殺め屋敷

༺みずな(シャキシャキ)࿐

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剛田リョウヤ

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2月上旬。午前三時頃。

剛田リョウヤは、歌舞伎町を出て路地裏に入った。そこは蜘蛛の巣が多く張り濾し、侵入者を見張っているようだった。

その中の取り分け廃れた扉には、彼のボスである佐竹という男が待っていた。

「剛田か」

「ボス、次は誰を。早くらせて下さい!俺に。俺が一番成果を出して活躍してやる。そろそろ腕を振るいたいんだ」

襟足をくるくると弄りながら、男が出てきた。名は佐竹ろう。この世界では誰も逆らえない絶対のボスだ。


「ふっふっふっ。お前は威勢がいいな。だが、もう少し言葉遣いってもんを弁えて貰いたいがな」

「悪いな。俺にはそういうのは似合わなくてよ」

「まぁいい。君を呼んだのは他でもない、少女の暗殺だ」

「暗殺。そいつぁぁめんどくせぇ。相手が少女だろうが俺は容赦しないぜ」

「お前ならそう言うと思ったさ。だが、今回は事情がちぃと複雑でな。失敗したらマズい。大々的にやるのはやめてくれたまえ」

「てことは依頼主からすれば俺は巣の中のありんこで、何処まで逃げても巣ごと掘り返すような権力者ってことか??」

「・・・お前風に言うとそうだな。任務の日時は2月22日。その少女の名は紗羅科真央、高校二年生。その日、友人と水道橋付近の遊園地に行く所を狙え」

「通せんぼするドラえもんがいなきゃ楽だな」

「・・・あ、うん。ボディガードか。そうだな。言うことは以上だ。頼りにしてるぞ」

剛田リョウヤという男は、自分のわかりやすいものに例えるクセがあった。

「はっ!俺一人いれば十分だぜ!!ボス」

こうして、剛田はその場所を後にする。

西武新宿駅の横を通りかかったところで剛田はふと思った。

(そういや顔の特徴聞くの忘れてたわ。これじゃあ千と千尋でカオナシ探すよりムズイな)

そんな文言を吐き捨てながら、彼はまた夜のサイケデリックな町に姿を消すのであった。








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