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第6章 黒い森の戦い
第5話 果報は寝て待て
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満天の星々を見上げて寝っ転がる彼女は、何で留学しに来たのに戦いに巻き込まれてしまうのかと考えていた。
普通のご令嬢とは、もっと優雅な者たちや綺羅びやかな物に囲まれて暮らしているんではない?
横を見れば雑草と野花、違う場所を見れば人相の悪い男たちがイビキをかいて寝ている。
最低最悪な環境の中に、自分がなんだか情けなくて悲しい気持ちになってきた。
全ては、自分が引き寄せて巻いた種。
誰を恨むわけではないが、せめて天の星空を見てボヤいても許されるであろう。
独りそう思って、目を閉じて眠りについた。
『胸が苦しい、重苦しい?!
私は、若くして過労死になるの?』
堪らなくなり起きあがろうとしたら、目の前に相変わらず目つき鋭いピーちゃんが彼女の顔を覗き見ていた。
「おーっと、ピーちゃん!
原因はお前だったのかい~!」
「ぴ~、ピー!」と、鳴くと彼女の胸の上から飛び降りて羽をパタパタさせている。
彼女は、足に巻かれていたハンカチに見覚えがあった。
「このハンカチは、私がメリーの誕生日に贈ったものだわ!
メリーとギルは、無事だったのね」
「ぴ、ぴ、ぴぃー!!」
そうだそうだと鳴かんばかりに返事を返す、白い鷹。
「あぁ、神様!
滅多に思いませんが、心から感謝致します!
んまぁ、手紙もあるのね!
間違いないは、これはメリーの字だわ!!」
一通り読み終えると、手紙とハンカチを胸に抱き締めて涙を一滴だけ流す。
「どうしたのだ!
何かあったか、プリムローズよ!
朝っぱらから、なに泣いとるんだぁ?」
手紙を嬉しげに渡すと、その手紙を読んでから豪快に笑い出す。
「ワァーハハハ!
【果報は寝て待て】とは、これだのう!
意味は少し違うがー。
寝ていたら、良い知らせ幸運が舞い込んだのは本当だしのう」
「え~と、幸運は求めても得られるものじゃない。
焦らないで、気長に待っていればやってくる。
お祖父様、そんな言葉でしたっけ?!」
まだ寝ぼけ眼をして、興奮状態で祖父に言葉の意味を答える。
「そんなもんじゃあな!
よかったな、プリム!
手紙を読む限りは、二人は元気そうだ。
めでたい、めでたい!
これは、今日は良い一日になるぞ!」
グレゴリーが思いっきり声高に話すと、周りも子分たちも二人の生存を喜んだ。
「ギルは、此方に向かっています。
彼が合流したら、我が軍は百人力になります。
オーホホホ」
二人の高笑いが、今から戦の始まりの合図を待つ森の入口で響き渡っている。
その半日後に、谷に落ちた二人はどうしているのか。
ギルとメリーは、雪ヒョウのヒンメルのお陰でやっと地上に出た。
そこにはプリムローズの愛馬ヴァンブウンが、一頭の馬を連れて二人と一匹の前に馬体を現していた。
「あれは、お嬢様の愛馬!
ヴァンブランではない?!
あぁ、きっとピーちゃんの手紙を読んでお嬢様が迎えを出したんだわ」
二人は前に乗ってきた馬がどこかに行ってしまったので、どうしてよいのか悩んでいた。
これには助かったと、馬たちを見てプリムローズの機転に感謝するのである。
「メリー、見ろよ。
お前が王宮まで行けるように、お嬢からヴィクトリア様宛の手紙入っているぜ」
「確かにこんな格好では、ヘイズの王宮に入る前に門前払いですわ」
馬には食料に地図まであり、至れり尽くせりだった。
「ヒンメルを護衛として連れて行くんだ。
ヒンメル、悪いがメリーを引き続き頼んだぞ!」
ギルの話を理解できたのか、彼女の側近くに寄ってくる。
「ギル師匠、どうか大旦那様とお嬢様をお助け下さい。
勿論、ギル師匠のご武運をお祈りしますわ」
自分はついでみたいな言い方だったが、彼は怒らずに苦笑して彼女にお礼を言う。
「あぁ、有り難うな。
今生の別れになるかも、これはお礼と挨拶な!」
彼女の頬っぺたにキスを軽くすると、急ぎヴァンブランに飛び乗り一言声をかけて走り出す。
「生きていたら、また会おうぜ。
気をつけて行けよな」
驚いて彼女は、キスされた場所に手を重ねた。
去っていく馬上の彼を見て、彼女は少し目を細めて見送る。
「あの馬鹿でスケベな男は何してくれてるの。
ヒンメル、ヴァンブラン!
王都ヴァロへ、そして王宮に向けて出発よー」
力強く指示を出すと、彼が走って行った反対方向へ目指してヴァロへ王宮へと向うのである。
普通のご令嬢とは、もっと優雅な者たちや綺羅びやかな物に囲まれて暮らしているんではない?
横を見れば雑草と野花、違う場所を見れば人相の悪い男たちがイビキをかいて寝ている。
最低最悪な環境の中に、自分がなんだか情けなくて悲しい気持ちになってきた。
全ては、自分が引き寄せて巻いた種。
誰を恨むわけではないが、せめて天の星空を見てボヤいても許されるであろう。
独りそう思って、目を閉じて眠りについた。
『胸が苦しい、重苦しい?!
私は、若くして過労死になるの?』
堪らなくなり起きあがろうとしたら、目の前に相変わらず目つき鋭いピーちゃんが彼女の顔を覗き見ていた。
「おーっと、ピーちゃん!
原因はお前だったのかい~!」
「ぴ~、ピー!」と、鳴くと彼女の胸の上から飛び降りて羽をパタパタさせている。
彼女は、足に巻かれていたハンカチに見覚えがあった。
「このハンカチは、私がメリーの誕生日に贈ったものだわ!
メリーとギルは、無事だったのね」
「ぴ、ぴ、ぴぃー!!」
そうだそうだと鳴かんばかりに返事を返す、白い鷹。
「あぁ、神様!
滅多に思いませんが、心から感謝致します!
んまぁ、手紙もあるのね!
間違いないは、これはメリーの字だわ!!」
一通り読み終えると、手紙とハンカチを胸に抱き締めて涙を一滴だけ流す。
「どうしたのだ!
何かあったか、プリムローズよ!
朝っぱらから、なに泣いとるんだぁ?」
手紙を嬉しげに渡すと、その手紙を読んでから豪快に笑い出す。
「ワァーハハハ!
【果報は寝て待て】とは、これだのう!
意味は少し違うがー。
寝ていたら、良い知らせ幸運が舞い込んだのは本当だしのう」
「え~と、幸運は求めても得られるものじゃない。
焦らないで、気長に待っていればやってくる。
お祖父様、そんな言葉でしたっけ?!」
まだ寝ぼけ眼をして、興奮状態で祖父に言葉の意味を答える。
「そんなもんじゃあな!
よかったな、プリム!
手紙を読む限りは、二人は元気そうだ。
めでたい、めでたい!
これは、今日は良い一日になるぞ!」
グレゴリーが思いっきり声高に話すと、周りも子分たちも二人の生存を喜んだ。
「ギルは、此方に向かっています。
彼が合流したら、我が軍は百人力になります。
オーホホホ」
二人の高笑いが、今から戦の始まりの合図を待つ森の入口で響き渡っている。
その半日後に、谷に落ちた二人はどうしているのか。
ギルとメリーは、雪ヒョウのヒンメルのお陰でやっと地上に出た。
そこにはプリムローズの愛馬ヴァンブウンが、一頭の馬を連れて二人と一匹の前に馬体を現していた。
「あれは、お嬢様の愛馬!
ヴァンブランではない?!
あぁ、きっとピーちゃんの手紙を読んでお嬢様が迎えを出したんだわ」
二人は前に乗ってきた馬がどこかに行ってしまったので、どうしてよいのか悩んでいた。
これには助かったと、馬たちを見てプリムローズの機転に感謝するのである。
「メリー、見ろよ。
お前が王宮まで行けるように、お嬢からヴィクトリア様宛の手紙入っているぜ」
「確かにこんな格好では、ヘイズの王宮に入る前に門前払いですわ」
馬には食料に地図まであり、至れり尽くせりだった。
「ヒンメルを護衛として連れて行くんだ。
ヒンメル、悪いがメリーを引き続き頼んだぞ!」
ギルの話を理解できたのか、彼女の側近くに寄ってくる。
「ギル師匠、どうか大旦那様とお嬢様をお助け下さい。
勿論、ギル師匠のご武運をお祈りしますわ」
自分はついでみたいな言い方だったが、彼は怒らずに苦笑して彼女にお礼を言う。
「あぁ、有り難うな。
今生の別れになるかも、これはお礼と挨拶な!」
彼女の頬っぺたにキスを軽くすると、急ぎヴァンブランに飛び乗り一言声をかけて走り出す。
「生きていたら、また会おうぜ。
気をつけて行けよな」
驚いて彼女は、キスされた場所に手を重ねた。
去っていく馬上の彼を見て、彼女は少し目を細めて見送る。
「あの馬鹿でスケベな男は何してくれてるの。
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