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第三章
26.本物
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ライル様と私は、王宮の応接間で向き合っていた。
嫌な汗が背中を流れる。口の中は緊張でカラカラだし、頭の中は未だに何から話すべきか纏まらない。でも、ウィルガだけは守らなきゃ。
あの後、ライル様はジョシュア様に怪我をしたウィルガを手当てするように指示を出すと、私の手を引いて、足早に馬車に向かった。馬車の中は、お互い無言で、ようやく王宮の応接間に入り、ライル様は口を開いた。
「話し合おうか。」
「はい。
……まず、ウィルガは私を助けてくれただけで、私の今までの行動とは何も関係がないことを最初に明言しておきます。彼の殿下への攻撃を見逃してくれるのならば、私はどのような責でも負いましょう。」
「何も悪いことをしていないのに、何を負うと言うんだ。
……アンナ。」
「……え?」
頭が真っ白になる。
……今、ライル様は、アンナ…って呼んだの?
動揺して、何も答えられないでいる私にライル様は、少し寂しそうに微笑んで言った。
「君が……本物のアンナなんだろう?」
驚くと同時に、ポロッと涙が溢れる。
まさか…気付いてもらえると思いもしなかった。
私の容姿はどこからどう見ても、リィナなのに。
どう交渉しようかと緊張感で一杯だった私は、ただ呆然とするばかりで。もう…諦めていた。誰も分かってくれるはずがないと。万が一、アンナだなんて言ったら、頭がおかしいと罵倒されるか、馬鹿にするなと怒られるかと思っていたのに…ライル様は、気付いてくれた…。
ライル様の微笑みがどんどんと涙で滲んでいく。
「グスッ……ライ、ル…さまぁ……。」
ちゃんとライル様の顔が見たいのに、ちゃんと話したいのに、拭っても拭っても、次から次へと涙が溢れてきて、何も見えない。
足音がして、私の隣にライル様が座ってくれるのが分かる。
「……君は、僕の愛するアンナだ。」
私は、嗚咽で答えることも出来なくて、ただただ何回も首を縦に振る。
ライル様は私をそっと抱いて、背中をさすってくれた。
あったかい……それに、ライル様の匂いだ……。
その匂いはますます私の心を解けさせ、涙が止まらない。私は、確かな温もりを感じたくて、逃したくなくて、縋るようにライル様に抱きついて、ただ泣き続けた。
ようやく落ち着いてきた頃にライル様が侍従の方にタオルを用意するよう言ってくれる。ライル様はタオルを受け取ると、涙と鼻水まで出ている情けない私の顔を優しく拭ってくれた。
私は、恥ずかしかったけれど、子供のようにライル様に身を任せた。
「……すみません。こんなに泣いちゃって…。恥ずかしい…。」
「ううん。安心して、泣いてくれたんだよね。
辛かったよね…ごめんよ、寂しい思いをさせて。
ずっと探していたんだ…見つけられなかったけれど。」
「ずっと……?
いつから気付いてたんですか?入れ替わったこと。」
「リィナがアンナの身体を手に入れて、僕と最初に会った時からだよ。」
そう話すライル様の目に嘘はないように思えた。
「よく、わかりましたね……。」
「そうだね。アンナの瞳は、いつも優しく、無邪気で…。
僕は何度もそれに助けられてきた。
だから、分かったんだ。アンナじゃないって。」
嬉しかった。もう私をアンナとして認識してくれる人なんていないと思ったから。
それに…それが他の誰でもないライル様だって思ったら、嬉しくて…。
私はフフッと声を漏らして笑った。
ライル様も私の顔を見て、目を細くした。
「とっくにみんなも気付いている。
リィナの側にいるのは、あの女がアンナの評判を下げるような行動をしないよう監視しているからだ。大丈夫、全員がアンナの味方だよ。
姿形が変わっても、僕たちがアンナを慕う気持ちは変わらない。」
みんな……気付いてくれてたんだ。
また、鼻がツンとして、声が震えた。
「……嬉しい…。すごく、嬉しいです。」
「……うん。」
ライル様は優しく私の頭を撫でてくれる。
懐かしいこのぬくもりに気持ちが緩んでいく。
「それにしても、ウィルガといるとは思わなかった。
この一ヶ月半、何処にいたんだい?」
「ウィルガと一緒に貴族街の端の家で暮らしてました。」
そう言うと、ライル様の動きが止まった。
一体どうしたんだろう?
「……一緒に…?」
「えぇ。」
「ふーん……。」
ライル様は、微笑む……が、その目は笑ってない。
あれ…?これ、いつも、の?
今はリィナの姿なのに、それでも嫉妬…するの?
「ちょっと一から話してくれる?身体が入れ替わった後になぜウィルガと一緒に住むことになったのか。この一ヵ月半…どうやって生活してきたのか……全部。」
「は、はい……。」
全部話して大丈夫…だよね?
少し不安を感じながらも、私はぽつぽつ何故ウィルガと暮らすことになったのかを話していった。
ライル様は、リィナのせいで私が公爵家を追い出されたり、多くの男性から迫られたりしたことを知った時は、グッと歯噛みしているのが分かった。
その後、ウィルガに保護された時のことを話すとホッとした様子だったが、二人で住み始めたことやその暮らしぶりを話すとまた顔を曇らせていった。
「えーと……こんな感じです。」
ライル様は、いつの間にか私との距離を詰めて、腰を抱いている。リィナの身体なだけに複雑だ……けど、今、ライル様のこの熱を感じているのは、私だと思うと、嬉しくもある。
ドキドキしている私とは反対にライル様は険しい顔をしている。
「そう……ウィルガは、アンナの作った料理を食べたり、同じ部屋で寝たりしていたんだね…。」
「そ、そうですね……。でもっ、あの…大したものは作ってませんし、同じ部屋だと言っても触れたことなんて殆どなくて…っ!」
「殆ど?」
「…え?」
なんで、そこに食いつくの?
「殆どってことは、まったく触れなかったわけじゃないってことだよね?さっきも逃げる時に抱かれてた。アンナもしっかりしがみついてたし。」
「あ、あれは咄嗟のことで仕方なくて!
それに、生活していた中で、ちゃんと触れたのなんて一度だけです。本当に一回、手が重なっただけですよ?それにウィルガが好きなのは、リィナでー」
「……本当にそう思ってるの?
ウィルガは『アンナ』って呼んでたじゃない?」
「え……聞き間違いかと…。」
ライル様に指摘されて、あれは聞き間違いではなかったのだと知る。……じゃあ、私がアンナだと気付きながらも助けてくれたの…?
「彼は確かにアンナの名前を呼んでたよ。彼が守っていたのは、リィナではない…アンナ、君だよ。」
「ウィルガが…わたしを…。」
知らなかった。でも、振り返ってみれば、ウィルガに「リィナ」と呼ばれたことなどなかったような気がする。
……最初から気付いていたのだろうか?
「彼がアンナを守ってくれたことは確かだ。二人きりで一ヶ月半も生活し、さっき逃げる時に君を抱いたことも、手を握ったことも正直複雑だが、僕も礼を言わなくては。
治療が終わったら、彼の訪問も許すから、二人で話したらいい。」
「ありがとうございます…!」
良かった…!ウィルガはライル様に対して、攻撃をしてしまったから、不敬罪に問われるのではないかと心配していたが、そんなことにはならなそうだ。私はほっと胸を撫で下ろした。
「それでアンナ、これからのことなんだが…。」
ライル様が一転、神妙な顔をして話し出す。
「……はい。」
「僕は、今年の卒業パーティーの場でリィナを断罪するため、あの女が犯した数々の悪事の証拠を集めてきた。まだ完全な物ではないんだが。
それらを基に陛下と交渉を続けてきた。だが、ここへ来て、リィナが行方不明になっていたこともあり、話は止まっていた。しかし、君が見つかった今、もう一度、陛下に掛け合ってみようと思っている。」
「……わ、私が裁かれるのですか?」
「まさか。勿論リィナ自身に罪を償わせるつもりだ。そのためにも、まずは二人を元の状態に戻さなければ。アンナにも協力してもらうことになると思う。」
「私に出来ることなら、何でも。」
「ありがとう。」
「本当に……私は、元に戻れるんでしょうか……?」
「……戻してみせる。」
「あ、あの…っ!前にも言ったと思うんですけど、ゲームの内容に元に戻るヒントがあるかもー」
「駄目だ!それを許すことはできない。」
ライル様は声を荒げる。
そんなに怒らなくてもいいのに……。前も思ったけど、なんでこんなに前世の記憶を取り戻すことに反対なんだろう。確かに強い痛みを感じることになるし、心配なのは分かるけど……。
それでも、私は私を取り戻したいのに…。
私があからさまにシュンとしたせいか、ライル様は申し訳なさそうに眉を下げた。
「……ごめん。アンナの気持ちも考えずに…。
……分かった。でも、アンナの記憶に頼るのは、最終手段だ。僕が許可を出すまでは、お願いだから、私たちを信じて待っていてくれ。」
「……わかりました。」
私はその日から王宮の奥にある客室で隠されるように過ごすことになった。
嫌な汗が背中を流れる。口の中は緊張でカラカラだし、頭の中は未だに何から話すべきか纏まらない。でも、ウィルガだけは守らなきゃ。
あの後、ライル様はジョシュア様に怪我をしたウィルガを手当てするように指示を出すと、私の手を引いて、足早に馬車に向かった。馬車の中は、お互い無言で、ようやく王宮の応接間に入り、ライル様は口を開いた。
「話し合おうか。」
「はい。
……まず、ウィルガは私を助けてくれただけで、私の今までの行動とは何も関係がないことを最初に明言しておきます。彼の殿下への攻撃を見逃してくれるのならば、私はどのような責でも負いましょう。」
「何も悪いことをしていないのに、何を負うと言うんだ。
……アンナ。」
「……え?」
頭が真っ白になる。
……今、ライル様は、アンナ…って呼んだの?
動揺して、何も答えられないでいる私にライル様は、少し寂しそうに微笑んで言った。
「君が……本物のアンナなんだろう?」
驚くと同時に、ポロッと涙が溢れる。
まさか…気付いてもらえると思いもしなかった。
私の容姿はどこからどう見ても、リィナなのに。
どう交渉しようかと緊張感で一杯だった私は、ただ呆然とするばかりで。もう…諦めていた。誰も分かってくれるはずがないと。万が一、アンナだなんて言ったら、頭がおかしいと罵倒されるか、馬鹿にするなと怒られるかと思っていたのに…ライル様は、気付いてくれた…。
ライル様の微笑みがどんどんと涙で滲んでいく。
「グスッ……ライ、ル…さまぁ……。」
ちゃんとライル様の顔が見たいのに、ちゃんと話したいのに、拭っても拭っても、次から次へと涙が溢れてきて、何も見えない。
足音がして、私の隣にライル様が座ってくれるのが分かる。
「……君は、僕の愛するアンナだ。」
私は、嗚咽で答えることも出来なくて、ただただ何回も首を縦に振る。
ライル様は私をそっと抱いて、背中をさすってくれた。
あったかい……それに、ライル様の匂いだ……。
その匂いはますます私の心を解けさせ、涙が止まらない。私は、確かな温もりを感じたくて、逃したくなくて、縋るようにライル様に抱きついて、ただ泣き続けた。
ようやく落ち着いてきた頃にライル様が侍従の方にタオルを用意するよう言ってくれる。ライル様はタオルを受け取ると、涙と鼻水まで出ている情けない私の顔を優しく拭ってくれた。
私は、恥ずかしかったけれど、子供のようにライル様に身を任せた。
「……すみません。こんなに泣いちゃって…。恥ずかしい…。」
「ううん。安心して、泣いてくれたんだよね。
辛かったよね…ごめんよ、寂しい思いをさせて。
ずっと探していたんだ…見つけられなかったけれど。」
「ずっと……?
いつから気付いてたんですか?入れ替わったこと。」
「リィナがアンナの身体を手に入れて、僕と最初に会った時からだよ。」
そう話すライル様の目に嘘はないように思えた。
「よく、わかりましたね……。」
「そうだね。アンナの瞳は、いつも優しく、無邪気で…。
僕は何度もそれに助けられてきた。
だから、分かったんだ。アンナじゃないって。」
嬉しかった。もう私をアンナとして認識してくれる人なんていないと思ったから。
それに…それが他の誰でもないライル様だって思ったら、嬉しくて…。
私はフフッと声を漏らして笑った。
ライル様も私の顔を見て、目を細くした。
「とっくにみんなも気付いている。
リィナの側にいるのは、あの女がアンナの評判を下げるような行動をしないよう監視しているからだ。大丈夫、全員がアンナの味方だよ。
姿形が変わっても、僕たちがアンナを慕う気持ちは変わらない。」
みんな……気付いてくれてたんだ。
また、鼻がツンとして、声が震えた。
「……嬉しい…。すごく、嬉しいです。」
「……うん。」
ライル様は優しく私の頭を撫でてくれる。
懐かしいこのぬくもりに気持ちが緩んでいく。
「それにしても、ウィルガといるとは思わなかった。
この一ヶ月半、何処にいたんだい?」
「ウィルガと一緒に貴族街の端の家で暮らしてました。」
そう言うと、ライル様の動きが止まった。
一体どうしたんだろう?
「……一緒に…?」
「えぇ。」
「ふーん……。」
ライル様は、微笑む……が、その目は笑ってない。
あれ…?これ、いつも、の?
今はリィナの姿なのに、それでも嫉妬…するの?
「ちょっと一から話してくれる?身体が入れ替わった後になぜウィルガと一緒に住むことになったのか。この一ヵ月半…どうやって生活してきたのか……全部。」
「は、はい……。」
全部話して大丈夫…だよね?
少し不安を感じながらも、私はぽつぽつ何故ウィルガと暮らすことになったのかを話していった。
ライル様は、リィナのせいで私が公爵家を追い出されたり、多くの男性から迫られたりしたことを知った時は、グッと歯噛みしているのが分かった。
その後、ウィルガに保護された時のことを話すとホッとした様子だったが、二人で住み始めたことやその暮らしぶりを話すとまた顔を曇らせていった。
「えーと……こんな感じです。」
ライル様は、いつの間にか私との距離を詰めて、腰を抱いている。リィナの身体なだけに複雑だ……けど、今、ライル様のこの熱を感じているのは、私だと思うと、嬉しくもある。
ドキドキしている私とは反対にライル様は険しい顔をしている。
「そう……ウィルガは、アンナの作った料理を食べたり、同じ部屋で寝たりしていたんだね…。」
「そ、そうですね……。でもっ、あの…大したものは作ってませんし、同じ部屋だと言っても触れたことなんて殆どなくて…っ!」
「殆ど?」
「…え?」
なんで、そこに食いつくの?
「殆どってことは、まったく触れなかったわけじゃないってことだよね?さっきも逃げる時に抱かれてた。アンナもしっかりしがみついてたし。」
「あ、あれは咄嗟のことで仕方なくて!
それに、生活していた中で、ちゃんと触れたのなんて一度だけです。本当に一回、手が重なっただけですよ?それにウィルガが好きなのは、リィナでー」
「……本当にそう思ってるの?
ウィルガは『アンナ』って呼んでたじゃない?」
「え……聞き間違いかと…。」
ライル様に指摘されて、あれは聞き間違いではなかったのだと知る。……じゃあ、私がアンナだと気付きながらも助けてくれたの…?
「彼は確かにアンナの名前を呼んでたよ。彼が守っていたのは、リィナではない…アンナ、君だよ。」
「ウィルガが…わたしを…。」
知らなかった。でも、振り返ってみれば、ウィルガに「リィナ」と呼ばれたことなどなかったような気がする。
……最初から気付いていたのだろうか?
「彼がアンナを守ってくれたことは確かだ。二人きりで一ヶ月半も生活し、さっき逃げる時に君を抱いたことも、手を握ったことも正直複雑だが、僕も礼を言わなくては。
治療が終わったら、彼の訪問も許すから、二人で話したらいい。」
「ありがとうございます…!」
良かった…!ウィルガはライル様に対して、攻撃をしてしまったから、不敬罪に問われるのではないかと心配していたが、そんなことにはならなそうだ。私はほっと胸を撫で下ろした。
「それでアンナ、これからのことなんだが…。」
ライル様が一転、神妙な顔をして話し出す。
「……はい。」
「僕は、今年の卒業パーティーの場でリィナを断罪するため、あの女が犯した数々の悪事の証拠を集めてきた。まだ完全な物ではないんだが。
それらを基に陛下と交渉を続けてきた。だが、ここへ来て、リィナが行方不明になっていたこともあり、話は止まっていた。しかし、君が見つかった今、もう一度、陛下に掛け合ってみようと思っている。」
「……わ、私が裁かれるのですか?」
「まさか。勿論リィナ自身に罪を償わせるつもりだ。そのためにも、まずは二人を元の状態に戻さなければ。アンナにも協力してもらうことになると思う。」
「私に出来ることなら、何でも。」
「ありがとう。」
「本当に……私は、元に戻れるんでしょうか……?」
「……戻してみせる。」
「あ、あの…っ!前にも言ったと思うんですけど、ゲームの内容に元に戻るヒントがあるかもー」
「駄目だ!それを許すことはできない。」
ライル様は声を荒げる。
そんなに怒らなくてもいいのに……。前も思ったけど、なんでこんなに前世の記憶を取り戻すことに反対なんだろう。確かに強い痛みを感じることになるし、心配なのは分かるけど……。
それでも、私は私を取り戻したいのに…。
私があからさまにシュンとしたせいか、ライル様は申し訳なさそうに眉を下げた。
「……ごめん。アンナの気持ちも考えずに…。
……分かった。でも、アンナの記憶に頼るのは、最終手段だ。僕が許可を出すまでは、お願いだから、私たちを信じて待っていてくれ。」
「……わかりました。」
私はその日から王宮の奥にある客室で隠されるように過ごすことになった。
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