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第三章
15.求婚
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その日の晩餐のメインディッシュは、お父様の好きな仔羊のローストだった。いつもなら目を細くして、嬉しそうに召し上がるのに、今日は全然食べていない。
その理由は分かる。恐らくこの後、私に話があるんだろう。
思った通り、お父様は晩餐が終わると、私を書斎に呼んだ。
動じないよう心の準備をして、ここに来たもののの、逃げ出したかった。そして、それはお父様も同じなのだろう。
何度か口を開きかけては…また閉じる。
私が傷付くのを恐れるその姿は、王国の赤獅子と呼ばれているとは思えない姿で。……本当は優しい人なのだ。
仕方なく私は自ら話を切り出した。
「お父様、お話とは……
ライル様との婚約について、でしょう?」
私がそう微笑みかけると、お父様はますます眉間の皺を深くした。
「…あー、うむ…。」
それでも尚なかなか口を開こうとしないお父様に代わって、私は言った。
「分かっております。
……婚約を、解消しなければならないことは。」
お父様を困らせないように…私は平静を装う。
しかし、お父様はそんな私をどこか悲しそうに見つめ、頭を下げた。膝上に置かれた拳は硬く握られている。
「……あぁ。本当にすまない。
……陛下をお止めすることが出来なかった。」
「お父様が尽力して下さったことは、存じ上げております。
……しかし、もう限界でしょう。」
通常、国母にするならば、アルファ様の妃として据えるべきだが、陛下はソフィアをライル様の妃とすると決めた。
陛下がどう言ったつもりで、そう決定したのかは不明だが、恐らくリィナが関係しているのではないかと思う。アルファ様は未だにリィナに夢中だから、ソフィアとの婚姻は受け入れなかったのではないだろうか。
「分かってくれるか…。」
「勿論ですわ。
お二人の幸せを私は心から願っておりますもの。」
私は笑顔で言った。
その数日後、ライル様の婚約解消は、いとも簡単に終わった。
使者が持ってきた書類にサインをしただけだ。
そこにはライル様のサインもあって、「あぁ…ライル様も納得しているんだな」って思ったら、すんなりと私もサインすることが出来た。
手続きが終わり、一人、部屋でぼーっと外を見つめる。
……ライル様はいつも勝手だ。
私のことを愛してるって言ったのにー
私を逃さないって言ったのにー
一生守るって言ったのにー
全部、嘘だった。
いつも私が浮かれるような言葉を吐くくせに、一番欲しい時には何も言ってくれない。今もライル様が何を考えているのか、知りたいのに……。本当にソフィアと結婚するのだろうか……。
でも、知ったところで、どうにもならない。
この国において、陛下の決定は絶対だ。
私は……ただ婚約を解消された惨めな公爵令嬢だ。
どれだけお金を貰ったとしても、今までをなかったことになんて出来ない。
明るかったはずの空もいつの間にか灰色の雲で覆われていた。
雨が降り出すのだろうか。
ぽつぽつ…と雨が降り始めた。
やがてその雨は勢いを増し、私の部屋の窓を強く打った。
外の景色が歪んでいく。
あぁ…この雨がライル様との思い出を洗い流してくれたら、どんなに楽だろうか。
好きになるつもりなんて無かったのに。
遅かれ早かれ離れることは分かっていたはずなのに。
なんで……好きになっちゃったんだろう。
「…うっ……、ライ、ル…さまぁ…。」
私のその声は激しく降り続ける雨の音で掻き消されていくのだった。
◆ ◇ ◆
私とライル様の婚約解消が公になると、ソフィアが王子妃になるのでは、と世間は盛り上がった。しかし、なかなか二人の婚約発表はされなかった。
ソフィアはあれから殆ど学園に来れていない。
神殿とお屋敷を今は行き来しながら、空いた時間には魔力の使い方を学んでいる最中らしいのだ。
そんな忙しい中でもソフィアは、私に手紙をくれた。
その中にライル様との婚約について書いてはなかったが、彼女が私を心配しているのがよく分かった。
ただでさえ環境が変わって大変なのに、私のことで心配をかけるわけにはいかないと思った私は、学園での様子を面白おかしく手紙にしたためた。アリエスが飼い始めた猫が太ってしまった話、ジュリー様がある令息から告白を受けた話、魔力の訓練中にちょっとだけ前髪を燃やしてしまった話ー。
手紙を書き終え、ペンを置いた時、扉がノックされた。
「お嬢様、お客様ですわ。」
オルヒが微笑む。
準備をして、応接間に行くと、そこにはジョシュア様がいた。
「ジョシュア様!」
ジョシュア様も最近は忙しくて、なかなか会えなかったから、純粋に嬉しい。
「アンナ、なかなか会えずにすまなかったね。」
「いえ、ルデンス公爵家の皆様が何かとお忙しくされていることは存じておりましたから。それより今日はどう言った御用で?」
「これを。」
ジョシュア様は、手元に持っていた花束を渡してくれた。
「綺麗な花束ですわね。……あれ、このガーベラ……。」
この水色のガーベラは、ジョシュア様ルートの最後にジョシュア様がヒロインにプレゼントする花だ。これは学園に咲いているものではなく、ルデンス公爵家の庭で育てている特殊なガーベラなのに……。
普通のガーベラとは違い、この花は魔力を注いで、育てられている。花から感じる魔力からして、ジョシュア様が自ら魔力を注ぎ、丹精込めて育てたんだろう。……なんで、そんな大事な物をー
そう思っていると、ジョシュア様が私の目の前で片膝をつき、私の左手を優しく取った。唖然とする私に熱い視線をくれる。
「ライルと婚約を解消したと聞いた。
……急すぎることは分かっている。
だが、もう我慢できなかった。」
ジョシュア様の熱い眼差しが…
ジョシュア様の指先から伝わる熱が…
既に気持ちを伝えていた。
「…アンナ、愛している。
私と結婚して欲しい。」
そう言うと、ジョシュア様は左手の甲に小さなキスを落とした。
全身が熱い。
「アンナ。心優しく、頑張り屋な君が好きだ。
君は私の世界に光を灯してくれた。私はそんな君を愛し、尊敬している。そして…これからは君の隣で共に手を取り、歩んでいきたい。」
ジョシュア様は真剣で……
初めて出会った時は憎らしく私を見つめていたのに、今はこんなに熱く見つめられているなんて、なんだか信じられなかった。
それにー
「で、でも…私は……。」
「やはり…ライルが、好きか…?」
私は何も答えられなかった。
自分がどうしたいのか…分からない。
どんなにライル様を想ったって、もうその想いは届かない。
でも、すぐにライル様への想いを捨てられるとは思えなかった。
ジョシュア様は立ち上がり、俯く私の頭を優しく撫でる。
安心する…ジョシュア様の大きな手…。
優しく…私を包み込むようにジョシュア様はゆっくりと語りかけてくれる。
「それでも構わない。
……私にどうかアンナを愛させてほしい。」
「ジョシュア様……。」
顔を上げると、少し寂しそうにジョシュア様が微笑んでいる。
私の頬に手をやり、ゆっくりと頬の柔らかさを確認するようになぞる。
「すぐに決断出来ないことは分かっている。
だが、クウェス公爵に婚約の打診はさせてもらうから、そのつもりでいてくれ。」
ジョシュア様の瞳が熱っぽくて…心から私を愛している、と伝えているようだった。その想いは紛れもなく本物で…全身がくすぐったくなった。
……ジョシュア様にずっと愛してもらえたらー
私は、きっと幸せになれる……。
そう、思った。
ジョシュア様の手は、私の頬から首筋に移動する。
優しく、ゆっくりとしたその動きがこそばゆい。
私は、それを逃すように首を動かし、声を漏らした。
「…んっ。」
ジョシュア様の手がピクッと反応し、止まる。
「あぁ…なんて可愛いんだろう。
……このまま私の部屋に連れて帰りたい。」
トロンとした色気のある顔で、ジョシュア様は呟いた。
……なんて、綺麗な顔なんだろう…。
二人の視線が交わって、その中に熱が灯りそうになった時ー
「…ゴホンっ!」
咳払いがした。
慌てて振り返ると、そこには少し頬を染めたオルヒがいた。
………やっ、ちゃっ、たー!!
オルヒがいたこと忘れてたー!!!
私はいつの間にか距離を詰めてきていたジョシュア様をグッと押し返した。
「あっ、あ、あの……このお話は、また改めて…っ!」
「そうだね。
それと、今日はソフィアの近況も伝えたいと思ってたんだ。
座っていいかな?」
「あっ、はい!すみません…どうぞお座り下さい。」
座って話し始めてからも、私はなかなか顔の火照りが取れず、後でオルヒから揶揄われることになるのだった。
その理由は分かる。恐らくこの後、私に話があるんだろう。
思った通り、お父様は晩餐が終わると、私を書斎に呼んだ。
動じないよう心の準備をして、ここに来たもののの、逃げ出したかった。そして、それはお父様も同じなのだろう。
何度か口を開きかけては…また閉じる。
私が傷付くのを恐れるその姿は、王国の赤獅子と呼ばれているとは思えない姿で。……本当は優しい人なのだ。
仕方なく私は自ら話を切り出した。
「お父様、お話とは……
ライル様との婚約について、でしょう?」
私がそう微笑みかけると、お父様はますます眉間の皺を深くした。
「…あー、うむ…。」
それでも尚なかなか口を開こうとしないお父様に代わって、私は言った。
「分かっております。
……婚約を、解消しなければならないことは。」
お父様を困らせないように…私は平静を装う。
しかし、お父様はそんな私をどこか悲しそうに見つめ、頭を下げた。膝上に置かれた拳は硬く握られている。
「……あぁ。本当にすまない。
……陛下をお止めすることが出来なかった。」
「お父様が尽力して下さったことは、存じ上げております。
……しかし、もう限界でしょう。」
通常、国母にするならば、アルファ様の妃として据えるべきだが、陛下はソフィアをライル様の妃とすると決めた。
陛下がどう言ったつもりで、そう決定したのかは不明だが、恐らくリィナが関係しているのではないかと思う。アルファ様は未だにリィナに夢中だから、ソフィアとの婚姻は受け入れなかったのではないだろうか。
「分かってくれるか…。」
「勿論ですわ。
お二人の幸せを私は心から願っておりますもの。」
私は笑顔で言った。
その数日後、ライル様の婚約解消は、いとも簡単に終わった。
使者が持ってきた書類にサインをしただけだ。
そこにはライル様のサインもあって、「あぁ…ライル様も納得しているんだな」って思ったら、すんなりと私もサインすることが出来た。
手続きが終わり、一人、部屋でぼーっと外を見つめる。
……ライル様はいつも勝手だ。
私のことを愛してるって言ったのにー
私を逃さないって言ったのにー
一生守るって言ったのにー
全部、嘘だった。
いつも私が浮かれるような言葉を吐くくせに、一番欲しい時には何も言ってくれない。今もライル様が何を考えているのか、知りたいのに……。本当にソフィアと結婚するのだろうか……。
でも、知ったところで、どうにもならない。
この国において、陛下の決定は絶対だ。
私は……ただ婚約を解消された惨めな公爵令嬢だ。
どれだけお金を貰ったとしても、今までをなかったことになんて出来ない。
明るかったはずの空もいつの間にか灰色の雲で覆われていた。
雨が降り出すのだろうか。
ぽつぽつ…と雨が降り始めた。
やがてその雨は勢いを増し、私の部屋の窓を強く打った。
外の景色が歪んでいく。
あぁ…この雨がライル様との思い出を洗い流してくれたら、どんなに楽だろうか。
好きになるつもりなんて無かったのに。
遅かれ早かれ離れることは分かっていたはずなのに。
なんで……好きになっちゃったんだろう。
「…うっ……、ライ、ル…さまぁ…。」
私のその声は激しく降り続ける雨の音で掻き消されていくのだった。
◆ ◇ ◆
私とライル様の婚約解消が公になると、ソフィアが王子妃になるのでは、と世間は盛り上がった。しかし、なかなか二人の婚約発表はされなかった。
ソフィアはあれから殆ど学園に来れていない。
神殿とお屋敷を今は行き来しながら、空いた時間には魔力の使い方を学んでいる最中らしいのだ。
そんな忙しい中でもソフィアは、私に手紙をくれた。
その中にライル様との婚約について書いてはなかったが、彼女が私を心配しているのがよく分かった。
ただでさえ環境が変わって大変なのに、私のことで心配をかけるわけにはいかないと思った私は、学園での様子を面白おかしく手紙にしたためた。アリエスが飼い始めた猫が太ってしまった話、ジュリー様がある令息から告白を受けた話、魔力の訓練中にちょっとだけ前髪を燃やしてしまった話ー。
手紙を書き終え、ペンを置いた時、扉がノックされた。
「お嬢様、お客様ですわ。」
オルヒが微笑む。
準備をして、応接間に行くと、そこにはジョシュア様がいた。
「ジョシュア様!」
ジョシュア様も最近は忙しくて、なかなか会えなかったから、純粋に嬉しい。
「アンナ、なかなか会えずにすまなかったね。」
「いえ、ルデンス公爵家の皆様が何かとお忙しくされていることは存じておりましたから。それより今日はどう言った御用で?」
「これを。」
ジョシュア様は、手元に持っていた花束を渡してくれた。
「綺麗な花束ですわね。……あれ、このガーベラ……。」
この水色のガーベラは、ジョシュア様ルートの最後にジョシュア様がヒロインにプレゼントする花だ。これは学園に咲いているものではなく、ルデンス公爵家の庭で育てている特殊なガーベラなのに……。
普通のガーベラとは違い、この花は魔力を注いで、育てられている。花から感じる魔力からして、ジョシュア様が自ら魔力を注ぎ、丹精込めて育てたんだろう。……なんで、そんな大事な物をー
そう思っていると、ジョシュア様が私の目の前で片膝をつき、私の左手を優しく取った。唖然とする私に熱い視線をくれる。
「ライルと婚約を解消したと聞いた。
……急すぎることは分かっている。
だが、もう我慢できなかった。」
ジョシュア様の熱い眼差しが…
ジョシュア様の指先から伝わる熱が…
既に気持ちを伝えていた。
「…アンナ、愛している。
私と結婚して欲しい。」
そう言うと、ジョシュア様は左手の甲に小さなキスを落とした。
全身が熱い。
「アンナ。心優しく、頑張り屋な君が好きだ。
君は私の世界に光を灯してくれた。私はそんな君を愛し、尊敬している。そして…これからは君の隣で共に手を取り、歩んでいきたい。」
ジョシュア様は真剣で……
初めて出会った時は憎らしく私を見つめていたのに、今はこんなに熱く見つめられているなんて、なんだか信じられなかった。
それにー
「で、でも…私は……。」
「やはり…ライルが、好きか…?」
私は何も答えられなかった。
自分がどうしたいのか…分からない。
どんなにライル様を想ったって、もうその想いは届かない。
でも、すぐにライル様への想いを捨てられるとは思えなかった。
ジョシュア様は立ち上がり、俯く私の頭を優しく撫でる。
安心する…ジョシュア様の大きな手…。
優しく…私を包み込むようにジョシュア様はゆっくりと語りかけてくれる。
「それでも構わない。
……私にどうかアンナを愛させてほしい。」
「ジョシュア様……。」
顔を上げると、少し寂しそうにジョシュア様が微笑んでいる。
私の頬に手をやり、ゆっくりと頬の柔らかさを確認するようになぞる。
「すぐに決断出来ないことは分かっている。
だが、クウェス公爵に婚約の打診はさせてもらうから、そのつもりでいてくれ。」
ジョシュア様の瞳が熱っぽくて…心から私を愛している、と伝えているようだった。その想いは紛れもなく本物で…全身がくすぐったくなった。
……ジョシュア様にずっと愛してもらえたらー
私は、きっと幸せになれる……。
そう、思った。
ジョシュア様の手は、私の頬から首筋に移動する。
優しく、ゆっくりとしたその動きがこそばゆい。
私は、それを逃すように首を動かし、声を漏らした。
「…んっ。」
ジョシュア様の手がピクッと反応し、止まる。
「あぁ…なんて可愛いんだろう。
……このまま私の部屋に連れて帰りたい。」
トロンとした色気のある顔で、ジョシュア様は呟いた。
……なんて、綺麗な顔なんだろう…。
二人の視線が交わって、その中に熱が灯りそうになった時ー
「…ゴホンっ!」
咳払いがした。
慌てて振り返ると、そこには少し頬を染めたオルヒがいた。
………やっ、ちゃっ、たー!!
オルヒがいたこと忘れてたー!!!
私はいつの間にか距離を詰めてきていたジョシュア様をグッと押し返した。
「あっ、あ、あの……このお話は、また改めて…っ!」
「そうだね。
それと、今日はソフィアの近況も伝えたいと思ってたんだ。
座っていいかな?」
「あっ、はい!すみません…どうぞお座り下さい。」
座って話し始めてからも、私はなかなか顔の火照りが取れず、後でオルヒから揶揄われることになるのだった。
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