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第5章 永遠の愛をあなたに
第14話 最後の芝居
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舞台の上は、何処かの村のお祭りだろうか。
10名ぐらいの老若男女が、楽しそうに歌い踊っていた。
そこには可愛らしい子役の男女も踊って、大人たちもその様子に手を叩いている。
一人の身なりの良い男性は、その幼い女の子を見て近くの村長らしい長老に耳打ちをする。
「あの娘は磨けば上玉になる。
今の王様は無類の女好きだ。
教養を身につけて、あの娘を献上すれば私はもっと上の身分になれるかもしれん!」
長老はその娘は病弱だからやめたほうがいいと懇願するが、諦めない男は親の所へ連れて行けと命じた。
「ウィル、お祭り楽しいね!
今年は収穫もたくさんだから、皆も笑っているよ!」
「うん!ダイアナもお菓子たくさん食べれて良かったね!」
幼い二人はまだ別れがやってくるのを知らずに、ただ踊っているのだった。
このほのぼの場面から、暗くなりそうな感じがする。
お芝居って起承転結がしっかりされてるから、たぶんあの幼い娘さんは両親やウィルと引き離されてしまうんだわ。
「あの子は私の養女にする。
安心致せ!必ずや幸せにしてやろう。
お前たちも一人分の養いが減り、金も貰らえるぞ!
逆らったらどうなるか、よくよく考えて返事せよ!」
あのクソ貴族、何言ってんのよ。
人身売買は、法的に禁止されているって知らんのか。
ザィールはどうか知らないけど、エテルネルでは悪くて死罪なんだからね!
グレースは口には出さないが顔の表情から読み取れて、隣に座るカルロスは気になるのかチラリと見るのであった。
両親は土下座までして、娘は病弱だから今日は体調が良いからお祭りに行かせたのですと泣いて言い訳をする。
(病弱か!ひ弱な女ほど、権力者は庇護よくが沸くと言うしな。早く死んでくれたら、また次を差し出せばいい!)
「構わん!医師に診せてやろうぞ。
三日後に来るから、別れを済ませ!よいな!」
「そんなー!領主様!
伯爵様、お待ち下さいー!!」
地面に額をつけて泣く父に、母はその夫の背中に顔をつけて泣き叫ぶ。
ないわ~、マノン様の最後の舞台は暗すぎないかー??
これで最後は盛り上がるのか?!
脚本家は、なにを考えてるんだ。
いったい、どこの誰なんだよ!!
カルロスは彼女の不満げな表情に、舞台を見ている客たちより暗くなっていた。
遊んで菓子を手にして笑う娘に、両親は抱きしめ泣きだす。
事の成り行きを知らぬ娘の顔には、笑顔がだんだんと消えていった。
もう駄目、泣くわ!
まだ、主役マノン様が出てないのにハンカチ5枚では足りないかも…。
グレースは涙を目に溜めて、霞む舞台に釘付けになっていた。
「お父さん、お母さん。
なんで、泣いているの?
お祭りに行ったから?ダイアナは悪い子?」
「ダイアナはいい子よ。
こんなお母さんでごめんなさいね~!
う~ぅ、ダイアナー!!」
「うっ、酷いです…。
親子を引き離すなんて!
貧乏でも、家族は1つが一番!!グズン!」
三人はグレースが泣く姿に、早すぎだよ。
まだ開始5分だって、三人は心の中で彼女に言っていた。
カルロスは自分の生い立ちを思い出しているんだと、何故か彼女の肩を擦る始末。
この話の主役に、早く出てきて欲しいと願っている。
両親とダイアナは、夜逃げを決行して隣の領地を目指して歩く。
誰一人助けるものは居ない、助けたら自分たちの身が危ないからだ。
「後、もう少し!
あの丘を超えたらー!!」
父の励ます言葉に母と娘は息をたえだえ歩く、幼子は足がもう一歩も痛くて歩けない。
「待てー!よくも逃げたな!」
そこに憎き伯爵が、何人もの家来を引き連れてやってきた。
「イヤ~!お父さん、お母さん!!
助けてーー!!」
「ダイアナーーー!!」と、母は叫ぶ 。
父は妻を抱えて、隣の領地内に飛び込んで逃げるのが精一杯。
「ダイアナ!
絶対に助けるから、待っていておくれーー!」
父の最後の言葉は、連れていかれる娘に届いたのだろうか。
そして、親子は離れ離れになる。
「この芝居、悪魔が書いたんですわ。
私だって、ここまでは書かなかった。
苛めしか書いてないよん!」
ブツブツと泣きながら文句言うグレースに、ドロシーがイラつき怒鳴る。
「グレース!気持ちは分かるが、マノンが出てきたら黙ってな。
もし、今みたいに話したら殴って部屋から追い出すよ!」
「うーーん、だってマノン様が出る前に目が見えなくなるよん!
目が腫れてきちゃうよん!」
泣いて鼻が詰まっているのか、語尾がかなり変だ。
男性陣は舞台より隣のグレースの様子が気になる。
マノンの婚約者はこの席にしたのを後悔してきていた。
愛するマノン、君の輝く姿をこの目にー!!
舞台の主役の婚約者ウィルフレッド、その願いはやっとようやく叶う。
一人の女性が、舞台に姿を現した。
10名ぐらいの老若男女が、楽しそうに歌い踊っていた。
そこには可愛らしい子役の男女も踊って、大人たちもその様子に手を叩いている。
一人の身なりの良い男性は、その幼い女の子を見て近くの村長らしい長老に耳打ちをする。
「あの娘は磨けば上玉になる。
今の王様は無類の女好きだ。
教養を身につけて、あの娘を献上すれば私はもっと上の身分になれるかもしれん!」
長老はその娘は病弱だからやめたほうがいいと懇願するが、諦めない男は親の所へ連れて行けと命じた。
「ウィル、お祭り楽しいね!
今年は収穫もたくさんだから、皆も笑っているよ!」
「うん!ダイアナもお菓子たくさん食べれて良かったね!」
幼い二人はまだ別れがやってくるのを知らずに、ただ踊っているのだった。
このほのぼの場面から、暗くなりそうな感じがする。
お芝居って起承転結がしっかりされてるから、たぶんあの幼い娘さんは両親やウィルと引き離されてしまうんだわ。
「あの子は私の養女にする。
安心致せ!必ずや幸せにしてやろう。
お前たちも一人分の養いが減り、金も貰らえるぞ!
逆らったらどうなるか、よくよく考えて返事せよ!」
あのクソ貴族、何言ってんのよ。
人身売買は、法的に禁止されているって知らんのか。
ザィールはどうか知らないけど、エテルネルでは悪くて死罪なんだからね!
グレースは口には出さないが顔の表情から読み取れて、隣に座るカルロスは気になるのかチラリと見るのであった。
両親は土下座までして、娘は病弱だから今日は体調が良いからお祭りに行かせたのですと泣いて言い訳をする。
(病弱か!ひ弱な女ほど、権力者は庇護よくが沸くと言うしな。早く死んでくれたら、また次を差し出せばいい!)
「構わん!医師に診せてやろうぞ。
三日後に来るから、別れを済ませ!よいな!」
「そんなー!領主様!
伯爵様、お待ち下さいー!!」
地面に額をつけて泣く父に、母はその夫の背中に顔をつけて泣き叫ぶ。
ないわ~、マノン様の最後の舞台は暗すぎないかー??
これで最後は盛り上がるのか?!
脚本家は、なにを考えてるんだ。
いったい、どこの誰なんだよ!!
カルロスは彼女の不満げな表情に、舞台を見ている客たちより暗くなっていた。
遊んで菓子を手にして笑う娘に、両親は抱きしめ泣きだす。
事の成り行きを知らぬ娘の顔には、笑顔がだんだんと消えていった。
もう駄目、泣くわ!
まだ、主役マノン様が出てないのにハンカチ5枚では足りないかも…。
グレースは涙を目に溜めて、霞む舞台に釘付けになっていた。
「お父さん、お母さん。
なんで、泣いているの?
お祭りに行ったから?ダイアナは悪い子?」
「ダイアナはいい子よ。
こんなお母さんでごめんなさいね~!
う~ぅ、ダイアナー!!」
「うっ、酷いです…。
親子を引き離すなんて!
貧乏でも、家族は1つが一番!!グズン!」
三人はグレースが泣く姿に、早すぎだよ。
まだ開始5分だって、三人は心の中で彼女に言っていた。
カルロスは自分の生い立ちを思い出しているんだと、何故か彼女の肩を擦る始末。
この話の主役に、早く出てきて欲しいと願っている。
両親とダイアナは、夜逃げを決行して隣の領地を目指して歩く。
誰一人助けるものは居ない、助けたら自分たちの身が危ないからだ。
「後、もう少し!
あの丘を超えたらー!!」
父の励ます言葉に母と娘は息をたえだえ歩く、幼子は足がもう一歩も痛くて歩けない。
「待てー!よくも逃げたな!」
そこに憎き伯爵が、何人もの家来を引き連れてやってきた。
「イヤ~!お父さん、お母さん!!
助けてーー!!」
「ダイアナーーー!!」と、母は叫ぶ 。
父は妻を抱えて、隣の領地内に飛び込んで逃げるのが精一杯。
「ダイアナ!
絶対に助けるから、待っていておくれーー!」
父の最後の言葉は、連れていかれる娘に届いたのだろうか。
そして、親子は離れ離れになる。
「この芝居、悪魔が書いたんですわ。
私だって、ここまでは書かなかった。
苛めしか書いてないよん!」
ブツブツと泣きながら文句言うグレースに、ドロシーがイラつき怒鳴る。
「グレース!気持ちは分かるが、マノンが出てきたら黙ってな。
もし、今みたいに話したら殴って部屋から追い出すよ!」
「うーーん、だってマノン様が出る前に目が見えなくなるよん!
目が腫れてきちゃうよん!」
泣いて鼻が詰まっているのか、語尾がかなり変だ。
男性陣は舞台より隣のグレースの様子が気になる。
マノンの婚約者はこの席にしたのを後悔してきていた。
愛するマノン、君の輝く姿をこの目にー!!
舞台の主役の婚約者ウィルフレッド、その願いはやっとようやく叶う。
一人の女性が、舞台に姿を現した。
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