僕はスキルで思い出す

魔法仕掛けのにゃんこ

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二章 王都バッシュテン編

東の国へ

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「アルノ君?しっかりしてください!」

「何故オレのスキルを封印したんだ……何故……」

勇者ローレンを見てからアルノ君の様子がおかしい、例のスキルが発動しているのでしょうか。しかし変身する気配はありませんね……記憶だけを思い出しているようにも見えますが……スキルを封印と言うのも気になりますね……これはイーシュ師匠の言っていたなんでしょうか、戻ったら文献を調べてみないといけません。
おっと、このままここにいるのは良くなさそうですね、人の目もありますし医務室に連れて行きましょう。



僕は気がついたらベッドに寝かしつけられていた。オーファスさんの屋敷じゃない……ここはどこだ?

「気がついたようですね。」

「オーファスさん!僕は一体?ここは?」

「ここは闘技場の医務室です。アルノ君は勇者ローレンを見たとたん体調を崩しまして、つらそうでしたので私が連れてきました。」

「そうですか……ありがとうございます。勇者ローレンを見て?」

そうだ!勇者ローレンを見た時に勝手に『思い出す』が発動して……ダンテリオの事を思い出したんだ!
ローレンにスキルを封印された記憶、理由はわからないけどそのせいで死ぬまでスキルを得られなかった事。
闘技場にローレンがいるんだったよな、話を聞きに行くべきなんだろうか。

「アルノ君はしばらく休んでいてください。ミリスさんを探してきますから。」

「あ、オーファスさん!連絡を取れる魔道具を持っているので大丈夫です。僕から来るように連絡しておきます。」

「おや?そんな便利な物を持っていたんですね、それでは合流できたら屋敷へ帰りましょう。無理はいけませんからね。」

ローレンに会ってみたい気もしたけれど、記憶の感じでは教えてくれないような感じだったし……正直気乗りもしないから大人しく帰ろう。どんな理由があっても人の可能性スキルを奪ってしまうような人に会いたくない。『思いだす』しかなくて、成人するまで必死にスキルを身に着けた僕としては許せない行為だ。



「アルノ、大丈夫なの?」

オーファスさんのお屋敷で借りている部屋で、三人でお茶をしているところだ。特にスキルの後遺症もなく、もう普段どおり元気になった。ミリスは相変わらず心配性だな。

「もう大丈夫だよ。それよりミリス!試験合格おめでとう!」

ミリスは無事入団試験に合格した。色々支度の期間があって、実際には一月先から正式な入団となるそうだ。それまでにお祝いしなくちゃね。

「ありがとう!これで晴れて憧れの騎士になれたのね!まだ青騎士団に入れるかわからないから不安だけど。」

「ミリスさんは青騎士団だと思いますよ?青騎士志望だって聞いてミハイロフ団長が喜んでましたからね。」

「ホントですか!?」

どうやらほぼ決定していたようだ。ミリスは僕とはじめてあった頃からずっと騎士にあこがれていたし、とうとう夢を叶えたんだなと、なぜか僕まで満たされた気持ちになった。

「時にアルノ君、サンダーバードの件覚えてますよね?」

王都に戻ってくる時に陛下にお会いした時の事件の事だ、もちろん覚えている。あれは陛下の乗る馬車にサンダーバードの卵を仕掛ける事によって襲わせると言う人為的なものだった。

「あの事件は陛下が訪問していた東の国、トライアド王国の大臣派によるものではないかとの報告が密偵からされています。近いうちに私がトライアド王国へ事件についての話をしに行く事になっているので、アルノ君には一緒に来て欲しいのです。」

「どうしてですか?僕はあの国にも言った事がないですし、お役にたてるとも思えませんが。」

「アルノ君は『神眼』のスキルを得たのですよね?あのスキルは上手く使えば情報収集能力としては随一の威力を発揮するのです。陛下からも言われていますし、ぜひ一緒に来てください。」

「あ!私も行きます!まだ一月くらいありますし、いいですよね!?」

「そうですね、いいでしょう。アルノ君と離れるのは寂しいですもんね?」

「そ、そんな事ないですけど!ちょっとだけ心配なだけです!」

やっぱりミリスは心配性だな。でも自分を心配してくれる人がいるっていうのは、うれしい事だよね。






ステータス
名前 アルノ
種族 人間
職業 貴族(準男爵)
ユニークスキル 『思い出す』
        『魔法剣Lv5』
        『神眼Lv1』

スキル     『腕力強化Lv3』
        『集中Lv2』
        『気配察知Lv1』
        『剣聖Lv9』
        『神速Lv6』
        『神聖魔法Lv1』
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