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エピローグ/後日談
36:つなぐ未来に⑩*
しおりを挟む「あっ、……あぁっ……??」
「ああシア……。シア、今夜は――いや、孕むまで抜く気はないからな」
「……えっ」
不穏な言葉にぱちりと目を瞬かせた瞬間、またどちゅん、と全身に振動が走った。
足と手は完全に彼の黒い紐によって固定され、腰を両手でつかまれて挿入されている。
「ちょ、っと、まっ、ぁああっ、や、あぁっ!? 待って、ねえ、えるっ」
「待てない」
「まって、あっ、やぁ、あのあのねっ、しびれ、てるっ、震えてる、のっ魔力がっ」
いつも彼のモノを受け入れるだけで、シアの膣は雌として悦んでキュウキュウと膣を締め付けるが、今日は特に違っていた。
魔力をみなぎらせる彼の熱杭は、普段より、熱く、硬く、大きく、そして震えている。何より支配的なのだ。普段はゆっくりと奥に入り込み、最奥を丁寧に穿つ。シアの身体の奥を丁寧に入り込んで慈しむような愛し方をするのに、今日はただただ乱暴だった。ひたすらに奥へ奥へと入り込み、ただひたすらに愛する雌を食べようとしている。
「やあっ、やめ、っ、って……ぁあっ!」
声が止まらない。足首の魔力帯が彼の感情と呼応したのか、そのまままるで両端から引かれるようにぴん、と脚を持ち上げてさらに大きく股を開くような姿勢にさせられてしまった。
腰は彼の両手によってがっしりと掴まれ、手首は相変わらず締めあげられている。多すぎる魔力を纏った彼の身体は、その全てにチリチリとまるで催淫のような効果をシアにもたらしてきていた。掴まれている腰からの刺激も、シアのうちがわをガツガツと穿つ雄も、そのうちがわをトロトロに溶かし、胎奥をキュウキュウと締め付けさせる。
普段は浅く、深くを繰り返すような、どこかシアの反応を見て楽しませるような動きをする彼自身は、完全に雌を孕ませるようとする雄の力に満ちていて自分勝手だった。
「んぐっ、ふっ、ぅっ、うぁ、あっ!」
思わず溜めたような息と、呼吸と声が漏れる。どちゅん、どちゅんと激しく打ち付けられるたびに、子宮の奥、入口にまで押し当てられているそこがぶるぶると震えた。シアの蜜壷からとめどなくしたたる愛液はぐちゃぐちゃといやらしい音を立て、エルナドの茎を濡らしてさらに奥へと誘い込むように収縮している。
もう、だめ、と普段なら彼に手を伸べたり、顔を覆ったり、足を閉じたりなんかが出来るのだけれど、そして優しい彼もいつもそれを読み取って穏やかな調子に変えてくれたりするのだけれど、今日はそれができない。
「うぐっ、ふ、ぅ、うううっ、うっ……っ、んぁっああああっ!」
ぽたぽたと涙と汗が混じり合って頬から顎につたって落ちる。
黒い紐によって足を開かされ、そのまま激しい突き上げを繰り返されているシアの身体は、既に力を失いつつあった。ガクンガクンと揺さぶられるままに、その華奢な白い身体が揺れる。それでも秘部の収縮はキュウキュウと本能のままに強弱を繰り返して締め付け、エルナドは深い息を吐くと、そのまま激しく奧深くに雄を叩きつけるようにして達した。
ぶるりとその身体が震える。射精に伴う振動に、シアの身体もひくひくと震えていた。
「っ、ぁあっ…………、はぁ………っ!」
ぐりぐり、と奥にこすりつけられて、そのままひく、ひく、と痙攣していたシアの身体はゆっくりと弛緩する。普段ならばこのまま杭を抜き、そっと優しくその髪を撫でたり、唇を重ねたり、こめかみに口付けをしたりして抱き締めてくれる――はずだった。
「シア……っ」
「!!?? ひぁああっ!?」
ず、ず、と腰を動かされて、そのままシアは目を見開く。
胎奥に感じる熱いものは、確かに吐き出されたばかりの確実な精の名残だ。しかしそれをずりずりとシアの膣内にこすりつけるかのように、エルナドはシアの膣内を満たす雄で擦りつづける。
「エル……、わ、わた、しっ、イってる……の、もう、もうだめ、なの……っに、」
「ああ……だが魔力のせいか萎えないな。――シアのいやらしい身体のおかげかもしれないが」
「っ! や、めて、そんなこと、」
言わないで――と言おうとした瞬間、唇が合わさる。
「んっ、んっ……!?」
唇が触れあうだけの優しいキス、と思った瞬間、熱い舌が口腔内に入り込んできて、はぁ、と疼く。
甘い。唾液がじゅる、と吸われて、こちらにも舌が絡んできた。その愛撫に応えていると、膣内でズリズリとギリギリまで引き抜かれたエルナドの雄の気配を感じる――その瞬間、腰をぐいっと掴まれ、杭でつながったままくるりと身体をひっくり返されてしまう。
「!!」
「シア……」
「エル?」
「孕め……孕んでくれ、私の子を」
「ええ、エル……っ、ええ、あっ、でも、ねえ、や、ちょっと、まっ」
つながったまま、四つ這いにされて上から覆いかぶさるように腰を抱いて抱きしめられる。そして、そのまま全体重をかけてエルナドの雄がシアを貫いた。
(続)
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