お人好し底辺テイマーがSSSランク聖獣たちともふもふ無双する

大福金

文字の大きさ
138 / 314
本編 燦聖教編

新しい街 ガドウィン

しおりを挟む


……うう~んっ

よく寝た……。
俺は起き上がり、座ったまま手を上げて伸びをする。
皆はまだ気持ち良さそうに寝てるな。

特にスバルとパールは新しい森が余程楽しかったのか、昨日は中々帰って来なかった。
一緒に行った筈のキラは飽きたらしく先に帰って来ていた。

流石に眠くて待てなかったので、俺と銀太達聖獣は先に寝た。

パールとスバルはいつの間にか帰って来てて、スバルはいつも通り俺の腹の上で、スヤスヤと気持ち良さそうに眠っている。

さてと……皆が寝てる内に、ワカサーギの姿揚げを沢山作るか。

スバルをベッドにそっと置き、調理場へと移動する。

俺はワカサーギの姿あげを作っていく。

創造料理スキルが姿揚げを、甘酢につけて冷やして食べても美味しいと教えてくれたので、甘酢漬けも作って見た。
味見してみるとコレが何ともサッパリとしてて美味しくて、何個でも食べれそうだ。

ワカサーギ料理は大好評で沢山釣っていたワカサーギはすぐに無くなってしまった。

『えーっもうなくなったの?!』

『まだ食べたりねーぜっ』

まだまだワカサーギを食べたいと、スバルと三号それにパールがワカサーギを釣りに海に行き。

「今日は凍ってなかったのじゃ」

『くそーっ何で凍ってないんだよっ』

『まだワカサーギ食べたいのに!』

ーーっともの凄く悔しそうに帰って来た。
ぷぷっ


⭐︎★⭐︎★⭐︎★⭐︎


さてと気を取り直して俺達はシガーの森を歩き進めている。

『この森は庭みたいなもんだから任せろジャイって言ってるジャイ』

ハクとロウに弟子入りしたキラーウルフ達が、次の街【ガドウィン】への近道を案内してくれるらしい。

俺達はキラーウルフ達それにハクとロウの後を歩いて行く。

どうやら、キラーウルフ達は木に目印を付けているらしくそれを見ながらドンドン森を進んで行く。

そりゃ……キノ小人達すぐ見つかる筈だわ。

シガーの森を抜けると、整備された綺麗な街道が広がっていた。

こんなに広いのに誰も歩いていない。

きっと今は燦聖教の所為で街の交流などないんだろう。

こんなんで、この国はやっていけてるのか?交流が無ければ街が死んでいくだけだ……。

広い街道を一時間程歩くと、大きな壁で囲われた。要塞みたいな街が見えて来た。

キラーウルフ達は案内が終わったので、異空間でのジャイコブダンスレッスンがあるらしく帰って行った。

何だよ?ジャイコブダンスレッスンて!

「あの鉄で出来た大きな扉が入り口か?」
「じゃろうのう。扉は閉まっておるが行ってみるか」

俺達は入り口の検問所に向かう。

シガーの森村にいた【司祭バカナ・ンデス】によると、街の行き来は燦聖教の奴等しかしてないと言うので、俺とパールは燦聖教の服に着替えた。
パールには人化して貰った。
猫が、喋ると変だしそれに俺一人で上手く交渉出来る自信なんてないんだ。
パール様頼りにしてます。

銀太やジャイコブ達は目立つので一旦異空間に戻って貰い、一号は可愛い黒犬の姿、スバルは小鳥の姿で一緒に行く事にした。

俺とパールはシガーの森にいた、助祭の身分証を奪って付けている。
司祭は顔バレしているが、助祭なら沢山いるから大丈夫だとペラペラと司祭バカナ・ンデスが話してくれた。

俺の名前は今からアタマガウ・スイ。パールがキレテナ・イデスだ。
……何となくこの名前……嫌だけど仕方ない。

この身分証を首から下げ、俺達は検問所に向かった。

怪しまれない事を祈る。
しおりを挟む
感想 1,519

あなたにおすすめの小説

私に姉など居ませんが?

山葵
恋愛
「ごめんよ、クリス。僕は君よりお姉さんの方が好きになってしまったんだ。だから婚約を解消して欲しい」 「婚約破棄という事で宜しいですか?では、構いませんよ」 「ありがとう」 私は婚約者スティーブと結婚破棄した。 書類にサインをし、慰謝料も請求した。 「ところでスティーブ様、私には姉はおりませんが、一体誰と婚約をするのですか?」

【完結】20年後の真実

ゴールデンフィッシュメダル
恋愛
公爵令息のマリウスがが婚約者タチアナに婚約破棄を言い渡した。 マリウスは子爵令嬢のゾフィーとの恋に溺れ、婚約者を蔑ろにしていた。 それから20年。 マリウスはゾフィーと結婚し、タチアナは伯爵夫人となっていた。 そして、娘の恋愛を機にマリウスは婚約破棄騒動の真実を知る。 おじさんが昔を思い出しながらもだもだするだけのお話です。 全4話書き上げ済み。

聖女召喚されて『お前なんか聖女じゃない』って断罪されているけど、そんなことよりこの国が私を召喚したせいで滅びそうなのがこわい

金田のん
恋愛
自室で普通にお茶をしていたら、聖女召喚されました。 私と一緒に聖女召喚されたのは、若くてかわいい女の子。 勝手に召喚しといて「平凡顔の年増」とかいう王族の暴言はこの際、置いておこう。 なぜなら、この国・・・・私を召喚したせいで・・・・いまにも滅びそうだから・・・・・。 ※小説家になろうさんにも投稿しています。

初期スキルが便利すぎて異世界生活が楽しすぎる!

霜月雹花
ファンタジー
 神の悪戯により死んでしまった主人公は、別の神の手により3つの便利なスキルを貰い異世界に転生する事になった。転生し、普通の人生を歩む筈が、又しても神の悪戯によってトラブルが起こり目が覚めると異世界で10歳の〝家無し名無し〟の状態になっていた。転生を勧めてくれた神からの手紙に代償として、希少な力を受け取った。  神によって人生を狂わされた主人公は、異世界で便利なスキルを使って生きて行くそんな物語。 書籍8巻11月24日発売します。 漫画版2巻まで発売中。

【一話完結】断罪が予定されている卒業パーティーに欠席したら、みんな死んでしまいました

ツカノ
ファンタジー
とある国の王太子が、卒業パーティーの日に最愛のスワロー・アーチェリー男爵令嬢を虐げた婚約者のロビン・クック公爵令嬢を断罪し婚約破棄をしようとしたが、何故か公爵令嬢は現れない。これでは断罪どころか婚約破棄ができないと王太子が焦り始めた時、招かれざる客が現れる。そして、招かれざる客の登場により、彼らの運命は転がる石のように急転直下し、恐怖が始まったのだった。さて彼らの運命は、如何。

無魔力の令嬢、婚約者に裏切られた瞬間、契約竜が激怒して王宮を吹き飛ばしたんですが……

タマ マコト
ファンタジー
王宮の祝賀会で、無魔力と蔑まれてきた伯爵令嬢エリーナは、王太子アレクシオンから突然「婚約破棄」を宣告される。侍女上がりの聖女セレスが“新たな妃”として選ばれ、貴族たちの嘲笑がエリーナを包む。絶望に胸が沈んだ瞬間、彼女の奥底で眠っていた“竜との契約”が目を覚まし、空から白銀竜アークヴァンが降臨。彼はエリーナの涙に激怒し、王宮を半壊させるほどの力で彼女を守る。王国は震え、エリーナは自分が竜の真の主であるという運命に巻き込まれていく。

婚約破棄された令嬢が記憶を消され、それを望んだ王子は後悔することになりました

kieiku
恋愛
「では、記憶消去の魔法を執行します」 王子に婚約破棄された公爵令嬢は、王子妃教育の知識を消し去るため、10歳以降の記憶を奪われることになった。そして記憶を失い、退行した令嬢の言葉が王子を後悔に突き落とす。

(完結)醜くなった花嫁の末路「どうぞ、お笑いください。元旦那様」

音爽(ネソウ)
ファンタジー
容姿が気に入らないと白い結婚を強いられた妻。 本邸から追い出されはしなかったが、夫は離れに愛人を囲い顔さえ見せない。 しかし、3年と待たず離縁が決定する事態に。そして元夫の家は……。 *6月18日HOTランキング入りしました、ありがとうございます。

処理中です...
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。

このユーザをミュートしますか?

※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。