120 / 124
第5章 永遠の愛をあなたに
第25話 祝福の指輪
しおりを挟む
まだ陽に明るさが残り、人の目で周辺の景色が識別できる。
王家の紋章を印した正門から、1台の馬車が中へ入っていくとー。
そこはまるで森の中を連想させる木々を眺めながら、2頭の馬たちがリズムカルに蹄の足音をたてている。
整理された石畳の道を抜けると、目の前に人工的な川が流れ大きな噴水が幾つも見えた。
その奥には、白の大理石に黄金に装飾されている宮殿がどっしりと建っていた。
馬車はスピードを抑えて、宮殿玄関より少しだけ離れた専用の場に停車する。
「申し訳ございませんが、こちらから降りて会場までお歩き下さい」
王宮の門番たちが、馬車を操る御者に声をかけてきた。
御者のタイラーが馬車から降りて、扉を軽く叩いて合図する。
何事かとグレースは、少しだけ中から窓を開けてみた。
門番の話を中にいるグレースたちに説明し始める。
「タイラー父様。
エテルネルの王宮は、いつもこうするから気にしないで下さい」
勝手を知っている彼女は、あっさりして彼に伝えてくる。
タイラーは子爵夫妻を先に降ろし、その後にカルロスが降りる。
「さぁ、グレース嬢。
気をつけて、私の手を取るといい」
カルロスがまるで姫を扱うように、手を添えて降ろしてくれる様子をマロー子爵夫妻は満足そうに見守っていた。
「有難う、カルロス様。
あれから2年近く経っているのね。
もっと、昔のように感じてしまうわ」
王宮をしげしげと見上げては、近くにいる3人に懐かしげに言い出す。
「グレースは、ここで働いていたのだなぁ。
お前のことだから、給金をほぼ全額送ってくれたのだろう」
「こんな孝行な娘を持った私たちは、とても幸運な親よ。
婿になるお方も、素晴らしい人柄の紳士。
グレース自身で見つけて、こうして連れて来てくれるなんてね」
母として不甲斐なさを持ち続けているのか、何度も同じことを言ってしまうのである。
両親の褒め言葉に、いま着ているドレスのように赤く顔を染めてしまう。
紅いドレスは紅すぎずに、品のある落ち着いた深い深紅である。
そう、ワインに近い色合い。
ネックレスは、見事なルビーにダイヤモンドが取り囲まれた逸品。
ザイールの名門侯爵家の婚約者に、身につけるに相応しい品物。
指には王妃様にお返しする為に、あの指輪をしていたのである。
4人は招待状を渡すと、名前を告げられて入場する。
ザィールのエーレンタール侯爵の名を告げられて、その後に婚約者のグレースの名が続く。
「エーレンタールって、ザイールの中でも貴族の中でも名門と言われているわ。
侯爵でも、公爵に近いそうですよ」
「カルロス様と仰るのね。
金髪は光輝くようで、瞳は青くまるで宝石のサファイアみたい」
「見れば見るほどに素敵な美男子で、王子様より王子様らしく見えますわ」
女性たちは皆カルロスを眺めながら、ウットリしてため息を漏らす。
やはりここでも、カルロス様は目立ちますのね。
きっと私を見て、これがあの方の婚約者だと胸の中で思ってるに違いないわ。
グレースはカルロスの逞しい腕をとり、歩きながら女性たちの声に聞き耳を立ててしまう。
招待客が、両陛下にご挨拶をする為に順番を待つ。
なんと、私たちは公爵家の次になっていた。
父のマロー子爵が順番を間違えてはないかと、何度も順番を伝える方に確認をしている。
「お父様、間違いではないでしょうか?!
いくらザイールの高位貴族。
エーレンタール侯爵の嫡男カルロス様がいらっしゃっても、この順番は早すぎませんか?!」
「私もそう申し上げたのだが、王妃様たっての願いだと仰るのだよ」
突然前方より、凛とした威厳ある声がした。
「王妃様に、何かお考えがあるのでしょう。
あなた方は、堂々としておればよい!」
父と私の会話に、あのクラレンス公爵夫人がお声をかけてきた。
「これは、クラレンス公爵様に公爵夫人。
お騒がせ致しました。
マロー子爵です、お会いできて光栄の極みでございます」
私たちは一斉に頭を下げたが、よいよいとクラレンス公爵である戦の神は鷹揚に笑っておられた。
「今日は一生の思い出となります。
これほどの高貴なお方に、お会いできてお声までかけて頂くとは思いませんでした」
母に至っては驚き胸に手を当てて、高まる鼓動を落ち着かせようとしていた。
「私も生ける伝説の戦の神に、間近でお会いできるとは感無量ですよ」
隣国でも有名な御仁に、側で聞いていたカルロスも気持ちが盛り上がる。
両親の喜ぶ表情に、グレースたちも一緒になって笑う。
そんな様子を後方で、驚きと苦虫を噛み潰したような顔で見ていた者たちがいた。
グレースたちが国王両陛下にご挨拶をしてると、王妃があり得ないことに椅子から立ち上がりグレースにお言葉をかけてきた。
「マロー子爵令嬢。
素敵な婚約者と縁を持ちましたのですね。
貴女の努力と心根が、侯爵令息の彼を射止めたのです。
必ずや…、お幸せにおなりなさい」
別れてから、ずっと願い続けていた。
それだけでなく、大勢の貴族たちの中で祝福のお言葉をかけて貰えた。
「あぁ、王妃様。
なんと、勿体ないお言葉をー。
どうか、この国の国母のそのお手に感謝のキスをさせて頂けてませんでしょうか?!」
許しを得てキスしながら、グレースは指輪を王妃の手の中に返した。
王妃は直ぐに何かを察して、皆に高らかに話をしだした。
「皆も知っているとは思うが、妾も隣国ザイールから嫁ぎました。
ここにおるマロー子爵令嬢は、ザィールでも名門のエーレンタール侯爵に嫁ぐそうである。
この先、苦労することもあろう。
これは妾からの選別として、そなたに受け取って欲しい。
そして、両国の架け橋となってたもれ」
そう話されると彼女の手を取り、皆に見せるように指にそのルビーの指輪をはめてくれる。
「王妃様、微力ですが出来得る限り事を致します。
お言葉を胸に刻みこの指輪を見ては、今日の日を忘れることはございません。
有り難く頂戴致します」
返却するはずの指輪は、正式に王妃よりグレースに贈られる形となった。
集まった客の貴族たちからは、盛大な拍手で二人の婚約を祝福されたのである。
グレースとカルロスにとり、忘れられない思い出となった。
王家の紋章を印した正門から、1台の馬車が中へ入っていくとー。
そこはまるで森の中を連想させる木々を眺めながら、2頭の馬たちがリズムカルに蹄の足音をたてている。
整理された石畳の道を抜けると、目の前に人工的な川が流れ大きな噴水が幾つも見えた。
その奥には、白の大理石に黄金に装飾されている宮殿がどっしりと建っていた。
馬車はスピードを抑えて、宮殿玄関より少しだけ離れた専用の場に停車する。
「申し訳ございませんが、こちらから降りて会場までお歩き下さい」
王宮の門番たちが、馬車を操る御者に声をかけてきた。
御者のタイラーが馬車から降りて、扉を軽く叩いて合図する。
何事かとグレースは、少しだけ中から窓を開けてみた。
門番の話を中にいるグレースたちに説明し始める。
「タイラー父様。
エテルネルの王宮は、いつもこうするから気にしないで下さい」
勝手を知っている彼女は、あっさりして彼に伝えてくる。
タイラーは子爵夫妻を先に降ろし、その後にカルロスが降りる。
「さぁ、グレース嬢。
気をつけて、私の手を取るといい」
カルロスがまるで姫を扱うように、手を添えて降ろしてくれる様子をマロー子爵夫妻は満足そうに見守っていた。
「有難う、カルロス様。
あれから2年近く経っているのね。
もっと、昔のように感じてしまうわ」
王宮をしげしげと見上げては、近くにいる3人に懐かしげに言い出す。
「グレースは、ここで働いていたのだなぁ。
お前のことだから、給金をほぼ全額送ってくれたのだろう」
「こんな孝行な娘を持った私たちは、とても幸運な親よ。
婿になるお方も、素晴らしい人柄の紳士。
グレース自身で見つけて、こうして連れて来てくれるなんてね」
母として不甲斐なさを持ち続けているのか、何度も同じことを言ってしまうのである。
両親の褒め言葉に、いま着ているドレスのように赤く顔を染めてしまう。
紅いドレスは紅すぎずに、品のある落ち着いた深い深紅である。
そう、ワインに近い色合い。
ネックレスは、見事なルビーにダイヤモンドが取り囲まれた逸品。
ザイールの名門侯爵家の婚約者に、身につけるに相応しい品物。
指には王妃様にお返しする為に、あの指輪をしていたのである。
4人は招待状を渡すと、名前を告げられて入場する。
ザィールのエーレンタール侯爵の名を告げられて、その後に婚約者のグレースの名が続く。
「エーレンタールって、ザイールの中でも貴族の中でも名門と言われているわ。
侯爵でも、公爵に近いそうですよ」
「カルロス様と仰るのね。
金髪は光輝くようで、瞳は青くまるで宝石のサファイアみたい」
「見れば見るほどに素敵な美男子で、王子様より王子様らしく見えますわ」
女性たちは皆カルロスを眺めながら、ウットリしてため息を漏らす。
やはりここでも、カルロス様は目立ちますのね。
きっと私を見て、これがあの方の婚約者だと胸の中で思ってるに違いないわ。
グレースはカルロスの逞しい腕をとり、歩きながら女性たちの声に聞き耳を立ててしまう。
招待客が、両陛下にご挨拶をする為に順番を待つ。
なんと、私たちは公爵家の次になっていた。
父のマロー子爵が順番を間違えてはないかと、何度も順番を伝える方に確認をしている。
「お父様、間違いではないでしょうか?!
いくらザイールの高位貴族。
エーレンタール侯爵の嫡男カルロス様がいらっしゃっても、この順番は早すぎませんか?!」
「私もそう申し上げたのだが、王妃様たっての願いだと仰るのだよ」
突然前方より、凛とした威厳ある声がした。
「王妃様に、何かお考えがあるのでしょう。
あなた方は、堂々としておればよい!」
父と私の会話に、あのクラレンス公爵夫人がお声をかけてきた。
「これは、クラレンス公爵様に公爵夫人。
お騒がせ致しました。
マロー子爵です、お会いできて光栄の極みでございます」
私たちは一斉に頭を下げたが、よいよいとクラレンス公爵である戦の神は鷹揚に笑っておられた。
「今日は一生の思い出となります。
これほどの高貴なお方に、お会いできてお声までかけて頂くとは思いませんでした」
母に至っては驚き胸に手を当てて、高まる鼓動を落ち着かせようとしていた。
「私も生ける伝説の戦の神に、間近でお会いできるとは感無量ですよ」
隣国でも有名な御仁に、側で聞いていたカルロスも気持ちが盛り上がる。
両親の喜ぶ表情に、グレースたちも一緒になって笑う。
そんな様子を後方で、驚きと苦虫を噛み潰したような顔で見ていた者たちがいた。
グレースたちが国王両陛下にご挨拶をしてると、王妃があり得ないことに椅子から立ち上がりグレースにお言葉をかけてきた。
「マロー子爵令嬢。
素敵な婚約者と縁を持ちましたのですね。
貴女の努力と心根が、侯爵令息の彼を射止めたのです。
必ずや…、お幸せにおなりなさい」
別れてから、ずっと願い続けていた。
それだけでなく、大勢の貴族たちの中で祝福のお言葉をかけて貰えた。
「あぁ、王妃様。
なんと、勿体ないお言葉をー。
どうか、この国の国母のそのお手に感謝のキスをさせて頂けてませんでしょうか?!」
許しを得てキスしながら、グレースは指輪を王妃の手の中に返した。
王妃は直ぐに何かを察して、皆に高らかに話をしだした。
「皆も知っているとは思うが、妾も隣国ザイールから嫁ぎました。
ここにおるマロー子爵令嬢は、ザィールでも名門のエーレンタール侯爵に嫁ぐそうである。
この先、苦労することもあろう。
これは妾からの選別として、そなたに受け取って欲しい。
そして、両国の架け橋となってたもれ」
そう話されると彼女の手を取り、皆に見せるように指にそのルビーの指輪をはめてくれる。
「王妃様、微力ですが出来得る限り事を致します。
お言葉を胸に刻みこの指輪を見ては、今日の日を忘れることはございません。
有り難く頂戴致します」
返却するはずの指輪は、正式に王妃よりグレースに贈られる形となった。
集まった客の貴族たちからは、盛大な拍手で二人の婚約を祝福されたのである。
グレースとカルロスにとり、忘れられない思い出となった。
11
あなたにおすすめの小説
遡ったのは君だけじゃない。離縁状を置いて出ていった妻ーー始まりは、そこからだった。
沼野 花
恋愛
夫と子供たちに、選ばれなかったイネス。
すべてを愛人に奪われ、彼女は限界を迎え、屋敷を去る。
だが、その先に待っていたのは、救いではなかった。
イネスを襲った、取り返しのつかない出来事。
変わり果てた現実を前に、
夫はようやく、自分が何を失ったのかを思い知る。
深い後悔と悲しみに苛まれながら、
失ったイネスの心を取り戻そうとする夫。
しかし、彼女の心はすでに、外の世界へと向かっていた。
贖罪を背負いながらもイネスを求め続ける夫。
そして、母の心を知っていく子供たち。
イネスが求める愛とは、
そして、幸せとは――。
リトライさせていただきます!〜死に戻り令嬢はイケメン神様とタッグを組んで人生をやり直す事にした。今度こそ幸せになります!!〜
ゆずき
恋愛
公爵家の御令嬢クレハは、18歳の誕生日に何者かに殺害されてしまう。そんなクレハを救ったのは、神を自称する青年(長身イケメン)だった。
イケメン神様の力で10年前の世界に戻されてしまったクレハ。そこから運命の軌道修正を図る。犯人を返り討ちにできるくらい、強くなればいいじゃないか!! そう思ったクレハは、神様からは魔法を、クレハに一目惚れした王太子からは武術の手ほどきを受ける。クレハの強化トレーニングが始まった。
8歳の子供の姿に戻ってしまった少女と、お人好しな神様。そんな2人が主人公の異世界恋愛ファンタジー小説です。
※メインではありませんが、ストーリーにBL的要素が含まれます。少しでもそのような描写が苦手な方はご注意下さい。
毒姫ライラは今日も生きている
木崎優
恋愛
エイシュケル王国第二王女ライラ。
だけど私をそう呼ぶ人はいない。毒姫ライラ、それは私を示す名だ。
ひっそりと森で暮らす私はこの国において毒にも等しく、王女として扱われることはなかった。
そんな私に、十六歳にして初めて、王女としての役割が与えられた。
それは、王様が愛するお姫様の代わりに、暴君と呼ばれる皇帝に嫁ぐこと。
「これは王命だ。王女としての責務を果たせ」
暴君のもとに愛しいお姫様を嫁がせたくない王様。
「どうしてもいやだったら、代わってあげるわ」
暴君のもとに嫁ぎたいお姫様。
「お前を妃に迎える気はない」
そして私を認めない暴君。
三者三様の彼らのもとで私がするべきことは一つだけ。
「頑張って死んでまいります!」
――そのはずが、何故だか死ぬ気配がありません。
3回目の人生は、悪役令嬢を辞めて引きこもります~一歩も出ずに国を救ったら、なぜか「聖女」として崇められ最強の男たちが部屋を包囲してくる件~
放浪人
恋愛
公爵令嬢エリザベートは、1度目は悪役令嬢として断罪され処刑、2度目は改心して聖女となり国に尽くしたが過労死……という悲惨な最期を遂げた。 記憶を持ったまま3度目の人生が始まった瞬間、彼女は固く決意する。 「もう絶対に働きません! 今世は部屋から一歩も出ず、睡眠と趣味に命をかけます!」
最強の拒絶結界『絶対領域』で部屋に籠城し、婚約破棄イベントも夜会も全て無視して惰眠を貪ろうとするエリザベート。 しかし、彼女の「働きたくない」一心からの行動――適当な農業アドバイスや、安眠妨害への容赦ない迎撃――が、周囲には「国を憂う深慮遠謀」「慈愛に満ちた奇跡」として超好意的に解釈されてしまう!?
ヤンデレ化した元婚約者の王太子、物理で愛を語る脳筋騎士団長、効率厨の隣国王子、さらには古代の引きこもり少年までをも巻き込み、事態は国家規模の大騒動へ。 部屋ごと空を飛んで戦場を浄化し、パジャマ姿で古代兵器を操り、地下牢をスイートルームに変えながら、エリザベートは究極の安眠を手に入れることができるのか? 塩対応すればするほど愛され、逃げれば逃げるほど伝説になる、最強引きこもり令嬢の勘違いドタバタ溺愛ファンタジー、ここに完結!
魔法師団長の家政婦辞めたら溺愛されました
iru
恋愛
小説家になろうですでに完結済みの作品です。よければお気に入りブックマークなどお願いします。
両親と旅をしている途中、魔物に襲われているところを、魔法師団に助けられたティナ。
両親は亡くなってしまったが、両親が命をかけて守ってくれた自分の命を無駄にせず強く生きていこうと決めた。
しかし、肉親も家もないティナが途方に暮れていると、魔物から助けてくれ、怪我の入院まで面倒を見てくれた魔法師団の団長レオニスから彼の家政婦として住み込みで働かないと誘われた。
魔物から助けられた時から、ひどく憧れていたレオニスの誘いを、ティナはありがたく受ける事にした。
自分はただの家政婦だと強く言い聞かせて、日に日に膨らむ恋心を抑え込むティナだった。
一方、レオニスもティナにどんどん惹かれていっていた。
初めはなくなった妹のようで放っては置けないと家政婦として雇ったが、その健気な様子に強く惹かれていった。
恋人になりたいが、年上で雇い主。
もしティナも同じ気持ちでないなら仕事まで奪ってしまうのではないか。
そんな思いで一歩踏み出せないレオニスだった。
そんな中ある噂から、ティナはレオニスの家政婦を辞めて家を出る決意をする。
レオニスは思いを伝えてティナを引き止めることができるのか?
両片思いのすれ違いのお話です。
【完結】公爵令嬢は勇者への恩返しを試みる〜サブヒロインとして頑張ります〜
マロン株式
恋愛
公爵令嬢ユウフェには、ひとつだけ秘密がある。
――この世界が“小説の中”だと知っていること。
ユウフェはただの“サブヒロイン”で、物語の結末では魔王のもとへ嫁ぐ運命にある……はずだった。
けれどーー
勇者の仲間、聖女、そして魔王が現れ、〝物語どおり〟には進まない恋の三角関係(いや、四角関係?)が動き出す。
サブヒロインの恩返しから始まる、ほのぼの甘くて、少し切ない恋愛ファンタジー。
◇◇◇
※注意事項※
・序盤ほのぼのめ
・勇者 ✖ サブヒロイン ✖ 魔王 ✖ 巫女(?)の恋愛模様
・基本はザマァなし
・過去作のため、気になる部分あればすみません
・他サイトと並行改稿中のため、内容に差異が出る可能性があります
・設定ゆるめ
・恋愛 × ファンタジー
愛する人は、貴方だけ
月(ユエ)/久瀬まりか
恋愛
下町で暮らすケイトは母と二人暮らし。ところが母は病に倒れ、ついに亡くなってしまう。亡くなる直前に母はケイトの父親がアークライト公爵だと告白した。
天涯孤独になったケイトの元にアークライト公爵家から使者がやって来て、ケイトは公爵家に引き取られた。
公爵家には三歳年上のブライアンがいた。跡継ぎがいないため遠縁から引き取られたというブライアン。彼はケイトに冷たい態度を取る。
平民上がりゆえに令嬢たちからは無視されているがケイトは気にしない。最初は冷たかったブライアン、第二王子アーサー、公爵令嬢ミレーヌ、幼馴染カイルとの交友を深めていく。
やがて戦争の足音が聞こえ、若者の青春を奪っていく。ケイトも無関係ではいられなかった……。
【完結】アラサー喪女が転生したら悪役令嬢だった件。断罪からはじまる悪役令嬢は、回避不能なヤンデレ様に溺愛を確約されても困ります!
美杉日和。(旧美杉。)
恋愛
『ルド様……あなたが愛した人は私ですか? それともこの体のアーシエなのですか?』
そんな風に簡単に聞くことが出来たら、どれだけ良かっただろう。
目が覚めた瞬間、私は今置かれた現状に絶望した。
なにせ牢屋に繋がれた金髪縦ロールの令嬢になっていたのだから。
元々は社畜で喪女。挙句にオタクで、恋をすることもないままの死亡エンドだったようで、この世界に転生をしてきてしあったらしい。
ただまったく転生前のこの令嬢の記憶がなく、ただ状況から断罪シーンと私は推測した。
いきなり生き返って死亡エンドはないでしょう。さすがにこれは神様恨みますとばかりに、私はその場で断罪を行おうとする王太子ルドと対峙する。
なんとしても回避したい。そう思い行動をした私は、なぜか回避するどころか王太子であるルドとのヤンデレルートに突入してしまう。
このままヤンデレルートでの死亡エンドなんて絶対に嫌だ。なんとしても、ヤンデレルートを溺愛ルートへ移行させようと模索する。
悪役令嬢は誰なのか。私は誰なのか。
ルドの溺愛が加速するごとに、彼の愛する人が本当は誰なのかと、だんだん苦しくなっていく――
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる