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第5章 永遠の愛をあなたに
第2話 藤の花に願いを
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カルロスは、どうグレースに自分が好意を抱いているかを知らせる方法を考えていた。
手っ取り早いのは贈り物だ。
しかし、グレースはそのようなことは嫌悪するに違いない。
この前の食事時に、母のドレスを作らないかと相談して断ったではないか。
物欲がない彼女が、喜ぶのは何なんだろう?
彼女を思うと、いつも不思議と藤の花を思い浮かべてしまう。
そういえば、我が家には藤の花がない。
そうだ!
カルロスは急ぎ、庭師の元へ向かうのであった。
屋敷の庭の花々を見ては、優雅に婚約者と散歩していたベアトリス。
「あらっ?お兄様だわ!
何をあんなに急いでいるのかしら?」
「ホントだね。
カルロス殿へご挨拶に伺おうではないか。ベアトリス嬢」
二人は彼の急ぎ行く方へ向かうと、庭師と何やら話している途中なので木の陰に隠れやり取りを聞くことにした。
「ベアトリス嬢!
どうして、急に隠れたりするんだ?!」
婚約者は不思議な行動に、問いただすと怖い顔で話しをしてきた。
「ちょっと、お静かに!
話が、聞こえないではないの!」
婚約者は、直ちに黙ることにした。
この二人の関係は、彼女に分があるようだ。
「藤の花を植えたいのですか?!」
「あぁ、何処かに良さげな場所があるか?!
出来れば将来立派に育てて、我が屋敷の庭の見所にしたいと思っている。
父上に私からお願いする!」
「はい、承知しました。
調べてお返事致します。カルロス様」
彼女は話の内容に驚き、婚約者を引っ張りこの場を去って行く。
「今のお話を聞きまして!」
「何だか分からんが、兄上様は藤の花をご所望みたいですね」
「もう、違うったら!
藤は藤でも、藤の花の妖精よ!
フフフ、私もそうだけど母も同じなの。
私たち願いが、きっと必ず叶うわ」
婚約者はベアトリスの話が見えてこない様子で、そんな婚約者に嬉しげに細やかに経緯を話してみた。
「それは無理ではないか?
お相手は、他国のご令嬢ですよね?
しかも、子爵では…」
この少し気弱な婚約者の性格に、尻を叩き檄を飛ばす。
「貴方様は、未来の公爵になるお方よ!
そんな弱気ではいけないわ。
ねぇ、お願い!私の力になってくれまし!?」
ベアトリスは上目遣いで婚約者を見つめて懇願すると、彼は顔を赤らめて承知するのである。
そして婚約者に兄がグレースに告白して婚姻を結んだら、後ろ盾になるように公爵のご両親に進言してくれるように頼む。
「もしかしたら、必要がないかもね。
父が、親戚の伯爵あたりに養女を頼むと思うわ」
満面の笑顔を見せると、未来の義理の姉の幸せを神に祈っていた。
まず、カルロスは父と母に自分の思いを知らせるつもりでいた。
これはかなり恥ずかしいが、両親の協力がないと不可能であった。
いくら学園を首席で卒業しても、まだ侯爵の後継者として勉強中で未熟とわかっている。
カルロスは心を決めて、父がいる書斎書斎を訪れた。
「父上、折り入ってご相談したい事柄がございます」
息子の相談内容の全容を、把握していたが知らないふりをしていた。
「何用だ、何か欲しい物でもあるのか?!」
カルロスは確かに欲しいが、簡単には手に入らないだろうと思う。
「父上、私には婚姻をしたい女性がおります。
彼女を側で見ていて、その人となりに好意をもちました」
「ほぉ~!
婚姻に興味を無しで言いなりになり、カトリーナ嬢と婚約したお前がなぁ」
父親は息子に意地悪く、過去の失敗を茶化すのだった。
「お人が悪いですよ、父上。
以前はそうでした。
家の為に婚約して婚姻して子を作る。
そして、この家を継ぐ。
ですが、私は真実の愛を知ってしまったのです」
父は息子の言葉に、深い笑みを浮かべて言ってきた。
「真実の愛を求めて…。
カルロスもそんな気持ちになったのかね?!」
「はい、あの本が、私に愛とは何かを教えてくれました。
本を書いた彼女を尊敬し、好きになりました。
いいえ、愛しております」
息子にこのようにハッキリ言われれば、親として手助けはしたくなるものだ。
「いいか、相手は年上の婚約破棄を経験した女性だ。
慎重に相手を考え、そして自分の思いを伝えなさい。
もし、結果が望んだものでなくとも、それをキチンと受け入れるようにー。
私からは、もう何も言うことはない」
無理強いは二人を不幸にすると、伯爵令嬢の件をみても分かりきっていた。
「父上、わかりました。
もし望みが叶いましたら、お力をお貸し下さい。
あと、庭にグリシーヌを植えても宜しいですか?」
アキシミアンは息子に、本を思い出し無言で微笑む。
父に1度深く頭を下げると、堂々とした態度で書斎を出て行く。
その去る後ろ姿に背丈だけでなく大きく成長した姿を認め、自分が歳をとったのだなぁと実感をするのだった。
手っ取り早いのは贈り物だ。
しかし、グレースはそのようなことは嫌悪するに違いない。
この前の食事時に、母のドレスを作らないかと相談して断ったではないか。
物欲がない彼女が、喜ぶのは何なんだろう?
彼女を思うと、いつも不思議と藤の花を思い浮かべてしまう。
そういえば、我が家には藤の花がない。
そうだ!
カルロスは急ぎ、庭師の元へ向かうのであった。
屋敷の庭の花々を見ては、優雅に婚約者と散歩していたベアトリス。
「あらっ?お兄様だわ!
何をあんなに急いでいるのかしら?」
「ホントだね。
カルロス殿へご挨拶に伺おうではないか。ベアトリス嬢」
二人は彼の急ぎ行く方へ向かうと、庭師と何やら話している途中なので木の陰に隠れやり取りを聞くことにした。
「ベアトリス嬢!
どうして、急に隠れたりするんだ?!」
婚約者は不思議な行動に、問いただすと怖い顔で話しをしてきた。
「ちょっと、お静かに!
話が、聞こえないではないの!」
婚約者は、直ちに黙ることにした。
この二人の関係は、彼女に分があるようだ。
「藤の花を植えたいのですか?!」
「あぁ、何処かに良さげな場所があるか?!
出来れば将来立派に育てて、我が屋敷の庭の見所にしたいと思っている。
父上に私からお願いする!」
「はい、承知しました。
調べてお返事致します。カルロス様」
彼女は話の内容に驚き、婚約者を引っ張りこの場を去って行く。
「今のお話を聞きまして!」
「何だか分からんが、兄上様は藤の花をご所望みたいですね」
「もう、違うったら!
藤は藤でも、藤の花の妖精よ!
フフフ、私もそうだけど母も同じなの。
私たち願いが、きっと必ず叶うわ」
婚約者はベアトリスの話が見えてこない様子で、そんな婚約者に嬉しげに細やかに経緯を話してみた。
「それは無理ではないか?
お相手は、他国のご令嬢ですよね?
しかも、子爵では…」
この少し気弱な婚約者の性格に、尻を叩き檄を飛ばす。
「貴方様は、未来の公爵になるお方よ!
そんな弱気ではいけないわ。
ねぇ、お願い!私の力になってくれまし!?」
ベアトリスは上目遣いで婚約者を見つめて懇願すると、彼は顔を赤らめて承知するのである。
そして婚約者に兄がグレースに告白して婚姻を結んだら、後ろ盾になるように公爵のご両親に進言してくれるように頼む。
「もしかしたら、必要がないかもね。
父が、親戚の伯爵あたりに養女を頼むと思うわ」
満面の笑顔を見せると、未来の義理の姉の幸せを神に祈っていた。
まず、カルロスは父と母に自分の思いを知らせるつもりでいた。
これはかなり恥ずかしいが、両親の協力がないと不可能であった。
いくら学園を首席で卒業しても、まだ侯爵の後継者として勉強中で未熟とわかっている。
カルロスは心を決めて、父がいる書斎書斎を訪れた。
「父上、折り入ってご相談したい事柄がございます」
息子の相談内容の全容を、把握していたが知らないふりをしていた。
「何用だ、何か欲しい物でもあるのか?!」
カルロスは確かに欲しいが、簡単には手に入らないだろうと思う。
「父上、私には婚姻をしたい女性がおります。
彼女を側で見ていて、その人となりに好意をもちました」
「ほぉ~!
婚姻に興味を無しで言いなりになり、カトリーナ嬢と婚約したお前がなぁ」
父親は息子に意地悪く、過去の失敗を茶化すのだった。
「お人が悪いですよ、父上。
以前はそうでした。
家の為に婚約して婚姻して子を作る。
そして、この家を継ぐ。
ですが、私は真実の愛を知ってしまったのです」
父は息子の言葉に、深い笑みを浮かべて言ってきた。
「真実の愛を求めて…。
カルロスもそんな気持ちになったのかね?!」
「はい、あの本が、私に愛とは何かを教えてくれました。
本を書いた彼女を尊敬し、好きになりました。
いいえ、愛しております」
息子にこのようにハッキリ言われれば、親として手助けはしたくなるものだ。
「いいか、相手は年上の婚約破棄を経験した女性だ。
慎重に相手を考え、そして自分の思いを伝えなさい。
もし、結果が望んだものでなくとも、それをキチンと受け入れるようにー。
私からは、もう何も言うことはない」
無理強いは二人を不幸にすると、伯爵令嬢の件をみても分かりきっていた。
「父上、わかりました。
もし望みが叶いましたら、お力をお貸し下さい。
あと、庭にグリシーヌを植えても宜しいですか?」
アキシミアンは息子に、本を思い出し無言で微笑む。
父に1度深く頭を下げると、堂々とした態度で書斎を出て行く。
その去る後ろ姿に背丈だけでなく大きく成長した姿を認め、自分が歳をとったのだなぁと実感をするのだった。
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