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部屋の中でクロードを待つ間、私はドキドキしながら待っていた。
会ってくれなかったらどうしよう。嫌な顔をされたらどうしよう。また私の無神経な態度でクロードを不快にさせたらどうしよう。アニーは素直になれって言ったけど、素直になる事が我儘にならない?今ここに居る事事態が我儘なんじゃないの?やっぱり帰った方が良いわよね。
席を立とうとしたら、
「おいクロード、お前の客凄い美人だったぞ!あんな上玉の姉ちゃん俺に紹介してくれよ」
「は?」
「いいだろ?さっきだってお前目当ての姉ちゃんが来ててさ、一人くらい俺に譲れよ」
「さっきの?あ~、名前も知らないよ」
「お前が冷たい態度とるからだろ。名前くらい聞いてやれよ」
「煩い」
「なぁ、いいだろ?紹介してくれよ」
「アニーにも選ぶ権利はある」
「アニーって言うのか?可愛い名前だな」
「お前な。もうあっちへ行けよ」
廊下でクロードとさっきの人の声が聞こえる。
「どうしよう」
部屋の扉が開き、クロードが入って来た。背中を見せてる為私とは気付かれていないけど…。
「アニーどうした?何か用か?」
クロードが声をかけ終わると同時に扉の閉まる音が聞こえた。
「アニー?」
私は後ろを振り返る。
「お前!」
「クロード…」
「何しに来た!ここは男しかいないんだぞ!こんな危ない所に一人で来たのか!」
「ごめんなさい…」
「アニーは?」
「アニーは先に帰ったわ」
「はあぁぁぁ」
「ごめんなさい…」
「一人で来るな」
「ごめんなさい…」
「危ないだろ」
「ごめんなさい…」
「心配かけるな」
「ごめんなさい…」
「はぁぁ。もういいよ。ローラ顔を上げろ」
私は涙目になった顔を上げられず、顔を横に振る。
「ローラ」
顔を横に振る。
クロードの両手が私の両頬を掴んで上に向かせる。
溢れる涙…。
「ローラ?」
「ごめんなさい…」
「ローラ」
「ごめんなさい、クロ」
優しく抱きしめられ、
「怒ってない、心配しただけだ」
「うん…」
「こんな男しかいない危険な所に来て心配するだろ」
「うん…」
「怒ってないから泣くな」
「うん…」
涙が次から次へと頬をつたう…。
クロードの指が涙をすくう。
「お前の泣き顔は見たくないな…」
ボソッと呟いたクロードの声…。
「どうしてここに来たんだ?」
「だって」
「なに?」
「だって…」
「邸まで送って行くよ」
「嫌、まだ帰らない」
「ここはさっきの奴みたいに女なら誰でもいいって奴が多いんだ。もう来るな」
「…………」
「ローラ」
「来ないと、会えないじゃない」
「もう会う気はないって言っただろ?」
「どうして会えないの?私はクロードと会いたい」
「ローラ分かってくれよ。ローラの側はもう辛いんだ」
「私も側にクロードがいなくて辛いわよ」
「お前は今迄側にいた玩具がなくなって駄々を捏ねてるだけだ」
「違う」
「なら」
クロードは私を椅子から立たせ、力一杯抱きしめた。身動き取れない程、お互いの体が密着している。私の肩にクロードの顔があり、息がかかる。
「ローラ」
耳の近くで聞こえるクロードの声。それがとても落ち着いて私もクロードの背に手を回す。
「クロード」
肩にあるクロードの顔に私の顔を傾けくっつける。
「ローラ」
クロードがまた抱きしめる。
クロードが少し離れ、私の頬を優しく包む。
「俺はお前にこういう事がしたいんだ」
「私もクロードなら嫌じゃない」
「こういう事も?」
クロードは指で私の唇を撫でる。
何がしたいか私にも分かる。クロードは私と口付けがしたいの?それなら私だってクロードなら嫌じゃないわ。
クロードが男性と見えた時、もう子供じゃないと分かった日から、クロードならって心で思った。クロードの一番になりたい。だけどクロードには雲の上の誰かが居て、私はただの人。家族じゃないと言われ、嫌いだったと言われ、私は妹にも幼馴染みにも友にもなれないと知った。
クロードが邸を出て行き、ぽっかりと穴が開いたみたいになった。クロードの形で開いた穴は余りにも大きくて何も手に付かない。毎日やってた野菜の収穫、庭の草むしり、月に一度の窓拭き、全てが無になりただ起きて寝る、それさえも億劫になったわ。食事を取るのも面倒になりスープを少し飲んで終わり。何も味がしないし、何の為に食べるの?
邸のがどんどんと荒れていくのをどこか遠くで見ていて、いつかあの草の中で眠ったら誰にも気付かれないかしらってぼんやりと思ったわ。
会ってくれなかったらどうしよう。嫌な顔をされたらどうしよう。また私の無神経な態度でクロードを不快にさせたらどうしよう。アニーは素直になれって言ったけど、素直になる事が我儘にならない?今ここに居る事事態が我儘なんじゃないの?やっぱり帰った方が良いわよね。
席を立とうとしたら、
「おいクロード、お前の客凄い美人だったぞ!あんな上玉の姉ちゃん俺に紹介してくれよ」
「は?」
「いいだろ?さっきだってお前目当ての姉ちゃんが来ててさ、一人くらい俺に譲れよ」
「さっきの?あ~、名前も知らないよ」
「お前が冷たい態度とるからだろ。名前くらい聞いてやれよ」
「煩い」
「なぁ、いいだろ?紹介してくれよ」
「アニーにも選ぶ権利はある」
「アニーって言うのか?可愛い名前だな」
「お前な。もうあっちへ行けよ」
廊下でクロードとさっきの人の声が聞こえる。
「どうしよう」
部屋の扉が開き、クロードが入って来た。背中を見せてる為私とは気付かれていないけど…。
「アニーどうした?何か用か?」
クロードが声をかけ終わると同時に扉の閉まる音が聞こえた。
「アニー?」
私は後ろを振り返る。
「お前!」
「クロード…」
「何しに来た!ここは男しかいないんだぞ!こんな危ない所に一人で来たのか!」
「ごめんなさい…」
「アニーは?」
「アニーは先に帰ったわ」
「はあぁぁぁ」
「ごめんなさい…」
「一人で来るな」
「ごめんなさい…」
「危ないだろ」
「ごめんなさい…」
「心配かけるな」
「ごめんなさい…」
「はぁぁ。もういいよ。ローラ顔を上げろ」
私は涙目になった顔を上げられず、顔を横に振る。
「ローラ」
顔を横に振る。
クロードの両手が私の両頬を掴んで上に向かせる。
溢れる涙…。
「ローラ?」
「ごめんなさい…」
「ローラ」
「ごめんなさい、クロ」
優しく抱きしめられ、
「怒ってない、心配しただけだ」
「うん…」
「こんな男しかいない危険な所に来て心配するだろ」
「うん…」
「怒ってないから泣くな」
「うん…」
涙が次から次へと頬をつたう…。
クロードの指が涙をすくう。
「お前の泣き顔は見たくないな…」
ボソッと呟いたクロードの声…。
「どうしてここに来たんだ?」
「だって」
「なに?」
「だって…」
「邸まで送って行くよ」
「嫌、まだ帰らない」
「ここはさっきの奴みたいに女なら誰でもいいって奴が多いんだ。もう来るな」
「…………」
「ローラ」
「来ないと、会えないじゃない」
「もう会う気はないって言っただろ?」
「どうして会えないの?私はクロードと会いたい」
「ローラ分かってくれよ。ローラの側はもう辛いんだ」
「私も側にクロードがいなくて辛いわよ」
「お前は今迄側にいた玩具がなくなって駄々を捏ねてるだけだ」
「違う」
「なら」
クロードは私を椅子から立たせ、力一杯抱きしめた。身動き取れない程、お互いの体が密着している。私の肩にクロードの顔があり、息がかかる。
「ローラ」
耳の近くで聞こえるクロードの声。それがとても落ち着いて私もクロードの背に手を回す。
「クロード」
肩にあるクロードの顔に私の顔を傾けくっつける。
「ローラ」
クロードがまた抱きしめる。
クロードが少し離れ、私の頬を優しく包む。
「俺はお前にこういう事がしたいんだ」
「私もクロードなら嫌じゃない」
「こういう事も?」
クロードは指で私の唇を撫でる。
何がしたいか私にも分かる。クロードは私と口付けがしたいの?それなら私だってクロードなら嫌じゃないわ。
クロードが男性と見えた時、もう子供じゃないと分かった日から、クロードならって心で思った。クロードの一番になりたい。だけどクロードには雲の上の誰かが居て、私はただの人。家族じゃないと言われ、嫌いだったと言われ、私は妹にも幼馴染みにも友にもなれないと知った。
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