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しおりを挟む「お母様、私、第一王子と結婚するわ」
「騎士はどうなったの?」
「お母様、銀色の髪の騎士はこの国にはいないわ。旅に出て探す事も出来るけどまだ私子供だもの、無理よ」
「そうね、そこは分かっていてくれて良かったわ」
「でも第一王子はこの国にもいるでしょ」
「いるわね。婚約者もいるけど」
「私、婚約者よりも好かれる自信はあるの」
「すごい自信ね」
「私達は学園で出会うのよ」
「第一王子はもう卒業したわよ」
「え?なら舞踏会で出会うわ」
「貴女はあと5年は舞踏会に行けないわ。その間に第一王子は婚姻するわね」
「え~!なら私はどうやって第一王子と出会うの?」
「本の中ではどうやって出会ったの?」
「学園で王子とぶつかって転けそうな所を助けてもらうの。お互い一目惚れよ。王子の婚約者は私に嫌がらせをするの。それでね断罪されて私は晴れて王子と結婚するの。
違う話ではね、舞踏会で私は壁の華になってるの。その姿が王子には女神に見えたの。それから王子は私の手を引いて会場の真ん中に連れて行って皆が見ている前で求婚するのよ」
「そう」
「それにねこんな話もあったわ。幼い頃に一度だけ遊んだ時に結婚の約束をしたの。その約束を守る為に私を探し出したんだけど私は身分違いだからって断るの。でも王子は諦めず求婚し続けたの。幼い頃の約束を守る為に。
王子って素敵よね。格好良いだけじゃなくて紳士なの。必ず薔薇の花束を持ってるの」
「ねぇマーガレット、マークスがずっと薔薇の花束を持っていたらどう思う?」
「マークスが?まず似合わない。それに花束をずっと持ってたら邪魔じゃないの?って聞くかも。それに馬鹿じゃないの?って笑うかも。だって見る度にずっと花束を持って歩いている人なんて変だもの。
女性が持っていても変だとは思わないけど」
「王子は男性よ?」
「王子は別よ。王子は花が似合うの。王子の後ろにはいつも花が舞ってるのよ」
「そうね、絵だからね。本物の王子には花は舞ってないわ。王子も私達と同じ人間なんだから」
「お母様、花を背負っている人はその存在がもう花なのよ」
「うん、貴女がお父様に似ている事だけは分かるわ」
「私はお父様に似てないわ。お父様みたいに私は本を読みながら気持ち悪い顔で笑わないもの」
「………」
マーガレット、残念だけど貴女もケーニスみたいにニタニタと笑ってるわよ…。
マーガレットは女の子だからか最近は恋愛系の本しか読まない。本の世界に憧れるのは良いの。本の中の男性はいつも紳士で格好良く書かれているし、こんな男性がいたら素敵だと私も思うわ。
でもね、現実の男性は人間らしいの。
それを早く気づいてほしいわ…。
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