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第三章
24.小さな家
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その後も一人で国を出ると主張する私と、ついて行くと主張するウィルガの話し合いは平行線を辿った。とりあえず二年生が終わるまでの二ヶ月間はこの国で、諸々の準備をしていくことになった。
しかし、流石に二ヶ月間、男子寮にこっそり住む訳にはいかない。その間、どうしたらいいか悩んでいると、翌日にはウィルガが貴族街の一角にある小さな家を借りてきた。既にその古さゆえ取り壊しが決まっていたが、二ヶ月で出て行くならという条件付きで格安で部屋を貸してもらえたというのだ。費用は既に払ってきたから、そこで一緒に住もうとウィルガは言った。
正直…これが普通の貴族令嬢であれば、許されないことだろう。
結婚相手でもない男性と二人で暮らすなんて。
しかし、今の私に選択肢はなかった。
生きるために、私はウィルガと共に暮らすことにした。
ウィルガのリィナに対する恋心が暴走してしまったらどうしよう…と少し不安はあったものの…やはり彼は紳士で。
一緒に生活していても、私たちは指先が触れるのでさえ、珍しいくらいだった。ウィルガは私に不安を与えないようにそうしているようにも見えたし、距離を図りかねてるようにも見えた。
ここで暮らし始める時にウィルガになんて呼べはいいか?と聞かれた。確かに隠れて暮らすなら、リィナとは呼ばない方がいいだろうし、それにリィナとは呼ばれたくなかった。
私は迷った末に「ナナ」と呼んでもらうことにした。
リィナのナ、ではなく、アンナのナ。
私の本当の名前を忘れないように、と……。
それに、「ナナ様」とウィルガから呼ばれると、少し距離がまだ縮まったような気がした。
ウィルガは朝早くから家を出て、一旦寮に寄ってから、学園に行く。夕方にまた一旦寮に帰ってから、見つからないよう私がいる家に帰ってきた。私はその間、家の中で家事や勉強、魔法の訓練や護身術の訓練をして過ごしていた。
他の国へ行ったとしても、どれも必要なスキルだと思い、真面目に取り組んだ。特に魔法が使いこなせるようになれば、ウィルガに頼らずとも一人で生きていけると思った。しかし、その思いとは裏腹に魔法は全く上達しないどころか、徐々に魔力が感じにくくなっていった。やはり、本人の身体ではないからだろうか…。
その反面、短剣を使った護身術の訓練にはより身が入った。
ついでに家事については、ウィルガは最初、そんなのさせられない!と自分一人で家事を抱え込もうとしたので、断固としてそれは私の仕事だと譲らなかった。だって、やることがないなんて辛すぎるもの。
幸いにもおばあちゃんに色々と仕込まれていたため、人並みに料理は出来た。アンナの時からお菓子作りは良くしていたし。私の料理をウィルガは美味しい美味しいと、いつもものすごい勢いで平らげてくれた。
買い出しなどはウィルガが引き受けてくれることが多かった。
ただ、ウィルガがウィッグといくつかのシンプルなワンピースを用意してくれたため、短時間であれば、外出するのに特に問題は無かった。ついでに髪の毛は短く切った。侍女たちが手入れをしてくれるならまだしも、一人で全てやらなければならないこの生活では、髪は邪魔だったのだ。
人の身体だけど…と少し申し訳なく思ったが、リィナは私に身体を返すつもりなんてないだろうからいいか、と割り切った。頭が軽くなったことで、少し新しい自分になれた気がした。
それと、一度だけウィルガに頼んで、平民街に遊びに行かせてもらった。ティナの様子を覗きに行きたかったのだ。
彼女は幸せそうにトマスさんの隣で笑っていた。客を装ってウィルガに二人と話してもらうと、結婚の約束をしているんだ!と、とても嬉しそうに語っていた。…きっとティナもトマスさんもターバル男爵が没落したことや、リィナが行方不明だと言うことは知らないようだった。
それであれば、私がこの幸せを壊すわけにはいかない。
私はウィルガと一緒に家に帰った。
私たちは予想以上に順調に生活をしていた。
前世の記憶があるせいか、家事をするのに大きく困ることはなかったし、慣れれば楽しいくらいだった。ウィルガが時々勉強をすれば一緒に勉強しながら教えてあげたり、休日には二人でお菓子作りをしたり、家でゆっくりと過ごした。
それでも、ふとやることが途切れると、みんなのことを考えてしまう。お父様やオルヒ、ライル様にジョシュア様、ユーリにソフィア……。みんなに会いたくて…もう一度笑顔でアンナと呼びかけてもらいたくて…私はウィルガがいない時間に一人、泣いた。
本当の自分を知る人がこの世界に誰もいないと思うと、心細くてたまらなかった。
◆ ◇ ◆
ある日、ウィルガは夜遅くまで勉強していた。
「今日は精が出るわね。
……あ、もうすぐ後期試験かぁ…。」
私は、二つのカップをテーブルの上に置き、ウィルガの目の前の椅子に座った。
「お茶、ありがとうございます。
最後の試験になるので、頑張ってみようかと…。ナナ様にも勉強を教えていただいていますし。」
そう言って微笑むウィルガを見つめる。
最近では、ウィルガの笑顔も珍しくなくなった。そう考えると彼もこの生活に居心地の良さを感じてくれているような気がする。
でも……
考えれば考えるほど、ウィルガの才能は潰してはいけない気がしていた。きっと彼は、この国に大きく貢献できる人だ。私たった一人のために人生を棒に振っては駄目だ。
「ねぇ……やっぱりウィルガはこの国に残った方がいいわ。」
ウィルガは、ペンを置いて、私の瞳を強く捉える。
「何度も話し合ったじゃないですか。ナナ様を一人で行かせる気など、私は毛頭ありません。」
「でもー」
私が口を開きかけると、ウィルガは寂しそうな顔をした。
「私と一緒にいるのは嫌ですか?」
「……そんなことないけど…。」
「じゃあ、なんで駄目なんですか?」
そう問う顔はまるで捨てられた犬のようで。
私は彼の寂しさが少しでも埋められれば…と、机上にある彼の手に手を重ねた。
「……貴方の人生を奪いたくないの。ウィルガは、頭も良いし、魔力も剣の才能もある、それに伝統ある侯爵家の出身なのよ?
でも、私と知らない国へ行けば、平民となり、しなくてもいい苦労をすることになる。」
すると、ウィルガは重ねた手を上に向けて、私の指に絡ませ、ギュッと握った。
その手の熱に、戸惑う。
……こんなにウィルガの体温をはっきり感じたのは初めてで、手を重ねたのは私の方なのに、やけにドキドキする。彼は家族のような存在だと思っていたのに…。
「隣にナナ様がいてくださるのならば、苦労などありません。
ナナ様のために生きることこそ、私の喜びなのですから。」
そう言って私を熱く見つめるウィルガの瞳には嘘はなかった。
いつも真っ直ぐにこうやって、私への……いや、リィナへの想いを伝えてくる。その度に私の胸は罪悪感に苛まれるのだ。
私はウィルガの手からするりと手を引き抜いた。
「はぁ……。ごめんなさい、今日この話はやめましょう。
勉強しなければならないものね。」
そう言って、パラパラと教科書を捲る。
今になってみれば、勉強が楽しかったな…と思う。
それが表情に出ていたのだろうか…ウィルガは私に尋ねた。
「……ナナ様。学園に行きたいですか?」
「え?」
想像もしなかった提案に教科書を捲る手が止まる。
「最近は殆どリィナのことも噂されなくなってきました。ウィッグを被って、大人しくさえしていれば、リィナだとバレないでしょうし、問題は起きないと思います。それに私がずっと側にいます。まだ学園生ですので、次の試験を受けることは出来るでしょう。
ナナ様が行きたいというのであれば、私が学園側に掛け合ってみます。」
そう問われて、心が揺れた。
本当はずっと…みんなの顔がもう一度見たかった。こんなにも突然別れの日が来ると思ってなかったから。もう私はアンナではないし、話すことは出来なくても、みんなの姿を目に焼き付けておきたかった。
でも…これ以上ウィルガに迷惑をかけるわけにはいかない。学園に行き、私だと気付かれれば、好奇や侮蔑の目を向けられることになる。そしてきっとその視線は、隣に立つ彼にも突き刺さるのだ。
私は首を横に振った。
「……行けない、よ。」
「ナナ様が行きたいと思うのならば、行けます。」
「私が行けば、貴方も一緒に傷つけることになる。」
「いいえ、私は傷つきません。
私を傷つけられるのは、唯一ナナ様だけですから。」
また甘えてもいいのだろうか。
……でも、みんなの顔がどうしても見たかった。
「じゃあ……試験だけ受けに行きたい。あとは、こっそりみんなの様子を見たいわ。それが終わったら、また姿を隠して、進級する前にこの国を出るわ。」
「かしこまりました。」
みんなが幸せに、笑顔で過ごしていることが確認できたら、私はここから離れられる気がした。
私は二年生の試験を最後に学園と…みんなと……
完全に離れることを決めた。
しかし、流石に二ヶ月間、男子寮にこっそり住む訳にはいかない。その間、どうしたらいいか悩んでいると、翌日にはウィルガが貴族街の一角にある小さな家を借りてきた。既にその古さゆえ取り壊しが決まっていたが、二ヶ月で出て行くならという条件付きで格安で部屋を貸してもらえたというのだ。費用は既に払ってきたから、そこで一緒に住もうとウィルガは言った。
正直…これが普通の貴族令嬢であれば、許されないことだろう。
結婚相手でもない男性と二人で暮らすなんて。
しかし、今の私に選択肢はなかった。
生きるために、私はウィルガと共に暮らすことにした。
ウィルガのリィナに対する恋心が暴走してしまったらどうしよう…と少し不安はあったものの…やはり彼は紳士で。
一緒に生活していても、私たちは指先が触れるのでさえ、珍しいくらいだった。ウィルガは私に不安を与えないようにそうしているようにも見えたし、距離を図りかねてるようにも見えた。
ここで暮らし始める時にウィルガになんて呼べはいいか?と聞かれた。確かに隠れて暮らすなら、リィナとは呼ばない方がいいだろうし、それにリィナとは呼ばれたくなかった。
私は迷った末に「ナナ」と呼んでもらうことにした。
リィナのナ、ではなく、アンナのナ。
私の本当の名前を忘れないように、と……。
それに、「ナナ様」とウィルガから呼ばれると、少し距離がまだ縮まったような気がした。
ウィルガは朝早くから家を出て、一旦寮に寄ってから、学園に行く。夕方にまた一旦寮に帰ってから、見つからないよう私がいる家に帰ってきた。私はその間、家の中で家事や勉強、魔法の訓練や護身術の訓練をして過ごしていた。
他の国へ行ったとしても、どれも必要なスキルだと思い、真面目に取り組んだ。特に魔法が使いこなせるようになれば、ウィルガに頼らずとも一人で生きていけると思った。しかし、その思いとは裏腹に魔法は全く上達しないどころか、徐々に魔力が感じにくくなっていった。やはり、本人の身体ではないからだろうか…。
その反面、短剣を使った護身術の訓練にはより身が入った。
ついでに家事については、ウィルガは最初、そんなのさせられない!と自分一人で家事を抱え込もうとしたので、断固としてそれは私の仕事だと譲らなかった。だって、やることがないなんて辛すぎるもの。
幸いにもおばあちゃんに色々と仕込まれていたため、人並みに料理は出来た。アンナの時からお菓子作りは良くしていたし。私の料理をウィルガは美味しい美味しいと、いつもものすごい勢いで平らげてくれた。
買い出しなどはウィルガが引き受けてくれることが多かった。
ただ、ウィルガがウィッグといくつかのシンプルなワンピースを用意してくれたため、短時間であれば、外出するのに特に問題は無かった。ついでに髪の毛は短く切った。侍女たちが手入れをしてくれるならまだしも、一人で全てやらなければならないこの生活では、髪は邪魔だったのだ。
人の身体だけど…と少し申し訳なく思ったが、リィナは私に身体を返すつもりなんてないだろうからいいか、と割り切った。頭が軽くなったことで、少し新しい自分になれた気がした。
それと、一度だけウィルガに頼んで、平民街に遊びに行かせてもらった。ティナの様子を覗きに行きたかったのだ。
彼女は幸せそうにトマスさんの隣で笑っていた。客を装ってウィルガに二人と話してもらうと、結婚の約束をしているんだ!と、とても嬉しそうに語っていた。…きっとティナもトマスさんもターバル男爵が没落したことや、リィナが行方不明だと言うことは知らないようだった。
それであれば、私がこの幸せを壊すわけにはいかない。
私はウィルガと一緒に家に帰った。
私たちは予想以上に順調に生活をしていた。
前世の記憶があるせいか、家事をするのに大きく困ることはなかったし、慣れれば楽しいくらいだった。ウィルガが時々勉強をすれば一緒に勉強しながら教えてあげたり、休日には二人でお菓子作りをしたり、家でゆっくりと過ごした。
それでも、ふとやることが途切れると、みんなのことを考えてしまう。お父様やオルヒ、ライル様にジョシュア様、ユーリにソフィア……。みんなに会いたくて…もう一度笑顔でアンナと呼びかけてもらいたくて…私はウィルガがいない時間に一人、泣いた。
本当の自分を知る人がこの世界に誰もいないと思うと、心細くてたまらなかった。
◆ ◇ ◆
ある日、ウィルガは夜遅くまで勉強していた。
「今日は精が出るわね。
……あ、もうすぐ後期試験かぁ…。」
私は、二つのカップをテーブルの上に置き、ウィルガの目の前の椅子に座った。
「お茶、ありがとうございます。
最後の試験になるので、頑張ってみようかと…。ナナ様にも勉強を教えていただいていますし。」
そう言って微笑むウィルガを見つめる。
最近では、ウィルガの笑顔も珍しくなくなった。そう考えると彼もこの生活に居心地の良さを感じてくれているような気がする。
でも……
考えれば考えるほど、ウィルガの才能は潰してはいけない気がしていた。きっと彼は、この国に大きく貢献できる人だ。私たった一人のために人生を棒に振っては駄目だ。
「ねぇ……やっぱりウィルガはこの国に残った方がいいわ。」
ウィルガは、ペンを置いて、私の瞳を強く捉える。
「何度も話し合ったじゃないですか。ナナ様を一人で行かせる気など、私は毛頭ありません。」
「でもー」
私が口を開きかけると、ウィルガは寂しそうな顔をした。
「私と一緒にいるのは嫌ですか?」
「……そんなことないけど…。」
「じゃあ、なんで駄目なんですか?」
そう問う顔はまるで捨てられた犬のようで。
私は彼の寂しさが少しでも埋められれば…と、机上にある彼の手に手を重ねた。
「……貴方の人生を奪いたくないの。ウィルガは、頭も良いし、魔力も剣の才能もある、それに伝統ある侯爵家の出身なのよ?
でも、私と知らない国へ行けば、平民となり、しなくてもいい苦労をすることになる。」
すると、ウィルガは重ねた手を上に向けて、私の指に絡ませ、ギュッと握った。
その手の熱に、戸惑う。
……こんなにウィルガの体温をはっきり感じたのは初めてで、手を重ねたのは私の方なのに、やけにドキドキする。彼は家族のような存在だと思っていたのに…。
「隣にナナ様がいてくださるのならば、苦労などありません。
ナナ様のために生きることこそ、私の喜びなのですから。」
そう言って私を熱く見つめるウィルガの瞳には嘘はなかった。
いつも真っ直ぐにこうやって、私への……いや、リィナへの想いを伝えてくる。その度に私の胸は罪悪感に苛まれるのだ。
私はウィルガの手からするりと手を引き抜いた。
「はぁ……。ごめんなさい、今日この話はやめましょう。
勉強しなければならないものね。」
そう言って、パラパラと教科書を捲る。
今になってみれば、勉強が楽しかったな…と思う。
それが表情に出ていたのだろうか…ウィルガは私に尋ねた。
「……ナナ様。学園に行きたいですか?」
「え?」
想像もしなかった提案に教科書を捲る手が止まる。
「最近は殆どリィナのことも噂されなくなってきました。ウィッグを被って、大人しくさえしていれば、リィナだとバレないでしょうし、問題は起きないと思います。それに私がずっと側にいます。まだ学園生ですので、次の試験を受けることは出来るでしょう。
ナナ様が行きたいというのであれば、私が学園側に掛け合ってみます。」
そう問われて、心が揺れた。
本当はずっと…みんなの顔がもう一度見たかった。こんなにも突然別れの日が来ると思ってなかったから。もう私はアンナではないし、話すことは出来なくても、みんなの姿を目に焼き付けておきたかった。
でも…これ以上ウィルガに迷惑をかけるわけにはいかない。学園に行き、私だと気付かれれば、好奇や侮蔑の目を向けられることになる。そしてきっとその視線は、隣に立つ彼にも突き刺さるのだ。
私は首を横に振った。
「……行けない、よ。」
「ナナ様が行きたいと思うのならば、行けます。」
「私が行けば、貴方も一緒に傷つけることになる。」
「いいえ、私は傷つきません。
私を傷つけられるのは、唯一ナナ様だけですから。」
また甘えてもいいのだろうか。
……でも、みんなの顔がどうしても見たかった。
「じゃあ……試験だけ受けに行きたい。あとは、こっそりみんなの様子を見たいわ。それが終わったら、また姿を隠して、進級する前にこの国を出るわ。」
「かしこまりました。」
みんなが幸せに、笑顔で過ごしていることが確認できたら、私はここから離れられる気がした。
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