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次の店は香油の店で、髪や身体を手入れする時に使うそう。今迄手入れした事がないから…。
「香油は少し多めに買って行こ?」
「え?一個で充分だよ?」
「手入れしたら直ぐに無くなるよ?勿論、家には定期的に届くけど、エリーは使うの遠慮するでしょ? エリーの部屋にも置いてあったけど使ってないでしょ?」
「だって今迄手入れした事ないから使い方も分からないし、勝手に使うのも何か悪くて…」
「使い方はメイドに教えて貰えば良いよ。エリーが遠慮せず使える為に多めに買って行こ?」
「うん…」
「ほら好きな瓶選んで?」
「分かった」
私は瓶の色を数本選んだ。瓶の中にはもう香油が入っていてお店の人が割れない様に包んでくれた。
「ありがとう。沢山買って貰ったけど良かったの?」
「エリーが使う物だし俺が贈りたかったんだ」
「うん。ありがとう」
私達は少し街を見て周り、ブラウニー侯爵家へと帰る事にした。邸まで4時間程かかる馬車の中では二人共疲れて寝てしまった。
邸に着いた時はすっかり夜になっていて、遅めの夕食を食べ、薔薇の石鹸を使い湯浴みをした。
次の日からダンスの練習をチャーリーに付き合って貰いながら踊り、初めは足を踏む事があったけど、何回か踊れば何とか様になった。チャーリーのリードが上手いだけなのだけど…。 チャーリーは久しぶりだから下手になったと言っていたけど、あれだけ上手ければ私からしたら羨ましい限りだわ。
夜会前日ドレスの最終調整の為にディーナとギルがブラウニー侯爵家へ来て、ドレスとアクセサリーを付けてチャーリーの隣に立った。私のドレスに合わせてチャーリーも正装に身を包み、
「エリー綺麗だ」
「チャーリーも素敵。ディーナもギルもありがとう」
「おう」
「チャーリー様、エミリー様、御婚約おめでとうございます」
「「ありがとう」」
夜、チャーリーとベッドに入り、チャーリーは後ろから私を抱き締めています。
「チャーリー、明日、大丈夫?」
「何が?」
「だって元婚約者に会うかも知れないし…」
「会えば文句は言われるだろうね。だけどエリーをエスコートしてダンスを踊る方が楽しみだよ」
「でも…」
「言いたい奴には言わせておけば良い」
「うん…」
「ただ、隣に居るエリーには申し訳ないと思うけどね」
「私は大丈夫。何を言われても気にしないから」
夜会当日、昼過ぎからメイドにより磨きあげられ、ドレスを着せられ髪を結って貰い、首元にはネックレス、耳にはイヤリングを付けて貰った。ドレスはローラ母様もお揃いのドレス。宝石はギルに作って貰った紫色の宝石が光り輝いている。
支度が終わる頃、チャーリーが部屋にやって来て、
「綺麗だ」
「チャーリーも素敵」
チャーリーは少し深い紫色の生地で、差し色にブルーが入った燕尾服を着ていた。
チャーリーにエスコートされ玄関まで来たらローラ母様もちょうど支度が終わり玄関で会った。
「エミリーヌちゃん、綺麗よ。似合ってるわ」
「ローラ母様もとてもお似合いで綺麗です」
「並ぶとお揃いって分かるわね」
「はい、嬉しいです」
「母上もエリーもよく似合ってる。綺麗だ」
一緒の馬車に乗り込み王宮へ向かった。
馬車の中、
「チャーリー、馬車の中ぐらいエミリーヌちゃんを離してあげなさいよ」
私はチャーリーの膝の上に座らされ、がっちりとチャーリーに抱き締められている。
「馬車の揺れでエリーが怪我をしてもいけません」
「その方が怪我をしそうだけど?」
「俺が離さないので気にしないで下さい。父上も母上をいつも膝の上に座らせているではありませんか」
「そ、そうね」
「それに…、緊張もしているんです。だから余計にエリーに癒やされないと」
「チャーリー緊張してるの?」
「そりゃあ夜会なんて久しぶりだし、俺の顔を見て何を言われるかぐらい想像つくし」
「大丈夫?一緒に帰る?」
「エリーをエスコートしたいし、ダンスも踊りたい」
「ダンスはほら、足踏むといけないから。無理して行く必要はないと思う」
「練習では踏まなくなっただろ?」
「練習ではね…」
「今日は俺に身体を預けてくれれば良いから」
「うん…」
「チャーリー、お父様も言ってたでしょ?貴方は堂々としてなさい。貴方はミリー商会の経営者できちんと実績も残してる。それに陛下も認めたから養子になったの。貴方はれっきとした侯爵令息よ」
「母上…」
「それに隣にはエミリーヌちゃんがいるわ。心を強く持ちなさい」
「はい」
「心無い事を言ってくる人はいるわ。それでも気にしては駄目よ」
「はい、分かってます」
「あの、ローラ母様」
「どうしたの?」
「もし誰かにチャーリーとの関係を聞かれたら、婚約者と伝えても良いのでしょうか」
「勿論良いわよ。正式に婚約者として受理されてるの。陛下の印も押されてるわ」
「良かった」
「エリーは俺を婚約者として紹介してくれないつもりだったの?」
「そうじゃないけど、アーサー父様の都合とかあるのかな?と思って」
「父上の?」
「ご自分で言われるかなって」
「今日の父上にそんな暇はないよ」
「そうなのね」
「で? エリーは俺が婚約者だと嫌なの?」
「嫌じゃない。チャーリー怒ってる?」
「怒ってない、拗ねてるだけ」
「チャーリーは私の婚約者よ?」
「分かってる」
「さあもうすぐ着くわよ。二人共、心構えは大丈夫? 馬車を降りたら皆に見られ注目されるわ。わざと聞こえる様に噂もするわ。 それでも心を強く持つのよ、良い?」
「はい、母上」
「はい、ローラ母様」
「絶対に下を向いては駄目よ。真っ直ぐ前を向いて堂々となさい」
「「はい」」
「香油は少し多めに買って行こ?」
「え?一個で充分だよ?」
「手入れしたら直ぐに無くなるよ?勿論、家には定期的に届くけど、エリーは使うの遠慮するでしょ? エリーの部屋にも置いてあったけど使ってないでしょ?」
「だって今迄手入れした事ないから使い方も分からないし、勝手に使うのも何か悪くて…」
「使い方はメイドに教えて貰えば良いよ。エリーが遠慮せず使える為に多めに買って行こ?」
「うん…」
「ほら好きな瓶選んで?」
「分かった」
私は瓶の色を数本選んだ。瓶の中にはもう香油が入っていてお店の人が割れない様に包んでくれた。
「ありがとう。沢山買って貰ったけど良かったの?」
「エリーが使う物だし俺が贈りたかったんだ」
「うん。ありがとう」
私達は少し街を見て周り、ブラウニー侯爵家へと帰る事にした。邸まで4時間程かかる馬車の中では二人共疲れて寝てしまった。
邸に着いた時はすっかり夜になっていて、遅めの夕食を食べ、薔薇の石鹸を使い湯浴みをした。
次の日からダンスの練習をチャーリーに付き合って貰いながら踊り、初めは足を踏む事があったけど、何回か踊れば何とか様になった。チャーリーのリードが上手いだけなのだけど…。 チャーリーは久しぶりだから下手になったと言っていたけど、あれだけ上手ければ私からしたら羨ましい限りだわ。
夜会前日ドレスの最終調整の為にディーナとギルがブラウニー侯爵家へ来て、ドレスとアクセサリーを付けてチャーリーの隣に立った。私のドレスに合わせてチャーリーも正装に身を包み、
「エリー綺麗だ」
「チャーリーも素敵。ディーナもギルもありがとう」
「おう」
「チャーリー様、エミリー様、御婚約おめでとうございます」
「「ありがとう」」
夜、チャーリーとベッドに入り、チャーリーは後ろから私を抱き締めています。
「チャーリー、明日、大丈夫?」
「何が?」
「だって元婚約者に会うかも知れないし…」
「会えば文句は言われるだろうね。だけどエリーをエスコートしてダンスを踊る方が楽しみだよ」
「でも…」
「言いたい奴には言わせておけば良い」
「うん…」
「ただ、隣に居るエリーには申し訳ないと思うけどね」
「私は大丈夫。何を言われても気にしないから」
夜会当日、昼過ぎからメイドにより磨きあげられ、ドレスを着せられ髪を結って貰い、首元にはネックレス、耳にはイヤリングを付けて貰った。ドレスはローラ母様もお揃いのドレス。宝石はギルに作って貰った紫色の宝石が光り輝いている。
支度が終わる頃、チャーリーが部屋にやって来て、
「綺麗だ」
「チャーリーも素敵」
チャーリーは少し深い紫色の生地で、差し色にブルーが入った燕尾服を着ていた。
チャーリーにエスコートされ玄関まで来たらローラ母様もちょうど支度が終わり玄関で会った。
「エミリーヌちゃん、綺麗よ。似合ってるわ」
「ローラ母様もとてもお似合いで綺麗です」
「並ぶとお揃いって分かるわね」
「はい、嬉しいです」
「母上もエリーもよく似合ってる。綺麗だ」
一緒の馬車に乗り込み王宮へ向かった。
馬車の中、
「チャーリー、馬車の中ぐらいエミリーヌちゃんを離してあげなさいよ」
私はチャーリーの膝の上に座らされ、がっちりとチャーリーに抱き締められている。
「馬車の揺れでエリーが怪我をしてもいけません」
「その方が怪我をしそうだけど?」
「俺が離さないので気にしないで下さい。父上も母上をいつも膝の上に座らせているではありませんか」
「そ、そうね」
「それに…、緊張もしているんです。だから余計にエリーに癒やされないと」
「チャーリー緊張してるの?」
「そりゃあ夜会なんて久しぶりだし、俺の顔を見て何を言われるかぐらい想像つくし」
「大丈夫?一緒に帰る?」
「エリーをエスコートしたいし、ダンスも踊りたい」
「ダンスはほら、足踏むといけないから。無理して行く必要はないと思う」
「練習では踏まなくなっただろ?」
「練習ではね…」
「今日は俺に身体を預けてくれれば良いから」
「うん…」
「チャーリー、お父様も言ってたでしょ?貴方は堂々としてなさい。貴方はミリー商会の経営者できちんと実績も残してる。それに陛下も認めたから養子になったの。貴方はれっきとした侯爵令息よ」
「母上…」
「それに隣にはエミリーヌちゃんがいるわ。心を強く持ちなさい」
「はい」
「心無い事を言ってくる人はいるわ。それでも気にしては駄目よ」
「はい、分かってます」
「あの、ローラ母様」
「どうしたの?」
「もし誰かにチャーリーとの関係を聞かれたら、婚約者と伝えても良いのでしょうか」
「勿論良いわよ。正式に婚約者として受理されてるの。陛下の印も押されてるわ」
「良かった」
「エリーは俺を婚約者として紹介してくれないつもりだったの?」
「そうじゃないけど、アーサー父様の都合とかあるのかな?と思って」
「父上の?」
「ご自分で言われるかなって」
「今日の父上にそんな暇はないよ」
「そうなのね」
「で? エリーは俺が婚約者だと嫌なの?」
「嫌じゃない。チャーリー怒ってる?」
「怒ってない、拗ねてるだけ」
「チャーリーは私の婚約者よ?」
「分かってる」
「さあもうすぐ着くわよ。二人共、心構えは大丈夫? 馬車を降りたら皆に見られ注目されるわ。わざと聞こえる様に噂もするわ。 それでも心を強く持つのよ、良い?」
「はい、母上」
「はい、ローラ母様」
「絶対に下を向いては駄目よ。真っ直ぐ前を向いて堂々となさい」
「「はい」」
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