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第2章 王都の生活
第10話 初めての王宮
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お茶会の当日の朝食は、部屋に運んでもらい1人で食べることにする。
これから初めて王宮に出向くし、緊張しているから落ち着いて食事がしたかった。
お茶会の当日に、母と姉に会うのが嫌だったのだ。
だって、ただでさえ行きたくないのにますます気分悪くなりそうでしょう?!
玄関で父と待ち合わせをすると、黙ってれば威厳のある姿で娘を待っていた。
私も父も互いに姿を見て、何か思うところがあるようだ。
そんな時に母が階段を降りて、私に話しかけてきたわ。
「プリムローズ!クラレンス家の娘として礼儀正しく、気を付けるように!!」
命令口調で言われて、やはり気分が悪くなる。
私は不敵に、冷たく笑って母に言い返した。
「お母様!
私は、お祖母様に礼儀を習っております。
元王女殿下のお方ですから、ご心配なさらないで下さい」
返答が気に入らないのか、目をつり上げて何かを言おうとしたのだが。
「おい、時間に遅れる。
行ってくるぞ!」
私は父の声を聞き、母にカーテシーしてから馬車へ向かった。
「プリムローズ!もう少し言い方があるはずだ?!
あれでは、母が気の毒とは思わないのか?!」
馬車の中で父は、私に説教を始めた。
「いいえ!
母から何も教わってません。
勿論、父上!
貴方からもですわ」
気まずい雰囲気になる馬車の中である。
私は、祖父母に育てられた。
嘘はつけないし、つきたくない。
重苦しい空気の中、やっとどうやら王宮に着いたみたい。
馬車の中から父の手を仕方なしにとり、足を地面につけて降りた。
「お待ちしておりました。
クラレンス公爵とご令嬢。
こちらへどうぞ」
出迎えの者と父の後ろについて行く。
どうも、案内が最後らしい。
皆さまが私たちを見ている中で、王族の席の前に歩き出した。
「よう参ったな。
クラレンス公爵とプリムローズ嬢」
王の挨拶の後に父が先に臣下の礼をすると、私の番になった。
良いこと、プリムローズ。
もし王にお会いしたら、最初にこの礼をしなさい。
この挨拶は、最古にして最上の礼です。
この礼を知る人は、極わずかでしょう。
これが臣下が王に対する。
最初にする礼ですよ。
礼儀作法を教えられた時に忘れないでねと、祖母ヴィクトリアが言ったのを思い出した。
この礼を致しましょう。
誰が気づくか、それともいないのか。
頭を下げ両ひざをつき、胸の前に腕をクロスさせた。
そのまま動かなかった。
下を向き、口角をあげていた。
人々がザワつく、お付きの周りの者たちや王族も戸惑っているようだった。
誰かが王に近づくと、助言してくる。
「陛下、この令嬢を許すと言って下さい。
そうしないと、ずっとこのままです」
声は震えているように聞こえた。
相手はどうやら年配の方だ。
「許す!」
王の言葉を聞き、1度深く礼をしてゆっくり上体を起こして王を見た。
「忠実な臣下が、初めて言葉をお掛け致します。
私は、クラレンス公爵次女プリムローズ。
今ここに王国を健やかに納める、王にお会い出来たことに感謝しております!」
「おぉ~、なんと!
これをするのを初めて見たぞ。
円卓の誓いの礼ではないか」
その方は、感激のあまり涙した。
「円卓の誓いの礼とは何か?」
王はご老人に問いただした。
「王国を開国した戦い後、王に対して10人の臣下が誓った最初の礼。
今は、知るものはまずいない。
最古にして最上の礼。
我が家、クラレンス家も円卓にいた祖先です。
素晴らしい!ありがとう、幼いご令嬢!」
年配の方は、私の手を取りながら言うのだった。
「立ちなさい。忠実な臣下よ!」
「聡明な御仁!
これを、ご存知でしたか?
この礼の返し方をー」
私とその方は、顔をあわせて微笑んだ。
王と父も顔を強張りながら、私とその方を見ていた。
これから初めて王宮に出向くし、緊張しているから落ち着いて食事がしたかった。
お茶会の当日に、母と姉に会うのが嫌だったのだ。
だって、ただでさえ行きたくないのにますます気分悪くなりそうでしょう?!
玄関で父と待ち合わせをすると、黙ってれば威厳のある姿で娘を待っていた。
私も父も互いに姿を見て、何か思うところがあるようだ。
そんな時に母が階段を降りて、私に話しかけてきたわ。
「プリムローズ!クラレンス家の娘として礼儀正しく、気を付けるように!!」
命令口調で言われて、やはり気分が悪くなる。
私は不敵に、冷たく笑って母に言い返した。
「お母様!
私は、お祖母様に礼儀を習っております。
元王女殿下のお方ですから、ご心配なさらないで下さい」
返答が気に入らないのか、目をつり上げて何かを言おうとしたのだが。
「おい、時間に遅れる。
行ってくるぞ!」
私は父の声を聞き、母にカーテシーしてから馬車へ向かった。
「プリムローズ!もう少し言い方があるはずだ?!
あれでは、母が気の毒とは思わないのか?!」
馬車の中で父は、私に説教を始めた。
「いいえ!
母から何も教わってません。
勿論、父上!
貴方からもですわ」
気まずい雰囲気になる馬車の中である。
私は、祖父母に育てられた。
嘘はつけないし、つきたくない。
重苦しい空気の中、やっとどうやら王宮に着いたみたい。
馬車の中から父の手を仕方なしにとり、足を地面につけて降りた。
「お待ちしておりました。
クラレンス公爵とご令嬢。
こちらへどうぞ」
出迎えの者と父の後ろについて行く。
どうも、案内が最後らしい。
皆さまが私たちを見ている中で、王族の席の前に歩き出した。
「よう参ったな。
クラレンス公爵とプリムローズ嬢」
王の挨拶の後に父が先に臣下の礼をすると、私の番になった。
良いこと、プリムローズ。
もし王にお会いしたら、最初にこの礼をしなさい。
この挨拶は、最古にして最上の礼です。
この礼を知る人は、極わずかでしょう。
これが臣下が王に対する。
最初にする礼ですよ。
礼儀作法を教えられた時に忘れないでねと、祖母ヴィクトリアが言ったのを思い出した。
この礼を致しましょう。
誰が気づくか、それともいないのか。
頭を下げ両ひざをつき、胸の前に腕をクロスさせた。
そのまま動かなかった。
下を向き、口角をあげていた。
人々がザワつく、お付きの周りの者たちや王族も戸惑っているようだった。
誰かが王に近づくと、助言してくる。
「陛下、この令嬢を許すと言って下さい。
そうしないと、ずっとこのままです」
声は震えているように聞こえた。
相手はどうやら年配の方だ。
「許す!」
王の言葉を聞き、1度深く礼をしてゆっくり上体を起こして王を見た。
「忠実な臣下が、初めて言葉をお掛け致します。
私は、クラレンス公爵次女プリムローズ。
今ここに王国を健やかに納める、王にお会い出来たことに感謝しております!」
「おぉ~、なんと!
これをするのを初めて見たぞ。
円卓の誓いの礼ではないか」
その方は、感激のあまり涙した。
「円卓の誓いの礼とは何か?」
王はご老人に問いただした。
「王国を開国した戦い後、王に対して10人の臣下が誓った最初の礼。
今は、知るものはまずいない。
最古にして最上の礼。
我が家、クラレンス家も円卓にいた祖先です。
素晴らしい!ありがとう、幼いご令嬢!」
年配の方は、私の手を取りながら言うのだった。
「立ちなさい。忠実な臣下よ!」
「聡明な御仁!
これを、ご存知でしたか?
この礼の返し方をー」
私とその方は、顔をあわせて微笑んだ。
王と父も顔を強張りながら、私とその方を見ていた。
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