73 / 124
第4章 真実の愛を求めて
第6話 侯爵夫人の願い
しおりを挟む
倒れてから数日が過ぎ、体調が戻ったグレースはベアトリスの家庭教師をしていた。
勉強を教えてくれているグレースに、本の主人公が重なって見えて仕方がない様子。
グレースはこのとき、侯爵のみが本を読んでいると信じていた。
まさか、侯爵一家全員で回し読みされていたとは思ってもなかったのである。
エーレンタール侯爵マキシミアンは、マロー子爵の手紙の返事を待っていた。
だが、元婚約者の伯爵領の橋が壊れたために使者がかなり遠回りになってしまう。
それに、カトリーナ嬢の噂をあれから耳にしない。
侯爵は、それも気になり始めていた。
「何か良くないことが、起こらないと良いが…」
ベアトリスは学園の休みの週末に、読み終わる予定にした。
父や兄が、泣いた程の物語だ。
実際に既に毎回泣きすぎて、次の日学園に通う時は下を向いて顔を見せないようにしている始末だった。
「ほんと!グレースったら罪深いお人よね!」と、ベアトリスは机に置いてある本を眺めて苦笑をする。
本を開くと、主人公の令嬢が主である伯爵令嬢との別れの場面。
仕えていた伯爵令嬢は、王子の妃になり王宮へ。
辛いときに励まし合った二人。
「お願いよ!
私と一緒に、王宮へ来てはくれないかしら?!」
伯爵令嬢は頼むが、母と家をそのままに離れることは出来ない。
「お嬢様、遠く離れていても幸せを願っております。
私の様な者に、親切にして下さり感謝してます!」
彼女は後ろ髪を引かれつつ、自身の故郷に帰ることになった。
帰った領地の当主である父に、娘は願いを言ってくる。
「父上、母上が良くなりましたら…。
どうか!私を領地の何処でも構いませんから、小さな畑と家を頂けますか?!」
父は娘の話す内容に驚愕する。
これから婚姻もせずに、この屋敷を独り出て暮らすと言うのか?!
黙って下を向く当主である父に、ハッキリと決心する言葉を口に出したのだ。
「私は平民になり、この領地で暮らしてみようと思っております。
もし弟が誰かとこの家を継ぐ際は、私は肩身の狭い思いをしたくないのです」
「平民にならなくても、隠居したら私たちと暮らせば良いのではないか?
それまでは、この屋敷にいなさい。
お前は、さんざん家の犠牲になっている。
父として、お前には顔向け出来ない!」
父は親でもあるのに頭を下げながら、私に謝ってくる。
あぁ、婚約破棄をされた。
あの頃を、惨めな自分を思い出す主人公。
本を読んでた彼女は、テーブルの上に飾られた花瓶に刺された赤い薔薇をふと見てと呟いた。
「私なら、どうするのかしら?
平民になるなんて考えもしないわ。
もし、平民になったら私は生きていけるの?!」
ベアトリスはそんな事を思って、また続きを読み始める。
「気にしないで、父上。私は何のしがらみもなく、自由に生きたいのです。
贅沢と言えば、私の誕生日の年1回でいいのです。
父上たちに、会いに来ても宜しいですか?!」
父は嗚咽をし、何度も考え直すように私の両肩に手を置きながら説得してきた。
それから、半年が過ぎ。
やっと領地に春の気配を感じる頃に、私は1軒の少し古びた独りでは広い家と近くに畑をいただけた。
弟も同じ子爵令嬢と婚約し、母も体調が安定したので家を出ることに決めた。
「貴族籍からは外さない。
疲れたら、いつでも戻って来なさい。
近くには領民で信頼出来る人がいる。
お前の事を頼んであるから…。
グリシーヌ、不甲斐ない父を許せ」
ベアトリスは、最後にこの令嬢の名を字を見て分かった。
なぜなら令嬢とか、貴女としか呼ばれて無かったからだ。
仕えていた令嬢すら、不思議なことに名を出さないで呼ばれる設定になっていた。
「グリシーヌとグレースは、同じなのね。
グレースは、平民になりたいの?
本音は修道院でなくて、貴族の世界から消えたいの…」
ベアトリスは、グレースの奥底にある思いをまだ知らずにいた。
その時、侯爵夫人アデラは息子カルロスとお茶を飲んでいた。
「カルロス。
婚約破棄したばかりで人の視線を感じますが、今度の夜会にグレース嬢をパートナーとして参加しない?」
「グレース嬢と、ですか?」
母の言葉に、息子が驚きの表情を見せた。
「あなた達だけではないわ。
私たち夫婦に、ベアトリスと婚約者である公爵令息も一緒よ」
「グレース嬢は前に夜会にでましたが、あんな気まずい思いをさせた。
今度こそ、彼女から断りそうですよ。母上」
「私はねぇ、カルロス。
彼女に華やかな、心躍る楽しい経験をさせてあげたいのよ。
私に、協力しなさい!」
「言われてみれば、あんなにダンスを練習して踊らなかったですしね」
グレースと一緒に踊った、ワルツを思い出す。
「貴方だって、また社交をして相手を探さなくてはいけない。
侯爵を継ぐものが、いつまでも独身では困るでしょう?!」
息子は母には逆らえず、承諾の意思を示した。
まだこの時は夜会で人生を左右することが起こるとは、カルロスは思ってはなかったのである。
勉強を教えてくれているグレースに、本の主人公が重なって見えて仕方がない様子。
グレースはこのとき、侯爵のみが本を読んでいると信じていた。
まさか、侯爵一家全員で回し読みされていたとは思ってもなかったのである。
エーレンタール侯爵マキシミアンは、マロー子爵の手紙の返事を待っていた。
だが、元婚約者の伯爵領の橋が壊れたために使者がかなり遠回りになってしまう。
それに、カトリーナ嬢の噂をあれから耳にしない。
侯爵は、それも気になり始めていた。
「何か良くないことが、起こらないと良いが…」
ベアトリスは学園の休みの週末に、読み終わる予定にした。
父や兄が、泣いた程の物語だ。
実際に既に毎回泣きすぎて、次の日学園に通う時は下を向いて顔を見せないようにしている始末だった。
「ほんと!グレースったら罪深いお人よね!」と、ベアトリスは机に置いてある本を眺めて苦笑をする。
本を開くと、主人公の令嬢が主である伯爵令嬢との別れの場面。
仕えていた伯爵令嬢は、王子の妃になり王宮へ。
辛いときに励まし合った二人。
「お願いよ!
私と一緒に、王宮へ来てはくれないかしら?!」
伯爵令嬢は頼むが、母と家をそのままに離れることは出来ない。
「お嬢様、遠く離れていても幸せを願っております。
私の様な者に、親切にして下さり感謝してます!」
彼女は後ろ髪を引かれつつ、自身の故郷に帰ることになった。
帰った領地の当主である父に、娘は願いを言ってくる。
「父上、母上が良くなりましたら…。
どうか!私を領地の何処でも構いませんから、小さな畑と家を頂けますか?!」
父は娘の話す内容に驚愕する。
これから婚姻もせずに、この屋敷を独り出て暮らすと言うのか?!
黙って下を向く当主である父に、ハッキリと決心する言葉を口に出したのだ。
「私は平民になり、この領地で暮らしてみようと思っております。
もし弟が誰かとこの家を継ぐ際は、私は肩身の狭い思いをしたくないのです」
「平民にならなくても、隠居したら私たちと暮らせば良いのではないか?
それまでは、この屋敷にいなさい。
お前は、さんざん家の犠牲になっている。
父として、お前には顔向け出来ない!」
父は親でもあるのに頭を下げながら、私に謝ってくる。
あぁ、婚約破棄をされた。
あの頃を、惨めな自分を思い出す主人公。
本を読んでた彼女は、テーブルの上に飾られた花瓶に刺された赤い薔薇をふと見てと呟いた。
「私なら、どうするのかしら?
平民になるなんて考えもしないわ。
もし、平民になったら私は生きていけるの?!」
ベアトリスはそんな事を思って、また続きを読み始める。
「気にしないで、父上。私は何のしがらみもなく、自由に生きたいのです。
贅沢と言えば、私の誕生日の年1回でいいのです。
父上たちに、会いに来ても宜しいですか?!」
父は嗚咽をし、何度も考え直すように私の両肩に手を置きながら説得してきた。
それから、半年が過ぎ。
やっと領地に春の気配を感じる頃に、私は1軒の少し古びた独りでは広い家と近くに畑をいただけた。
弟も同じ子爵令嬢と婚約し、母も体調が安定したので家を出ることに決めた。
「貴族籍からは外さない。
疲れたら、いつでも戻って来なさい。
近くには領民で信頼出来る人がいる。
お前の事を頼んであるから…。
グリシーヌ、不甲斐ない父を許せ」
ベアトリスは、最後にこの令嬢の名を字を見て分かった。
なぜなら令嬢とか、貴女としか呼ばれて無かったからだ。
仕えていた令嬢すら、不思議なことに名を出さないで呼ばれる設定になっていた。
「グリシーヌとグレースは、同じなのね。
グレースは、平民になりたいの?
本音は修道院でなくて、貴族の世界から消えたいの…」
ベアトリスは、グレースの奥底にある思いをまだ知らずにいた。
その時、侯爵夫人アデラは息子カルロスとお茶を飲んでいた。
「カルロス。
婚約破棄したばかりで人の視線を感じますが、今度の夜会にグレース嬢をパートナーとして参加しない?」
「グレース嬢と、ですか?」
母の言葉に、息子が驚きの表情を見せた。
「あなた達だけではないわ。
私たち夫婦に、ベアトリスと婚約者である公爵令息も一緒よ」
「グレース嬢は前に夜会にでましたが、あんな気まずい思いをさせた。
今度こそ、彼女から断りそうですよ。母上」
「私はねぇ、カルロス。
彼女に華やかな、心躍る楽しい経験をさせてあげたいのよ。
私に、協力しなさい!」
「言われてみれば、あんなにダンスを練習して踊らなかったですしね」
グレースと一緒に踊った、ワルツを思い出す。
「貴方だって、また社交をして相手を探さなくてはいけない。
侯爵を継ぐものが、いつまでも独身では困るでしょう?!」
息子は母には逆らえず、承諾の意思を示した。
まだこの時は夜会で人生を左右することが起こるとは、カルロスは思ってはなかったのである。
1
あなたにおすすめの小説
遡ったのは君だけじゃない。離縁状を置いて出ていった妻ーー始まりは、そこからだった。
沼野 花
恋愛
夫と子供たちに、選ばれなかったイネス。
すべてを愛人に奪われ、彼女は限界を迎え、屋敷を去る。
だが、その先に待っていたのは、救いではなかった。
イネスを襲った、取り返しのつかない出来事。
変わり果てた現実を前に、
夫はようやく、自分が何を失ったのかを思い知る。
深い後悔と悲しみに苛まれながら、
失ったイネスの心を取り戻そうとする夫。
しかし、彼女の心はすでに、外の世界へと向かっていた。
贖罪を背負いながらもイネスを求め続ける夫。
そして、母の心を知っていく子供たち。
イネスが求める愛とは、
そして、幸せとは――。
リトライさせていただきます!〜死に戻り令嬢はイケメン神様とタッグを組んで人生をやり直す事にした。今度こそ幸せになります!!〜
ゆずき
恋愛
公爵家の御令嬢クレハは、18歳の誕生日に何者かに殺害されてしまう。そんなクレハを救ったのは、神を自称する青年(長身イケメン)だった。
イケメン神様の力で10年前の世界に戻されてしまったクレハ。そこから運命の軌道修正を図る。犯人を返り討ちにできるくらい、強くなればいいじゃないか!! そう思ったクレハは、神様からは魔法を、クレハに一目惚れした王太子からは武術の手ほどきを受ける。クレハの強化トレーニングが始まった。
8歳の子供の姿に戻ってしまった少女と、お人好しな神様。そんな2人が主人公の異世界恋愛ファンタジー小説です。
※メインではありませんが、ストーリーにBL的要素が含まれます。少しでもそのような描写が苦手な方はご注意下さい。
毒姫ライラは今日も生きている
木崎優
恋愛
エイシュケル王国第二王女ライラ。
だけど私をそう呼ぶ人はいない。毒姫ライラ、それは私を示す名だ。
ひっそりと森で暮らす私はこの国において毒にも等しく、王女として扱われることはなかった。
そんな私に、十六歳にして初めて、王女としての役割が与えられた。
それは、王様が愛するお姫様の代わりに、暴君と呼ばれる皇帝に嫁ぐこと。
「これは王命だ。王女としての責務を果たせ」
暴君のもとに愛しいお姫様を嫁がせたくない王様。
「どうしてもいやだったら、代わってあげるわ」
暴君のもとに嫁ぎたいお姫様。
「お前を妃に迎える気はない」
そして私を認めない暴君。
三者三様の彼らのもとで私がするべきことは一つだけ。
「頑張って死んでまいります!」
――そのはずが、何故だか死ぬ気配がありません。
3回目の人生は、悪役令嬢を辞めて引きこもります~一歩も出ずに国を救ったら、なぜか「聖女」として崇められ最強の男たちが部屋を包囲してくる件~
放浪人
恋愛
公爵令嬢エリザベートは、1度目は悪役令嬢として断罪され処刑、2度目は改心して聖女となり国に尽くしたが過労死……という悲惨な最期を遂げた。 記憶を持ったまま3度目の人生が始まった瞬間、彼女は固く決意する。 「もう絶対に働きません! 今世は部屋から一歩も出ず、睡眠と趣味に命をかけます!」
最強の拒絶結界『絶対領域』で部屋に籠城し、婚約破棄イベントも夜会も全て無視して惰眠を貪ろうとするエリザベート。 しかし、彼女の「働きたくない」一心からの行動――適当な農業アドバイスや、安眠妨害への容赦ない迎撃――が、周囲には「国を憂う深慮遠謀」「慈愛に満ちた奇跡」として超好意的に解釈されてしまう!?
ヤンデレ化した元婚約者の王太子、物理で愛を語る脳筋騎士団長、効率厨の隣国王子、さらには古代の引きこもり少年までをも巻き込み、事態は国家規模の大騒動へ。 部屋ごと空を飛んで戦場を浄化し、パジャマ姿で古代兵器を操り、地下牢をスイートルームに変えながら、エリザベートは究極の安眠を手に入れることができるのか? 塩対応すればするほど愛され、逃げれば逃げるほど伝説になる、最強引きこもり令嬢の勘違いドタバタ溺愛ファンタジー、ここに完結!
魔法師団長の家政婦辞めたら溺愛されました
iru
恋愛
小説家になろうですでに完結済みの作品です。よければお気に入りブックマークなどお願いします。
両親と旅をしている途中、魔物に襲われているところを、魔法師団に助けられたティナ。
両親は亡くなってしまったが、両親が命をかけて守ってくれた自分の命を無駄にせず強く生きていこうと決めた。
しかし、肉親も家もないティナが途方に暮れていると、魔物から助けてくれ、怪我の入院まで面倒を見てくれた魔法師団の団長レオニスから彼の家政婦として住み込みで働かないと誘われた。
魔物から助けられた時から、ひどく憧れていたレオニスの誘いを、ティナはありがたく受ける事にした。
自分はただの家政婦だと強く言い聞かせて、日に日に膨らむ恋心を抑え込むティナだった。
一方、レオニスもティナにどんどん惹かれていっていた。
初めはなくなった妹のようで放っては置けないと家政婦として雇ったが、その健気な様子に強く惹かれていった。
恋人になりたいが、年上で雇い主。
もしティナも同じ気持ちでないなら仕事まで奪ってしまうのではないか。
そんな思いで一歩踏み出せないレオニスだった。
そんな中ある噂から、ティナはレオニスの家政婦を辞めて家を出る決意をする。
レオニスは思いを伝えてティナを引き止めることができるのか?
両片思いのすれ違いのお話です。
【完結】公爵令嬢は勇者への恩返しを試みる〜サブヒロインとして頑張ります〜
マロン株式
恋愛
公爵令嬢ユウフェには、ひとつだけ秘密がある。
――この世界が“小説の中”だと知っていること。
ユウフェはただの“サブヒロイン”で、物語の結末では魔王のもとへ嫁ぐ運命にある……はずだった。
けれどーー
勇者の仲間、聖女、そして魔王が現れ、〝物語どおり〟には進まない恋の三角関係(いや、四角関係?)が動き出す。
サブヒロインの恩返しから始まる、ほのぼの甘くて、少し切ない恋愛ファンタジー。
◇◇◇
※注意事項※
・序盤ほのぼのめ
・勇者 ✖ サブヒロイン ✖ 魔王 ✖ 巫女(?)の恋愛模様
・基本はザマァなし
・過去作のため、気になる部分あればすみません
・他サイトと並行改稿中のため、内容に差異が出る可能性があります
・設定ゆるめ
・恋愛 × ファンタジー
愛する人は、貴方だけ
月(ユエ)/久瀬まりか
恋愛
下町で暮らすケイトは母と二人暮らし。ところが母は病に倒れ、ついに亡くなってしまう。亡くなる直前に母はケイトの父親がアークライト公爵だと告白した。
天涯孤独になったケイトの元にアークライト公爵家から使者がやって来て、ケイトは公爵家に引き取られた。
公爵家には三歳年上のブライアンがいた。跡継ぎがいないため遠縁から引き取られたというブライアン。彼はケイトに冷たい態度を取る。
平民上がりゆえに令嬢たちからは無視されているがケイトは気にしない。最初は冷たかったブライアン、第二王子アーサー、公爵令嬢ミレーヌ、幼馴染カイルとの交友を深めていく。
やがて戦争の足音が聞こえ、若者の青春を奪っていく。ケイトも無関係ではいられなかった……。
【完結】アラサー喪女が転生したら悪役令嬢だった件。断罪からはじまる悪役令嬢は、回避不能なヤンデレ様に溺愛を確約されても困ります!
美杉日和。(旧美杉。)
恋愛
『ルド様……あなたが愛した人は私ですか? それともこの体のアーシエなのですか?』
そんな風に簡単に聞くことが出来たら、どれだけ良かっただろう。
目が覚めた瞬間、私は今置かれた現状に絶望した。
なにせ牢屋に繋がれた金髪縦ロールの令嬢になっていたのだから。
元々は社畜で喪女。挙句にオタクで、恋をすることもないままの死亡エンドだったようで、この世界に転生をしてきてしあったらしい。
ただまったく転生前のこの令嬢の記憶がなく、ただ状況から断罪シーンと私は推測した。
いきなり生き返って死亡エンドはないでしょう。さすがにこれは神様恨みますとばかりに、私はその場で断罪を行おうとする王太子ルドと対峙する。
なんとしても回避したい。そう思い行動をした私は、なぜか回避するどころか王太子であるルドとのヤンデレルートに突入してしまう。
このままヤンデレルートでの死亡エンドなんて絶対に嫌だ。なんとしても、ヤンデレルートを溺愛ルートへ移行させようと模索する。
悪役令嬢は誰なのか。私は誰なのか。
ルドの溺愛が加速するごとに、彼の愛する人が本当は誰なのかと、だんだん苦しくなっていく――
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる