持ちはわかるけどね。未知の病を治す方法はないの知っているでしょ?』
「それはっ……分かっているのですがっ……ふぅぅ」
〝アビィ様、泣かないで〟
〝役立たずの妖精でごめんね〟
〝どうにか方法ないんか〟
〝助かる方法調べるからね、待っててアビィ〟
チャリン♪【500P】
チャリン♪【1200P】
チャリン♪【3000P】
コメントと共にスパチャが飛び交い、画面が黄金色で埋め尽くされていく。
『う~ん……今日の配信はもう無理かな』
ポロポロと涙を流すアルビダを慰めるため、ロビンは配信を停止した。
『アビィ、分かったよ。僕と一緒に助ける方法を考えよう』
「……ロビンッ」
アルビダはロビンをギュッと抱きしめた。
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