殺め屋敷

その日、三十路の中村はいつもの依頼を断れず、また余計な事に首を突っ込んでしまった。内容は単純。遊園地でのある少女の護衛だ。しかも報酬は100万。普通なら断る理由などない。
だが、彼は断り続けた。

「俺、巻き込まれ体質だからもう裏の仕事は勘弁してくれぇ〜死んじゃうよぉぉ」

「君の柔道の腕を見込んでのことなんだ。頼んだよ!返答はイエスかイエスだ。またな」

「ったく勝手な野郎だ。今回が最後だぞ!」

(うわぁイヤな予感がするんだよなぁ・・・)
彼の予想は、的中する事になる。

もしも、視覚を極限まで奪われたお化け屋敷で殺し屋たちが殺し合いを始めたら・・・

それはもうご想像の通りだろう。

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