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わたしは自室で、ベッドに寝そべっていた。
部屋の床で腹筋を鍛えているマッスリーヌに、とてもリラックスした気持ちで話しかける。
「それにしても、あのあと、プリンスが候補者たちに謝ったのは意外だったわね。
選ぶ立場の驕りだった、とか言って。
みんなビューティが選ばれたことに不満はなかったけど、そう言ってもらえてすごく喜んでた。
勝ち目がないとわかっていても、それでも傷つくのが女の子だもの」
「あの教師殿、そう悪い人間ではないのかもしれませんね」
「それはどうかなー」
婚約パーティからすでに一週間が経過している。
エスティークはカンカンになってコトダマを追い回しているが、当のプリンスが彼をかばうので、どうにも仕返しをできない状況が続いていた。
プリンスの《ラッキー・スター》から除外されたコトダマは自由に彼を操れるわけだが、そんな手段を使わずともプリンスが普通にコトダマに懐いているように見える。
厳しくしてくれるおとなが、彼にとっては初めてだったのかもしれない。
ただ、あの男のことだから、そこまで見越してあの計画を実行したような気がする。
スキルなしで国を動かせるようになるなら、それに越したことはないからだ。
プリンスがキングの名を継いだときに、コトダマがどう動くのかはわからない。
わたしたちにできるのは、各々がせいぜい、スキルを磨いて彼に対抗できるよう成長しておくことだけ。
国を守るつもりでみんな頑張っている。
「それも含めて、教育なのかもしれないけど。
そこまでは考えていない気がするのよね。
ただ好きなように振る舞って、そこに理由をつけているだけのような……。
ああもう、考えてもしかたないわ。
わたしにはスキルがないから、せめて勉強を頑張っておかないと」
「お嬢様」
「ん? どうしたの?」
マッスリーヌが筋トレをしながら、わたしのほうを見ている。
なにを言うつもりだろうと待っていると、彼女は意外なことを口にした。
「わたくしもお嬢様と同じく、『スキルなし』です。
黙っていて申し訳ありません」
「え? 《マッスル・ヒーリング》は?」
「いえ、その……筋トレで心が落ち着くのはたしかですけど。
スキルといえるほどの効果はありません。
おそらくは依存症かなにかでしょう。
学生のころにスキルなしを隠すためについた嘘を、そのままつきつづけていました」
「ほえ~、あんたもスキルなし仲間か。
奇遇よね」
スキルがあろうとなかろうと、マッスリーヌはマッスリーヌだ。
とくに態度を変える必要もないので、わたしは寝転がったまま気の抜けた相槌を打った。
一方のマッスリーヌは、筋トレの部位を変えながら話を続ける。
寡黙というわけではないが、いつもより口数が多いように感じられる。
「わたくしは転生のとき、女神殿とは筋肉談義しかしませんでした」
「筋肉談義」
「はい。
女神殿のほうもなかなかに鍛えておられたので、自慢の部位の話やらで盛り上がったのです。
おかげでスキルの話をしそびれてしまい――」
「え、ちょっと待って!
その女神ってもしかして男?
すね毛の生えてるおっさん女神じゃなかった?」
思わず身を起こして話に食いつくわたしに、マッスリーヌは「あ、そのかたです」と軽く返す。
よく行く喫茶店が同じだった程度の反応~っ!
「なによ、その薄い反応は。
同じ女神で転生するって、よくわからないけど、奇遇のなかでもかなりの奇遇だと思う。
ウルトラレアって感じ」
「そうなのかもしれませんけど。
わたくしにとっては意外でもなんでもないのです」
「え? なんで?」
マッスリーヌはまた筋トレの部位を変えて、答える。
「なぜなら、あの女神殿がおっしゃいました。
気に入ったから、運命の相手と必ず会えるおまじないをしてあげる、と。
相性ぴったりの転生者がいたら、同じおまじないをして送り出すから楽しみにしておいてね、と」
「おまじない?」
「はい、だからモブリンお嬢様と出会ったときに、『ああ、このかたが運命の相手なのか』と思いました。
なので、担当された女神殿が同じだということは、じつのところわかっていたのです」
「いやわたし、おまじないなんて……」
あ、いや……もしかして。
「股のあいだをくぐらされたやつ?」
「それです、それです。
おまじないがほふく前進だなんて、しゃれているなと思いました」
「そのおしゃれ感はわからないかな……。
いや待って、でも、だとしたらわたし、なんで相性ぴったりって思われたんだろう。
おっさん女神のこと嫌だったから、結構キツいこと言ったりしたんだけど」
困惑するわたしに、わかっていますとばかりにマッスリーヌが笑う。
「でも、容姿のことは言わなかったんですよね?」
「あ……まあ、そこは人としてこらえたわ。
でも本当にそれだけ。
冗談っぽくチェンジとか言ったりもしたし、むしろ内心バチバチだったかも」
「ふふ、女神殿はいつも転生者から容姿のことで馬鹿にされると気にされていました。
ほかのことは冗談で済んでも、そこだけは突いてほしくない心の傷だったのでしょう。
とにかく、そんな気づかいのできるお嬢様を、わたくしの運命の相手として選んでくださいました。
さすが女神殿と言わざるをえない慧眼です」
「うーん」
慧眼、慧眼だけど……。
あのおっさん女神に引き合わされたと思うと、どうにも素直に喜べないわたしだった。
話を変えるために、今度はわたしが質問する。
「なんであんた、わたしに『スキルなし』を告白したわけ?
すごく唐突だった気がするんだけど、なにか理由があったりする?」
「理由は、ありますね……」
「なによ、もったいぶらないで言ってよ。
言いにくいこと?
あ、もしかして、わたしに原因がある?」
「はい。
言いにくくて、お嬢様に原因があります」
なんだろう。
なにか気に障ることを言ったのだろうか。
だとしたら、すぐにでも謝りたい。
不安になるわたしに、マッスリーヌが筋トレをやめて向き合う。
「先日の婚約パーティで、気絶から回復したわたくしの耳に、お嬢様の告白が聞こえてきました。
プリンスに向かって発した、わたくしへの愛の告白です」
「あ……」
気絶していると思っていたが、そうか、傷の回復と同時に意識も戻っていたのか。
「あれは、その……プリンスを振るためというか」
「教師殿のスキルを受けていたので、正直な気持ちしか言葉に出てくるはずがありません。
わたくしだけを心から愛している、と、お嬢様はそう言ってくださいました」
「そ、そうだけど?
それがどうして、あんたが『スキルなし』を告白したことに繋がるのよ」
開き直ったわたしに、マッスリーヌが答える。
「わたくしには《マッスル・ヒーリング》がありません。
筋トレで抑えていましたが、ただの筋トレなので、それももう限界です」
「え?」
「つまり――」
瞬間、天地が揺れたかと錯覚した。
マッスリーヌが床からジャンプし、筋肉むきむきのその身体で、わたしのいるベッドに飛び乗ったのだ。
「お嬢様、愛し合いましょう。
わたくしたちのあいだには、もはやなんの障害もないのです。
プリンスの《ラッキー・スター》に邪魔されることもありませんし、互いが互いを愛していることも知っています」
「えー、でも、これって普通かしら。
わたし、モブだよ?
モブがいっちょまえにラブシーンだなんて」
「普通です!
モブだろうがなんだろうが、愛のまえでは全員が主役ですから!」
そうよね、というわたしの言葉は、愛しのマッスリーヌの唇にそのまま吸い込まれてしまった。
(終)
部屋の床で腹筋を鍛えているマッスリーヌに、とてもリラックスした気持ちで話しかける。
「それにしても、あのあと、プリンスが候補者たちに謝ったのは意外だったわね。
選ぶ立場の驕りだった、とか言って。
みんなビューティが選ばれたことに不満はなかったけど、そう言ってもらえてすごく喜んでた。
勝ち目がないとわかっていても、それでも傷つくのが女の子だもの」
「あの教師殿、そう悪い人間ではないのかもしれませんね」
「それはどうかなー」
婚約パーティからすでに一週間が経過している。
エスティークはカンカンになってコトダマを追い回しているが、当のプリンスが彼をかばうので、どうにも仕返しをできない状況が続いていた。
プリンスの《ラッキー・スター》から除外されたコトダマは自由に彼を操れるわけだが、そんな手段を使わずともプリンスが普通にコトダマに懐いているように見える。
厳しくしてくれるおとなが、彼にとっては初めてだったのかもしれない。
ただ、あの男のことだから、そこまで見越してあの計画を実行したような気がする。
スキルなしで国を動かせるようになるなら、それに越したことはないからだ。
プリンスがキングの名を継いだときに、コトダマがどう動くのかはわからない。
わたしたちにできるのは、各々がせいぜい、スキルを磨いて彼に対抗できるよう成長しておくことだけ。
国を守るつもりでみんな頑張っている。
「それも含めて、教育なのかもしれないけど。
そこまでは考えていない気がするのよね。
ただ好きなように振る舞って、そこに理由をつけているだけのような……。
ああもう、考えてもしかたないわ。
わたしにはスキルがないから、せめて勉強を頑張っておかないと」
「お嬢様」
「ん? どうしたの?」
マッスリーヌが筋トレをしながら、わたしのほうを見ている。
なにを言うつもりだろうと待っていると、彼女は意外なことを口にした。
「わたくしもお嬢様と同じく、『スキルなし』です。
黙っていて申し訳ありません」
「え? 《マッスル・ヒーリング》は?」
「いえ、その……筋トレで心が落ち着くのはたしかですけど。
スキルといえるほどの効果はありません。
おそらくは依存症かなにかでしょう。
学生のころにスキルなしを隠すためについた嘘を、そのままつきつづけていました」
「ほえ~、あんたもスキルなし仲間か。
奇遇よね」
スキルがあろうとなかろうと、マッスリーヌはマッスリーヌだ。
とくに態度を変える必要もないので、わたしは寝転がったまま気の抜けた相槌を打った。
一方のマッスリーヌは、筋トレの部位を変えながら話を続ける。
寡黙というわけではないが、いつもより口数が多いように感じられる。
「わたくしは転生のとき、女神殿とは筋肉談義しかしませんでした」
「筋肉談義」
「はい。
女神殿のほうもなかなかに鍛えておられたので、自慢の部位の話やらで盛り上がったのです。
おかげでスキルの話をしそびれてしまい――」
「え、ちょっと待って!
その女神ってもしかして男?
すね毛の生えてるおっさん女神じゃなかった?」
思わず身を起こして話に食いつくわたしに、マッスリーヌは「あ、そのかたです」と軽く返す。
よく行く喫茶店が同じだった程度の反応~っ!
「なによ、その薄い反応は。
同じ女神で転生するって、よくわからないけど、奇遇のなかでもかなりの奇遇だと思う。
ウルトラレアって感じ」
「そうなのかもしれませんけど。
わたくしにとっては意外でもなんでもないのです」
「え? なんで?」
マッスリーヌはまた筋トレの部位を変えて、答える。
「なぜなら、あの女神殿がおっしゃいました。
気に入ったから、運命の相手と必ず会えるおまじないをしてあげる、と。
相性ぴったりの転生者がいたら、同じおまじないをして送り出すから楽しみにしておいてね、と」
「おまじない?」
「はい、だからモブリンお嬢様と出会ったときに、『ああ、このかたが運命の相手なのか』と思いました。
なので、担当された女神殿が同じだということは、じつのところわかっていたのです」
「いやわたし、おまじないなんて……」
あ、いや……もしかして。
「股のあいだをくぐらされたやつ?」
「それです、それです。
おまじないがほふく前進だなんて、しゃれているなと思いました」
「そのおしゃれ感はわからないかな……。
いや待って、でも、だとしたらわたし、なんで相性ぴったりって思われたんだろう。
おっさん女神のこと嫌だったから、結構キツいこと言ったりしたんだけど」
困惑するわたしに、わかっていますとばかりにマッスリーヌが笑う。
「でも、容姿のことは言わなかったんですよね?」
「あ……まあ、そこは人としてこらえたわ。
でも本当にそれだけ。
冗談っぽくチェンジとか言ったりもしたし、むしろ内心バチバチだったかも」
「ふふ、女神殿はいつも転生者から容姿のことで馬鹿にされると気にされていました。
ほかのことは冗談で済んでも、そこだけは突いてほしくない心の傷だったのでしょう。
とにかく、そんな気づかいのできるお嬢様を、わたくしの運命の相手として選んでくださいました。
さすが女神殿と言わざるをえない慧眼です」
「うーん」
慧眼、慧眼だけど……。
あのおっさん女神に引き合わされたと思うと、どうにも素直に喜べないわたしだった。
話を変えるために、今度はわたしが質問する。
「なんであんた、わたしに『スキルなし』を告白したわけ?
すごく唐突だった気がするんだけど、なにか理由があったりする?」
「理由は、ありますね……」
「なによ、もったいぶらないで言ってよ。
言いにくいこと?
あ、もしかして、わたしに原因がある?」
「はい。
言いにくくて、お嬢様に原因があります」
なんだろう。
なにか気に障ることを言ったのだろうか。
だとしたら、すぐにでも謝りたい。
不安になるわたしに、マッスリーヌが筋トレをやめて向き合う。
「先日の婚約パーティで、気絶から回復したわたくしの耳に、お嬢様の告白が聞こえてきました。
プリンスに向かって発した、わたくしへの愛の告白です」
「あ……」
気絶していると思っていたが、そうか、傷の回復と同時に意識も戻っていたのか。
「あれは、その……プリンスを振るためというか」
「教師殿のスキルを受けていたので、正直な気持ちしか言葉に出てくるはずがありません。
わたくしだけを心から愛している、と、お嬢様はそう言ってくださいました」
「そ、そうだけど?
それがどうして、あんたが『スキルなし』を告白したことに繋がるのよ」
開き直ったわたしに、マッスリーヌが答える。
「わたくしには《マッスル・ヒーリング》がありません。
筋トレで抑えていましたが、ただの筋トレなので、それももう限界です」
「え?」
「つまり――」
瞬間、天地が揺れたかと錯覚した。
マッスリーヌが床からジャンプし、筋肉むきむきのその身体で、わたしのいるベッドに飛び乗ったのだ。
「お嬢様、愛し合いましょう。
わたくしたちのあいだには、もはやなんの障害もないのです。
プリンスの《ラッキー・スター》に邪魔されることもありませんし、互いが互いを愛していることも知っています」
「えー、でも、これって普通かしら。
わたし、モブだよ?
モブがいっちょまえにラブシーンだなんて」
「普通です!
モブだろうがなんだろうが、愛のまえでは全員が主役ですから!」
そうよね、というわたしの言葉は、愛しのマッスリーヌの唇にそのまま吸い込まれてしまった。
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感想、本当にありがとうございました!
すごく異色で面白かったです!これはぜひコミカライズして欲しいと思いました。
ちゃんと丸くおさまっているしコトダマ先生が良いですね☆
またこういう変わった話を楽しみにしています。ありがとうございました!
ありがとうございます〜。
コミカライズをひそかに夢見て、マンガ映えするキャラとか展開とか意識してみました。
実現したら最高ですけど、そうやって言ってもらえるだけでものすごく嬉しいです。
コトダマはわたしも大好きですよ〜。
変な話って書いていて楽しいから、きっとまた書くと思います。
感想、本当にありがとうございました!
ありがとうございます〜。
ギャグじゃなきゃ書けない無茶な世界ですよね。
楽しんでもらえてすごく嬉しいです。
感想ありがとうございました!