お人好し底辺テイマーがSSSランク聖獣たちともふもふ無双する

大福金

文字の大きさ
144 / 314
本編 燦聖教編

ネクロ鉱山

しおりを挟む

街の人達に見送られながら、俺達はネクロ鉱山へと出発した。

ネクロ鉱山へは馬車で二日かかると聞いていたが、銀太とキラに乗って行くと半日程で到着するとパールが言うので、昨日ステージが終わった後は異空間に戻り、皆でご飯食べたりお風呂入ったり、甘味を食べたりし今日の朝出発する事にしたのだ。

街に戻ると、いつ出発するとか言ってなかったのにネクロ鉱山へと向かう街道に沢山の街人が集まっていた。

副ギルドマスターのサラサさんがコッソリ教えてくれたんだけど、「昨日の夕方から集まり出し深夜には皆集まってました。
皆エンジェルファイブ様を一目見ようと場所取りに必死でしたよ。ふふっ……私も昨日から場所取りしてましたから、最前列でお見送りできます」と少し頬を紅潮させ興奮気味に教えてくれた。

いやいや……昨日からって。
ネクロ鉱山に行くとは言ったけどさ?
こんなに街道の両側に人が集まって……これじゃ何かのパレードじゃないか。

ふと皆を見ると一号、二号、三号達は堂々と歩いてる。銀太とスバルも嬉しそうだ。顔がニマニマしている。
アイツらはこう言うの好きなんだな。
俺は恥ずかしくて少し下を向きながら歩いて行く。
そんな堂々歩くとか無理だよ。

街の人達の姿が見えなくなると、銀太とスバルは元の姿に戻った。
異空間からキラを連れて来て俺は銀太の上に、パールと一号はスバルの上そして二号と三号はキラの上に乗りネクロ鉱山へ猛スピードで走って行く。

「わっ速っ!銀太っ振り落とされそう……」

『主~風の抵抗を消すには風魔法を纏うのだ!もう出来るはず』

「あっあれか!」

風を纏うと周りの風が無効化されて、風圧が一切感じなくなった。

半日どころか二時間ほど走ると鉱山の麓に到着した。

「すげえ……これがネクロ鉱山か」

『木も何も生えてないわね……』

『草も生えてねーとか』

ネクロ鉱山は岩がゴロゴロとあちこちにあるが木や草……緑が全くない山だった。

「山の街道を上がって行くか」

「ちょっと待つのじゃ!此処に魔道具が埋め込まれ結界が張られておる」

『わっ……本当ね。この山に出入り出来ないように張ってる見たいね』

「ふむ?こんなの一発じゃ」

パールは複数の雷を落とし結界の魔道具を全て壊した。

「これでもう大丈夫じゃ」

なるほどな。この結界があるからガドウィンの人達は街に戻る事も出来ずにネクロ鉱山でずっと働かされているのか。

「さあ。ちゃっちゃと山を登るのじゃ」

パールはスバルの上に飛び乗った。

「ワシらは先に飛んで行っておるからの」

『あっ待って…オデも…!』

キラもスバルの後を追って山頂に飛んで行った。

「セッカチ何だから……俺らは山道を登って行こうぜ」

俺と銀太は山頂目指して山道を走って行くと人集りが見える。

「あっ!あそこに人集りが、鉱山に着いたみたいだな」

人集りに向かって走って行くと……。

パール達に平伏す街の人達……横には燦聖教らしき男達がぐるぐる巻にされ全裸で横たわっていた。

「一体何があってこーなったんだ!?」

二十分くらいしか俺達遅れてないだろ?もう解決したの?
しおりを挟む
感想 1,519

あなたにおすすめの小説

【完結】20年後の真実

ゴールデンフィッシュメダル
恋愛
公爵令息のマリウスがが婚約者タチアナに婚約破棄を言い渡した。 マリウスは子爵令嬢のゾフィーとの恋に溺れ、婚約者を蔑ろにしていた。 それから20年。 マリウスはゾフィーと結婚し、タチアナは伯爵夫人となっていた。 そして、娘の恋愛を機にマリウスは婚約破棄騒動の真実を知る。 おじさんが昔を思い出しながらもだもだするだけのお話です。 全4話書き上げ済み。

私に姉など居ませんが?

山葵
恋愛
「ごめんよ、クリス。僕は君よりお姉さんの方が好きになってしまったんだ。だから婚約を解消して欲しい」 「婚約破棄という事で宜しいですか?では、構いませんよ」 「ありがとう」 私は婚約者スティーブと結婚破棄した。 書類にサインをし、慰謝料も請求した。 「ところでスティーブ様、私には姉はおりませんが、一体誰と婚約をするのですか?」

(完結)醜くなった花嫁の末路「どうぞ、お笑いください。元旦那様」

音爽(ネソウ)
ファンタジー
容姿が気に入らないと白い結婚を強いられた妻。 本邸から追い出されはしなかったが、夫は離れに愛人を囲い顔さえ見せない。 しかし、3年と待たず離縁が決定する事態に。そして元夫の家は……。 *6月18日HOTランキング入りしました、ありがとうございます。

聖女召喚されて『お前なんか聖女じゃない』って断罪されているけど、そんなことよりこの国が私を召喚したせいで滅びそうなのがこわい

金田のん
恋愛
自室で普通にお茶をしていたら、聖女召喚されました。 私と一緒に聖女召喚されたのは、若くてかわいい女の子。 勝手に召喚しといて「平凡顔の年増」とかいう王族の暴言はこの際、置いておこう。 なぜなら、この国・・・・私を召喚したせいで・・・・いまにも滅びそうだから・・・・・。 ※小説家になろうさんにも投稿しています。

お前は家から追放する?構いませんが、この家の全権力を持っているのは私ですよ?

水垣するめ
恋愛
「アリス、お前をこのアトキンソン伯爵家から追放する」 「はぁ?」 静かな食堂の間。 主人公アリス・アトキンソンの父アランはアリスに向かって突然追放すると告げた。 同じく席に座っている母や兄、そして妹も父に同意したように頷いている。 いきなり食堂に集められたかと思えば、思いも寄らない追放宣言にアリスは戸惑いよりも心底呆れた。 「はぁ、何を言っているんですか、この領地を経営しているのは私ですよ?」 「ああ、その経営も最近軌道に乗ってきたのでな、お前はもう用済みになったから追放する」 父のあまりに無茶苦茶な言い分にアリスは辟易する。 「いいでしょう。そんなに出ていって欲しいなら出ていってあげます」 アリスは家から一度出る決心をする。 それを聞いて両親や兄弟は大喜びした。 アリスはそれを哀れみの目で見ながら家を出る。 彼らがこれから地獄を見ることを知っていたからだ。 「大方、私が今まで稼いだお金や開発した資源を全て自分のものにしたかったんでしょうね。……でもそんなことがまかり通るわけないじゃないですか」 アリスはため息をつく。 「──だって、この家の全権力を持っているのは私なのに」 後悔したところでもう遅い。

【一話完結】断罪が予定されている卒業パーティーに欠席したら、みんな死んでしまいました

ツカノ
ファンタジー
とある国の王太子が、卒業パーティーの日に最愛のスワロー・アーチェリー男爵令嬢を虐げた婚約者のロビン・クック公爵令嬢を断罪し婚約破棄をしようとしたが、何故か公爵令嬢は現れない。これでは断罪どころか婚約破棄ができないと王太子が焦り始めた時、招かれざる客が現れる。そして、招かれざる客の登場により、彼らの運命は転がる石のように急転直下し、恐怖が始まったのだった。さて彼らの運命は、如何。

婚約破棄された令嬢が記憶を消され、それを望んだ王子は後悔することになりました

kieiku
恋愛
「では、記憶消去の魔法を執行します」 王子に婚約破棄された公爵令嬢は、王子妃教育の知識を消し去るため、10歳以降の記憶を奪われることになった。そして記憶を失い、退行した令嬢の言葉が王子を後悔に突き落とす。

王女の中身は元自衛官だったので、継母に追放されたけど思い通りになりません

きぬがやあきら
恋愛
「妻はお妃様一人とお約束されたそうですが、今でもまだ同じことが言えますか?」 「正直なところ、不安を感じている」 久方ぶりに招かれた故郷、セレンティア城の月光満ちる庭園で、アシュレイは信じ難い光景を目撃するーー 激闘の末、王座に就いたアルダシールと結ばれた、元セレンティア王国の王女アシュレイ。 アラウァリア国では、新政権を勝ち取ったアシュレイを国母と崇めてくれる国民も多い。だが、結婚から2年、未だ後継ぎに恵まれないアルダシールに側室を推す声も上がり始める。そんな頃、弟シュナイゼルから結婚式の招待が舞い込んだ。 第2幕、連載開始しました! お気に入り登録してくださった皆様、ありがとうございます! 心より御礼申し上げます。 以下、1章のあらすじです。 アシュレイは前世の記憶を持つ、セレンティア王国の皇女だった。後ろ盾もなく、継母である王妃に体よく追い出されてしまう。 表向きは外交の駒として、アラウァリア王国へ嫁ぐ形だが、国王は御年50歳で既に18人もの妃を持っている。 常に不遇の扱いを受けて、我慢の限界だったアシュレイは、大胆な計画を企てた。 それは輿入れの道中を、自ら雇った盗賊に襲撃させるもの。 サバイバルの知識もあるし、宝飾品を処分して生き抜けば、残りの人生を自由に謳歌できると踏んでいた。 しかし、輿入れ当日アシュレイを攫い出したのは、アラウァリアの第一王子・アルダシール。 盗賊団と共謀し、晴れて自由の身を望んでいたのに、アルダシールはアシュレイを手放してはくれず……。 アシュレイは自由と幸福を手に入れられるのか?

処理中です...
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。

このユーザをミュートしますか?

※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。