お人好し底辺テイマーがSSSランク聖獣たちともふもふ無双する

本編 燦聖教編

お仕置きだ！

「なっ？体が動かない！」
「私に何をしたのだ！」


ダナ司祭とダラァー侯爵はパールの魔法により拘束された。
透明なので何で拘束されたのか分からず、二人は拘束から逃れようと暴れたが、何をしても無駄だと分かり大人しくなった。

ダラァー侯爵に銀太が近づきジィーッと凝視している。
何だ？銀太が人に興味を持つなんて珍しいな。

『お主は！』

銀太は何かに気付いた見たいだ。

『主ー！こやつは我に沢山の甘味を買ってくれたのじゃ！本当に悪い奴なのか？』

何だって⁈銀太にお土産まで甘味を買ってくれた貴族がダラァー侯爵だと？

「そそっそうです！私がそこの獣人に菓子を買ってやったのです！私は獣人に優しいのです！奴隷などもっての外！」

「ほう？」

パールがダラァー侯爵にお喋り魔法を放つ。

「お主は何故この銀太に甘味を買うてやったのじゃ？」

「ーーペラペラー簡単なこと！甘味で釣って隷属の首輪を付け私の奴隷にする為ですよ！この様に美しい獣人は見た事がないですからね！あわっ⁉︎」

「やはりのう……」

『我を奴隷にしようとしたのか！許せぬ！』

銀太がフェンリルの姿に戻る。

「ひぁ！フェフェ！フェンリル！」

ダラァー侯爵とダナ司祭はフェンリルの銀太を見て気絶した。

直ぐにパールの雷魔法で気絶から目を覚まさせる。

「お主らには聞きたい事が山程あるんじゃよ？
知ってる事を全て話すまでは簡単に死ねると思うでないぞ？」

ヒィッ！
「わっ私がそんな脅しで、簡単に何でも話すとでも？」

ダナ司祭が真っ青になりながらも言い返す。
ダラァー侯爵はダナ司祭の後ろに隠れ震えが止まらない様子。

「ああ……ワシは何でも知っておるぞ？燦聖教じゃったか？お主らはいつでも自決出来る様に毒を歯に仕込んでおるんじゃろ？」

「なっ……何故それを⁉︎」

「ワシらはの？お前達燦聖教がこの国に勝手に作った、魔獣を集め魔石を作る魔道具の村を壊滅させた……と言えば分かるかのう？」

「なっ……魔獣兵器の村はお前達が滅ぼしたのか！何て事だ！」
（これは何とかしてこの事を教皇様に話を伝えねば……！）

「お主の歯に仕込んだ毒は解毒した。さぁ？話して貰うぞ？」

パールはオリジナル、お喋り魔法を放つ。

「お主達は何故この街シャウエンに来たのじゃ？」

「ーーペラペラーそんな簡単な事！ヴァンシュタイン王国に戦争を仕掛け勝つための仕込みですよ！あわっ…何を私は⁉︎」

「ほう……やはりのう。お主らはこの国を乗っ取りどうしたいんじゃ？」

「ーーペラペラーそんな事！全ての国を燦聖教の傘下に置くためですよ！
人々が燦聖教に平伏す時代がもうそこまで近づいているのですー？アワッ何で？口が勝手に」

なんて事を考えてるんだ！
燦聖教の奴らは全ての国を乗っとるつもりだったのか！

「成る程のう……では」
「もう！これ以上ペラペラと話し、失態を犯したくない！
歯に仕込んだ毒だけが自決と思うなよ！燦聖教の教えに！」
（……あれ？何で？自爆しない？）

「何じゃ？お主が体に仕込んであった爆弾か？そんな物すでに排除しておる」

パールが手に持っていた。小型爆弾をダナ司祭に放り投げる。

「ななっ！何でこれを⁉︎」

「お主らが直ぐに自決する集団じゃと分かれば、後はワシの神眼でお主を調べればワシに隠し事など出来んのじゃよ！」

「主の神眼はスゲエんだ！」

何故かスバルが凄いだろーと踏ん反り返る。

「そんな……」

ダナ司祭は真っ青な顔をして崩れ落ちた。

「さぁ？お主らには……たぁーっぷりとお仕置きさせて貰うからのう？お仕置きをしたい奴らは沢山おるんじゃ！のう？オーガキングよ？」

ーー俺に痛い事したやつらに報復させてくれるのか？

オーガキングはダナ司祭とダラァー侯爵を思いっきり殴りつけた。

まともにオーガキングの攻撃を受けた。ダナ司祭とダラァー侯爵はペシャンコに潰れた。

　　《リザレクション》

それを三号が回復させる。

「はっな？先程オーガキングによって潰されたんじゃ……？」

「そうじゃよ？潰されたけど生き返らせたんじゃ。簡単に死ねると思うでないぞ？」

「そっそんな……」

自分達に何が起こったか理解した二人は震えが止まらない。

「お前達に文句がある奴はまだ沢山いるんだよ！」

ティーゴは異空間の扉を開けた。中から獣人達がワラワラと出て来る。獣人達はダナ司祭とダラァー侯爵を憎悪の感情を剥き出しにし睨みつけた。

ヒィャァァァァァ！

二人は恐怖の余り失禁し気絶した。